《ナゾの(ひかり)・リリアング》

ナゾの光・リリアング SR 光文明 (2)
クリーチャー:メタリカ/スペシャルズ 2000
キズナ(このクリーチャーが出た時、自分のクリーチャー1体のKZ能力を使う)
KZ−光のコスト3以下の呪文を1枚、コストを支払わずに自分の手札から唱えてもよい。
エスケープ(このクリーチャーが破壊される時、墓地に置くかわりに自分のシールドを1つ手札に加えてもよい。ただし、その「S・トリガー」は使えない)

DMEX-03で登場したメタリカ/スペシャルズ

手札からコスト3以下の呪文を唱えるキズナアイコンを持つキズナクリーチャー
さらにメタリカ初となるエスケープを持つ。相手プレイヤーに攻撃できる最軽量のエスケープでもある。

わずか2コストで光のコスト3の呪文を踏み倒せるのは便利。低コストでも呪文の踏み倒しが強いことは《記憶の紡ぎ 重音》などが証明している。
また、エスケープによりシールドを手札に加える破壊置換効果は、メタリカが得意とするサバキZとも相性がよい。
cipコスト3以下の裁きの紋章を唱え、エスケープサバキZプレイする動きがとても噛み合っている。

エスケープはサバキZと組み合わせなくとも十分強く、単に呪文を踏み倒したついでに除去耐性付きウィニーが残るというのが美味しい。最悪除去耐性に任せてごり押ししてしまってもよいだろう。ただし、《堕魔 ドゥシーザ》のパワー低下など継続的効果による除去には注意。ただ、【赤白“轟轟轟”ブランド】の速度を考えた場合、シールドを自ら削ってもそうそう生半可なビートダウンに追い付かれにくいため、時には複数回エスケープを発動してからパワー低下による除去を受け入れるというのも良い。

2コストキズナ持ちクリーチャーという点も強い。
今までキズナを持つ最軽量のクリーチャーコスト3で、キズナ関連の能力を持つ2コストクリーチャーキズナプラスしかいなかった。

例えば2コスト支払ってこのクリーチャーを召喚し、このクリーチャーで《ヘブンズ・フォース》にアクセスし、そこから《スニーク戦車 オーリー》《紅の猛り 天鎖》コスト踏み倒しでバトルゾーンに出し、《スニーク戦車 オーリー》でスピードアタッカー化したこのクリーチャーでブレイクすれば、置きドローによるロングゲームに備えることができる上にG・G・Gが発動しなくとも後続をスピードアタッカー化することで今引きでのウィニーの使い勝手を上げることができる。

【メタリカサザン】の場合は《龍装者 バーナイン》手札が過剰になりがちだが、《赤攻銀 ハムラービ》《ヘブンズ・フォース》を組み合わて過剰な手札ウィニーに変換すれば、連鎖的に5、6打点程度作るのは容易である。召喚酔いが心配なら、《ダイヤモンド・ソード》にこのカードでアクセスできるので唱えてやればよい。

当然ながら呪文踏み倒し呪文コスト加重などの呪文メタの影響を受けないため、《奇石 タスリク》《音奏 プーンギ》に対する返し手としても優秀。

《緊急再誕》とは抜群の相性を誇る。自身を破壊コストにすることでエスケープにより盤面のクリーチャーを1体犠牲にするデメリットを帳消しにすることができ、さらにエスケープによるシールド回収で呼び出し先を補充できることもある。このことから、系の【スコーラー】ではこの組み合わせが利用される。

一見すると効果が小さくスーパーレアとしては弱そうに見えるが、使ってみて初めて分かる強さを持っているカードと言える。

環境において

登場から2019年7月1日殿堂レギュレーション改訂の間まで【赤白“轟轟轟”ブランド】で活躍した。一番相性が良いのは《ヘブンズ・フォース》であり、2コストで1枚余分に手札消費しつつ展開できるので【“轟轟轟”ブランド】系統の弱点である「手札が増えるとG・G・Gが阻害される」という弱点を克服できる。ただ、初期手札枚数の状況から打つと《ヘブンズ・フォース》の呼び出し合計コストの枠を使い切れなくなるので、1ターン目に出すと美味しい1コストウィニーとはある意味でアンチシナジーであり、構築の段階で2コスト以上のクリーチャーにデッキを寄せる必要がある。

このカードから《正義の煌き オーリリア》に繋ぐと相手の序盤の手打ち呪文などにも干渉できる。カードパワーを重視したこの組み合わせが、GR召喚登場前の【赤白“轟轟轟”ブランド】における理想的な動きであった。

このカードから唱えた《超次元サプライズ・ホール》《時空の戦猫シンカイヤヌス》に繋ぎ、そのまま《“轟轟轟”ブランド》マスターG・G・G召喚すると、何もない所から一気に4打点で殴りかかることが可能であり、これもこのカードの強力さを示す1つの組み合わせであった。

DMEX-06参入からDMRP-11発売までの間はこのカードの入るデッキの1つである【赤白サンマックス】が環境で活躍した。

2020年1月1日の殿堂レギュレーション改訂を機に【赤白GR】が流行するとそちらでも主要パーツの座に就いたが、《GOOOSOKU・ザボンバ》が登場したあたりから全抜きが目立つようになった。というのも、《GOOOSOKU・ザボンバ》《ヘブンズ・フォース》で早出しされることが多く、これを足すと手札消費が激しくなりすぎるためである。

王来篇環境 (オリジナル)では【白青赤スコーラー】《緊急再誕》とのセットにより結果を残すケースがある。2022年始から【白青赤鬼羅.Star】においても《緊急再誕》とのセットが流行。5マナ域から一気に《「正義星帝」 <鬼羅.Star>》を並べたてる動きが強力。《鬼羅.Star》のブロッカー化能力のおかげでこのクリーチャーでエスケープを発動しても隙を晒しにくい。

その他

  • 踏み倒せるのは光の呪文だけだということに注意。案外うっかりしやすいポイントであり、『DMGP-8th』でもこのクリーチャーから《KAMASE-BURN!》を唱えてしまうという重大なミスを犯すプレイヤーが見かけられた。
  • 名称の「ナゾの光」と「リリアング」の間はスペースではなく、中黒(・)で区切られている。
  • イラストコンテストに提出された原画ハガキには「晴れの日にはしゃぎまくって曇りや雨の時は暴走する。なぜ晴れの時に暴走しないかというと、日光が体に当たりとても輝くから」という説明が書かれている。

関連カード

フレーバーテキスト

  • DM22-BD2
    2マナで、なおかつ三文明を揃えなくてもT・T・Tで3ドローできるのはこのデッキで最高の動きの1つです。

収録セット

参考