《パシフィック・チャンピオン》

パシフィック・チャンピオン R 水文明 (2)
進化クリーチャー:マーフォーク 5000
進化−自分のマーフォーク1体の上に置く。
このクリーチャーは、進化ではないクリーチャーから攻撃またはブロックされない。

DM-13で登場した進化マーフォーク

進化クリーチャーではあるが、わずか2マナにしてパワー5000の上、進化でないクリーチャーには攻撃ブロックもされないという驚異のスペックの持ち主である。

進化元や自身の軽さパワー能力のどれをとっても優秀。除去手段が限られているため対処されにくく、マーフォーク軸の【パシフィック青単】の優秀なアタッカーを務めていた。

1ターン目に《フィスト・ブレーダー》召喚し、2ターン目にこれにつなぐ戦法は転生編環境以降の青単、【準青単】ではもはや黄金のパターン。

環境において

登場当時のカードプールにおいては、2ターン目に出せば「相手がすぐ進化して対抗できるか」「S・トリガーの確定除去を踏むか」しなければほぼ勝ちに直結していたほどの強さを発揮した。
パワー5000のおかげで《地獄スクラッパー》以外の火力は大抵効かず、が誇る優秀なブロッカーも、進化でなければ全てすり抜けられ、殴り返しもできない。

このカードによる【速攻】は、対策をしなければ敗北に繋がるほど強力だったため、メタゲームでの活躍時期にはほとんどのデッキで対策がされていた。下記に当時の対処法を列挙する。

その性能の高さから、2008年4月15日より殿堂入り進化クリーチャーとしては《超竜バジュラ》と同時で2例目の殿堂入り。そのためこのカードを中心としたデッキはほぼ消滅し、このカードが猛威を振るうことはなくなった。また、進化元として使われてきた《フィスト・ブレーダー》の採用率も大きく減少した。

デュエル・マスターズでの、【速攻】と【速攻】対策に対して重要な影響を与えたカードでもある。このカードが存在した時期にトップメタに登った【除去ボルバル】【茄子サファイア】でさえ、対処に悩まされるほどのカードだったが、逆に考えるなら、それらに対しても負ける可能性を作ったカードでもあった。

後に墓地進化マナ進化などの出しやすい進化が登場。さらに侵略という進化手段も登場した為か、2016年2月1日に殿堂解除となった。だが、解禁後の環境において幅を効かせていた【レッドゾーン】に押し負けることから環境入りはできなかった。また勝太編以降マーフォークそのもののプッシュも行われていないことで進化元が弱点となってか、かつての活躍はもはや完全に過去のものとなってしまった。進化元が弱点という性質は後に同じ様に殿堂解除された《アストラル・リーフ》にも通じるところがある。

  • マーフォークはマイナーな種族ゆえにこのようなスペックを与えられたのだろうが、当時の基準からすれば結果的に調整を誤ってしまったと言える。一時期とはいえ殿堂入りしたのは無理もないことだろう。

その他

上記のテキストはDMX-22で再録された際に短くまとめられたもの。当初のテキストでは以下のように2つに分かれていた。

このクリーチャーは、進化クリーチャーではないクリーチャーから攻撃されない。
このクリーチャーは、進化クリーチャーではないクリーチャーにブロックされない。
  • 漫画「FE」でL (ラブ)が3年前のNAC戦でこれらしきクリーチャーを使用。ブロックされない能力を活かしてフィニッシャーとなった。

関連カード

フレーバーテキスト

収録セット

参考