《ボーイズ・トゥ・メン》

ボーイズ・トゥ・メン P(UC) 光/水/自然文明 (5)
呪文
S・トリガー
相手のクリーチャーを1体選び、タップする。
カードを1枚引く。
自分の山札の上から1枚目をマナゾーンに置く。

DMX-25で登場した//自然呪文

《ソル・チューブ》《ガード・グリップ》《フェアリー・ライフ》効果がこれ1枚に詰まっている。

白青緑の新鋭たる《ガールズ・ジャーニー》から、3枚のドローのうちの一つがタップに、もう一つがマナブーストになり、各文明の特色がより色濃く表れている。

優秀なマナの色基盤である点はどちらも一緒だが、あちらがドローメインであるのに対し、こちらは1体タップしつつのマナブーストキャントリップといった趣であり、S・トリガーで出てきた際の動作が(ほんの僅かであるが)防御寄りになっている。

そのため、効果をメインに考えた場合、抱き合わせで《ソル・チューブ》を加えた疑似《フェアリー・シャワー》と見ることもできる。
ただ、文明効果が追加されたかわりにコストが1増えて手打ちしにくくなっているのは大きなデメリット。
そもそも、マナブーストとドローという中盤の繋ぎ役と相手クリーチャー一体のタップというのは、手打ちする事を前提にするならあまり噛み合っているとは言えない。このカードに綺麗に繋げるマナカーブを考えるのであれば、やはり《フェアリー・シャワー》の方が優秀。
効果も融通が若干利きにくくなっている。このカード1枚だけで3つのゾーンに触れられると言えば強力だが、総じて器用貧乏な印象が強い。よって、このカードを《フェアリー・シャワー》《ドンドン吸い込むナウ》などと同じような感覚で使うのはよした方が良いだろう。

このカードは中盤の繋ぎ役としてのドローソースやマナブーストとして考えるより、純粋な色基盤や逆転のS・トリガーとしての役割を期待するべき。相手のワンショットをタップで止めつつ、逆転の為のドローとブーストを行えると考えれば、S・トリガーとしての優秀さが分かるだろう。

環境において

コストパフォーマンスが微妙なので当初としては賛否のあるカードであったが、実際登場すると【5色コントロール】系統や【オールデリート】などで度々見かけられた。

ところがDMSD-13期あたりからカードプールの変化によって、【5色ドギラゴン剣】などのような《フェアリー・ミラクル》を採用しないことが主流である5色でデッキ組む意義が薄れていった。そのため、マナ基盤としての役割が主であるこのカードの採用率も低下していった。

DMEX-07期あたりになると能動的にソリティアを行うのが主な動きとなる【ミッツァイル】系統が全盛期を迎えたため、そういう意味でも需要が冷え込んだ。

その他

  • 実は《フェアリー・シャワー》を基準に考えるとコスト論的には若干損をしているカード。1色プラスされているということは1コスト増えているのと同じコスト査定になるので、1コスト光単色の《ソル・チューブ》が《フェアリー・シャワー》にプラスされたと考えれば本来ならば4コストでないとコスト論的に適正値でない。だがこのカードは初手に来たら大概はマナゾーンに埋められるなど手打ちが考慮されるケースが少ないため、コスト論云々は大きな問題ではない。
  • カード名の元ネタはアメリカの音楽グループ「Boyz II Men(ボーイズ・トゥ・メン)」だろうか。綴りこそ違うが「Boys to men(少年から大人へ)」ということで、イラストには卒業証書を持った勝太べんちゃんぶっちゃけヨーデルの姿が描かれている。

関連カード

フレーバーテキスト

  • DMX-25
    共に激戦を切り抜けてきた親友たち。
  • DMEX-07
    あらゆる文明を巻き込んだ、クリーチャー世界史上最大の戦いが始まろうとしている。各文明が平和を取り戻せるかどうか……その運命はマスターの少年たちに委ねられた。
  • プロモ(P75/Y16)
    オレ達の風! ビュービュー吹いてきたぜ!!

収録セット

参考