《マナ・クライシス》

マナ・クライシス UC 自然文明 (4)
呪文
S・トリガー(この呪文をシールドゾーンから手札に加える時、コストを支払わずにすぐ唱えてもよい)
カードを1枚相手のマナゾーンから選び、持ち主の墓地に置く。

DM-02で登場した自然呪文

S・トリガー付きのシンプルなランデス呪文。初のランデス呪文でもある。

ランデスデッキが使われるようになってからは定番のランデスカードである。2ターン目の《フェアリー・ライフ》または《霞み妖精ジャスミン》によるマナブーストから3ターン目に使い、相手の出鼻をくじくのが役目。
続くターン《焦土と開拓の天変》を唱え、そこからコスト7以上のカードに繋げるのが理想的な流れ。

マナが十分溜まった終盤では腐ることも多いが、序盤に撃てた場合の威力を考えるとデッキに投入する価値は十二分にあるだろう。《龍装艦 ゴクガ・ロイザー》効果を増幅させるなら終盤でも十分使える。

もちろんが合うなら全てのデッキに入るような汎用性は無いため、自分のデッキの性質を見極めたうえで使用したい。

環境において

ランデス全盛でありその時代における実用的なランデス手段が豊富であった転生編環境不死鳥編環境では単調なスペックと見做されて比較的評価の低かった1枚。それでも転生編当時から【バジュラズブルー】ミラーマッチ対策として使われることはあった。

その後、神化編環境エピソード1環境では【星域キリコドラゴン】に対する、《エンペラー・キリコ》マナゾーンから叩き落とす手段、【Nエクス】の過剰マナブーストを妨げる手段として評価が上がった。

エピソード3環境では【シューゲイザーワンショット】対策に自然系の中速ビートダウンを中心に採用された。マナゾーンリソースを破壊することで、よしんばワンショットを始動されてもワンショット成立の確率を下げることができた。

ドラゴン・サーガ環境では【グレンモルト】における妨害手段として結果を残した他、【サイクリカランデス】のパーツとしても存在感を示した。

DMEX-07期には【青赤緑ミッツァイル】ミラーマッチ対策として利用されるようになった。【青赤緑ミッツァイル】は6マナまで伸びないと大人しいため、そこで相手のマナが伸びることを阻害するこのカードの出番という訳である。

十王篇環境後期になると《ヘブンズ・フォース》採用型デッキが余りに増えたため、このカードがそもそも間に合わないケースが激増。

《ヘブンズ・フォース》プレミアム殿堂した2021年度では再び採用率が上がっている。

DMGP2022』成績上位者とDMPランキング2022年下期上位者合計32人を対象とした「DM最強位決定戦」(アドバンス&オリジナル)で3位入賞した《龍素記号wD サイクルペディア》【クイーン・アマテラスループ】に投入されていた。

アビス・レボリューション環境末期にはミラーマッチやフェアデッキとの対面で優位に立てるようにこれを入れた【黒緑アビスロイヤル】が結果を出している。《フットレス=トレース/「力が欲しいか?」》《深淵の壊炉 マーダン=ロウ》を(実質的な)3ターン目までに引ける確率を上げるための時間稼ぎにして2コストマナブーストを唱えるための自然単色マナという性質もある。

その他

  • 需要の割に再録回数が少なく、アンコモンながら飛び抜けて集めづらいことで有名だった。長期間絶版であったことに加え、序盤に安定して唱えるためにはある程度の枚数が必要となることもデッキ採用のハードルを底上げしていた。
    • ランデスという好まれにくい効果から、「今後再録の見込みはない」との諦めのムードもただよう程であったが、DM23-EX2にて待望の再録を果たした。なんと17年ぶりの収録である。
      原本の画像データが残っていなかったのか、デュエキングMAXカード仕様でフルフレームになる際、左手前のホーン・ビーストと思しきクリーチャーのイラストが、呪文フレームの枠内に収まっていた部分のみ切り抜かれ、頭部の角が途中で途切れた形になっている。さらに顎髭が引き伸ばし加筆されたために首のようになってしまった。すぐ奥の同じクリーチャーの全体像と比較するとその奇怪さがわかるだろう。

関連カード

収録セット

参考