《ロスト・ソウル》

ロスト・ソウル UC(R) 闇文明 (7)
呪文
相手は自身の手札をすべて捨てる。

DM-02で登場した呪文

ハンデスの最上位系であるオールハンデスの原点となる呪文。

何度も再録されており、を代表するカードでもある。

撃たれた相手は今引きで解決せざるをえなくなるため、次のターンの相手の動きを大幅に制限できる。たまたま引いた1枚のカードで状況を打開できることは少ないため、ゲームを大きく有利にできる。

また、一方的に相手の手札を枯らせることから数的なアドバンテージに決定的な差をつけ、ジリ貧に追い込むことができる。

あまりクリーチャーを出さずに手札をためる傾向が強い【除去コントロール】や、シノビのサポートを前提としているデッキには非常に有効である。手札からクリーチャーコスト踏み倒しする【ヘブンズ・ゲート】【ライオネル.Star】のようなデッキにも刺さる。

食らった後に今引きで対処できなかったらゲームエンドを覚悟すべきだろう。そのまま決め手になってしまうこともあり、総じて高いフィニッシャー性を兼ね備えている。

当然ながら手札以外には干渉できないのが欠点。既にバトルゾーンに出てしまったカードには対処できないから素早く展開を仕掛けるビートダウンに対しては分が悪い。特に【速攻】に対してはこの呪文を唱えずとも相手が勝手に手札消費する上に、7コストではそもそも唱えるのが間に合わないことが多い。墓地マナを活用できるデッキにも比較的効果が薄い。また、1ターンの密度が高まったことで、突き刺さればそのまま勝利につながる場面が増えた半面、トップデック1枚でリカバリーされてしまうことも増えた。
強力な呪文には違いないが仮想敵をしっかり見据えて使うべきだろう。

ただし、ビートダウン相手に全く役に立たないかといわれればそうでもなく、展開を始める前に先に撃ってしまえれば当然刺さる。また【速攻】に対してもS・トリガーで出したクリーチャー能力で唱えればテンポを失うことなく後続を断てるので、状況やデッキビルディング次第では決め手となりうる。

7コストと重いことと早期に撃てると強力であることから、多くの場合はコスト踏み倒しできるか自然の入るデッキで使われる。
マナブーストを用いれば3→5→7の動きで効率よく唱えることができる。

同じコスト7の呪文ではバトルゾーンの相手クリーチャーに干渉できる《ガンヴィート・ブラスター》と使い分けられる。あちらのほうが場に触れられる分、汎用性は高いが、一撃でゲームを決めるような破壊力は持ち合わせていない。ハンデスの枚数上、ジリ貧の時に強力なカードであり《ロスト・ソウル》とは性質が違う。デッキによって使い分けるか、場合によっては共存させるのもいいだろう。

《龍素記号Sr スペルサイクリカ》の登場以降はそちらの選択肢として積まれ、《龍素知新》によるコスト踏み倒しも可能になった。
《暗黒皇グレイテスト・シーザー》能力にも対応している。

《龍風混成 ザーディクリカ》もこの呪文コスト踏み倒しできるので相性がいい。
《ナウ・オア・ネバー》《ドラゴンズ・サイン》《灰燼と天門の儀式》などに対応しており、《龍素記号Sr スペルサイクリカ》と異なり手札からもコスト踏み倒しで唱えられる。

《ラッキー・ダーツ》《ウォーター・イン・ザ・ダーク》で早撃ちする呪文としてもポピュラーである。

このカードを唱えられる7マナ目からは、常にその存在を警戒したプレイングをしていくのがデュエル・マスターズの定石であり、不用意なドローは危険である。また、の入ったビートダウン相手に《ロスト・ソウル》を警戒する時は、不必要にブレイクされて致命打にならぬよう気を付けたい。

現在ではツインパクト版である《残虐覇王デスカール/ロスト・ソウル》G・ストライクのついた《ロスト・Re:ソウル》が存在している。特別な理由がなければ上位互換であるそれらを使うといいだろう。

環境において

DM-04期に【リーフ青単】が躍進に至ると、相手がどれだけ手札を増やしてもオールハンデスで対処できるカードとして脚光を浴びた。当時【リーフ青単】が相手であっても、きちんと妨害を仕掛けておけばマナブースト無しでも7マナまで凌ぐことが十分できた。黎明期環境はスピードアタッカーデッキに大量投入できるほど実用的なものが存在しておらず、進化クリーチャーもそもそも進化元が必要であり盤面と手札を0にすれば今引きで引いて反撃できなかったため、現代とは比べ物にならないほどオールハンデスという行為そのものの威力が高かった。

その後も【ボルメテウスコントロール】のような低速の【除去コントロール】では積極的に積まれた。

転生編環境から不死鳥編環境にかけては【サファイア】でも使われたが、【茄子サファイア】のような中速ビートダウンのような動きを取るデッキでは唱えるタイミングに乏しく、また《ボルメテウス・サファイア・ドラゴン》で積極的にシールドをブレイクする関係上オールハンデスとして腐りやすかったため、実際は2枚程度デッキに挿してはマナ埋めを基本とすることが多かった。

極神編環境では【白黒緑コントロール】が台頭したことでこのカードの活躍も多くなった。

戦国編環境から神化編環境にかけては《ソウル・アドバンテージ》によって立場を奪われていた。その後《ソウル・アドバンテージ》プレミアム殿堂入りとなり、再びこのカードも見られるようになった。

【超次元ダーツ】全盛期には、1ターン目の《ロスト・ソウル》は非常に恐れられた。ただ、デッキによっては《永遠のリュウセイ・カイザー》等のマッドネスが複数飛んでくる可能性も否めない。《ラッキー・ダーツ》の効果で呪文を唱えるかどうかは任意なので、その辺りは見極めるべきところであった。

【転生サイクリカ】が構築可能であったころは、早期にオールハンデスを行う手段として使われることが多かった。

クリーチャーでは同文明同コストに《悪魔龍 ダークマスターズ》という比較対象がいる。
そちらはcipで3枚までピーピングハンデスが可能であり、さらにパワー7000のW・ブレイカーバトルゾーンに残るという単純に強力なスペックである。また、任意効果なのでマッドネスを避けられる。デーモン・コマンドドラゴンの恩恵を受けられるという利点もあり、あちらが登場した革命編環境では型落ち物扱いされていた。

《テキサス・ストーム》の登場以降は、【知新ジャスティス】の詰めに使われるようになった。ニンジャ・ストライク革命0トリガーの付け入る隙を与えない。ただ単に手打ちした《龍素知新》から早期に打って相手の《アクアン・メルカトール》を返すという光景もそこそこ見られた。
呪文のS・トリガーはクリーチャーのcipに先んじて解決されるため防げないが、《ミラクルストップ》などの極めて手軽な呪文ロックが増えたことなどからそれほど問題にならなかった。

【青黒緑シャコガイル】においても《テック団の波壊Go!》《英雄奥義 スパイラル・ハリケーン》によるカウンターでクリーチャーを手札に追いやった返しに全て叩き落とせる呪文として活躍した。

初登場から15年以上も使われ続けてきたが、DMEX-04《残虐覇王デスカール/ロスト・ソウル》としてツインパクト化を果たし、このカードはそちらの下位互換となった。しかし、呪文面が効果も名前も同じツインパクトなので、これからも『ハンデス呪文の最上位系』という地位は揺るがないだろう。

王来篇ではG・ストライクのついた完全上位互換である《ロスト・Re:ソウル》が登場。いずれも墳墓避けとして採用される事例もある。

その他

漫画・アニメ等での活躍

デュエル・マスターズ プレイスでは

ロスト・ソウル SR 闇文明 (8)
呪文
相手は自身の手札をすべて捨てる。

DMPP-01から登場。スーパーレアに格上げされたが、性能はコスト7→8に弱体化されている。ビートダウン寄りのDMPP-01期環境では8コストという点、手に入りにくいレアリティが枷になっており使用率は高い方ではない。

  • DMPP-03期以降では、コントロールに適したカードが多数登場し、非常にバリューの高いカードとなっている。
    • 第1回、第2回公式大会でも、《ロスト・ソウル》の応酬はごく当たり前に行われていた。
  • DMPP-07期以降は、DMPP-01収録で再録もされなかったこのカードはNew Divisionでは使用できなくなった。その後は徐々にNew DivisionとAll Divisionでの環境の差も大きくなっているが、当時は他のカードが使えなくなった影響はあまりなく、《ロスト・ソウル》が使えるか否かが最も大きな差となっていた。
    • 弾が進むにつれて【グレートメカオー】【武者・ドラゴン】など速攻ではないデッキでも6〜7ターンで事実上の決着が珍しくなくなり、長期戦に持ち込んでも【ガントラビート】のようにトップ解決が得意なデッキには決定打にはならない。唱える暇がないことから、《ロスト・ソウル》の有無がNewとAllの環境の違いとは呼べなくなっている。

関連カード

フレーバーテキスト

収録セット

デュエル・マスターズ

デュエル・マスターズ プレイス

参考