死神明王(しにがみみょうおう) XENOM(ゼノム)

死神明王 XENOM SR 闇文明 (7)
進化クリーチャー:デーモン・コマンド 13000
進化−自分のデーモン・コマンド1体の上に置く。
T・ブレイカー
ブレイク・ボーナス
BB-相手の手札を1枚見ないで選び、捨てさせる。

DM-33で登場した進化デーモン・コマンド

ブレイク・ボーナスが発動すれば、自身が吹き飛ばしたシールドの数だけハンデスを撃ち込むことができる。

一見すると淡泊な能力だが、このクリーチャーT・ブレイカーを持つため、ブレイク・ボーナスが決まれば実質相手の手札を3枚捨てさせることが出来る。
相手の手札がなくても、シールドをブレイクしたことによって増えた手札をすぐに捨てさせられるため、かみ合った能力と言えるだろう。

しかしブレイク・ボーナスである都合上、ブロッカーS・トリガーによる除去に弱いため能力の発動が難しく、やや使いにくい面が目立つ。
ハンデスのタイミングや使用目的が多少異なるものの、同じコストに定番の《ロスト・ソウル》があるのも向かい風か。

この能力は、他に数体クリーチャーを並べてプレイヤーへ総攻撃を仕掛けた時に真価を発揮する。
S・トリガー《デーモン・ハンド》などの除去を踏んだ時、それをこのクリーチャーに向けさせられるので、後続のアタッカーが生き残りやすくなる。
システムクリーチャーを多用する上級者向けデッキに組み込むと、面白い働きを期待できるかもしれない。

  • アニメ「クロス」の2回目の番外編(100.5話)にて、「黒城凶死郎様の可愛いクリーチャーランキング」で3位となっている。
  • 名前の由来はおそらく、英語で「異物」を意味する「XENO」。

デュエル・マスターズ プレイスでは

死神明王 XENOM SR 闇文明 (7)
進化クリーチャー:デーモン・コマンド 13000
進化-デーモン・コマンドまたは名前に《死神》とあるクリーチャー
T・ブレイカー
バトルゾーンに出た時、自分の墓地に、名前に《死神》とあるカードが3枚以上あれば、相手のクリーチャー1体を破壊する。
攻撃する時、攻撃の後、この攻撃でブレイクしたシールド1つにつき1枚、相手の手札をランダムに捨てさせる。

DMPP-13で実装。
進化元が《死神》にも対応するようになり、自分の墓地利用《チェイン・スラッシュ》効果が使えるようにもなった。
《死神封魔ラヴァール》といった小型から進化できるようになったため、小さな変更に見えて大きく取り回しが良くなっている。
TCG版での神化編当時の《死神明王 XENOM》や、デュエプレで上方修正されて実装された《悪魔神バロム・エンペラー》も、「最軽量の進化元はコスト4」という部分は如何ともし難い悩みだった。
進化条件の拡張で出しやすくなったことに加え、攻撃前に自力でブロッカー除去できるようになったのも大きな強化といえる。

TCG版ではブレイク・ボーナスという別の行を参照するキーワード能力だった能力がアタックトリガーのテキストに改められた。
これは、攻撃の時点でハンデスを行う遅延誘発型能力になったのと同義。つまり、攻撃を宣言した段階でハンデスを行う効果が予約された状態になるため、相手のS・トリガーでこのクリーチャーが除去されてもハンデスできるようになった。

全体的にTCG版に比べて使いやすさと能力の確実性が大きく向上している。
S・トリガーの発動は許すが、ブレイクによる手札補充は許さないという点で《神青輝 P・サファイア》に近いかもしれない。

上方修正されたとはいえ、確実にワンショットが成功する過剰打点なら攻撃の後にハンデスしたところで特に勝敗に影響はなく、シールド焼却とは違い《ホーリー・スパーク》などでのカウンターダイレクトアタックは《死神明王 XENOM》でも回避できない。
《大邪眼B・ロマノフ》と同じく早期に着地させて手札とシールドの総量を削り、そのままゴリ押しでフィニッシュするという立ち回りが向いているだろう。

  • 能力の文頭にある「攻撃する時、攻撃の後」という部分は違和感のあるテキストだが、実際は《ねじれる者ボーン・スライム》から「相手プレイヤーを」を抜いたものと同じ書式であるため、ツッコミは見当違いである。

《大邪眼B・ロマノフ》との違い

  • 《死神明王 XENOM》
    • 相手プレイヤーに攻撃する前の相手の手札が2枚以下でも3枚以上でも、3枚ハンデスが予約されるのでハンデスとしての汎用性が高い。
    • 3ハンデスして、次のターンに残った2つのシールドをブレイクしてもハンデスできる。
    • バトルゾーンに進化元が必要なので出しにくい。

挙動(Ver.2.10.0)

G・ブレイカー
Ver.2.10.0では、自分のシールドをブレイクした個数もハンデスの枚数に含まれる。
デュエプレのG・ブレイカーはTCG版のテキストとは変更が加えられていることと、TCG版では「攻撃の終わり(ブレイク・ボーナス)」→「攻撃の後(G・ブレイカー)」という順番なので含むことができなかった。
《神羅トルネード・ムーン》
Ver.2.10.0では《死神明王 XENOM》が攻撃して相手クリーチャーがブロックし、《神羅トルネード・ムーン》の付与で《死神明王 XENOM》が2ブレイクしても、ハンデスできない。
ブレイカー能力やそれを強化する追加ブレイク以外のタイミングのブレイクは「この攻撃でブレイクしたシールド」ではないという裁定なのかもしれない。ここはブレイク・ボーナスの注釈「その攻撃中にブレイクしたシールド」との大きな違いである。
《モノノフ・ルピア》
Ver.2.10.0では《竜装 ムシャ・レジェンド》をクロスした《死神明王 XENOM》が攻撃して1回の攻撃で合計4ブレイクしたら、3ハンデスとなる。
前述の《神羅トルネード・ムーン》と同じく効果によるブレイクは含まれないのだろう。

実装当初、このカードはテキストと異なり、アタックトリガーのタイミングで待機しなかった。
以下は2022年4月6日(水)18:00頃、修正が完了している。

《死神の凶獣ベル・ヘル・デ・ジャクソン》
修正前、《死神の凶獣ベル・ヘル・デ・ジャクソン》アタックトリガーで、その《ベル・ヘル・デ・ジャクソン》の上に《死神明王 XENOM》を出した場合でも《XENOM》の「攻撃する時」の能力が発動した。[1]
「攻撃する時」の裁定で、攻撃開始時点でそのクリーチャーとして存在していなければ誘発していないので本来は効果を発動できないのが正しい。(参考

関連カード

フレーバーテキスト

収録セット

デュエル・マスターズ プレイス

参考


[1] その検証動画→https://youtu.be/pF8FA9_Mlrk