深海(しんかい)伝道師(でんどうし) アトランティス》

深海の伝道師 アトランティス R 水文明 (10)
クリーチャー:オラクル/リヴァイアサン 4000
S・トリガー
このクリーチャーが出た時、自分のクリーチャーを1体選び、残りの自分のクリーチャーを手札に戻す。その後、相手は自身のクリーチャーを1体選び、残りの自身のクリーチャーを手札に戻す。

DMX-15で登場した重量級オラクル/リヴァイアサン

互いのクリーチャーを1体ずつ残して全てバウンスしてしまう豪快なcipを持つ。不安定ではあるが、アンタッチャブルでも関係なく掃除できる。
クリーチャーを並べるデッキには非常に刺さるカード。さらにS・トリガー持ちなので守備にも使える。除去札があれば返しのターンで《ジョリー・ザ・ジョニー Joe》によるエクストラウィンも可能。

ただし、本当にバウンスしたいカードを自分で狙えないのはややネック。最後のS・トリガーとして出てもダイレクトアタックを防げない点には注意。

また、自分のクリーチャーも一体だけになってしまうので、反撃の口火にするには一工夫が必要。《純潔の信者 パーフェクト・リリィ》《不滅の精霊パーフェクト・ギャラクシー》などのバトルゾーンを離れないクリーチャーウルトラ・セイバーとは相性がいい。逆に相手がこれらを並べているときは自分の首を絞めかねないので注意。

残す対象に他のクリーチャーを選べばコイツ自身も手札へ舞い戻るため、複数回能力を使うこともできる。元となった《キング・アトランティス》と比べ、アタッカーとしては貧弱なので、何かのコンボに組み込むなどして差別化を図りたい。
そうでなければ、使いやすい《アクア・サーファー》で十分だろう。

能力の豪快さに目が引かれがちだが、非常に癖が強く、入るデッキを選ぶカードである。ぜひ相性のいいデッキで使ってやりたい。

高コストS・トリガー獣ということで、【ハチ公ガチンコ・ジャッジ】にも適性がある。系の型を組みたいなら一考の余地がある。

環境において

登場するなり【ミステリー・キューブ】の防御札として採用されるに至った。あちらのデッキの場合は《ミステリー・キューブ》でも呼び出せるので腐りにくかった。当時《ヒラメキ・プログラム》の種にして諸々の11コストに繋げるという手もあった。また、フィニッシュの直前までクリーチャーを並べない【カイザー「刃鬼」】とも相性が良く、そちらでも使われた。

ドラゴン・サーガ環境までは【黒緑速攻】も仮想敵の内に入った。3コストデッキの中では重い《密林の総督ハックル・キリンソーヤ》墓地クリーチャーが必要な墓地進化クリーチャー以外は召喚酔いする者ものばかりであったためバウンスでも十分な除去となり、パワー4000はそちらのデッキへの殴り返しに十分であった。

革命編【ミステリー・キューブ】が消滅し、【カイザー「刃鬼」】革命ファイナルで環境落ちしたが、【マークロループ】が成立すると《転生スイッチ》の踏み台にもなりバウンスによってループの中核を担うS・トリガー獣としてそちらで利用されるようになった。

2016年9月15日の殿堂レギュレーション改訂により【マークロループ】が弱体化するとこのカードの入る主流デッキが軒並み淘汰された格好となったが、その後もクリーチャーバトルゾーンに残る必要のない【オールデリート】【青黒緑シャコガイル】で偶に見かけられる。

DMBD-11DMBD-12期には《奇天烈 シャッフ》《「本日のラッキーナンバー!」》で一部の呪文とクリーチャーだけ止めて雑に殴る型の【青赤緑ミッツァイル】が流行したため、《「本日のラッキーナンバー!」》除けとなる10コストS・トリガー獣として採用を検討されるようになった。

2020年1月1日殿堂レギュレーション改訂を機に環境に進出した【バーンメアジョーカーズ】には刺さりが悪い。相手が《グレープ・ダール》を残せばそこから再展開されてしまうためである。

DMEX-12期に【ライベルモットループ】が成立して以降の環境に定着すると、チャンピオンシップにおける対戦でも常連のカードとなった。

DMEX-18発売からしばらくすると、オリジナルで【白青緑シャコガイル】折衷型の【白青緑ギャラクシールド】が結果を残し、このカードはそのパーツとしても見かけられるようになった。豊富に採用されるブロッカーニンジャ・ストライクのおかげで最後のシールドから捲れても腐りにくい。
もちろん単発的効果なので相手が使っているEXライフスター進化などはクリーチャーを残すことができてしまうので過信は禁物。(《アポカリプス・デイ》などのS・トリガーリセットと共通なのでこのカードに限った弱点ではないが。)
パワーも4000あるため、【我我我ブランド】対面ではウィニーを粗方殴り返しで処理できる。

その他

デュエル・マスターズ プレイスでは

同じ能力、レアリティでDMPP-21で実装。

TCGの環境では自身のクリーチャーも手札に戻してしまう部分はループパーツに使われていたが、盤面制限のあるデュエプレでは《邪帝遺跡 ボアロパゴス》系で使わざるを得ない潤滑油として投入された。

本来なら横に広げた盤面を自ら縮小させるのは利敵行為だが、盤面を整理しないと本命のクリーチャーを出す枠がないので《深海の伝道師 アトランティス》を利用するというわけである。

コスト10は素召喚には重すぎるため、コスト5の《音感の精霊龍 エメラルーダ》を複数回バトルゾーンに出し都合の良いタイミングで暴発して盤面を空け、その枠を強いクリーチャーに変換するという使われ方をする。

関連カード

フレーバーテキスト

収録セット

デュエル・マスターズ

デュエル・マスターズ プレイス

参考