破壊(はかい)

デュエル・マスターズ総合ゲームルール Ver.1.29より

701.6.破壊する

701.6aカードを破壊するとは、それをバトルゾーンから墓地に置こうとすることです。

701.6b破壊されたカードはその結果として墓地に置かれます。

キーワード処理の1つ。

上述の通り、バトルゾーンにあるカード墓地に移動させようとすることである。

除去としては最もポピュラーな方法。
墓地に送られたカードは気軽に手出しできないので、破壊による除去は確実な妨害行動と言える。

ただし、墓地に送られたクリーチャーは、リアニメイトバトルゾーンに戻されたり、サルベージ手札に加えられることもある。文明が主体のデッキを相手にする場合は注意が必要である。

《デーモン・ハンド》《めった切り・スクラッパー》など、クリーチャーを破壊する効果は一般的にに多く見られる。
その中でも主に火文明が持つ、一定のパワーやコスト以下のクリーチャーを破壊するものを、俗に火力と呼ぶ。
その他、タップされたクリーチャー殴り返しするなどして相手クリーチャーを破壊することが可能。

もちろん、相手も自分のクリーチャーを破壊しようとしてくるので、あらかじめハンデスしたり、ブロッカーを用意するなどして対策したい。

破壊はデュエル・マスターズの基本的なルールの1つなので、よく念頭に置くべきだろう。

2022年4月8日のルール変更により、従前の「クリーチャーをバトルゾーンから墓地に置こうとすること」から「カードをバトルゾーンから墓地に置こうとすること」に変更された。

ルール

  • バトルゾーンにあるカードが墓地に置かれたこと、あるいは置こうとすることが「破壊」である。
    • 進化クリーチャーの下のカードが墓地に置かれる場合は、特性を持たないカードが破壊された扱いとなる。ドラゴンが破壊されることを置換する「セイバー:ドラゴン」なら、進化クリーチャーの下にあるドラゴンがバトルゾーンから墓地に置かれる時、置換対象外の破壊なので効果を使うことができない。
  • バトルゾーンから墓地以外に置かれようとしたカードが置換効果で墓地に置かれた場合は、結果的に「破壊」扱いになる。
  • バトルゾーンにあるカードを墓地に置こうとするのが「破壊」というのであって、手札やマナゾーンなど、バトルゾーン以外のゾーンからカードを墓地に置こうとするのは破壊扱いにならない。
  • バトルに負けて墓地に置かれる場合も「破壊」に該当するため、「墓地に置かれる(た)時」「破壊される(た)時」の能力の誘発に関係する。
    • カードの下にあったり、封印として裏向きでバトルゾーンにあったカードがバトルゾーンから墓地に置かれた場合、クリーチャーとして破壊されたわけではないため「このクリーチャーが破壊された時」の能力は使えない。
+  2022年4月8日ルール改訂前

「破壊した」と「破壊された」について

  • 「破壊した」というテキストだと、結果としてバトルゾーンから墓地に置かれなくても参照される。「破壊」とは「結果として墓地に置かれる(701.6b)」だけであり、「バトルゾーンから墓地に置かれそうになる(701.6a)」だけでも破壊になる。
    • 2012年7月17日施行のルールによって、最新の裁定と同じく、クリーチャーが実際にバトルゾーンから墓地に置かれなくても「破壊したクリーチャー〜」の効果が使えるようになった。後述の《ヒラメキ・プログラム》も、この裁定と同一視され、結果的に破壊されなくても特性を参照できた。
  • 「破壊された」というテキストも、次以降の見出しの場面を除いて「破壊した」と同一視する。
+  旧裁定。一時期同一視しない時期があった。

「時」がある「破壊された」とあるテキスト

「時」がない「破壊された」とあるテキスト

  • 2つの能力にまたがる「破壊する」と「破壊された」が存在する《BAKUOOON・ミッツァイル》は、「時」がある「破壊された」とあるテキストと同じく、実際に破壊されたクリーチャーのみをカウントする
  • 《禁断竜王 Vol-Val-8》のような「このターン破壊されたクリーチャー」を意味する指定も、1つの能力内で破壊を実施するものではないため、「時」がある「破壊された」とあるテキストと同じく、実際に破壊されたクリーチャーのみをカウントするEXライフなどで、破壊を置き換えて墓地に置いたという結果が残せなかったら、このターン破壊されたクリーチャーとして数えることはできない。

破壊されない」について

  • 破壊されない」というのは「離れない」効果の一種で、バトルゾーンから墓地に置かれることはないが、墓地に置こうとすることはできる。そのため、墓地に置かれはしないものの、「破壊されないクリーチャー」を破壊することはできる。

701.23. (封印を)外す

701.23a 封印を外すとは、封印を付けられているカードから封印を墓地に置こうとすることです。

ルール変更により、「封印を外す」という行為は、「封印を破壊する」と全く同じ意味となった。

《FORBIDDEN SUNRISE 〜禁断の夜明け〜》が、「封印の破壊」以外の方法で封印がすべてなくなった場合に誘発するかは不明。

その他

  • バトルに基づく破壊を、俗に戦闘破壊という。
  • 闘魂編DMC-13まで「持ち主の墓地に置く。」という表現だったが、聖拳編以降は「破壊」に置き換わった。再録されたものも「破壊」という言葉に置き換えられる。現在では、「クリーチャーを墓地に置く」と表現されているものも「破壊」と同義と見なすと、正式回答が出ている。
    • かつては、再録されずテキストが変わっていないものについては、元のテキストのまま解釈することになっていた。例えば《闇侯爵ハウクス》pig能力は「破壊されたとき」ではなく、「墓地に置かれた時」のテキスト通りに解釈された。この場合、破壊としては扱われない墓地送り(進化元封印としてカード指定除去された場合)でも能力が使えるということになっていたが、現在の裁定ではこのルールは消滅した。
    • 混乱を防ぐためかDMEX-08では「墓地に置かれる時」「墓地に置かれた時」が「破壊される時」「破壊された時」に置き換えられている。
    • DMSD-20DMSD-21発売に伴う総合ルールのアップデートで、クリーチャー以外の「バトルゾーンから持ち主の墓地に置く」効果すべてがルール上破壊に該当することになった。

デュエル・マスターズ プレイスでは

TCGでの2022年4月8日ルール改定以前のルールに基づいて破壊する。そのため、「破壊」で参照できるのはバトルゾーンのクリーチャーを墓地に置こうとする行為のみである。

  • 《龍神メタル》《獅子幻獣砲》(再録版)の能力など、バトルゾーンのクロスギアを墓地に移動させる能力は「クロスギアを墓地に置く」テキストとなっている。
  • 《偽りの王 モーツァルト》の「ドラゴン以外をすべて破壊する」能力でバトルゾーンにある非ドラゴンクロスギアを墓地に置くことはできないのが公式の見解である。
    • バグで登場からしばらくはクロスギアを破壊できてしまった。アップデートでクロスギアは破壊対象から外され、さらにアップデートで「ドラゴン以外のクリーチャーをすべて破壊する」と能力の文章の時点でクロスギアが対象外であると明示された。

参考


公式Q&A

Q.自分の《Code:1059》をバトルゾーンから墓地に置いた時、《黒神龍グールジェネレイド》の「ドラゴンが破壊された時」の能力はトリガーしますか?
類似例:《ダーク・ルピア》
A.はい、トリガーします。オーラが墓地に置かれても、それは破壊されたことになります。《Code:1059》はドラゴンですので、それが破壊されたことにより《黒神龍グールジェネレイド》の能力がトリガーします。
引用元(2022.4.8)

Q.自分の《ダーク・ルピア》がバトルゾーンにいる状況で、自分の封印が1つ、墓地に置かれました。そのカードがドラゴンである《ボルシャック・栄光・ルピア》だったのですが、ドラゴンが破壊されたとして、《ダーク・ルピア》の「自分のドラゴンが破壊された時」の能力で相手のクリーチャーを1体破壊できますか?
A.いいえ、破壊できません。バトルゾーンから墓地に置かれた封印は破壊されたことになりますが、裏向きのカードは特性を参照できません。表面がドラゴンだったとしても、その特性を確認できないので、《ダーク・ルピア》の能力はトリガーしません。
引用元(2022.4.8)

Q.自分は《ヴィオラの黒像》を出し、相手の「EXライフ」がある《龍風混成 ザーディクリカ》破壊しようとしました。結果的に置換効果で《龍風混成 ザーディクリカ》はバトルゾーンに残ったのですが、この場合、自分は《ヴィオラの黒像》の効果で墓地からクリーチャーを出せますか?
A.はい、出せます。「破壊したクリーチャー」とは、破壊しようとしたクリーチャーを指します。そのクリーチャーが結果的に破壊されたかどうかは問いません。この場合、コスト6以下のクリーチャーを墓地から出せます。
引用元(2022.12.16)