《ボルメテウス・武者(むしゃ)・ドラゴン》

ボルメテウス・武者・ドラゴン SR 火文明 (6)
クリーチャー:アーマード・ドラゴン 6000
このクリーチャーが攻撃する時、自分のシールドを1つ、墓地に置いてもよい。そうしたら、相手のパワー6000以下のクリーチャーを1体破壊する。
W・ブレイカー

DM-24で登場したアーマード・ドラゴン。第4の「ボルメテウス」。

本家が持つシールド焼却の代わりに、アタックトリガー《ボルカニック・ランス》を使える。

残念ながらその能力は強力とは言い難い。相手がこのクリーチャー除去できなければパワー6000以下のクリーチャー召喚をためらわせることができるが、シールドを犠牲にするのはあまりに燃費が悪く、【速攻】ビートダウンが相手だと命取りとなることも多い。
登場以来比較対象としてあげられやすい《ボルカニック・アロー》とは異なり、シールドが1枚もなければ能力を使用できない。

同じようにシールドを犠牲にする能力を持つ《偽りの星夜 ジューン・ブライド》《偽りの星夜 コングラチュレーション》といったエンジェル・コマンドと比べると、リターンがあまりに軽いのも難点。このカードの場合は《偽りの星夜ライス・シャワー》が最も近い性質であり、比較対象となるか。いずれもこのカードと比べて重いが、《ウェディング・ゲート》によって実質同コストでしかも2体呼び出せるため、その点でもこのカードの立場は厳しい場面にある。

このカードの真価は、そのサポートの多さだろう。
特に《竜装 ザンゲキ・マッハアーマー》《バルケリオス・武者・ドラゴン》《バルケリオス・ドラゴン》とのシナジーは魅力的。両《バルケリオス》のG・ゼロと《ザンゲキ・マッハアーマー》のスピードアタッカー付加で驚異的な奇襲性能を発揮する。(>【武者ワンショット】)

素のスペックは微妙だが、他のカードとのシナジーは良好なので、そちらを生かしてデッキを組むのが良いだろう。

  • ほぼ同じ効果を持つ《ボルカニック・アロー》はその軽さの割に焼ける範囲が広いからこそ高い評価を得ている。対してこのカードは範囲の割にはこのカード自身が重い、アタックトリガーなので起動が遅い、燃費が悪いという三重苦を抱えている。ドラゴンである点と専用のサポートカードをフルに生かさないと活躍は難しい。
  • 角には武田信玄の旗印として有名な「風林火山」が刻まれている。
  • 曽山一寿の漫画「でんじゃらすじーさん邪」にて、「ボルメテウス・ドラゴン」なるお友達軍団の一員として登場。当初、孫はこのクリーチャーを連想したが、現れたのは良く焼けた骨付き肉だった。

デュエル・マスターズ プレイスでは

最新バージョンの性能

ボルメテウス・武者・ドラゴン SR 火文明 (6)
クリーチャー:アーマード・ドラゴン/サムライ 6000
W・ブレイカー
バトルゾーンに出た時または攻撃する時、相手のパワー6000以下のクリーチャー1体を破壊してもよい。そうした場合、自分のランダムなシールド1つを墓地に置く。

DMPP-09で実装。誘発条件がアタックトリガーに加え、cipも追加された。
相手のクリーチャーを破壊してから自分のシールド焼却の順番なので、自分のシールドが残っていなくても6000火力を使えるようにもなっている。

単体で用いた場合シールド焼却デメリットはかなり重く感じるが、出た瞬間から火力が使える《フレイムバーン・ドラゴン》が便利なカードで、毎ターン6000以下除去を発動できる点では《無双竜機ドルザーク》《超竜騎神ボルガウルジャック》からも明らかなように高い制圧力があると言える。

《竜装 ザンゲキ・マッハアーマー》とのデザイナーズコンボは凶悪の一言に尽きる。カード指定除去が未登場のデュエプレでは、汎用性の低いクロスギア指定除去がないと《ザンゲキ・マッハアーマー》を場から離すことができず、《ザンゲキ・マッハアーマー》が場に残っている限り事実上コスト5パワー8000で複数回火力が使えるスピードアタッカーとして運用できてしまう。

火力は6000以下という範囲ながら、最速出し《武者・ドラゴン》と対面することになる4〜5マナ時点で出せるクリーチャーで、パワーが6000より大きいクリーチャーにろくなものがいないため、ほぼすべてのクリーチャーを蹴散らしながらビートダウンができる。
クロス時にはパワーが8000になっているため、DMPP-10EX時点でパワーによる太刀打ちができるカードは《戦攻王機トルネイダー》《ヘブンズ・ゲート》で踏み倒した大型ブロッカー、進化元が生き残っている前提だが《永遠のジャック・ヴァルディ》でクロスギアを除去しパワー6000に落とした上での殴り返しぐらいしか選択肢がない。

以上のように優秀なドラゴンなのだが、シールド焼却のデメリットはやはり重い。
《アシガ・ルピア》《ムシャ・ルピア》があればディスアドバンテージは帳消しにできるが、手札交換に乏しい【武者・ドラゴン】で4〜5ターン目にそれらを揃えるのは要求値がやや高い。
また、インフレが進むにつれ、6000火力では対処できないデッキも増えている。

  • 《超聖竜ボルフェウス・ヘヴン》では、良くも悪くも《武者》の個性として設定されていた自分のシールドを墓地に置く性質は捨てられた。自らの危険を顧みず強敵に立ち向かう様はヒロイックではあるものの、対戦ゲームとしては必要性のないリスクを冒す行為は好まれなかったためだろう。
  • 元々種族にサムライはなかったが、2021年8月26日のメンテナンスと同時に追加された。

アップデート履歴

2021年5月27日に使用可能になってから、2021年8月26日実施のメンテナンスまでの91日間、種族にサムライを持っていなかった。

環境において

DMPP-09環境では、【武者・ドラゴン】が成立したり、【アポロヌス・ドラゲリオン】などの除去札として採用されたりはしたが、トップメタと比較すると淡白な効果しか持ち合わせていないため、そこまで日の目を見ることはなかった。
しかし、DMPP-10が実装され、《竜装 ザンゲキ・マッハアーマー》を獲得すると評価が一変する。《武者》と武者サポートの全てがコスト−1、スピードアタッカーを得るという恩恵を受け、【武者・ドラゴン】は抜群の制圧力とシールド追加による粘り強さを備えたデッキとして環境での地位を確立した。

DMPP-10EX《ボルメテウス・剣誠・ドラゴン》登場以降は専用デッキの【武者・ドラゴン】は環境から撤退し、【ロマノフマッハアーマー】【ボルシャック・NEX】のサブプランに使われる程度となった。

関連カード

フレーバーテキスト

  • DM-24DM-27(シークレット)、DMPP-09
    その刃には、覚悟という名の炎が燃える!
  • DM-24(シークレット)、DMPP-09(シークレット)
    勇者の魂は、必ずや継承される。
  • DMC-53
    信じる気持ちが力となり、心の暗闇を照らし出す!!
  • DMC-59
    ザコどもよ! 我が剣の餌食となる勇気があれば前に出ろ!――ボルメテウス・武者・ドラゴン
  • DMX-19
    「武」の「者」と書いて「武者」。その名前に違わず、武を持って戦い、武に殉じたドラゴン。
  • DMX-21
    戦国武闘会に向けて、紫電は、武者と大和の指導を受けていた。伝説級の両竜の指導のもと、紫電二連撃は完成したのだ。

収録セット

デュエル・マスターズ

デュエル・マスターズ プレイス

参考


公式Q&A

  • カード特性について

Q.《あたりポンの助》《ボルメテウス・武者・ドラゴン》を指定した後、《あたりポンの助》《竜装 ムシャ・レジェンド》をクロスして名前に《ボルメテウス・武者・ドラゴン》を追加しました。どうなりますか?
A.《ボルメテウス・武者・ドラゴン》である《あたりポンの助》のテキスト自体が無視されます。それ以降《あたりポンの助》はテキストのないカードとして扱われ、例え新たに《ボルメテウス・武者・ドラゴン》がバトルゾーンに出たとしても、《あたりポンの助》のテキストが無視されているので《ボルメテウス・武者・ドラゴン》が無視されることはありません。
引用元(2019.7.2)