《リュウセイ・ジ・アース》

リュウセイ・ジ・アース SR 火/自然文明 (6)
クリーチャー:レッド・コマンド・ドラゴン/革命軍/ハムカツ団 6000
スピードアタッカー
W・ブレイカー
このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、あるいは、相手の呪文の効果またはクリーチャーの能力によってこのクリーチャーが自分の手札から捨てられた時、自分の山札の上から1枚目を見る。そのカードを自分の手札またはマナゾーンに加える。

DMD-34で登場した/自然レッド・コマンド・ドラゴン/革命軍/ハムカツ団

もはや驚く事ではなくなった新たなリュウセイ。しかし今までのリュウセイとは少し違ったハンデス耐性を持つ。

cip及びハンデスされた時の能力山札の上を確認しながらマナブースト手札補充かを選べるという事であり、地味ではあるが状況を選ばない能力で腐りにくい。

ただし、今までのマッドネスと異なりハンデスされた時、このクリーチャー自身はバトルゾーンに出る事なく墓地に置かれてしまう
コスト踏み倒しができなくなったのは痛いが、ハンデス耐性のあるクリーチャーにしてはコスト6パワー6000とスピードアタッカーを持っており、手軽に運用しやすく最低限の打点もある。
また、召喚せず、コスト踏み倒しを用いず、そもそもバトルゾーンに出すわけでもないので《獣軍隊 ヤドック》《洗脳センノー》といったコスト踏み倒しメタの影響を受けない。

cip手札補充スピードアタッカーを持つコマンド・ドラゴンなので侵略革命チェンジのタネとしても使いやすい。
特に革命チェンジcipスピードアタッカーを使い回しつつハンデス対策として手札に戻すことができるため、相性はかなり良い。

コスト5以上の火のコマンドなので《FORBIDDEN STAR〜世界最後の日〜》封印を外せる。《世界最後の日》の封印を外した効果で自身をスレイヤー化すれば侵略や革命チェンジで早期に出てきた大型クリーチャーに対する実質的な確定除去になる。マナ加速手札補充を行ったついでにそれらの仕事ができると言えば、このカードの芸達者ぶりが分かるだろう。

一部を除き派手な効果が多かった歴代リュウセイにあって、一見地味なスペックに思えるが、全体的に器用かつ堅実に働いてくれる使いやすいカードである。
マナゾーンと手札にカードを加えることができるカードには、両面共により軽いツインパクト《オブラディ・ホーネット/「Let it Bee!」》が登場しているので、多色コマンド・ドラゴンという点で差別化したい。

ルール

環境において

このカードの登場によって《蒼き団長 ドギラゴン剣》を搭載した【モルトNEXT】の強化に貢献している。従来の【モルトNEXT】ではファイナル革命で踏み倒すコスト6以内の多色クリーチャー、かつデッキに積めるドラゴンの候補が少なかったため、《蒼き団長 ドギラゴン剣》を搭載するメリットはあくまでも《超戦龍覇 モルトNEXT》を3打点に変えつつcipを再利用するという一面に留まっていた。しかしこのカード自身が《ドギラゴン剣》の革命チェンジ元になりつつ、踏み倒し候補になりうる為、《モルトNEXT》と《ドギラゴン剣》という二大エースとは相性がよく、安定性が飛躍的に向上したのである。

初期型の【5色ドギラゴン剣】でも手札の切れないビートダウンを演出するカードとしての働きを見せた。

双極篇では【モルトNEXT】【トゥリオドギラゴン剣】の主要カードとして使われていたものの、それぞれ環境落ちしてしまい、環境での採用先を失ってしまった。

超天篇ではDMEX-06にて【モルトNEXT】が大幅パワーアップされ、環境に復帰。このカードも再録され、さらなる活躍が期待されたが、《蒼き団長 ドギラゴン剣》殿堂入りが響き、あまり見かけなくなっていた。

後に【モルトNEXT】と相性の良いサブフィニッシャーである《蒼き守護神 ドギラゴン閃》が登場したが、そちらのファイナル革命先に適した汎用スピードアタッカードラゴンとしては既に《轟牙忍 ハヤブサリュウ》が登場しており、ほとんど見かけなくなった。

その他

  • 比較的高価なセットであるDMD-34に2枚しか収録されていないことから、シングル価格は中々のものであった。DMEX-06での再録を期に相場も落ち着いた。
  • 次世代ワールドホビーフェアのプロモーション・カードとして配布された際、当時のシングルカード市場の高さと希少価値の高さから、会場内でこのカードトレードを持ちかけられても絶対に応じないよう、トレード・譲渡を一切禁止するという通達が出される事になった。犯罪行為・トラブル防止の観点とはいえ「本来楽しみの1つでもあるトレードを規則で明確に禁じなければならなかった」わけであり、このゲーム、ひいてはTCGというものが一体何たるかを考えさせられる通達である。

関連カード

収録セット

参考