運命(うんめい)選択(せんたく)

運命の選択 UC 自然文明 (4)
呪文
自分の手札を1枚表向きにする。
それが自然のカードなら、自分の山札を見る。その中から自然のコスト3以下のクリーチャーを1体、バトルゾーンに出してもよい。その後、山札をシャッフルする。
それが火のカードなら、このターン、自分のクリーチャー1体に「スピードアタッカー」を与える。
それが光のカードなら、このターンの終わりに、自分のクリーチャーを1体アンタップする。

DM-25で登場した自然呪文

自分の手札を1枚見せ、その文明によって異なる能力をもたらす。

多色カードを見せれば、該当の文明の能力が重複するので、《居合のアラゴナイト》《勇王の化身ダイカイザン》《龍仙ロマネスク》5色レインボーなど、白赤緑の文明を持つカードを見せれば、すべての能力が使える。

手札から見せるにしろ、山札からリクルートするにしろ、多色カードとはシナジーし合う。序盤は色事故で召喚しづらい3コストの3色クリーチャーが手札から見せる要員にでき、リクルート対象にもなるのはかなりありがたいところ。

ビートダウン向きの能力が揃っているが、コスト比的には自然の能力が特に優れているため、主に狙っていくのはそれになるだろう。
自然コスト3以下なら《緑神龍ドラピ》《連鎖庇護類 ジュラピ》《界王類七動目 ジュランネル》《ルツパーフェ・パンツァー》といった大型獣でもリクルート可能。特に《連鎖庇護類 ジュラピ》《ルツパーフェ・パンツァー》召喚できないというデメリットを補い、更に場合によってはスピードアタッカー化でそのまま攻撃できるので相性が良い。

ルール

  • なお、呪文は唱えている間は保留状態になるので、唱えているこの呪文を見せてリクルート能力を使うことは不可能。
  • 当然敵対色のみのカードを見せたり、この呪文以外に手札がなければ不発する。

環境において

2021年始のチャンピオンシップ(オリジナル)でこれを4枚採用した【青黒緑デッドダムド】が4位入賞を果たし話題になった。
手札から《轟く革命 レッドギラゾーン》等を見せれば山札からスピードアタッカーが付与された《天災 デドダム》を呼び出すことができ、そのまま《レッドギラゾーン》に革命チェンジして《デドダム》を手札に戻せば次ターンの《デドダム》の再召喚が確約される。
使用後もマナコストが《イグゾースト・II・フォー》でのコスト踏み倒しによる再利用の範囲内でもあるので無駄が無い。
《デドダム》の場合は拘束が激しいが、このカードで呼び出す場合は自然マナさえあればマナゾーンを気にせずに出せるという利点がある。
実際のプレイング上は《轟く革命 レッドギラゾーン》で真っ先にシールドを狙うというビートダウンのような動きを取ることも珍しくない。《超奇天烈 ギャブル》《イグゾースト・II・フォー》を絡めて横並びさせればそのままの流れで4ターンキルすることも十分可能。
手札コストとしては初動枠が務まる《青銅のバンビシカット/「我が力、しかと見よ!」》という選択肢もある。
かつて《ミステリー・キューブ》が運が良ければ5コスト《偽りの王 ヴィルヘルム》を呼び出せることから「超次元ヴィルヘルム・ホール」と呼ばれたように、このカードも「超次元デドダム・ホール」と揶揄されるようになった。

この採用の経緯は、裏を返せば『4マナ払ってまで山札から呼び出す価値のある、3マナ域の自然のクリーチャー』は《デドダム》以前は存在しなかったということでもあり《デドダム》のカードパワーの強烈さが再確認できる。

  • 無論、《轟く革命 レッドギラゾーン》のような手札にキープする意味の大きい相性の良いカードの存在もあるので、カードパワーだけで採用されているわけではないが。

他のカード・デッキとの相性

デュエル・マスターズ プレイスでは

運命の選択 UC 自然文明 (4)
呪文
自分の山札からコスト3以下の進化ではない自然のクリーチャーを探索し、1枚をバトルゾーンに出してもよい。その後、山札をシャッフルする。
自分の手札に火のクリーチャーがあれば、このターン、自分のクリーチャー1体は「スピードアタッカー」を得る。
自分の手札に光のクリーチャーがあれば、このターン、自分のクリーチャー1体は「ターン終了時、アンタップする」を得る。

DMPP-08で実装。
TCG版と比べると、メインだったリクルートに自然のカードを必要としなくなり、更に見せる行為自体不要になって大幅に強化されたが、進化クリーチャーは選べなくなった(探索の3枠にも登場しなくなるため、一概に弱体化というわけでもない)。
スピードアタッカー自分のターンの終わりに、このクリーチャーをアンタップする能力付与の効果は、クリーチャー以外を参照することができなくなったものの、単色をそれぞれ1枚ずつ持っていた場合にも両方の条件を達成した扱いになるようになり、ビートダウンデッキでは非常に使いやすくなった。

自分の手札に火のクリーチャーがなくとも、元々スピードアタッカーを持つクリーチャーを出せば、実質自然単色カードの《撃墜団長メッツァー》として使える汎用性も持つ。
特に《居合のアラゴナイト》を出して即席1打点を生み出せるのは覚えておきたいプレイングである。

相手に手札を見せるアクションは削除されているが、残り手札が1枚しかないのに両方が発動した=光/火の2色または光/火を含む3色クリーチャーだ…といったように相手に推測される余地はある。

【ガントラビート】を環境のトップメタまで押し上げた張本人でもある。
アタックトリガーのためマナブーストをするために出してから1ターン待たないといけない」という《ガントラ・マキシバス》の最大の弱点を、汎用性の高い《運命の選択》で軽減できるようになり、結果として《ガントラ・マキシバス》入りのデッキパワーを実戦級まで到達させることに成功したといえる。

  • 光/火/自然のクリーチャーである《居合のアラゴナイト》により、スピードアタッカー付与が成功しやすくなっている。また、《アラゴナイト》自身の上方修正により、前述の通り自分の手札に火のクリーチャーがない状態でも山札から《アラゴナイト》を出せばそのまま攻撃できる。
  • 時期的に偶然のことだが、TCGで注目され始めた矢先にデュエプレで登場となった。
  • プライズ版のイラストはWIXOSSのタマ、ピルルク、ウリスになっている。
    • タマ、ピルルク、ウリスはWIXOSSではそれぞれを主に担当しており、《選択》が関連する文明とは白(光)が被るのみである。
      恐らくWIXOSSアニメ第一期の「selector infected WIXOSS」並びに第二期の「selector spread WIXOSS」にちなんだ選出だろう[2]
    • 完全に余談だが、第2弾WIXOSSコラボ終了3日後の2024年3月31日に、アニメの続編として「selector loth WIXOSS」が発表された。

フレーバーテキスト

収録セット

デュエル・マスターズ

デュエル・マスターズ プレイス

参考


[1] 《ダッシュ・リピート》より
[2] selectorは「選択者」、「選ぶ人」という意