魂と記憶の盾(エターナル・ガード)

魂と記憶の盾 VR(R) 光/水文明 (3)
呪文
進化ではないクリーチャーを1体選び、シールド化する。

DM-11で登場した/エターナル呪文

バトルゾーンにある進化ではないクリーチャーを1体選び、シールド送りにする。相手クリーチャーに唱えれば除去となり、自分のクリーチャーに唱えれば単純なシールド追加に加え、S・トリガー獣の再利用にもなる。

一見シンプルな効果だが、サイクル中でも屈指の汎用性と強さを誇るカード
相手に使うとシールドを1枚与えてしまうことを考慮されてこのコスト設定がなされたのだろうが、が得意なコントロールでは、バトルゾーン制圧してから最後にまとめてシールドブレイクするのが普通であるため、大したデメリットにはならない。

ライブラリアウト系の【除去コントロール】に至ってはそもそもシールドは完全に無視されるため、相手のシールドが何枚増えようが全く関係なかった。むしろシールドに埋められると墓地以上に回収手段が限られるため、逆に安心感すらあるといえる。

自分に対して使う場合は、主にcip持ちのS・トリガー獣を仕込むのが効果的。積極的に狙えるものではないが、スーパー・S・トリガーで相手の攻撃を耐えて、次のターンシールドが0の時にそのスーパー・S・トリガー獣を仕込むのも効果的。

ルール

他のカードとの関係

環境において

DM-10まではに使いやすい除去呪文がなかったため、たった3コストで除去を行えるこのカードは当時全盛を誇った《アクアン》系デッキでの活躍を期待される。実際、これをフル搭載した【アクアン除去】は2004年エターナル・リーグのレギュラークラスでトップメタの【アクアンイニシエート】を破り日本一を獲得した。

その後《アクアン》は殿堂入りしてしまうが、このカードと《宣凶師ベリックス》を搭載した【白青黒赤ライブラリアウト】では除去の主力を担う。強力な墓地回収能力を持つ《凶星王ダーク・ヒドラ》マナから展開を行う《母なる大地》へのメタカードという側面もあり、それ以外のデッキでも幅広く採用され活躍した。

《ボルメテウス・サファイア・ドラゴン》が環境に進出すると、そちらが現役だった当時では《インフェルノ・ゲート》《母なる大地》がよく使われたため、それらへのメタカードとしてこのカードを採用した【除去サファイア】転生編環境から不死鳥編環境のトップメタに立つ。

極神編環境では【白青黒赤ライブラリアウト】をベースにした【除去ガーディアン】【ボルメテウスコントロール】での活躍が目覚ましく、相変わらず軽量ハンデスと共に【除去コントロール】の強靭な基盤を支えていた。当時としても1枚積みが20種類近くされるのが一般的であった【ボルメテウスコントロール】だが、このカードはシールド焼却と噛み合うという事でそちらに4枚積みされることがざらであった。

長らく環境で活躍していたが、「進化クリーチャー以外なら苦労して出したものも3マナですぐ消されるのでゲームの幅が狭まる」、「に実質的により強い確定除去があるのはおかしい」などの批判が絶えずなされていたカードでもあり、その強さから2008年4月15日から殿堂入りした。

殿堂入りから程無いDM-30では疑似的なシールド回収手段として《ハッスル・キャッスル》《福腹人形コダマンマ》が登場。また神化編では進化クリーチャーメタゲームの主流になったため、除去したい相手を選べない場面が増えた。
しかし、《蒼狼の始祖アマテラス》で唱えられるため【エンペラー・キリコ】系で使われたり、サイキック・クリーチャーの登場以降はそちらを手軽に除去できる札として活躍したりと、環境内でもよく見られるカードだった。

の合うデッキでは軽量除去としてしばしば使われていたが、革命編環境では進化を多用する【レッドゾーン】がトップメタに躍り出たうえ、革命ファイナル環境から新章デュエル・マスターズ環境にかけて《音感の精霊龍 エメラルーダ》シールド回収ができる【ロージアミラダンテ】が環境上位に名前を見せ、環境的に除去としての抜け道が多くなっていく。

そんな中、DMRP-05《ヘブン・デ・エンドレーサ》が登場。《ヘブン・デ・エンドレーサ》はこちらよりコストが1重く、相手のクリーチャーしか選べないが、進化も選べる上にツインパクトであることで除去としての汎用性ではあちらに軍配が上がる。

だからといって一線を退いたわけではなく、双極篇環境では《天使と悪魔の墳墓》に寄せて殿堂入りカードを増やしたグッドスタッフ型の【白青黒超次元】で使われるケースが一定数あった。【ウーニループ】においても望まぬタイミングで捲れた《貝獣 ウーニ》を再度シールドゾーンに装填するための隠し味として使われることがあった。

超天篇環境では【ナウ・オア・ネバーループ】における色の合う除去札として投入されるケースもあった。

その後除去インフレ十王篇でのシールド回収関連カードの強化を受けてか、2020年7月1日付で殿堂解除された。

殿堂解除後は多色除去と言えば《ドンドン水撒くナウ》《ドンドン火噴くナウ》などのリソース確保を兼ねるもの、《テック団の波壊Go!》《九番目の旧王》などの全体除去がメインであり、このカードはなかなかお呼びがかからない。一応オリジナルでは【白青ギャラクシールド】の入賞レシピに入ることも偶にある。

その他

  • 初期のころは水文明がシールド操作を担当する予定だったのか、このカードは光/水の多色である。シールド送りの除去は完全に光文明に移行したため、今となってはこの効果で水文明を含むほうが疑問に感じられるかもしれない。

デュエル・マスターズ プレイスでは

最新バージョンの性能

魂と記憶の盾 VR 光/水文明 (4)
呪文
相手の進化でないクリーチャー1体をシールド化する。そのクリーチャーのコストが3以下なら、カードを1枚引く。

DMPP-05で実装。コストが4になった。
自分のクリーチャーを選べないようになり、シールド送りしたクリーチャーのコストが3以下ならカードを1枚引く能力が追加された。
進化クリーチャーを除去できないのが痛手になることはあるが、コスト4でパワーに制限のない確定除去でここまで範囲が広ければ十分だろう。そして、確定除去の難点である「ウィニーを除去しても旨味が少ない」点をキャントリップである程度補っている。

pig持ちなど破壊に反応するクリーチャー、墓地利用するカードは多い一方で、シールド送りに反応するクリーチャー、シールド回収ができるカードは少ない。文明さえ合えば多くのコントロールデッキで採用が検討できる。

ちなみに公開ゾーンであるバトルゾーンからシールド送りにするため、お互いのプレイヤーはそのシールドが何のクリーチャーだったか見ることができるようになっている。>TCG版との差異点 (デュエプレ)

  • 対象の限定化で自分のS・トリガー獣を使い回すことはできなくなった。バウンスで自分のクリーチャーが選べなくなっているのと同じく、試合の遅延を抑止する意味もあるのだろう。
  • コストが増えてしまった代わりに条件付きキャントリップが追加されたのも地味ながら重要なポイント。コスト3以下の多い速攻相手には単体除去も1ドローも効果が薄いが、ビートダウンやコントロール対面でコスト3以下のシステムクリーチャー(《コッコ・ルピア》など)を除去できればおいしい。

アップデート履歴

2020年8月20日に使用可能になってから、2021年8月26日実施のメンテナンスまでの371日間、DP殿堂ではなかった。

2022年12月16日よりDP殿堂が解除された。DP殿堂の解除はデュエプレ史上初。

環境において

初登場時のDMPP-05ではそこまで活躍していなかった。当時の主流デッキは【ボルバルザーク】【ヘブンズ・ゲート】であり、クリーチャーの除去はS・トリガーを持つ《デーモン・ハンド》がよく使われていた。【暗黒王デス・フェニックス】など、この弾の目玉である進化Vを除去できないというのも低評価である。

使用率が高まり始めたのはDMPP-08ごろで、《連珠の精霊アガピトス》から出したコスト3以下のクリーチャーを進化元に使われることを防止する役割があった。多色特有のマナ基盤になるメリットや、黒抜きのデッキカラーでも使える除去札として自然と使われていた。

DMPP-08EXではコスト3《驚天の超人》に間に合う除去札、《烈流神》モヤシを発動させない除去札としてさらに評価を上げた。

2021年8月26日からDP殿堂に指定された。同名カードで、紙でもデュエプレでも殿堂になったカードとしては《無双竜機ボルバルザーク》に続いて二枚目。

  • 公式の回答によると《魂と記憶の盾》を使用したデッキが、New Divisionにおいて、使用率31.2%、勝率49.3%。All Divisionでは、使用率27.2%、勝率47.9%だったらしい。
  • TCG版の過去の時代と変わらず、主要コントロールデッキにおける核として活躍していたため、殿堂入りが妥当という見方もできるが、同時期に猛威を振るっていた《烈流神》《超絶究極神》といったモヤシ持ちのゴッドへの抑止力でもあったため、それらを止める手段が無くなることが危惧されていた。しかし、デュエプレでは除去耐性を持つ《烈流神》や《超絶究極神》以外にも、除去されなければゲームに大きな影響を与えるカードは多数存在するため、DMPP-10期に《烈流神》や《超絶究極神》が環境を支配するような事態にはならなかった。
    もっとも、このカードのDP殿堂入りから1か月ほど後に《烈流神》はナーフされており、このカードのDP殿堂入りの影響が無かったとは言いがたいだろう。
  • 公式の回答にはないが、《天雷の導士アヴァラルド公》《魔光王機デ・バウラ伯》を搭載したナイトなどのデッキに積まれることが予想されるのも一因だろう。TCG版でも、《デ・バウラ伯》の登場前に《魂と記憶の盾》や《母なる大地》といった強力な軽量呪文が殿堂入りに指定された。

その後インフレにより2022年12月16日付で DP殿堂解除。デュエプレでは初の解除となった。解除後は色の合うコントロールに入る選択肢の1つという立ち位置に留まっている。

サイクル

DM-11DMPP-05エターナル呪文サイクル

関連カード

フレーバーテキスト

  • DM-11
    神秘のオーロラがすべてを包み込む!
  • DMX-01プライズ
    神秘のオーロラは、肉体から分離した魂を使い記憶の彫像を作り上げる。
  • DMX-12
    多くの魂が記憶されている。
  • DMD-24
    相手を盾に追い詰め、そして焼き尽くす
  • DMX-24
    デュエデミー賞受賞会場には、候補者をはじめとして、多くのデュエマ界の著名人が集結した!彼らの安全のため、最高級のセキュリティとしてエターナル・ガードが用意された。
  • DMEX-15
    俺には殺し合いなんかできない。これは決闘なんだ。大好きな決闘で、人の命は奪えない。 ― 切札勝舞
     ― 『デュエル・マスターズFE』12巻より
  • DMPCD-02DMPP-05DMPS-09
    その盾は、あらゆる敵を神秘のオーロラで封じ込める
  • DM23-BD7
    明日のテーマも、絶対防御。—サファイア・ウィズダム

収録セット

デュエル・マスターズ

デュエル・マスターズ プレイス

参考