予言者(よげんしゃ)ローラン》

予言者ローラン R 光文明 (7)
クリーチャー:ライトブリンガー 2000+
このクリーチャーを召喚するコストは、自分のシールド1枚につき1少なくなる。ただし、コストは0以下にならない。
自分のシールドが2枚以下の時、このクリーチャーのパワーは+4000され、「ブロッカー」を得る。

DM-36で登場したライトブリンガー

同弾の《光霊姫アレフティナ》と真逆のコスト軽減能力クラッチ能力を持つ。

コスト軽減を活かしてシールドが多いうちに出しておけば、ピンチになったときに高パワーブロッカーとして守ることができる。しかし、元のパワーの低さから簡単に除去されてしまったり、肝心なときにタップ状態だったりと扱いが難しい。

パンプアップが働いてもブロッカー除去の定番である《火炎流星弾》と、シノビの定番である《威牙の幻ハンゾウ》効果の範囲内であるところも向かい風。

かつては、2コストで出せる名目コスト7であることが大きなバリューと見られることがあったが、コスト踏み倒しの充実によりそのバリューもほとんどなくなっている。

環境において

《ヒラメキ・プログラム》と相性がよく、場合によっては3ターン目にコスト8の強力クリーチャーが飛んでくる事もあり得た。当初はひそかに注目される程度であったが、【ヒラメキドレーン】の環境進出によって突如知名度を上げた。大型弾の未再録レアで集めにくく、また絶版時期と注目時期が丁度重なったため、シングルカード市場における価格も一気に高騰した。

素のパワーも【黒緑速攻】の1コストウィニー程度なら当時としては処理に困らなかった。

そして【ヒラメキドレーン】《偽りの名 スネーク》コスト踏み倒しする型、俗に言うヒラメキスネークがトップメタを飾った結果、2014年5月24日付けで殿堂入りが決定した。

当時スーパーデッキに再録されていた《ヒラメキ・プログラム》殿堂入りを避ける為の殿堂入りだったのが、結局《ヒラメキ・プログラム》殿堂入りしてしまったので《ローラン》の殿堂入りが無意味なものになってしまった。

その後DMX-22で意味深なフレーバーテキストを添えて再録。そのテキスト通り殿堂入り解除が決定した。

《ローラン》の新たな相棒になりそうなカードといえば《三界 ナラカ・マークラ》《超三界 シャカシャッカ》《三界 ゼンジゾウ》《革命類侵略目 パラスキング》といったコスト指定での侵略を持つクリーチャーか。

殿堂解除直後は【オボロセカンド】で使われていたが、後にそちらのデッキの強化が進むと《革命類侵略目 パラスキング》とのセットが必要不可欠ではなくなり、このカードも見かけなくなった。さらに、最速で1ターン目に召喚できるスピードアタッカーW・ブレイカーである《“轟轟轟”ブランド》が登場すると、2ターン目が来る前にシールドがブレイクされてしまうという身も蓋もない状況が想定されるようになった。

十王篇フシギバースが登場すると、再び名目コストの高さが注目されたが、このカードを投入するために別途光が必要になること、墓地肥やしなどの能力も持っているわけではないので即席でフシギバースの種になりづらい点が目立ち、結局環境復帰はできていない。《ダースシギ卿》《暗黒鎧 ダースシスK》など、色が合い、自力でコスト軽減コスト踏み倒しができ、墓地肥やしができるカードがいるため、それらで十分事足りてしまうのであった。

後に同じ7コストとしては遥かにフシギバースコストにも相手盤面への牽制手段にも向いた《天幕船 ドンデンブタイ》が登場。手札枚数の条件さえ満たしていればG・ゼロで召喚可能である上に常時ブロッカーで、さらに置きドローにまでなる。手札補充に困らないデッキでは、こちらが敵う点は基本的に無いといって良いだろう。【我我我ブランド】など下手すれば2ターン目に相手のシールドを2枚まで追い込むデッキが登場し、早期召喚すら安定しなくなったと言える。

その他

  • 殿堂入りから殿堂解除までが2014年5月24日〜2016年2月1日の618日間(約1年8か月)と非常に短い。おそらく先述の《ヒラメキ・プログラム》が殿堂入りしたことが直接の殿堂解除の要因となっているのだろう。かつては、殿堂入りから殿堂解除されるまでの期間が一番短いカードであったが、後に《勝利のアパッチ・ウララー》にこの記録を破られる。
  • 種族名が「ライト・ブリンガー」とある。おそらく誤植だろう。
  • 名前の由来は伝説上でカール大帝の甥で聖騎士の筆頭だったされる「ローラン」だと思われる。

関連カード

フレーバーテキスト

収録セット

参考