【ザ・ユニバース・ゲート】

《ザ・ユニバース・ゲート》によって得た追加ターンを活用し、そのまま殴りきる即死型コンボデッキ
性質上、どうしても事故率が高くなってしまう上、フェニックスのほとんどが金がかかり財布にもやさしいとは言い難いが、見るのも闘うのも楽しい、そんなロマンあふれるデッキである。
しかし、カードプールの拡大により、フィニッシャーの確保などにデッキのスロットを割くことが少なくなってきており、徐々にではあるが強化されている。

フィニッシュ方法はいくらでも考案されてきたが、今では《究極銀河ユニバース》エクストラウィンを狙うタイプが主流になっている。

ザ・ユニバース・ゲート R 火文明 (6)
呪文
自分の山札の上から3枚を表向きにする。その中にフェニックスがあれば、1体につき1ターン、このターンの後にもう一度自分のターンを行う。

追加ターンによる驚異的なアドバンテージを武器として、無限ターンの間にゲームを終わらせることを目的とする。
投入されるフェニックスはコンボパーツと同じ文明のカードを中心に選ばれる。
常に事故を起こしているような状態なので、何もせずにゲーム終了もありうる。
《ザ・ユニバース・ゲート》一本頼みなのでハンデスにはとても弱い。

フェニックス以外では《クリスタル・メモリー》《ロジック・キューブ》などのサーチカード、《進化設計図》《強欲の開拓》の「強欲フェニックス」コンボなどが投入される。
投入されるフェニックスは進化元を考慮しないので文明の合うものを中心に選ばれる。多色マナ進化のフェニックスが優先され、そのほかはかなりアバウトに選ばれる。

  • 追加ターンを得た後は、一人回しのようになるので、了解無く使うと、対戦相手の貴重な時間を奪ってしまうことにもなりかねないので、注意したい。

以下これまでの活躍。

不死鳥編」期

DM-22《ザ・ユニバース・ゲート》が登場したことによりデッキとして成立する。

《進化設計図》《強欲の開拓》を使用した「【強欲ユニバース】」と、《魂の呼び声》を利用した「呼び声ユニゲー」の二つが登場した。
前者は爆発力重視であり、後者は安定力重視である。

進化設計図 R 自然文明 (2)
呪文
S・トリガー
自分の山札の上から6枚を表向きにする。その中から進化クリーチャーをすべて自分の手札に加え、それ以外のカードを好きな順で自分の山札の一番下に戻す。
強欲の開拓 C 自然文明 (3)
呪文
種族を1つ選ぶ。その種族のクリーチャーを自分の手札から好きな枚数選び、自分のマナゾーンに置いてもよい。
魂の呼び声 UC 自然文明 (3)
呪文
種族をひとつ選ぶ。自分の山札を見て、その中から選んだ種族を持ち名前が異なるクリーチャーを3体選んで相手に見せる。山札をシャッフルしてからその3体を好きな順序で山札の一番上に戻す。

当時はアンコモンフェニックスが登場していた為、カード資産の少ない初心者でもそれなりにデッキを作る事が出来た。
環境面で見ると、強欲型はフィニッシャーに難があり、呼び声型は追加ターンを得るまでキーカード2枚と9マナを集めておく必要があり、どちらも一長一短であった。

極神編」期

《巡霊者ソルディアス》《聖騎士サーベルフィーリ》のコンボで何度も《ザ・ユニバース・ゲート》使うタイプが登場。
より強固なロックが可能となった。

巡霊者ソルディアス UC 光文明 (3)
クリーチャー:コスモ・ウォーカー 2500
このクリーチャーで攻撃するかわりに、このクリーチャーと自分のマナゾーンのタップされていないカードを8枚タップして、次のTT能力を使ってもよい。
TT−呪文を1枚、自分の墓地から手札に戻す。
聖騎士サーベルフィーリ P 光文明 (5)
クリーチャー:レインボー・ファントム 4000
このクリーチャーで攻撃する代わりに、タップしてバトルゾーンにあるクリーチャー1体のTT能力を使ってもよい。

2体を並べるタイミングが重要。

戦国編」期

マナ進化を持ったフェニックス《超神星アレス・ヴァーミンガム》《超神星 DEATH・ドラゲリオン》が登場、デッキのほとんどをフェニックスにした構築が可能となる。

超神星アレス・ヴァーミンガム SR 火文明 (7)
進化クリーチャー:フェニックス 11000
マナ進化V−火のクリーチャーを2体自分のマナゾーンから選び、このクリーチャーをその2体の上に重ねつつバトルゾーンに出す。
メテオバーン−このクリーチャーが攻撃する時、このクリーチャーの下にあるカードを1枚墓地に置いてもよい。そうした場合、相手のコスト3以下の「ブロッカー」を持つクリーチャーをすべて破壊する。
W・ブレイカー
超神星 DEATH(デス)・ドラゲリオン SR 闇文明 (8)
進化クリーチャー:ドラゴン・ゾンビ/フェニックス 11000
マナ進化GV−闇のクリーチャーを3体自分のマナゾーンから選び、このクリーチャーをその上に重ねつつバトルゾーンに出す。
メテオバーン−このクリーチャーが攻撃する時、このクリーチャーの下にあるカードを3枚まで選び、自分の墓地に置いてもよい。そうした場合、そのターン、こうして墓地に置かれたカード1枚につきバトルゾーンにあるクリーチャーすべてのパワーは-3000される。(パワー0以下のクリーチャーは破壊される。)
W・ブレイカー

「強欲フェニックス」をベースとしたタイプが有名となり、そこそこの活躍をした。
場合によってはガチデッキすら倒してしまう凶悪さを手に入れた。
とはいえ、《ソウル・アドバンテージ》《解体人形ジェニー》といったハンデスが毎回のように飛び交う環境では安定性があるとはとてもいえない。

神化編」期

邪神M(マッド)・ロマノフ P 火文明 (5)
進化クリーチャー:ゴッド/ダークロード/ナイト 3000+
Mデッキ進化−自分の山札の上から3枚を表向きにする。その中からクリーチャーを1体選び、このクリーチャーをその上に重ねつつバトルゾーンに出す。表向きにした残りのカードを自分の墓地に置く。表向きにしたカードの中にクリーチャーが1枚もない場合、このクリーチャーを手札に戻し、表向きにしたカードをすべて墓地に置く。
メテオバーン−このクリーチャーが攻撃する時、このクリーチャーの下にあるカードを1枚選び墓地に置いてもよい。そうした場合、火か闇のコスト6以下の呪文を1枚、コストを支払わずに自分のマナゾーンから唱える。
G・リンク《邪神R・ロマノフ》または《邪神C・ロマノフ》の左横。

DMC-58 「マッド・ロック・チェスター」に収録された《邪神M・ロマノフ》により、マナゾーンに落ちてしまった《ザ・ユニバース・ゲート》を唱えることができるようなった。これにより、ハンデス対策として、《ザ・ユニバース・ゲート》をマナゾーンに”置いておく”事が可能に。
また、《邪神M・ロマノフ》《進化設計図》で手札に加えることができ、進化元にスロットを割かないMデッキ進化なため、このデッキとの相性は抜群である。

覚醒編」期

巨大な墓地肥やしと同時に、山札を任意の3枚で組み上げる効果を持つ《黒神龍エンド・オブ・ザ・ワールド》の登場により、戦国編《暗黒皇グレイテスト・シーザー》と組み合わせることで、極少量のフェニックスで追加ターンを得られるタイプが登場。

黒神龍エンド・オブ・ザ・ワールド SR 闇文明 (7)
クリーチャー:ドラゴン・ゾンビ 7000
E・ソウル
このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、自分の山札を見る。その中から3枚選び、残りをすべて墓地に置き、その後、選んだ3枚を好きな順序で山札に戻す。
W・ブレイカー
暗黒皇グレイテスト・シーザー SR 闇/火文明 (6)
進化クリーチャー:アーマード・ドラゴン/ドラゴン・ゾンビ/ナイト 13000
進化V−自分のナイト・クリーチャーまたはドラゴンのいずれか2体を重ねた上に置く。
このクリーチャーか攻撃する時、自分の墓地にある闇または火の呪文を、コストの合計が7以下になるように好きな枚数選び、コストを支払わずに唱えてもよい。その後、その呪文を好きな順序で自分の山札の一番下に置く。
T・ブレイカー

《黒神龍エンド・オブ・ザ・ワールド》の効果を使い、山札をフェニックスカード3枚ないし2枚を含む状態にした上で、《暗黒皇グレイテスト・シーザー》の能力で墓地に落とした《ザ・ユニバース・ゲート》を唱えて殴り切る、というのが基本コンセプト。
「呼び声ユニゲー」よりもさらに積むフェニックスが少ないのが特徴で、更に大掛かりな山札操作が可能なので妨害されにくい。また、十分な追加ターンを得られなかった場合でもキーカードである《暗黒皇グレイテスト・シーザー》が強力であるため、そのまま戦うことも可能な柔軟さがある。
難点は何と言っても、山札が3枚になることによるライブラリアウトの危険性。《暗黒皇グレイテスト・シーザー》で攻めていれば山札回復も行ってくれるが、《黒神龍エンド・オブ・ザ・ワールド》を召喚した返しに《転生プログラム》を使われたり《猛菌魚雷ヤサカノフカ》でシールドを破られるとほぼ確実に即死する。

ドラゴン・サーガ

一度唱えた《ザ・ユニバース・ゲート》を何度も再利用できる《龍素記号Sr スペルサイクリカ》の登場により状況は一変。環境レベルの強さを有したタイプが登場する。

龍素記号Sr(エスアール) スペルサイクリカ SR 水文明 (7)
クリーチャー:クリスタル・コマンド・ドラゴン 6000
このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、コスト7以下の呪文を1枚、自分の墓地からコストを支払わずに唱えてもよい。そうした場合、唱えた後、墓地に置くかわりに自分の手札に加える。
W・ブレイカー
このクリーチャーが破壊される時、墓地に置くかわりに自分の山札の一番下に置く。

デッキの構成としては

  1. 《フェアリー・ライフ》等の初期ブースト
  2. 《ザ・ユニバース・ゲート》
  3. 《龍素記号Sr スペルサイクリカ》
  4. 《超次元フェアリー・ホール》をはじめとする超次元呪文
  5. 大量のフェニックス
  6. その他サーチ要員
    という至ってシンプルなもの。

《龍素記号Sr スペルサイクリカ》により実質的に《ザ・ユニバース・ゲート》を3回唱えられるようになったため、いずれかのタイミングで山札の上に2体以上フェニックスがいれば、ほぼ相手にターンが渡ることはなくなってしまう。
それで稼いだターンのうちに、超次元呪文で出した《時空の英雄アンタッチャブル》2体と《龍素記号Sr スペルサイクリカ》で殴り切ってフィニッシュする。

フェニックスは原理的にはなんでもいいことになるが、青赤緑を1枚で用意できる《双流星キリン・レガシー》赤緑を1枚で用意できる《幻流星ミスター・イソップ》《太陽王ソウル・フェニックス》が好まれる。また最悪マナ進化で出せる《超神星アレス・ヴァーミンガム》も優先すべきフェニックスの1枚である。

十王篇

メテヲシャワァ・ヲヲロラシアタァ KGM 水/火 (7)
クリーチャー:フェニックス/美孔麗王国 12000
<ビビッドロー>[水/火(5)](自分のターン中、攻撃の前にこのクリーチャーをドローした時、表向きにしてもよい。そうしたら、このターンこのクリーチャーを[水/火(5)]支払って召喚してもよい)
スピードアタッカー
T・ブレイカー
このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、カードを3枚引く。
このクリーチャーはブロックされない。
このクリーチャーの攻撃中、自分の手札の枚数以下のコストを持つクリーチャーを、相手はバトルゾーンに出せない。

初の非進化フェニックスとなる《メテヲシャワァ・ヲヲロラシアタァ》の登場で、《究極銀河ユニバース》エクストラウィンによる勝利が格段に容易になった。

デッキの根幹はドラゴン・サーガ期と大筋で変わりはないが、これまでの《究極銀河ユニバース》型と異なり、2ターンも追加ターンがあれば《究極銀河ユニバース》を用意して安全なフィニッシュに向かうことができるようになっている。

ブレイクによって《蒼龍の大地》S・トリガーを踏んで《リュウセイ・天下五剣カイザー》敗北回避能力で折角獲得した追加ターンを全て無駄消費させられるといったような裏目を《究極銀河ユニバース》によるブレイクを伴わない特殊勝利で回避できるという強みがある。

その他

参考