【ターボドルバロム】

自然マナブーストから素早く《悪魔神ドルバロム》召喚することを主眼に置いたデッキ。デッキ自体は転生編には既に成立していた。
DMD-33にて《悪魔神バロム・クエイク》《大地と悪魔の神域》が登場したことにより、アーキタイプとしての地位を確立した。

悪魔神ドルバロム SR 闇文明 (10)
進化クリーチャー:デーモン・コマンド 13000
進化-自分のデーモン・コマンド1体の上に置く。
T・ブレイカー
このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、闇以外のクリーチャーをすべて破壊する。その後、各プレイヤーは闇以外のカードをすべて、自分自身のマナゾーンから持ち主の墓地に置く。
悪魔神バロム・クエイク P 闇/自然文明 (10)
進化クリーチャー:デーモン・コマンド 13000
マナ進化:デーモン・コマンドを1体自分のマナゾーンから選び、このクリーチャーをその上に重ねつつバトルゾーンに出す。
T・ブレイカー
このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、デーモン・コマンド以外のクリーチャーをすべて破壊する。
相手のクリーチャーがコストを支払わずにバトルゾーンに出る時、相手はそのクリーチャーをバトルゾーンに置くかわりに自身のマナゾーンに置く。
大地と悪魔の神域 P 闇/自然文明 (10)
呪文
バトルゾーンにある自分のクリーチャーをすべて、マナゾーンに置く。その後、進化ではないデーモン・コマンドと進化デーモン・コマンドを1体ずつ、自分のマナゾーンからバトルゾーンに出す。

各種バロムを出すために、多くのマナを貯める必要があるため、闇と自然を基本カラーに水を混ぜた青黒緑、もしくは更にタッチで光を加えた4色で組まれる場合が多い。
《聖魔連結王 ドルファディロム》の登場以降は、火を加えた5色での構築も見受けられるようになった。

このデッキの特徴

《テック団の波壊Go!》《怒流牙 サイゾウミスト》といった豊富な防御カードで時間を稼ぎつつ、《獅子王の遺跡》《ドンドン水撒くナウ》といったカードでマナを貯めて、大型の進化クリーチャーを召喚し盤面を制圧していくデッキ。

対戦相手に合わせて

といった具合にフィニッシャーを選択できるため対応力が高く、バロムの共通能力として登場時に一部の種族文明を除いたバトルゾーンクリーチャーを一掃できるため、クリーチャーを横に並べるデッキには強く出られる点が魅力。

逆にこちらは《「謎」の頂 Z-ファイル》《不死の墓守 シヴァンリンネ》で幾らでも横並びが可能。
圧倒的フィールドアドバンテージによる理不尽を相手に押し付けて、潰す。
メディアでのフィーチャーもあり、使ってみると実に痛快な動きができる。

主要カード

《悪魔神ドルバロム》コンセプトカード
《悪魔神バロム・クエイク》準コンセプト
《聖魔連結王 ドルファディロム》除去耐性と多色以外への強力な呪文ロックを兼ね備えたデーモン・コマンド
《神域》で《バロム・クエイク》と同時に並べられる
《幻緑の双月/母なる星域》手札からマナブースト/マナゾーンから進化を出す
《大地と悪魔の神域》10マナ払えば何もないところからでも《ドルバロム》を用意可能

闇の候補カード

《悪魔龍 ダークマスターズ》cipで3枚ピーピングハンデス進化元にも
《深淵の悪魔龍 バセオアビス》味方を1体破壊すれば敵全体に3000のパワー低下
《知識の破壊者デストルツィオーネ》オールハンデス持ちの大型クリーチャー
《邪霊神官バーロウ》バロム専用のコスト踏み倒しカード。
《神域》で《バロム・クエイク》と一緒に出せばバロムが2体並ぶ
《威牙の幻ハンゾウ》ニンジャ・ストライクで出せるパワー低下を放つコマンド
《ドルマゲドン》の組み合わせで禁断爆発を相手ターンに行える
《悪魔神デスモナーク》pigデーモン・コマンドを一斉リアニメイト
《悪魔神バロムハデス》cipでの除去アタックトリガーリアニメイト
《死神明王ガブリエル・XENOM》アタックトリガー墓地肥やし確定除去サルベージ
《魔刻の斬将オルゼキア/訪れる魔の時刻》cipで2体除去呪文では墓地回収
《マッド・デーモン閣下/デーモン・ハンド》サルベージ付きデーモン・コマンド/確定除去S・トリガー
《秩序の意志》耐性持ちに対するメタカード。S・バックを持つので防御にも
《不死の墓守 シヴァンリンネ》《星域》や《神域》でマナに送り、小型を一斉にリアニメイト
《滅界の魔将バフォロメア》G・ストライクcipで敵軍パワーダウン
《悪魔神バロムスポーン》G・ストライク cip以外のカード破壊

自然の候補カード

水の候補カード

《Dの博才 サイバーダイス・ベガス》水のコスト7以下の呪文を踏み倒してカウンター。置きドローにもなる
《超次元ガロウズ・ホール》運用性抜群の超次元呪文
《ドンドン吸い込むナウ》万能サーチ、汎用除去
《ドンドン吹雪くナウ》
《謎帥の艦隊》多色マナ武装で3体バウンス

多色の候補カード

《天災 デドダム》マナブースト墓地肥やし手札補充を1枚でこなすクリーチャー。
デーモン・コマンドではない点に注意。
《悪魔妖精ベラドンナ》自壊マナブーストハンデスを選べるクリーチャー
《ダーク・ライフ》山札の上2枚の中からマナブースト墓地肥やし
このカード自体が多色であり、《獅子王の遺跡》のマナ武装達成を助ける
《フェアリー・シャワー》キャントリップ付きマナブースト
《ドンドン水撒くナウ》マナブーストバウンスマナ回収と1枚で三役をこなすS・トリガー
《飛散する斧 プロメテウス》マナブーストマナ回収
《月の死神ベル・ヘル・デ・スカル》マナ回収サルベージS・トリガー付きのデーモン・コマンド
《水晶邪龍 デスティニア》多色マナ武装で手札補充と不確定だがコスト踏み倒しができる。
自身がデーモン・コマンド・ドラゴンなので進化元にできる
《偽りの悪魔神王 デス・マリッジ》呪文封じとランデスができる進化クリーチャー
《バロム・クエイク》と並べることで単騎ラフルルとなる
《闇鎧亜クイーン・アルカディアス》進化元の広さと軽さが魅力の呪文メタ。デーモン・コマンドではない点に注意
《怒流牙 サイゾウミスト》ニンジャ・ストライク7でダイレクトアタックを防ぐ手段になる
《テック団の波壊Go!》強力な全体除去。禁断メタ
《S・S・S》破壊とバウンスとオールタップを行うS・トリガー
《ドンドン火噴くナウ》マナ加速と墓地肥やしと手札補充を行い、除去も狙えるS・トリガー
コスト帯が多いこのデッキと相性が良い。
《FORBIDDEN STAR〜世界最後の日〜》コスト5以上の闇コマンド召喚で封印を外せる最終禁断フィールド
各種バロムで禁断爆発した際は破壊に巻き込まれるので注意。

無色の候補カード

《「謎」の頂 Z-ファイル》10マナと重いが、召喚時に大量リアニメイト
《「修羅」の頂 VAN・ベートーベン》バロムの対象にならないクリーチャー対策。
エターナル・Ωで全体破壊に巻き込んで誘発型能力の使いまわしも可能。

超次元関係の候補カード

デッキ構築について

このデッキの弱点

【ビッグマナ】共通の弱点として展開の速いループデッキや特殊勝利デッキは天敵。
比較的グッドスタッフ性が高いデッキなので、環境に合わせてメタカードを積むとよい。

《零龍》をはじめとする破壊に対して耐性のあるクリーチャーを主軸とするデッキも苦手。
その場合は封印したり、プリン効果を与えたりして対処しよう。

が入っているデッキに対しては《悪魔神ドルバロム》が決定打になりにくい。相手のスレイヤーが睨んでいるせいで殴りにいけなかったり、S・トリガー除去されたところで残ったマナから逆転されることもある。
その場合は、高い防御力を活かしてライブラリアウトを狙ったりするのがよいだろう。

環境において

登場当初の転生編環境ではフィニッシャーとして《無双竜機ボルバルザーク》《ボルメテウス・サファイア・ドラゴン》が強力であり、当時は《母なる大地》が4枚使えた上に《母なる星域》などなかった状況で【ターボドルバロム】が活躍することはなかった。精々がファンデッキ的に【除去ボルバル】折衷型の【ボルバロム】で使われるぐらいであった。

《サファイア》は不死鳥編環境まで暴れ、その後進化クリーチャーを踏み倒せる《母なる紋章》が登場したが、《聖鎧亜キング・アルカディアス》《聖鎧亜クイーン・アルカディアス》極神編環境神化編環境に至るまでコントロールの進化フィニッシャーとして立場を保っていた。

DM-33で《母なる星域》を獲得するが、その後も超次元ゼニスドラグハートなど運用性やカードパワーの総和で言って《ドルバロム》より大きく優れるカードが増えた。特に革命編以降は環境の高速化によって侵略革命チェンジなどを主軸とするビートダウンのような不利対面が増えた。

DMR-22発売直前のチャンピオンシップでようやく4位入賞を果たしており、ここまで来るのにデッキ成立から11年を要した。

ところが多色マナ武装カードの登場によるグッドスタッフ性の向上、《Dの博才 サイバーダイス・ベガス》《怒流牙 サイゾウミスト》などの獲得によるカウンター性能の増強、《悪魔神バロム・クエイク》という準コンセプトの獲得などからDMRP-04裁期からチャンピオンシップ上位入賞が何件か報告されるなど環境でもそこそこ戦える地雷として存在感を示した。

2018年3月1日に《裏切りの魔狼月下城》《超次元ガロウズ・ホール》殿堂入りしたため、それまでのような活躍を見せることは難しくなった。それでも、程無くして登場した《傀儡将ボルギーズ/ジェニコの知らない世界》などの存在からリペアには成功。

DMEX-18にて登場の《13番目の計画》により、デッキ枚数を増やした型が組めるようになった。

  • ロングゲームになりやすいデッキタイプなためマナブーストドローのし過ぎでライブラリアウトしてしまう場面もあった。
    デッキの総枚数の増加で1枚積みのカードをより多く搭載できるようになったり、受け札の総数を増やしたりなど構築に大きく幅が生まれた。

DMBD-22にて強力なS・トリガー持ちのデーモン・コマンド《龍頭星雲人/零誕祭》《闇参謀グラン・ギニョール》を。
更に除去耐性を持ったGRクリーチャー《凶鬼000号 ゼロヴォイド》を獲得。進化元の質が大きく増し、GRとの親和性も増した。

王来篇以降は《聖魔連結王 ドルファディロム》を始めとした相性の良いデーモン・コマンド《S・S・S》《ドンドン火噴くナウ》など相性の良い多色S・トリガーカードが増え、苦手なループデッキが減少していたのもあって
DM22-RP1期にアドバンスチャンピオンシップ準優勝を記録し、久々のチャンピオンシップ上位入賞が報告された。デッキをある程度デーモン・コマンドに寄せつつ、【5色コントロール】の基盤で構築してあった型であった。

2023年2月17日の裁定変更で《キングダム・オウ禍武斗/轟破天九十九語》の呪文面でマナ進化クリーチャーを出しにくくなったため《悪魔神バロム・クエイク》との相性が悪くなってしまった。

DM23-EX2期のアドバンスでは【5色ドルマゲドン】型が3位入賞。《終断χ ベガスランチャー》《轟牙忍 ハヤブサリュウ》《威牙の幻ハンゾウ》といった封印外し用コマンドニンジャ・ストライクが合計5枚、ムゲンクライム2で出られる上にS・トリガーを持つ闇のコマンドである《闇参謀グラン・ギニョール》が2枚、回収メインだが封印外しができるS・トリガーコマンドである《月の死神ベル・ヘル・デ・スカル》が3枚、封印外しではないがシールド0枚からの耐久に役立つ《怒流牙 サイゾウミスト》が3枚、防御札を兼ねる中盤のつなぎとして《ドンドン火噴くナウ》が4枚、その他ジュンス内防御札枠として《S・S・S》3枚、《Dの牢閣 メメント守神宮》1枚、合計17枚という怒涛のカウンター体制であった。勿論アドバンス5色コマンドデッキなので、DM23-EX2で登場した超次元召喚コマンド・ドラゴンも投入されていた。もっとも、《幻緑の双月/母なる星域》《悪魔神ドルバロム》《悪魔神バロム・クエイク》は各1枚積みと象徴的に申し訳程度に採用されていたにすぎず、メインは3枚採用の《聖魔連結王 ドルファディロム》であった。DM23-EX2期のアドバンスでもほぼ同様の【5色ドルマゲドン】型が4位入賞。こちらは《悪魔神バロム・クエイク》1枚積みの《悪魔神ドルバロム》0枚採用。

その他

参考