【デ・スザーク】

《卍 デ・スザーク 卍》《卍月 ガ・リュザーク 卍/卍・獄・殺》無月の門を利用する、コントロールを主軸としたデッキ。
無月の門の発動条件である魔導具でデッキが固められるのが特徴。
黒単青黒で組まれることが多いが、他の文明がタッチされることもある。

卍 デ・スザーク 卍 MDS 闇文明 (8)
クリーチャー:マスター・ドルスザク/マフィ・ギャング 9000
無月の門:自分の魔導具をバトルゾーンに出した時、自分の魔導具をバトルゾーンと墓地から2つずつ選び、このクリーチャーを自分の手札または墓地からそれら4枚の上にコストを支払わずに召喚してもよい。
W・ブレイカー
このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、相手のクリーチャーを1体破壊する。
このクリーチャーの下に4枚以上カードがあれば、相手のクリーチャーはタップしてバトルゾーンに出る。


主要カード

《卍 デ・スザーク 卍》フィニッシャー。登場時クリーチャーを破壊。さらに相手のクリーチャーをタップイン
《卍月 ガ・リュザーク 卍/卍・獄・殺》フィニッシャー。相手が使えるマナを制限。呪文側は全プレイヤーの墓地が合計13枚以上でS・トリガー
《滅亡の起源 零無》/《零龍》サブフィニッシャー。【黒単ド・ラガンザーク】と同じくこのデッキなら条件達成も簡単

候補となる魔導具

クリーチャー
《堕魔 ザンバリー》1マナ。cip手札を捨てるが墓地肥やしとも取れる
《堕魔 ドゥグラス》S・トリガーブロッカー。相手のターン中に無月の門を発動できる
《堕魔 ドゥポイズ》除去無月の門を使いまわせる
《堕魔 ドゥシーザ》小型クリーチャーの除去
《堕魔 ドゥスン》呪文唱えるコストを1多くする
《堕魔 ドゥンブレ》シールド回収《煌龍 サッヴァーク》などシールド送りに対するメタとして
《堕魔 ドゥベル》魔導具の使用に反応してリアニメイト。《メガロ・デストロイト》の数稼ぎに
《堕魔 ドゥリンリ》ターンエンド時に墓地肥やし
《堕魔 グリギャン》墓地肥やし+ブロッカー
《堕魔 グリール》墓地肥やしのできるNEOクリーチャー。《ヴァイシング》で墓地進化のように使える
《堕魔 グリペイジ》質のいいハンデスクリーチャー
《堕魔 グリナイブ》ウルトラ・セイバーマフィ・ギャング。《卍月 ガ・リュザーク 卍》のお供に
《魅力医 ミョウオウ》墓地肥やし+自分のマフィ・ギャング魔導具化。《デ・スザーク》や《バギン16号》が無月の門素材に
《堕魔 ヴォガイガ》墓地肥やし+墓地回収魔導具クリーチャーのコスト軽減
《堕魔 ヴォーミラ》墓地肥やし魔導具クリーチャーを墓地召喚できる
《堕魔 ヴォジャワ》墓地肥やし+墓地回収。水の魔導具呪文と組ませるなら
《堕魔 ヴォピカット》打点が高いNEOクリーチャー。《ヴァイシング》で墓地進化のように使える。
《堕魔 ヴァイシング》魔導具クリーチャーのリアニメイト
《堕魔 ジグス★ガルビ》無月の門を使った時にリアニメイト。打点も高め
呪文
《堕呪 バレッドゥ》手札交換
《堕呪 ウキドゥ》シールド交換
《堕呪 カージグリ》S・トリガーバウンス
《卍堕呪 ゾグジグス》ドローバウンス呪文ロック無月の門と相性がいい
ツインパクト
《凶鬼98号 ガシャゴン/堕呪 ブラッドゥ》アタックトリガーブロックトリガーで1ディスカードするブロッカースレイヤー/
自分か相手の墓地リセット&1ドロー

その他の無月の門

《魔凰 デ・スザーク》cipパワー3000以下除去
《卍 デ・ルパンサー 卍/葬爪》相手のクリーチャーの除去。呪文面は墓地肥やし
《凶鬼卍号 メラヴォルガル》各プレイヤーのシールドを2つブレイク。シールドがなければブロッカー
《無明夜叉羅ムカデ》自分のクリーチャーにハンデスを付与
《黒目龍竜》ターンの終わりにピーピング、ターンの始めにサルベージを行えるT・ブレイカー
《ガル・ラガンザーク》呪文では選ばれない踏み倒しメタつきブロッカー夢幻無月の門により盤面を消費せずに出すことも可能

その他の候補パーツ

ムーゲッツ
《ティン★ビン》ムーゲッツ。cipでセルフハンデス
《マッ★カーツ/魔渇弓・冥》ムーゲッツ。クリーチャー面は準バニラだが、呪文面でピーピングハンデス
《ハク★ヨン》ムーゲッツ。S・トリガー付きのブロッカー。1度きりだが攻撃も可能
クリーチャー
《一番隊 バギン16号》マフィ・ギャングコスト軽減
《爆霊魔 タイガニトロ》強力なハンデス。好みによって選ぼう
《追憶人形ラビリピト》
《ジョルジュ・バタイユ》コスト0で大量墓地肥やしが可能
《撃髄医 スパイナー》強力なスーパー・S・トリガー。相手のターン中に無月の門を発動できる
《凶鬼03号 ガシャゴズラ》cipでコスト3以下のクリーチャーをリアニメイト。無月の門の補助に
《メガロ・デストロイト》毎ターンコスト4以下のクリーチャーをリアニメイト。無月の門の補助に
《龍覇 ニンジャリバン》汎用性の高いドラグナー
《極・龍覇 ヘルボロフ》ドラグナー【黒単ヘルボロフ】とのハイブリッド型に
《凶鬼07号 ジャバランガ》【ジャバランガループ】とのハイブリッド型に
《死皇帝ベルフェギウス》《卍 デ・スザーク 卍》と組んでロックを仕掛ける
《あたりポンの助》無色。強力なメタカード
《無限銀河ジ・エンド・オブ・ユニバース》のサブフィニッシャー。無月の門と相性が良い。
マナに関する問題もあるが、1枚手札使えれば良いので、基本はこれを2~3枚積めば十分
呪文
《卍夜の降凰祭》場と墓地の魔導具をデッキボトム送りにすることでドルスザクを踏み倒し。銀の弾丸戦法が可能に
《魔流毒》マナ回収と言うよりマナ送り対策。
犠牲は出るが、このデッキでは墓地を経由すれば殆どのカードを使いまわせる
《悪魔の契約》
《デビル・ドレーン》殿堂入りシールド回収シールド送り対策に
《卍月の流星群》無月の門魔導具を使いまわす
《革命の裁門》革命0トリガー。クリーチャーは多く積まれやすいので高確率でヒットする
《ガチャマジョ・チャージャー》墓地肥やしマナブーストGR召喚を一度にこなせる
《超次元リバイヴ・ホール》墓地回収サイキック・クリーチャーを呼び出す
《戒王の封》強力なスーパー・S・トリガー。相手のターン中に無月の門を発動できる
《絶望と反魂と滅殺の決断》ハンデスリアニメイトパワー低下から2つ選べる。墓地から詠唱可能。

超次元ゾーン

サイキック・クリーチャーの候補

ドラグハートの候補

超GRゾーン

このデッキの回し方

《黒目龍竜》《卍夜の降凰祭》を利用することで魔導具を減らした型もあるが、多くが《卍 デ・スザーク 卍》の早期降臨の為、魔導具を20~32枚近くデッキに積んで組まれる。

基本的には《堕魔 グリギャン》《堕魔 ヴォガイガ》《堕魔 ヴォーミラ》などの墓地肥やしを使い、無月の門の発動条件を揃えていく。

速攻、ビートダウン系統との対面では、2ターン目に《堕魔 ドゥシーザ》《堕魔 ドゥグラス》を出し、3ターン目に《堕魔 グリギャン》で魔導具を2枚以上墓地に落として、無月の門を発動させ、タップイン効果を持つ《卍 デ・スザーク 卍》を出す。

コントロール系統やコンボ系統に対しては、《堕魔 グリペイジ》《爆霊魔 タイガニトロ》《追憶人形ラビリピト》などのハンデスで攻めていく。

【ドルマゲドンX】など破壊による除去を連打するデッキには出落ちを防ぐためにごり押ししてダイレクトアタックに届かせるのが吉。

ミラーマッチを始めとした軽量除去満載のクリーチャーコントロール系統との対面では、序盤にクリーチャーを連打せず《堕魔 グリペイジ》《堕魔 ヴォガイガ》と動く。
焦って序盤から2コスト域を連打すると除去を受けて息切れしてしまう。

【赤黒ドギラゴン剣】に対してはブロッカー持ちからスタートして相手の除去を誘い、5マナに到達したら《爆霊魔 タイガニトロ》で手札を刈り取ろう。

【サッヴァーク】に対しては4ターン目から5ターン目までに《追憶人形ラビリピト》ハンデスを行う。相手が《奇石 ミクセル》を立てていても着地の妨害を恐れずにハンデスしよう。後手に回ったらブロッカーで耐えて反撃のチャンスを窺う。

相手によっては《ヴォルグ・サンダー》山札破壊を行いライブラリアウトを狙う事も、超次元呪文《超次元リバイヴ・ホール》が一般的。
呪文は《堕魔 ヴォガイガ》で墓地から回収できる。相手が【ロージアミラダンテ】を握っており呪文が入らないと油断して《ミラクルストップ》をマナゾーンに置いた場合、《時空の凶兵ブラック・ガンヴィート》《時の法皇 ミラダンテXII》で返そう。

また、超次元を入れない構築の場合、《卍 デ・スザーク 卍》のタップイン効果でブロッカーを無力化しながら、無月の門で出した《無明夜叉羅ムカデ》の効果を発動させ、ハンデスしながら相手を攻めるプランもある。

弱点

基本的に墓地に魔導具がいないと無月の門を発動することができないため、《ポクチンちん》などの墓地のカードを山札送りにする対策には弱い。

破壊以外の除去にも基本的に弱い。
《煌龍 サッヴァーク》などのシールド送り《オリオティス・ジャッジ》などの山札送りにする除去に対しては、下にある魔導具も一緒に除去されてしまうため、墓地のリソースが削られてしまう。
カード指定除去にも弱めで、《卍 デ・スザーク 卍》などの無月の門が持つ「このクリーチャーの下に4枚以上カードがあれば」という効果が使えなくなる場合も。

コマンドがあまり多く入らない為、封印にも非常に弱い。特に無月の門を使った後に封印された場合、カードが5〜7枚ほどバトルゾーンから手札にも墓地にも動かせなくなるので、下手をすれば、ライブラリアウトによる自滅もあり得る。【黒単コントロール】の常というか、ケアする手段はない。

【速攻】には基本的には強いが、《卍 デ・スザーク 卍》を出す前に攻められるとそのまま押し切られることも。

《無限銀河ジ・エンド・オブ・ユニバース》を採用しない型であれば、S・トリガーにも弱く、相手を完全に制圧しないと打点も意外と並びにくい。6打点を並べることにこだわると相手の除去によって1ショットキルまでに辿り着きづらいため、途中でブレイクを入れないとフィニッシュまで持って行きづらい。この点はDMRP-12で登場した《零龍》によって解消される形となった。

《テック団の波壊Go!》で一掃された後に《DG-パルテノン 〜龍の創り出される地〜》クリーチャーの展開を縛られるのにも弱い。

【アンダケイン デ・スザーク】

《不敵怪人アンダケイン》フシギバースによってドルスザククリーチャーマナに送ることで自身のマナを極端に伸ばし、爆発的な展開コントロールを可能とし、それをコンセプトにした【デ・スザーク】デッキ

主要カード

《卍 デ・スザーク 卍》ドルスザク。登場時クリーチャーを破壊。さらに相手のクリーチャーをタップイン
《卍月 ガ・リュザーク 卍/卍・獄・殺》ドルスザク。相手が使えるマナを制限。呪文側はS・トリガー
《不敵怪人アンダケイン》フシギバース獣。ドルスザクをマナに送って自身のマナを増やす。

候補カード

《零龍》零龍星雲でサポート
《堕魔 ザンバリー》1コスト魔導具cip手札の《アンダケイン》を墓地に捨てられる
《堕魔 ドゥグラス》S・トリガーブロッカー。相手のターン中に無月の門を発動できる
《堕魔 ドゥポイズ》除去無月の門や《アンダケイン》を使いまわせる。破壊の儀の達成にも。
《堕魔 ドゥシーザ》小型クリーチャーの除去
《堕魔 ドゥスン》呪文唱えるコストを1多くする
《堕魔 ドゥリンリ》ターンエンド時に墓地肥やし
《堕魔 グリギャン》墓地肥やし+ブロッカー
《堕魔 グリナイブ》ウルトラ・セイバーマフィ・ギャング《オールデリート》と好相性
《堕魔 ヴォガイガ》墓地肥やし+墓地回収魔導具クリーチャーのコスト軽減
《堕魔 ヴォーミラ》墓地肥やし魔導具クリーチャーを墓地召喚できる
《追憶人形ラビリピト》無月の門で全ハンデス
《腐敗勇騎ドルマークス》cipでお互いバトルゾーン1体破壊と1枚ランデス
《大魔王 ウラギリダムス》13コストのフィニッシャー。墓地クリーチャーの数だけコスト軽減。自身の山札切れを回避できる
《オールデリート》11コストのフィニッシャー。お互いにマナ以外すべてリセット
《卍夜の降凰祭》場と墓地の魔導具をデッキボトム送りにすることでドルスザクを踏み倒し。銀の弾丸戦法が可能に
《ガチャマジョ・チャージャー》墓地肥やしマナブーストGR召喚からの無月の門を一度にこなせる
《絶望と反魂と滅殺の決断》ハンデスリアニメイトパワー低下から2つ選べる。墓地から詠唱可能。
《堕魔 ドゥザイコGR》最大12枚入れることができGRクリーチャーで唯一無月の門を開くことができる
《ヨミジ 丁-二式》マナドライブ7。自壊して8コストまで蘇生

特徴

基本的なデッキの動きは【デ・スザーク】と変わらないが、こちらはフシギバースによりマナが増えるため、中盤からは1ターン中に複数のカードを使用可能。
マナが増えることを活かして、《オールデリート》などの超重量級フィニッシャーを採用することも可能で、《アンダケイン》と相性の良い《腐敗勇騎ドルマークス》を採用することで、容易に毎ターン大量のランデスを行うことが可能となる。>>【アンダケインランデス】

弱点

墓地対策カードに弱いのはもちろん、《アンダケイン》をコンセプトとして採用している都合上、一般的な【デ・スザーク】と比べて魔導具ハンデスカードが少なくなりがちで、そもそも無月の門が発動できないことやハンデスが出来ずにコントロールしきれない等といったことが多少起きやすい。
しかし一度マナを増やすことに成功させれると、墓地対策カードを使われても比較的容易に立ちなおせるといったメリットもある。

《卍 デ・スザーク 卍》《卍月 ガ・リュザーク 卍》がどちらも腐り攻撃を必要とせず少ないマナで動けるコンボデッキ全般に弱い。

テクニック・小技

《腐敗勇騎ドルマークス》を採用することで、欲しいカードをマナから墓地に落とすことができ、《オールデリート》《大魔王 ウラギリダムス》といった大型フィニッシャーを序中盤に安心してマナに置くことが可能になる。

《堕魔 ヴォガイガ》はもちろん、《破壊の儀》の達成でも墓地回収ができ、それは《堕魔 ドゥポイズ》【アンダケインランデス】コンボで容易に達成できる。また、《ドルマークス》と組み合わせることで、疑似的にマナ回収が可能。

零龍卍誕後、《オールデリート》を詠唱するだけでそのまま《零龍》直接攻撃することが可能。零龍卍誕前であっても、《オールデリート》によりお互いの手札がなくなるため、《手札の儀》によるGR召喚零龍卍誕で次ターンの勝利を狙える。但し、相手の場に《禁断〜封印されしX〜》がある場合は逆にこちらが敗北するため、下記の方法を覚えておくことを推奨する。

・対戦相手の場に《禁断〜封印されしX〜》がある時、《零龍》《手札の儀》だけを残した状態で《オールデリート》を詠唱すると、その時点でで封印がすべて外れて禁断解放し、ターンエンド時の《手札の儀》から零龍卍誕《伝説の禁断 ドキンダムX》破壊して勝利可能。

零龍卍誕前の《オールデリート》詠唱は今引きスピードアタッカー、特にランデスしていてもコスト踏み倒しで出てくる《“轟轟轟”ブランド》で負けてしまうリスクがある点に注意。スピードアタッカーを抱えているデッキに打つときは慎重になるべきだろう。

まとめ

環境での活躍

新章デュエルマスターズ期

DMRP-04魔《卍 デ・スザーク 卍》と多くの魔導具が登場。【速攻】に強く出られることから、すぐに強力なデッキタイプとして環境で活躍したが、フィニッシャーが少ないことから、【黒単ドラグナー】とのハイブリッドにしたり、《超次元リバイヴ・ホール》を採用したりするのが一般的だった。

双極篇

DMRP-05《堕魔 ヴォーミラ》《無明夜叉羅ムカデ》などが登場。【ジャバランガループ】とのハイブリッド型も考案され、環境デッキとして確立した。また《追憶人形ラビリピト》の獲得により、《爆霊魔 タイガニトロ》の採用率が減少した。

DMRP-06では《卍月 ガ・リュザーク 卍/卍・獄・殺》が登場。《追憶人形ラビリピト》との相性の良さが注目され、《追憶人形ラビリピト》型が確立された。この頃から魔導具無月の門を持つカードだけでも十分に戦えるようになり、基本的にサイキック・クリーチャードラグハートは採用されなくなった。また、優秀な小型の魔導具が増えたことで《一番隊 バギン16号》の採用率が減少し、無月の門との相性の良さから《無限銀河ジ・エンド・オブ・ユニバース》や、カウンターとして《革命の裁門》が注目された。他にも《堕魔 グリール》《堕魔 ジグス★ガルビ》を使ったビートダウン寄りの構築も登場した。

DMRP-07魔導具が登場したことで文明をタッチした型も使われるようになった。また《凶鬼卍号 メラヴォルガル》の獲得でビートダウン寄りの構築が再び注目された。

2019年3月1日に《ヴォルグ・サンダー》殿堂入りライブラリアウトプランは若干不自由になった。

超天篇

【赤白“轟轟轟”ブランド】【青単スコーラー】【ウォズレックバジュラズテラ】【ジョラゴンループ】など苦手なデッキが多く、魔導具推しが既に終わったこともあって影の薄いデッキとなっていた。

2019年7月1日に《ヴォルグ・サンダー》プレミアム殿堂ライブラリアウトプランはほぼ不可能になった。しかし、この殿堂レギュレーション改定によって苦手であったデッキが大幅弱体化ないし消滅に陥ったため相対的に地位が向上し、寧ろ他との比較で言えば強化を受けている。【黒単ド・ラガンザーク】など「《卍月 ガ・リュザーク 卍》ですら殴り返せないパワーに達するクリーチャーを扱うデッキ」も環境に進出したため、一長一短であったが、まだ環境で戦っていけるデッキパワーはあった。

ところがDMBD-09DMBD-10期に【青黒緑デッドダムド】が成立すると、そちらによく入る《闘争類拳嘩目 ステゴロ・カイザー/お清めシャラップ》で墓地対策されやすいことから環境から半ば姿を消した。実際『超CSIII in 山形』においては決勝ラウンド進出者128人中2人が使用、使用率9位タイと低迷。

DMRP-11期に【青赤緑ミッツァイル】が成立すると展開ついでに《ポクタマたま》墓地リセットされ、仮に《卍 デ・スザーク 卍》などが着地しても《オコ・ラッタ》バウンスされ、といったように手も足も出ないようになった。

しかし、DMEX-07で強力なコスト踏み倒し呪文《卍夜の降凰祭》が登場して再び環境に復帰。
相手によってドルスザクを使い分けたり、《追憶人形ラビリピト》のオールハンデスを即決められる様になった為、先手を取れば【青赤緑ミッツァイル】にも勝てるようになった。

その後《BAKUOOON・ミッツァイル》殿堂入りし、【ドッカンデイヤーミッツァイル】【零龍ギャスカ】【龍終アバレガン】といった新環境デッキが台頭。近い頃にこちらが得た強化札は《滅亡の起源 零無》だが、ゲーム開始時に相手に手札を与えるデメリットがこちらのハンデス戦略と微妙に噛みあわず、強化札としての評価はマチマチ。それどころか【4色ドッカンデイヤー】を始めとするライブラリアウトを勝ち筋としたループデッキが環境の主体となって、タップインを強要するというそもそものコンセプトが意味を為さなくなった。
同じ弾ではパーフェクト呪文《絶望と反魂と滅殺の決断》が登場。この呪文の蘇生能力で魔導具《追憶人形ラビリピト》を同時に出しつつ無月の門を開いてオールハンデスを決める動きが可能となった。またこの呪文自体もハンデス効果に加えメタカード対策となるパワー-4000も兼ね備え、さらに墓地からも唱える事が可能である等非常に理に適った性能をしており、こちらはデッキの枠を割いてでも入れる価値のある強化札として好評となった。

十王篇

《MEGATOON・ドッカンデイヤー》殿堂入りし,《マリゴルドIII》《ヨミジ 丁-二式》プレミアム殿堂に.

これによりライブラリアウトのループが減少しタップイン強要のコンセプトが再び生かせるようになってきた.
一方で【バーンメアジョーカーズ】が環境へと進出.受けにも強くGRクリーチャーの圧倒的物量を誇るこのデッキに対しては厳しい状態が続いた.
その後,DMEX-11期に《不敵怪人アンダケイン》が登場.当時は《腐敗勇騎ドルマークス》と共に【墓地ソース】へ搭載することで容易にランデスをこなすことのできるデッキとして話題になった。この時から【デ・スザーク】に対してこのギミックを搭載できることも挙げられており《卍 デ・スザーク 卍》《卍月 ガ・リュザーク 卍/卍・獄・殺》を素材にフシギバースを行うことで大量のマナブーストをしつつランデスが行えることから【アンダケインランデス】のギミックを取り入れた型が周知された。>>【アンダケイン デ・スザーク】

DMBD-15期には《百鬼の邪王門》でカウンター的に墓地肥やししつつ《堕魔 ドゥグラス》《サイコロプス》コスト踏み倒しして相手のダイレクトアタックを防ぐタッチ【赤黒邪王門】型がチャンピオンシップ4位入賞を果たした。

オリジナル環境では2021年始にフォーマットが開始されて早々トップメタに進出。ミラーマッチが多いためそれに刺さる《堕魔 ドゥシーザ》4枚積みが強く推奨され、《堕魔 ドゥシーザ》を何枚引けるかが勝負を分けると言っても過言ではない。GR召喚が存在しない都合上大量展開するなら通常のコスト踏み倒しが要求される同環境に刺さりやすい《異端流し オニカマス》がこちらのデッキには極めて腐りやすいというのも活躍の要因として大きい。

王来篇

《暗黒鎧 ダースシスK》《不敵怪人アンダケイン》が殿堂入りし、不利対面であった【オカルトアンダケイン】が消滅。

この時の環境は【5色コントロール】【赤白ドギラゴン閃】が多数を占め、前者を《卍月 ガ・リュザーク 卍》、後者を《卍 デ・スザーク 卍》で対処できるこのデッキの立場も相対的に向上したが、強力な墓地利用メタである《とこしえの超人》の登場はこのデッキにとっても例外なくダメージとなっていた。

しかし【オカルトアンダケイン】が消滅した影響で墓地利用メタの重要性が若干下がってきた事に加え、DMEX-16にて着地置換のコスト踏み倒しメタ能力、ブロッカー、呪文アンタッチャブル、そして新能力である夢幻無月の門を持つ多色ドルスザク《ガル・ラガンザーク》が新たに登場した事でデッキコンセプトをこちらに寄せた型がチャンピオンシップにてベスト4以内入賞を果たす様になった。>>【青黒ガル・ラガンザーク】

ゴッド・オブ・アビス期

DM22-EX2《堕∞魔 ヴォゲンム》を獲得し、大幅強化。

アビス・レボリューション期

このシリーズには《堕∞魔 ヴォゲンム》を獲得した影響が出ており、それを採用した型が複数件上位入賞している。

参考