- 闘魂編期(初期)
- 転生編(第2期)
- 不死鳥編(第3期)
- 極神編(第4期)
- 戦国編(第5期)
- 神化編(第6期)
- 覚醒編(第7期)
- エピソード1(第8期)
- エピソード2(第9期)
- エピソード3(第10期)
- ドラゴン・サーガ(第11期)
- 革命編(第12期)
- 革命ファイナル(第13期)
- 新章デュエル・マスターズ(第14期)期
- 双極篇(第15期)期
- 超天篇 (第16期) 期
- 十王篇 (第17期) 期
- 王来篇 (第18期) 期
- 王来篇 (第18期) 期
- 王来MAX (第19期) 期
- ゴッド・オブ・アビス (第20期) 期
- アビス・レボリューション (第21期) 期
《紅神龍バルガゲイザー》登場からしばらくが経過した頃のもの。
この時点でのドラゴンは優秀とは言いがたく、ファンデッキ扱いだった。
この時期はバルガゲイザーで出したドラゴンを《紅神龍ジャガルザー》でスピードアタッカーにして攻めるものが主流だった。
ドラゴンの攻撃時に小型除去を行う《無双竜機ドルザーク》は《電脳聖者タージマル》を除去出来る点が優秀であり、長期に渡って使われた。
cip能力でマナゾーンからドラゴンを踏み倒す《超竜ヴァルキリアス》が登場。
《ボルメテウス・サファイア・ドラゴン》の登場により【転生サファイア】とのハイブリッドタイプが登場する。
山札操作のできる《パルピィ・ゴービー》は、《紅神龍バルガゲイザー》とスムーズに組み合わせられた。
DM-20にて《百発人形マグナム》という天敵が登場。しかし、この時点では《マグナム》が環境に登場することはなく、あまり気にする必要はなかった。
DMC-33の《フレイムバーン・ドラゴン》により、《コッコ・ルピア》からの3マナ→4マナの流れが確立された。超次元ゾーンという概念が生まれるまでは、一般的に使われた。
DM-22の強力なドラゴンを搭載した多種多様な連ドラが生まれる。
《光神龍セブンス》《聖霊龍騎アサイラム》などで防御力を上げた光連ドラ、《黒神龍グールジェネレイド》《ダーク・ルピア》などで破壊に強くなった闇連ドラなどである。
ドラゴンに非常に強固な除去耐性を与える《インフィニティ・ドラゴン》はそれまでの連ドラの動きを変える革新的な1枚だった。
ここから連ドラの構築が変化し、デッキ内のドラゴンの比率を大幅に増やして《インフィニティ・ドラゴン》の除去耐性で耐え抜くものが主流となる。
スリリング・スリーで大量ブレイクできる《フレミングジェット・ドラゴン》が登場。
《翔竜提督ザークピッチ》の登場でハンデス耐性が向上、コントロールにも対抗できるように。
スーパーデッキシリーズの第一弾としてDMC-36 「ヘヴン・オブ・ドラゴン」が登場し、デッキを作るのに必要なパーツが集めやすくなった。
《龍仙ロマネスク》を入れた【ロマネ連ドラ】が登場。
手札に来ると重くて困るドラゴンが出しやすくなり、デッキの安定性が向上した。
新たな戦力として《ボルシャック・大和・ドラゴン》や、手札補充またはマナブーストを行う《緑神龍バルガザルムス》を獲得。
後期では《インフィニティ・ドラゴン》と《超竜バジュラ》の殿堂入りによりやや弱体化する。
《竜装 ザンゲキ・マッハアーマー》で高速化させようとする試みがあったものの、クロスのタイミングが厳しかったり《ボルメテウス・武者・ドラゴン》の投入が困難だったりでメタに食い込むほどにはなっていない。
《インフィニティ・ドラゴン》の天敵となる《魔光帝フェルナンドVII世》や《威牙の幻ハンゾウ》が登場し、相対的に弱体化するも、《竜星バルガライザー》の登場で再び勢いを取り戻す。
《紅神龍バルガゲイザー》と合わせて8枚体制が可能となり、《パルピィ・ゴービー》《転生プログラム》を利用した【転生ライザー】が登場した。
DMC-49 「フォース・オブ・ドラゴン」の発売以降、再びピックアップされるようになる。
《超天星バルガライゾウ》を利用した【バルガライゾウ連ドラ】や、《インフィニティ・刃隠・ドラゴン》と《魔龍バベルギヌス》を組み合わせドラゴン・コントロールのような動きをするなど、変則的な【連ドラ】が多数登場。
特に【バルガライゾウ連ドラ】は、《母なる星域》の利用により最速で4ターンキルが可能という、【連ドラ】の中でもトップクラスの即死性を誇った。
4マナ以下を出せなくする大型スピードアタッカーの《ボルシャック・クロス・NEX》も新たな戦力として活躍した。
DM-38 「覚醒編 第3弾 超竜VS悪魔(エンジェリック・ウォーズ)」にて新たなドラゴンおよびサポートカードが登場。
《爆竜 GENJI・XX》の出現でブロッカーへの突破力が飛躍的に向上した。
《エコ・アイニー》は不確定ではあるが2→4→7の動きをもたらし、《コッコ・ルピア》に頼らなくても安定してドラゴンを召喚することが可能になった。
《超次元ストーム・ホール》と《奇跡の覚醒者ファイナル・ストーム XX NEX》を採用したサイキック連ドラも見られた。
後期には《転生プログラム》が規制され、【転生ライザー】は消滅した。
ターン開始時に山札の上がドラゴンならコスト踏み倒しできる《竜のフレア・エッグ》が登場。
マッドネスである《永遠のリュウセイ・カイザー》が登場。ハンデス対策、制圧に守備から止めの一撃まで全て一体でこなす優秀なフィニッシャーである。
《ボルシャック・スーパーヒーロー》の登場により、ウィニーを一度に複数除去する手段を得た。
《ボルシャック・ギルクロス・NEX》によってある程度サイキック・クリーチャー主体のデッキに対抗できるようになった。
【Nエクス】、【ラムダビート】などビートダウンが台頭。また、サイキック・クリーチャーの対策も兼ねて《ドンドン吸い込むナウ》《スパイラル・ゲート》《魂と記憶の盾》などの軽量除去の採用率が向上した。環境は高速化し、除去も容易になったため、この時点での【連ドラ】は優秀とは言いがたく、ファンデッキ扱いになる。
特に、出てすぐに効果を発動しない《紅神龍バルガゲイザー》や《コッコ・ルピア》を搭載した旧式の【連ドラ】は、上記の《ドンドン吸い込むナウ》の他に、《勝利のガイアール・カイザー》によって即座に除去されてしまう為、ほぼ環境からは淘汰された。
《鬼カイザー 「滅」》を始めとし、徹底的なサイキック・クリーチャーメタが数多く収録され、【連ドラ】の復権が期待された。
第3の《紅神龍バルガゲイザー》である《偽りの名 バルガ・ラゴン》が登場。
これにより《メッサダンジリ・ドラゴン》の存在からアンノウン型の構築も可能になった
《悠久を統べる者 フォーエバー・プリンセス》が登場。ミラーマッチ対策になる上、ドラゴンであるフォーエバー・プリンセスが《インフィニティ・ドラゴン》の能力で山札から墓地に置かれる場合、ドラゴンを守りつつ墓地のカードを全て山札に戻せる。
インフィニティの能力で墓地に落ちたドラゴンが《竜星バルガライザー》や《紅神龍バルガゲイザー》等で場に出せる可能性も生まれるため、強力。また、《インフィニティ・ドラゴン》の弱点であったパワー低下による除去という弱点を補えるようにもなった。
マナコストが高いカードが大量に積まれる点から、ガチンコ・ジャッジとは非常に相性が良い。特に《勝利宣言 鬼丸「覇」》との相性は最高である。他には、アタックトリガーでガチンコ・ジャッジの勝利回数分シールドをブレイクする《R.S.F.K.》、ガチンコ・ジャッジに勝てば手札に戻るマナ加速呪文《ガチンコ・ルーレット》を獲得。
【連ドラ】専用のマナブースト呪文の《メンデルスゾーン》が登場。ただでさえ高いドラゴン比率を、更に高めても安定するようになった。デッキの8割がドラゴンでも機能するので、各種バルガや《超竜バジュラズテラ》、《偽りの王 ルードヴィヒ》、《インフィニティ・ドラゴン》や《シンカゲリュウ・柳生・ドラゴン》などは大幅に強化されたと言える。ただし初登場時はビクトリーである《偽りの王 ルードヴィヒ》を当てなければ手に入らず、かつ1回につき1枚のみの入手しかできなかったため希少価値は高かった。が、後述のDMD-07を始め、その後は積極的な再録に恵まれた。
DMD-07にて優秀なパーツを大量獲得。ブーストしつつ6000火力を放つ《無双竜鬼ミツルギブースト》、マナゾーン版《紅神龍バルガゲイザー》と言える《母なる緑鬼龍ダイチノカイザー》、全体除去+ミラーマッチ対策となる《偽りの王 モーツァルト》、続くDMR-07ではアドバンテージの塊である《偽りの王 ヴィルヘルム》、待望のドラゴンをサポートするゼニスである《「戦慄」の頂 ベートーベン》など、【連ドラ】(+【ミラミス】)を後押しするカードが数多く収録される。
S・トリガーを持つ《王龍ショパン》や《黒神龍オドル・ニードル》が登場。S・トリガー呪文の代わりにドラゴンを入れられるようになった。オドル・ニードルは《真実の王 ヴィオラ・ソナタ》と組むと強固なロックとなる。
ドラゴンをスピードアタッカー化する《ガイアール・アクセル》と《偽りの王 フォルテッシモ》が登場したが、スピードアタッカー化は《永遠のリュウセイ・カイザー》が優先される傾向にある。
天敵としては、《デュエマの鬼!キクチ師範代》、《「修羅」の頂 VAN・ベートーベン》が登場。前者は《無双竜鬼ミツルギブースト》で、後者は《「修羅」の頂 VAN・ベートーベン》、ドラゴンに依存しない確定除去で対処する他ない。
- 特に《「修羅」の頂 VAN・ベートーベン》は天敵であると同時にこの上なく心強い味方でもあり、【連ドラ】同士のミラーマッチにて如何に早くこのカードを叩き付けるかが勝負を左右する流れを作り上げた立役者である。
アウトレイジとオラクルがメインということもあり、ドラゴンの数は非常に少なかった。
ドラゴンの攻撃時にシールド焼却を行う《不敗のダイハード・リュウセイ》が登場。S・トリガーによる逆転敗北をある程度抑止できるようになった。単純に打点を増やす意味合いでも強力。敗北を回避する能力もあるため、場合によっては採用を検討できる。
自然単色でコスト踏み倒しが可能な《ミステリー・キューブ》の登場。これにより、5マナ貯めてから、《ミステリー・キューブ》による大型ドラゴンのコスト踏み倒しを狙うデッキが急増。特に《超天星バルガライゾウ》を始めとした重量級ドラゴンの最速3ターン降臨が可能となった事は大きな衝撃をもたらし、さらに相手ターン中に《偽りの王 モーツァルト》がめくれればそのターンは凌げる、と言った強力なカウンター性能も併せ持つ点から、「キューブ連ドラ」という新たなタイプを確立するに至った。
このあたりから《竜星バルガライザー》もあまり使われなくなり、デッキの形態は【ミラクルとミステリーの扉】に近いものとなっていった。
その名の通り、ドラゴン推しのエキスパンションということもあり、相性の良いカードは非常に多い。
新たな連ドラパーツにバトルに勝つことによって山札の上3枚の中から踏み倒せる《ジャックポット・バトライザー》、
踏み倒し候補となる大型パーツにドラゴン以外の召喚を封じる《龍世界 ドラゴ大王》と相手のcipを封じるワールド・ブレイカー《界王類絶対目 ワルド・ブラッキオ》、あの《勝利の覚醒者ボルシャック・メビウス》が通常のクリーチャーになった《勝利天帝 Gメビウス》が登場。
またS・トリガードラゴンも多文明に登場し、その中でも《熱血龍 バトクロス・バトル》はバトルによって相手クリーチャーを破壊できるW・ブレイカー持ちのS・トリガー。
相手のターンに出すと戻ってしまうものの、自分のターンであれば戻らず、バルガで出しても十分強いカードである。
序盤のブーストとして《地掘類蛇蝎目 ディグルピオン》が登場し、マナブーストにもドラゴンを用いることができるようになったおかげでよりデッキをドラゴンで埋めやすくなった。
そしてここで連ドラの常識を変えるカードが登場。3D龍解である《爆熱剣 バトライ刃》/《爆熱天守 バトライ閣》/《爆熱DX バトライ武神》である。
やや内容は異なるものの、バトライ刃は装備したクリーチャー、バトライ閣は自分の火のドラゴンを《竜星バルガライザー》化してしまうという能力を持つ。
バトライ閣に関してはドラグハート・フォートレスであり、出されると除去が非常に困難になる。
龍解も簡単で、バトライ刃はドラゴン1体、バトライ閣はドラゴンを2体以上出せば即龍解で、《爆熱DX バトライ武神》になれば《超天星バルガライゾウ》と同等の踏み倒しを行う強力なフィニッシャーとなる。
当初はこのバトライ閣を出すには《龍覇 グレンモルト「爆」》等のドラゴン種族を持たないドラグナーに頼るしかなかったが、のちに《王・龍覇 グレンモルト「刃」》をはじめとした種族にドラゴンを持つドラグナーが登場。既存の連ドラと無理なく共存させることが可能になった。
さらに連ドラの構築を自然入りの準赤単に寄せた事により、後に環境で長く大暴れする事となる【モルト NEXT】の爆誕に至った。
しかし喜んでばかりもいられず、シリーズ最終盤に連ドラの大きな支えであった《ミステリー・キューブ》が殿堂入りに。
これによるダメージは多大であったが、今期で初登場した《龍秘陣 ジャックポット・エントリー》が新たな希望となった。
《悪魔龍 ダークマスターズ》が登場し、今まで不自由だった手札破壊戦術を組み込むことができるようになった。
DMR-18発売と同時に《ボルメテウス・サファイア・ドラゴン》が解禁。
また、《ボルシャック・スーパーヒーロー》の上位種ともいえる《メガ・マグマ・ドラゴン》が登場。ウィニーを多く展開するデッキに対するより強力な対抗手段を得た。
一方で凄まじい速度とカードパワーで圧殺してくる侵略に滅相弱いという問題を抱えるようになってしまった。特に対象指定でパワー-9000を放つ《S級不死 デッドゾーン》の影響が凄まじく、《インフィニティ・ドラゴン》や《偽りの王 ナンバーナイン》等の強力ドラゴンが次々と失墜へ追い込まれてしまった。
ドラゴン・サーガに引き続き、革命ファイナルもドラゴン推しの弾であり、ドラゴン・サーガ期ほどではないものの相性のいいカードは多い。
新能力「革命チェンジ」が登場。
革命チェンジを持つクリーチャーはそのほとんどがドラゴンである為連ドラとも相性がよく、《爆熱DX バトライ武神》と火の革命チェンジを組み合わせてデッキ内のドラゴンをすべて場に出す通称『閣ループ』なる戦術が生まれた。
新たな戦力としては革命チェンジを持つ確定除去である《悪革の怨草士 デモンカヅラ》《龍の極限 ドギラゴールデン》、
出たターンにアンタップキラーとなり、バトルに勝てば次のターン負けなくなる《伝説のレジェンド ドギラゴン》、
攻撃時にパワー9000以下のクリーチャーをすべて破壊し、このクリーチャーが破壊した分だけ山札からドラゴンを踏み倒せる《勝利のレジェンド ガイアール》が登場した。
また、多色のドラゴンも各文明に追加され、新たなS・トリガーを持つドラゴンの《青寂の精霊龍 カーネル》、革命チェンジで全体除去を放つ《百族の長 プチョヘンザ》、手札補充とコスト踏み倒しを同時に行う《水晶邪龍 デスティニア》、軽量版《龍仙ロマネスク》の《トップ・オブ・ロマネスク》等が登場。従来は赤緑や黒赤緑で組まれることがほとんどのデッキタイプだったが、これらの登場で4〜5色で【連ドラ】を組むことも可能になり、デッキ構築の幅が大いに広がった。
なんと背景ストーリーでドラゴンが絶滅してしまう。変わってドラゴンギルドが登場したものの、ドラゴンとしてのシナジーはやや薄め。当初は準バニラが多かったこともあり、ドラゴンデッキとしての【連ドラ】は不遇の時代だったと言える。《龍装者 レイバーン》のような手軽なS・トリガー持ちドラゴンが増えたのは朗報か。
《“龍装”チュリス》は《ドギラゴン剣》とのシナジーばかりが注目されたが、その他の革命チェンジ持ちとの相性も良好であり、【連ドラ】もその恩恵を受けたといえよう。
そんな中、環境で長年にわたって猛威をふるい続けた《爆熱剣 バトライ刃》と《超戦龍覇 モルト NEXT》がプレミアム殿堂超次元コンビに指定される。【モルト NEXT】は後に《爆銀王剣 バトガイ刃斗》を獲得するまで環境から一歩引くこととなる。これに伴い、「ドラゴンを次々山札から踏み倒す」という【連ドラ】の古典的なギミックは環境では長らく見られなくなる。
ツインパクトが登場した。これにともない【連ドラ】の構築にかつてない大きな革命が起きた。呪文面がS・トリガーを持っていたり、あるいは安定性を増す初動を兼ねるカードが増えたことは、初動や防御に不安があるこのデッキにとっては大きな朗報であった。《龍装の調べ 初不/ホーリー・スパーク》や《龍罠 エスカルデン/マクスカルゴ・トラップ》のような堅実さや安定性を持ったカードを採用することが自然に可能になったのである。これにともない、「連ドラといえば火単色・守りが薄い」、という常識は覆されることとなる。初動の安定性と防御力を兼ね備えた白赤緑の【連ドラ】誕生である。
さらにDMEX-02にてドラゴンではないが《ミステリー・キューブ》の調整版を併せ持つ《カブトリアル・クーガ/ミステリー・ディザスター》が登場。一方赤単色の方面では、《竜星バルガライザー》がドラゴンギルドとなった《龍星装者 “B-我”ライザ》の登場にともない、ドラゴンだけでなくビートジョッキーもデッキに組み込むことできるようになった。(【“B-我”ライザ】)
また、【連ドラ】はここでクロニクル・レガシー・デッキとして公式にフィーチャーされることとなる。しかしながらDMBD-05は赤単ではなく、ツインパクトの登場を機に本格的に組めるようになった白赤緑のデッキタイプであり、切り札である《無双龍幻バルガ・ド・ライバー》もやや地味なスペックであったことから賛否を呼んだ。
その後本家《ミステリー・キューブ》が殿堂解除されたものの、【連ドラ】の環境復帰は叶わなかった。
超GRが登場。ただし当初は関連カードが非ドラゴンばかりであり、このデッキには無縁の存在であった。
DMEX-06で《爆銀王剣 バトガイ刃斗》が登場し、【連ドラ】型の【モルト NEXT】が復活。
一方、DMRP-11期からは【“B-我”ライザ】が台頭するが、この頃になると【“B-我”ライザ】はシンパシーを活かす為に《龍星装者 “B-我”ライザ》を除いてドラゴンを一切採用しない型が主流化し、【連ドラ】とは別物のデッキになった。
その後《BAKUOOON・ミッツァイル》の台頭で両者とも環境から退くことになるが、結果として2020年1月1日の殿堂入りから逃れる事になった。
DMEX-06は当然本家連ドラにも影響を及ぼし、《メヂカラ・コバルト・カイザー/アイド・ワイズ・シャッター》、《爆裂遺跡シシオー・カイザー》といったS・トリガーやシノビである《轟牙忍 ハヤブサリュウ》などの優秀な龍が多数登場。同弾には入手困難であった《リュウセイ・ジ・アース》も再録されており、かなりおいしい弾となった。さらに翌月発売のDMBD-09では赤緑化した《レジェンド ドギラゴン》である《リュウセイ・天下五剣カイザー》、除去もできるS・トリガー龍《聖闘の精霊龍 セイント・カイザー/ライブラ・シールド》、枠を超えて使われる初動龍《闘争類拳嘩目 ステゴロ・カイザー/お清めシャラップ》の心強い新規龍に加え悪名高き《龍素記号Sr スペルサイクリカ》の再録と、正しくお祭り状態であった。
暫く超GRとは無縁であったが、DMRP-11にてなんとオレガ・オーラである《Code:1059》が登場。連ドラでも超GRゾーンへのアクセスが可能となったと同時に、史上初の非クリーチャーであるドラゴンが誕生してしまった。主力の踏み倒し手段や《メンデルスゾーン》にも対応した親切設計。
DMRP-12の目玉である先置きタイプの龍《零龍》も手札切れ時にGR召喚したり《偽りの王 モーツァルト》や《魔龍バベルギヌス》等条件を満たせるカードが意外とあり、決して相性は悪くない。
続けてDMEX-08 「謎のブラックボックスパック」では待望の超大型クリーチャー《ボルシャックライシス・NEX》が登場。
15マナと重いものの、シンパシーがあり、一度攻撃すれば山札の上がドラゴンの限り、スピードアタッカーとして出し続けられるという夢の事態(やられる側にとっては悪夢だが)になった。
惜しむらくは《ボルシャックライシス・NEX》がワールド・ブレイカーなので、一回の攻撃でゲームが終わりかねず、すぐに捲るのが終わりがちな点か。
開幕から《勝熱英雄 モモキング》・《大樹王 ギガンディダノス》の大型新人を2体獲得。両者とも自身で早出し手段を持つ上、前者はスピードアタッカー・3打点・2回攻撃・擬似アンタッチャブル、後者は擬似オールハンデスとワールド・ブレイカーに加え、パワー50000・自身よりパワーの低い敵獣への攻撃抑制と新人でありながら期待値が大きい。
それ以降も多くのドラゴンが登場しており、特にDMEX-12はドラゴンを推した弾だけあって新規再録問わず大量のドラゴンを世に送り出した。
特に《紅に染まりし者「王牙」/クリムゾン・ビクトリー》は新たな踏み倒し役として堂々参戦。呪文面もS・トリガー持ちの全体2000火力と超優秀である。
また、非クリーチャードラゴン2例目となる《龍世界 〜龍の降臨する地〜》もここで登場する。
続けてDMBD-13、DMBD-14が発売し、大型サイキック・クリーチャーを呼ぶ《姫様宣言プリンプリン》、《爆熱剣 バトライ刃》他多種多様なドラグハートを扱う最終龍覇サイクルを獲得。特に《最終龍覇 グレンモルト》はSA持ち連ドラ起動役では最も低いコスト7であり、起動ターンを大きく早める事が可能に。その上除去耐性まで持ち合わせており、隙がない。また《最終龍覇 ボロフ》、《最終龍覇 ロージア》はS・トリガー持ちの起動役として活躍でき、前者はカード指定の墓地回収、後者はブロッカーまで兼ね備えている。《姫様宣言プリンプリン》も呼び出し範囲がコスト10以下かつ文明指定なしと異常に広い。特にこのデッキで一番実力を発揮できる《奇跡の覚醒者ファイナル・ストーム XX NEX》を無理なく採用可能とし、かつ見事に《ファイナル・ストーム 》の再評価に繋げている。
その後もパワー無限大かつコスト5以下のクリーチャー・呪文を封じる《∞龍 ゲンムエンペラー》、6コスト帯の新たなホープである《聖霊龍騎サンブレード・NEX》&《ボルシャック・サイバーエクス》、攻撃時とS・トリガーで全体3000火力の《鳳翔竜騎ソウルピアレイジ/高貴なる魂炎》、《ミステリー・キューブ》からのカウンター龍として強力な《断影龍 ユスティーツァ》・《世界獣龍 テライグニス・アクアエル》、cip持ちを許さぬ《地封龍 ギャイア》など密かに強化され続けており、留まる事を知らない。
しかし上記《最終龍覇 グレンモルト》を初めとするDMBD-14産のドラグナー達が《爆熱剣 バトライ刃》と共に余りにも環境で大暴れしすぎてしまったためか、連ドラの中核を支えていた《爆熱剣 バトライ刃》が遂に殿堂入りへ追い込まれ、さらに裁定変更により「閣ループ」も不可能となってしまった。最も、これらの要素を抜きとしても《バトライ刃》は1枚でも十分活躍できるパワーがあるため致命的な痛手とはならないのは幸いであった。またこの殿堂移行に伴い《バトライ刃》弱体化に悲観する一方で、《超戦龍覇 モルト NEXT》とのプレミアム殿堂超次元コンビが解除。再び「バトライモルネク」が解禁された事に歓喜したプレイヤーも多い。
【連ドラ】の致命的なメタカードとなる新たな踏み倒しメタカードである《とこしえの超人》が登場。たった1コストで手札以外からカードを出せなくするため、通常の踏み倒しはおろかドラグハートを出す事さえも禁止するこのクリーチャーの登場はかなりの痛手。対策のため、低コストで《とこしえの超人》を始末できるカードを入れるか、諦めて《とこしえ》を利用してマナブーストを重ねるしかできなくなった。
とはいえ、デッキのパワー自体は健在。
DMRP-17から新ギミック、G・ストライク・スター進化・EXライフが登場。G・ストライクはデッキのドラゴン比率を落とさずに防御手段を確保でき、EXライフは登場時にシールドを追加しながらもそれを担保とした除去耐性を持ち、相手に圧力をかけ続けられる存在として特に《ミステリー・キューブ》型の連ドラや《勇者の1号 ハムカツマン蒼》を擁するドラグナーと好相性のカードといえる。
DMEX-15で登場した《切札勝舞&ボルメテウス -決闘の物語-》は自分のドラゴン全てにS・トリガーを与えた上で攻撃時の自軍シールド追加&ブレイクによって盾からドラゴンを踏み倒す新たな連ドラ方式を生み出した。また同期の《切札勝太&カツキング -熱血の物語-》は特に革命チェンジとのシナジーが取り沙汰されたが、単体で見ても破格のスペックであり、ドラゴン主体のデッキでは場所を問わず強力な防御札兼中継ぎ要員として広く活躍した。
DMEX-16でバルガ一族の新入りである《龍騎旋竜ボルシャック・バルガ》を新規獲得した後、DMBD-16の発売時期が到来。今回のテーマは《ボルシャック・クロス・NEX/ボルシャック英雄譚》を主軸としたボルシャックデッキであり、当然連ドラにおいても新たな強化札の登場が期待された。そして期待通り、《龍の呼び声》を内蔵した最軽量アーマード・ドラゴンの《ボルシャック・栄光・ルピア》、対ウィニー戦のスーパーヒーローが新奥義を引っ提げて帰ってきた《ボルシャック・スーパーヒーロー/超英雄タイム》を初めとした強力な新規を獲得。特にこの2体は連ドラ界に大きな革命をもたらし、《栄光ルピア》は《メンデルスゾーン》と併せて最速4ターン目に8コスト帯への到達を現実的に、《ボルシャック・スーパーヒーロー/超英雄タイム》は僅か2コストで放てるカード指定除去に加え速攻対策と、デッキパワーを底上げしつつ不足していた部分を見事に補った。
DMEX-17には高コストのドラゴンのコストを下げ、速攻メタにもなる《流星のガイアッシュ・カイザー》やS・トリガーを封じる《超神龍バイラス・カースド》、コストの軽い《新爆竜 GENJI・XX》
など、多種多様なドラゴンが登場した。
2022年に入ると《“龍装”チュリス》の殿堂入りで弱体化した【白赤緑ドギラゴン閃】と【5色グレンモルト】を融合させた【白青赤緑ドラグナー】が誕生する。5色モルトの防御力とリースの爆発力を併せ持った強力なデッキとして一躍環境トップに躍り出た。
また、密かに強化を受けていた【カチュアイカズチ】が《蒼狼の王妃 イザナミテラス》の登場である程度の実用性を獲得、リモート大会で結果を残し界隈を大いに沸かせた。
DMEX-18では、《天龍神アークゼオス》、《地龍神バラフィオル》、《黒龍神モルナルク》、《炎龍神ヴォルジャアク》、《海龍神クリスド》ら五龍神が登場。いずれも【連ドラ】に強いシナジーを持ったカードではあるがあまり実用的とは言えず、これらを採用したデッキはファンデッキ程度に留まっている。
新たな進化形態であるS-MAX進化、及び非クリーチャー型カードタイプ・タマシードが登場。
S-MAX進化は進化元を必要とせず登場できる新たな進化クリーチャーであり、さらに共通して敗北回避能力を併せ持つ。ただし自身の場に存在可能なのは1体のみという制約がある。
S-MAX進化可能で連ドラへ採用を見込めるドラゴンは《Code:-MAX》、《ゲンム-MAX》、《サッヴァーク-MAX》の3体が居る。《切札勝舞&ボルメテウス -決闘の物語-》とのシナジーが見込める《ゲンム-MAX》が現実的か。
タマシードは「使用後も種族を持った進化元としてバトルゾーンに残る呪文」の様な感覚で使用できるカードであり、ドラゴンを種族に持つタマシードも多数登場。超天篇に輪をかけて非クリーチャー型ドラゴンに頼る機会が大幅に増える事となった。
代表的な物は《地獄門デス・ゲート》を確定除去にした上でキング・コマンド・ドラゴンまで持たせてしまった《ヴィオラの黒像》や、毎ターン手札交換で墓地肥やしが可能な上に《切札勝太&カツキング -熱血の物語-》に事実上のニンジャ・ストライクを与えてしまう《バイケンの海幻》等がある。《切札勝太&カツキング -熱血の物語-》がDMBD-19での再録により格段と値下がりしたのも追い風。
無論通常のドラゴンも強力な新規を獲得。《禁断〜封印されしX〜》を利用して5コストで2ドロー&2ブーストと凄まじいアドバンテージを稼ぐ《インフェル星樹》や、スピードアタッカーを持つ上に状況次第ではバトルゾーンに残せる《熱血龍 バトクロス・ハンマー》が新たに登場。
さらにその後、構築を火単色に寄せる必要こそあるもののATでパワー6000以下のメタクリーチャーを除去してから手札のドラゴンを踏み倒す《ブランド <NEXT.Star>》を獲得。
さらに先述のタマシード登場に伴う裁定変更で、突如として《偽りの王 モーツァルト》が超絶強化。ドラゴンさえ持たなければ封印とその下に居るクリーチャー以外のあらゆるカードを消し飛ばす暴君へと変貌した。
タマシードはクリーチャーでも呪文でもないため、これまでほぼ無敵を誇っていた「VAN大王ナイン」ロックが遂に破られる時が来てしまった。しかしその反面、連ドラ側も《「修羅」の頂 VAN・ベートーベン》に対して詰みに陥る事態を回避する現実的な手段がようやく確立されたと言える。
そして終期、史上最大級の悲報が発表される。連ドラ界に革命を起こし、殿堂入りを受けてもなおその力で長らく象徴的な活躍を続けてきた《爆熱剣 バトライ刃》/《爆熱天守 バトライ閣》/《爆熱DX バトライ武神》が、2022年8月15日付でとうとうプレミアム殿堂に指定される事となった。当時猛威を奮っていた《邪帝斧 ボアロアックス》・《メガ・マナロック・ドラゴン》・《竜魔神王バルカディア・NEX》等並み居る候補を抑えてまさかのプレ殿決定に騒然となり、落胆の声が上がる事となった。
- 原因はおそらく、このカードを中核の1つとした【白青赤緑ドラグナー】が環境でトップクラスの活躍した事も一因と思われる。
王来MAX期終盤の《爆熱剣 バトライ刃》/《爆熱天守 バトライ閣》/《爆熱DX バトライ武神》のプレミアム殿堂入りの傷跡が癒えぬ中でのスタートだったが、全体としては新規ドラゴンもそれなりに増加し、堅実な強化を遂げたと言える。
基本エキスパンションでは特にDM22-RP1で《十番龍 オービーメイカー Par100》が登場。コスト軽減による早出しも可能なうえ、シビルカウント5の達成でこれまで無力だったタマシードS・トリガーへの対策が可能になった。文明に関しては《革命類侵略目 パラスキング》等の染色ができるドラゴンもうまく利用したい。その他注目ドラゴンは優秀なS・トリガーとなる《ボルシャック・テイル・ドラゴン》や《ボルシャック・ローレン・ドラゴン》、踏み倒しと破壊耐性付与を持つ《ドラン・ゴルギーニ》辺りだろうか。トレジャー枠で《龍騎旋竜ボルシャック・バルガ》や《流星のガイアッシュ・カイザー》が再録したのも嬉しい追い風。
今期の連ドラ界で最大のニュースは、あの【モルト NEXT】をフィーチャーしたスーパーデッキDM22-BD1の登場。中でもエースカードの《爆炎龍覇 モルトSAGA》はその圧倒的な制圧力から、本家【モルトNEXT】を一気に環境のトップメタへと再浮上させることとなった。その他にもドラゴン版《フェアリーの火の子祭》にマッドネスでのドラゴン踏み倒しの付いた《爆龍覇 グレンリベット/「爆流秘術、暴龍の大地!」》、メタカード除去と受け札を一枚で担う《次世代龍覇 グレングラッサ/「ここはまかせて、お姉ちゃん!」》、同じく受け札ながら展開の起点にもなる《炎龍覇 グレンアイラ/「助けて!モルト!!」》等、全体的に連ドラの出力、他のデッキへの対抗力ともに大幅な強化を得た。連ドラ的には良質なブーストでありながらハンデスにも強く出られる《グレンリベット》が特に注目株か。
恒例の特別拡張パックでは、DM22-EX1にて踏み倒しやマナブ―スト呪文の使い回しに最適な《龍素記号wD サイクルペディア》や癖のない初動チャージャーとなる《R.S.F.K./オールイン・チャージャー》を、DM22-EX2にてミラーマッチ対策になる第二の《VAN・ベートーベン》こと《「鎮魂」の頂 ベートーベン・ソレムニス》や墓地からの追加展開を狙える《超神龍ダーク・オブ・ザ・ルナー》を獲得。
しかし、DM22-EX2での《絶望神サガ》登場によって【絶望神サガループ】が成立すると、多くのデッキと同様【連ドラ】もその余波を受け、一時環境からの撤退を余儀なくされた。ただし、『DMGP2023-1st』Day1(アドバンス)では、【モルトNEXT】がそのデッキパワーの高さから予選使用率3位を記録し、健在をアピールしていた点は特筆に値する。
今期はまたと無いドラゴン大幅強化期間となった上、DM23-BD1が発売して間も無く【絶望神サガループ】が《絶望神サガ》本体の殿堂入りにより消滅。これを境に環境で再びドラゴン基盤デッキの入賞が多くなった。
新能力メクレイドが登場。発動時にトップ3枚から指定種族を持つカードを使用するという正に連ドラの動きを再現した様な能力である。各文明に1種ずつフィーチャー種族が存在するが、その内火文明のフィーチャー種族はアーマード。つまり、元祖ドラゴンの代名詞たるアーマード・ドラゴンがここに来て大幅な強化を受ける事となった。
新規ドラゴン充実の兆しが見え始めたのはDM23-RP2頃。《セルリアン・アックス・ドラゴン/ダブルアックス・チャージャー》や《音素記号Bm エネルジコ/♪水面から 天掴まんと するチャージャー》の手札交換を兼ねたコスト3初動チャージャー、ドラゴン+ボルシャック化した《“乱振”舞神 G・W・D》と言える《ボルシャック・ガラワルド》といった優秀な新規に加え、銀トレジャー枠でニンジャ・ストライク持ち受け札の《裏斬隠蒼頭龍 バジリスク》、入手機会が増えて嬉しい《切札勝太&カツキング -熱血の物語-》が再録。この再録によって《勝太&カツキング》は遂に初動価格を下回る程度まで値下がりしてより入手しやすくなった。また、新規の《音素記号Bm エネルジコ/♪水面から 天掴まんと するチャージャー》は史上初となる水単色のドラゴン初動である。
続けてDM23-EX1ではG・ストライクに加えクリーチャー側は全体SA付与と敗北回避、呪文側はコスト6の《メガ・マグマ・ドラゴン》と言える《「必然」の頂 リュウセイ/「オレの勝利だオフコース!」》を獲得。メタクリーチャーが多く蔓延している昨今の環境も相まって早速必須級基盤として食い込んできた。
さらに《刃鬼》の新たな姿である《「勝利」の頂 カイザー「刃鬼」》が登場した事で、これまたハンターを持つドラゴンを軸とした【メクレイド刃鬼】が誕生。召喚時と攻撃時のハンター・W・メクレイド10によって重量級のハンター持ちドラゴンを大量に踏み倒す様は新たな形の連ドラと言っても過言ではない。
さらに続くDM23-BD1で強力な新規フィニッシャーである《終末縫合王 ザ=キラー・キーナリー》を獲得。再録枠も《龍風混成 ザーディクリカ》、《砕慄接続 グレイトフル・ベン》、《禁断竜王 Vol-Val-8》と恵まれている上に、直前のDM23-EX1から立て続けで《流星のガイアッシュ・カイザー》が再録された事で《勝太&カツキング》に続いて《ガイアッシュ》までも価格の大幅下落が生じ入手しやすくなった。
そして上述の通り間も無くして殿堂レギュレーション改定によって【絶望神サガループ】が消滅したと同時に、直前のビクトリー再プッシュや【メクレイド刃鬼】誕生を見越してか定かではないが、あろう事かなんとあの《勝利宣言 鬼丸「覇」》が殿堂解除、再び4枚使用可能となってしまった。無論【メクレイド刃鬼】に早速複数枚投入された事は最早語るまでも無いであろう。
衝撃も冷めやらぬままDM23-RP3発売。今度は革命チェンジが再プッシュされた他、優秀な新規ドラゴンとして《勝太&カツキング》からS・トリガーを失い水単色化した代わりにブロッカー・ジャストダイバー・サーチ&獲得枚数の増加を貰った《五番龍 レイクポーチャー ParZero》、ほぼ生きた《絶望と反魂と滅殺の決断》こと《アーテル・ゴルギーニ》、良質な手札交換とSAを持つ火の5コストドラゴンに軽量エレメント全滅効果を持つ呪文が付いた《Napo獅子-Vi無粋/♪オレの歌 聞けよ聞かなきゃ 殴り合い》を、レア以下まで視野を広げるとボルシャックが《地獄万力》を背負ってS・トリガーを得た《ボルシャック・マンリキ・ドラゴン》を獲得。トレジャー枠はこれまた需要が激増していた《革命の絆》が銀枠+新規イラストで再録されている。なお、今弾でも《勝太&カツキング》が続けて再録された。
そして超が付く程の大幅強化が入るDM23-EX2が発売。
過去の公認グランプリに焦点を当てただけあって新規ドラゴンも稀に類を見ぬ強者揃いである。
目玉となる公認グランプリのオマージュカードだけでも《頂上縫合 ドギラディス勝3rd》、《頂上電融 ジョルト・ザ・ジョクスト4th》、《頂上連結 ロッド・ゾージア5th》、《頂上印鑑 パラキン8th/「魔物が居るな……」》、《頂上混成 ガリュディアス・モモミーズ'22》と非常に多く、どれも強力無比。すべて語るとなると長いので敢えて厳選して語ると、《ガリュディアス・モモミーズ》はEXライフと光以外の呪文封殺、99000という超パワーとSAに加えて自分のターン終了時に手札から任意のクリーチャーを無条件で踏み倒してしまうフィニッシャー。99という莫大なコストも連ドラの前では関係無い他、ジョーカーズであるため《MAX-Gジョラゴン》でのコピーも可。ドラゴン基盤でこれを狙う【Gジョラゴンモモミーズ】を誕生させた。
そして登場時にパワーが自身未満のクリーチャー破壊と次の相手ターン中1体のみ着地可能とする着地制限効果、火及び光のマナ計5枚以上でコスト大幅軽減を以て赤白基盤に新たな希望を与えた《頂上連結 ロッド・ゾージア5th》。このカードの登場により、《メンデルスゾーン》すらもカットして100%火と光のドラゴンで埋め尽くした新たなタイプの【モルト NEXT】までも現れた。
目玉以外の新規ドラゴンでは【超神羅星アポロヌス・ドラゲリオン】すらランデス回避で容易く止める《MMM-ジョーキング》、ドラグナー1体から《熱血星龍 ガイギンガ》龍解まで持って行きかねない程のドラグハート大連鎖を引き起こす《邪帝斧 デッドアックス》、《龍神丸》の同型再販《伝説の龍魂群 英皇帝ワールド》、タマシード化して適用範囲がコスト8まで下がった《ガイアッシュの海地図》とこちらも十分過ぎる程に充実している。
だがしかし今弾を語る上で欠かせない点は、やはり新規踏み倒し要員となる《勝利の頂上 ヴォルグ・イソレイト6th》の獲得であろう。サイキック・スーパー・クリーチャーであるもののリンク元となる《頂上の王龍 ヴィル・ド・テラ》/《頂上の精霊 ミラクルスZ》/《頂上龍素 サイクリタ》は全てコスト5で超次元ゾーンから直接召喚できるコマンド・ドラゴンな上にGP覚醒リンクによって即座にリンク可能。覚醒後は攻撃時に任意のクリーチャーを手札・マナゾーン・墓地から合計3体という豪快極まりない踏み倒しに加えて他の味方全員にブロッカー、スレイヤー、スピードアタッカー、マッハファイター、ジャストダイバーを全て与えてしまう正にゲームエンド級の最強踏み倒し要員である。デッキカラーを5色にする必要こそあるものの、連ドラにおいて10マナまで溜めるのは容易く、《サイクリタ》がジャストダイバーを持つので9→10の動きでほぼ確実にフィニッシュまで持って行けるのは非常に魅力的である。「VAN大王ナイン」を揃えたり《キラー・キーナリー》+呪文封じドラゴンを踏み倒した暁には相手が卒倒しかねないだろう。リンク元が全て火または闇のコマンドである点を生かして《終焉の禁断 ドルマゲドンX》と合わせるのもアリ。
次にDM23-RP4ではまたしても優秀なS・トリガードラゴンである《紅唱龍マグマイッピツ》、《光鎧龍ホーリーグレイス》、《蒼神龍トライクラブ・トライショット》、《ボルシャック・バリスタ・ドラゴン》の4体を新規獲得した他、オーバーレアかつ生きた《ボルシャック英雄譚》であり、SA+ブロッカー付与とターン終了時味方アンタップ効果を持つ《竜皇神 ボルシャック・バクテラス》の登場によって【赤緑ボルシャック】までもが大幅強化されてしまった。
極めつけにデュエパーティー入門用のエキサイティング・デュエパ・デッキが発売したが、4種存在するテーマの内DM23-BD4は正しく連ドラを題材とした内容であり、全ての収録枚数が1枚のみである事を差し引いても新規・再録共々優秀なパーツを多数獲得した。踏み倒したドラゴンをSA化させる上、デュエパーティーでは対戦相手の数に応じて踏み倒せる数が増加する《ボルシャック・ドラゴ大王》を皮切りに、ドラゴン以外のエレメントを決して許さないニューヒーローこと《ボルザード・スーパーヒーロー/超帝王タイム》、ニンジャ・ストライクで突然現れてドラゴンを置き土産として残していく《裏斬隠裏蒼頭 バルガリスク》、《インフィニティ・刃隠・ドラゴン》が連ドラ用に使い易く調整された《ボルシャック・インフィニティ》、まさかのバルーン・マッシュルームが優秀なS・トリガー持ちドラゴン化してしまった《ハナサキ・ゲルグラノス》、2枚マナブーストの後マナゾーンから1枚をデッキトップに仕込む生きた新初動《友情地龍 ルピア・ターン》、登場時マナブースト+ドラゴン常時SA化+ウルトラ・セイバー:ドラゴンと数々の有難い効果を引っ提げ満を持してこの世に顕現したヒストリック・フィールド、《龍の世界 龍幻郷》と、新規だけでもこれだけの収穫を見せた。
また、別のテーマであるDM23-BD6、DM23-BD7でも、各ターン初めて相手が行うクリーチャーの能力または呪文の使用、及びシールドブレイクに反応して同じ行為を自分にも行使させられる大型ドラゴン《アカシック・ゼット》、墓地回収が可能なデーモン・コマンド・ドラゴンにS・トリガーで各プレイヤーに2体ずつ選ばせ除去が可能な呪文面の付いた《衒影の悪魔龍 トゥルトゥル/封じられた真言》といった決して見過ごせない新規ドラゴンが現れている。
流石に最終弾であるDM23-EX3まで来ると強化幅は控え目となったが、それでも相手の多色マナが1枚でも存在するだけで《“龍装”チュリス》の上位互換では済まされないレベルの化け物と化す《偽りの希望 鬼丸「終斗」》を獲得できた他、ゼニスに焦点を当てた弾であるが故に《「戦慄」の頂 ベートーベン》及びその派生形態といった強力な再録にも恵まれた。
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