オブジェクト

ゲームにおける“単一のモノ”を表す語。

通常、1枚のカードは1体のクリーチャーや1つのシールドとして扱われる。
しかし、進化クリーチャーなど、カードカードを重ねて1つのクリーチャーシールドを成すこともある。これらを総称して「複数枚のカードで構成された単一のオブジェクト」と呼ぶ。これらは「1枚のカード」とは明確に区別される。

バトルゾーンにおける封印以外のオブジェクトについては「エレメント」も参照。

オブジェクト一覧

ゾーン毎に以下が存在する。

ルール

  • 複数枚で構成されるクリーチャーのうち一部のカードがバトルゾーンを離れることになった場合、そのときの状態によってクリーチャーとしてバトルゾーンを離れるかカードとして離れるかどうかが異なる。
    • 進化クリーチャーであれば一番上のカードはクリーチャーとしてバトルゾーンを離れるが、下にあるカードは単にカードとしてバトルゾーンを離れる。
    • リンクしたゴッドはクリーチャーとしてバトルゾーンを離れる。
    • サイキック・リンクしたクリーチャーの場合はサイキック・セルとしてバトルゾーンを離れる。
  • 各オブジェクトは、そのオブジェクトがあるゾーンやそのオブジェクトの状態に合致した特性しか持たない。
    • 特にツインパクトでそのことが重要となる。詳細は当該ページを参照。
    • カードを選ぶ効果で選ばれた封印は、コスト0のカードとして扱われる。コスト以外の特性は後述。
      • 《龍脈術 落城の計》で自分の封印を手札に戻したが、確認したらコストが6より大きいカードだった。その場合でもバトルゾーンにある間はコストが0として扱われていたため、《落城の計》の効果は適正に行われたものとなる。
    • バトルゾーン以外のゾーンにクリーチャーは存在しない」と誤解しないように注意。
      • 手札、山札、マナゾーン、墓地、どのようなゾーンにあっても「特性が無視されている」状態以外ではクリーチャーであり続ける。
      • 《あたりポンの助》で能力をすべて無視されていてもクリーチャーである。クリーチャーであることは能力ではなく特性だから。
  • あるオブジェクトが存在し得ない状況になった場合はすぐに是正される。

オブジェクトの同一性

あるオブジェクトがゾーンから離れた場合、そのオブジェクトの情報はリセットされる。

ある性質を持ったカードと、その性質を持っていないカードが、(ゾーンの移動を伴わなくても)ルール上区別することができなくなる場合は、その性質は効力を失う。

  • 《生命と霊力の変換》を唱えた後に《サイバー・N・ワールド》cip解決した場合、手札全体はもちろん、山札全体も《生命と霊力の変換》の適用外となる。
    • 手札が5枚、山札が10枚のときにシャッフル・ドローすると、山札のうち少なくとも5枚は山札から離れないまま順番だけ入れ替わった形となる。それでも山札すべてが《生命と霊力の変換》から外れることになるという意味。
    • 手札が0枚で1枚も山札が追加されずシャッフルして5枚引いただけの場合は、残された山札が適用内であることが明らかなので山札が適用外になることはない。

カードタイプを参照する継続的効果は、そのオブジェクトのカードタイプが変更されると、そのオブジェクトが影響範囲から外れる。

召喚酔いの参照する「このカードはこれより前のターンにバトルゾーンに存在してたか否か」は別オブジェクトになっても失われない。これはカードタイプとして存在する期間ではなくオブジェクトとして存在する期間を参照するため。

バトルゾーンにあるクリーチャーが進化クリーチャーに進化してもそのクリーチャーは同一のクリーチャーとして扱う。

  • タップされたクリーチャーが進化してもタップされたままであり、そのクリーチャーに適用されていた効果は、それが進化した後も適用され続ける。
    • ターン終了時までパワー-2000の修正を受けたクリーチャーを進化元にして進化した進化クリーチャーもまた、パワー-2000の修正を受ける。
    • 同様に、それぞれがパワー-2000の修正を受けたクリーチャー3体を進化元にして進化した進化GVクリーチャーは、パワー-6000の修正を受ける。

入れ替える」を行った場合は別オブジェクトになるが、位相と「その位置にあるオブジェクトが攻撃中である」ということは引き継がれる。

  • 《“龍装”チュリス》の攻撃時に《蒼き団長 ドギラゴン剣》等に革命チェンジした場合、革命チェンジ先は《“龍装”チュリス》と同じタップ状態でバトルゾーンに登場し、革命チェンジ先のクリーチャーで攻撃の処理を行う。
    • 《“龍装”チュリス》がB・A・D2でターンの終わりに破壊される状態だったとしても、別オブジェクトになったためその効果は効力を失う。
    • 侵略の場合は進化、つまり同一クリーチャーのため、自壊が引き継がれてしまう。

カードの下

オブジェクトの一番上ではないカード(以下「カードの下」とする)は、基本的に特性を参照する必要がない限り、すべての特性はないもの(数字の場合はゼロ)として扱われる。
ただし、能力状況起因処理により下のカードの特性を参照する必要がある場合はこの限りでない。

クリーチャーにクロスされたクロスギアはカードの下のカードではない。
そのためメテオバーン墓地に置くカードにクロスギアを選ぶことはできない。また、《死神アトミック・デストロイヤー》などでクリーチャーの構成枚数を参照する場合には数えない。

NEOクリーチャーは、その下にカードがない場合は特殊タイプが「NEO」のクリーチャーとして扱い、下にカードがある場合は「NEO進化」のクリーチャーとして扱う。

カードの下にあったカードがゾーン移動により別々のオブジェクトになった場合、移動した先のゾーンで発揮される特性が適用されるようになる。

  • 《一なる部隊 イワシン》は進化クリーチャーの下にあるまま墓地に置かれた場合でも能力を使うことができる。
    • 「墓地に置かれた時」という表現の場合は墓地に置かれてから効果を発揮するためである。
    • これが「墓地に置かれる時」だと、効果を発揮するべきタイミングではカードの下にあることにより特性が無視された状態であるため能力を使うことができない。

「オブジェクトの下」だと「『単一のモノ』の下」になるので「カードの下」とは意味が変わってしまう。
あえてそのように書くなら「オブジェクトの下部」が適切だろう。

シールド

シールドカード、シールドオブジェクトが同時に2枚以上手札に加わる場合は、まずは対象となったシールドの構成を確認する。
発動させるものがある場合はその発動を宣言し、実際にプレイするカードをすべて示す。
その後、一旦すべて手札に加えてから1枚ずつ解決する。(S・バックを宣言する場合は手札に加える代わりに墓地に捨てるが、処理としてはそのコストは「手札から捨てた」ものとする。)

  • S・トリガー《星龍の記憶》を唱えた場合、すでに手札に加わったカードはS・トリガーを得ることはできない。
  • S・バックは対象となるカードを手札に加える代わりに捨てることがコストなので、シールドオブジェクトではなくシールドカード1枚を捨てれば良い。

ブレイクに関するキーワード能力は「(このクリーチャーはシールドをX枚ブレイクする)」と書かれてあっても「X枚」を「Xつ」としてプレイする。

複数枚で構成されたオブジェクトを、新しいシールドとしてシールドゾーンに置く場合、1枚1枚が別々の新しいシールドとしてシールドゾーンに置かれる。

指示がある場合は別々のシールドとしてではなく1つのシールドオブジェクトとしてシールドゾーンに置かれる。

シールドの数を数えるときはシールドオブジェクトの数を数える。
シールドゾーンにあるカードの枚数を数えるときはシールドカードの数を数える。

シールドオブジェクトにシールドカードを追加する場合は、すでにあるシールドオブジェクトの面の向きは影響しない。

  • シールド・プラスする際はシールド(オブジェクト)の下に裏向きで置く。置くカードの上のシールドオブジェクトを裏向きにしたりしない。
  • 裁きの紋章でシールドゾーンに置く際にはシールド(オブジェクト)の上に表向きで置く。置くカードの下のシールドオブジェクトを表向きにしたりしない。
    • いずれも1つシールドオブジェクトで表向きのシールドカードと裏向きのシールドカードが混在することを許している。

シールドオブジェクトに操作を行う際には、シールドカードすべてに作用する。また、各シールドオブジェクトの位置や枚数等は記憶されている。

  • 《アクア・マスター》等でシールドオブジェクトを表向きにする際には、シールドオブジェクトのカードすべてを表向きにする。
    • 表向きになったシールドカードは公開情報となる。しかし1つのシールドオブジェクトであることは変わりない。
    • 《楯神の賢者レオルド》等でシールドオブジェクトを裏向きにする際には、シールドオブジェクトのカードすべてを裏向きにする。
  • 《冥界の手》等でシールドオブジェクトをシャッフルする場合、シャッフル前の各シールドオブジェクトの位置や枚数等が変わらないようにする。
    • 例えば、右から3番目のシールドオブジェクトが3枚のカードだった場合、その位置のシールドが3枚のカードで構成されるように再分配する。
    • 城やシールドフォースのようなシールドを参照するカードは、再分配されたシールドを当初あった位置で参照しなおす。

要塞化した城(城オブジェクト)とシールドオブジェクトは区別する。

  • シールドオブジェクトなしに城を要塞化させることはできない。
  • 要塞化していないは効果を発揮しない。
    • 効果を発揮する条件は「シールドゾーンに表向きで存在する」ではなく、城というカードタイプのオブジェクトとしてシールドゾーンに存在する必要があるため。なので要塞化というプロセスが必要になる。
  • 《煌世主 サッヴァーク†》等でシールドゾーンにある要塞化した城が裏返された場合は、その城はシールドカード(要塞化していたシールドオブジェクトのうちの1枚)になる。

シールドゾーンで効果を生成するカードは、そのカードがシールドオブジェクトの一番上にないと適用されない。

  • これは、「オブジェクトの一番上ではないカードの特性は無視される」ということで説明できる。
  • 要塞化した城はシールドオブジェクトではないため影響はない。
    • 1つのシールドに複数の城で要塞化することもできる。
  • なお、S・トリガー等はシールドオブジェクトのどこにあっても問題なく発動できる。
    • それらの宣言タイミングでは、それは1つのシールドオブジェクトではなく、すでに別々のオブジェクトになっているため。

シールドオブジェクトの一番上ではないカードでも「裏向きのカード」「表向きのカード」であることには変わらない。

  • 《オヴ・シディア†》のQ&Aより、1つのシールドに3枚表向きのカードが重ねてある場合、表向きのカードの枚数は3枚とカウントすると明言されている。
    • 「一番上以外の特性が無視されるので表向きのカードは1枚」という解釈は誤り。

リンク

カードが隣り合わせになって1つのオブジェクトになっているもの。
詳細は「リンク」を参照。

バトルゾーンから墓地に置かれる時に関係するカード一覧)

/--《気高き魂 不動》によって、自分のクリーチャーがバトルゾーンから自分の墓地以外のゾーンに置かれる時、かわりにバトルゾーンにとどまるのか。

その他

カードを重ねて1つのオブジェクトとして扱わないゾーンでは、1枚のカードが1つのオブジェクトと同義になる。

テキストが指定する「挙動」や「単位」には注意したい。

《ザ・ユニバース・ゲート》なら

自分の山札の上から3枚を表向きにする。その中にフェニックスがあれば、1体につき1ターン、このターンの後にもう一度自分のターンを行う。(表向きにしたカードの順番を元通りの順序で山札の上に戻す)

カードの単位が「体」であるため、《ユニバース・ラピア》で「体」と数えないカードタイプにフェニックスを追加させても、そのカードはカウントされない。

参考