投了

そのデュエルでの敗北を認めること。元々は将棋や囲碁の用語であり、それが転用されたものである。

「降参」「サレンダー」などと呼ばれることも多いが、デュエル・マスターズ 競技イベント運営ルールでは「投了」と記述されている。

ゲームに勝利することが目的のデュエル・マスターズにおいて、自ら敗北を認めるのは本末転倒に見える。だが、即死コンボループが完成するなどして自分の敗北が確定した場合は、潔く負けを認めた方がいいだろう。延々とプレイを続けさせるよりは、すぐに次のゲームに移行した方が時間の節約にもなる。しかし、相手の即死コンボやループが完成したように見えても、実際はまだ未完成だったなんてこともありうるため、その辺りの見極めはしっかりしたいところ。

特にマッチ初戦でライブラリアウト即死コンボと当たった場合、山札を晒すよりは即座に投了してしまったほうが余計な情報を公開せずに済む利点もある。
以前は《悠久を統べる者 フォーエバー・プリンセス》等対抗手段がある場合は続行する手もあったが、ルール改正で無限ループを望む結果まで省略できるようになってからはゲーム続行のメリットは薄い。

ただし、奇跡的なS・トリガーがめくれたり、コンボのパーツがシールド山札の下に埋まるなどして思わぬ逆転が発生する可能性はある。
すぐに投了されると相手の方も張り合いが無くなってしまうので、最後の最後まで諦めないことも大切ではある。

ルール

  • 当然であるが、謝礼等と引き換えに投了することは買収行為であり違反である。
  • 先攻後攻のジャンケンの勝敗で負けた方が投了するという取り決めも、「デュエル・マスターズ 競技イベント運営ルール」12.3「非紳士的行為 ─ 結果の捏造」に該当し、2018年エリア代表決定戦でもこれに違反した2人のプレイヤーが失格処分を受けている。

その他

  • 言うまでもないが、ルールで認められている以上、投了を批判するのはナンセンスである。
    • 漫画やアニメではしばしば投了を批判するような発言が行われる事もあるが、「逆転の可能性を諦める」ことと「逆転の芽が完全に摘まれた状態で投了する」ことはまた別である。
      現にアニメ『デュエル・マスターズ VS』のホカベンVSギョウのデュエマでは、詰みに追い込まれたホカベンに対してべんちゃんが投了を容認する発言をしており、あくまで「逆転の可能性を自分から投げ捨てるべきではない」というニュアンスである事が多い。
  • 公式には勝敗が付く前に投了することは認められていなかったが、デュエル・マスターズ 競技イベント運営ルール(2015年9月19日最終更新分)においてゲームやマッチの途中での投了が認められた。
  • スイスドロー形式のトーナメントにおいて、両者敗北よりもどちらかが投了したほうが対戦相手の勝率が上がるため、負けを前提とするならそちらの方がオポネントの関係で合理的である。
  • 投了の合図としては山札に手の平を置く、手札を表向きにして散らすように置くなどの行為が当てはまる。もちろん、相手に投了の意思が伝わるならどんな方法でも良い。
  • 投了の方法については競技イベントルール内には記載されていないが、相手に投了を拒否されることによって投了できないということは普通ない。投了を行う、すなわちゲームの敗北を認める権利は全てのプレイヤーが持っている。
    • カードゲームの漫画・アニメにおいて、戦意喪失した相手の投了を認めずひたすら甚振り続けるという行為はしばしば散見されるが、そのような事態が現実のデュエル・マスターズで起きることはない。むしろ大会でそのような行為があれば、非紳士的行為として罰せられる可能性すらあり得るだろう。
  • デュエル・マスターズ プレイスでは、対戦中に使用可能なコマンド「リタイア」を選ぶことによって投了ができる。
    • リタイアはどのようなタイミングでも可能であり、リタイアを行うと即座に自身が敗北、相手が勝利となる。ただし、ダイレクトアタックを受けている途中やエクストラウィン効果の解決中にリタイアすることは、事実上不可能である。

参考