《アクア・パトロール》

アクア・パトロール　VR　水文明　(4)

クリーチャー：リキッド・ピープル　2000

このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、プレイヤーをひとり選ぶ。そのプレイヤーは自分自身のシールドの枚数を数え、それを山札に入れてシャッフルし、その後、山札の上から同じ枚数のカードを裏向きのまま自分自身のシールドゾーンに置く。

※プレミアム殿堂

DM-15で登場したリキッド・ピープル。

プレイヤーを指定し、そのプレイヤーのシールドを全て山札に戻してシャッフルし、山札の上から同じ枚数をシールドに置くというcipを持つ。

シールドを展開し直すことで、相手がシールド交換などで仕込んだS・トリガーを山札に戻したり、かなり運任せではあるが自分のシールドゾーンにS・トリガーを仕込んだりすることが可能。

ユニークな能力ではあるものの、何に使うにせよ運の要素が強く、直接的なアドバンテージに繋がる様な効果でもなかったため、登場当時の評価は数あるベリーレアの中でも最低といえるものだった。

ハズレア扱いで次第に忘れ去られていくかと思われたが、DM-24で《海王龍聖ラスト・アヴァタール》が登場。非常に凶悪なコンボデッキ「【ラストパトロール】」が組めるようになる。《海王龍聖ラスト・アヴァタール》のいる状態でこちらのcipを使えば、わずか4コストで相手のシールド全てを焼却することができた。

このため、2007年8月15日付けで《アクア・パトロール》はプレミアム殿堂入りとなった。使い道のなかったカードが、突然ゲームを破壊する程のコンボの重要な種になるとはある意味皮肉な話といえる。

以前は、単体ではあまり強力ではないため、プレミアム殿堂について賛否両論が見られた。「《海王龍聖ラスト・アヴァタール》とのプレミアム殿堂コンビの方が適当では」「相手にこちらの《海王龍聖ラスト・アヴァタール》を利用されてシールドを全滅される危険性があるため、禁止解除するべきではない」といった具合である。

当時の環境ではそれこそ【ラストパトロール】ぐらいしか運用方法が無かったが、戦国編でシールド・フォースやシールド・プラスなどのシールド関連のカードが多く増えた。仮に使用できたなら、それらへのメタカードにもなり得ただろう。
更に、このカードの能力はDM-30で登場した《無敵城シルヴァー・グローリー》等の身代わり能力を持った城対策など、用途は広がっている。

後のDMX-12にて《デュエマの鬼！キクチ師範代》が登場。これによって、殿堂ゼロデュエルという特殊なレギュレーションにて【キクチパトロール】が誕生。通常の環境には二度と戻ってこないどころか、殿堂ゼロデュエルの環境すら壊しかねない手軽さと凶悪さを得てしまった。これらのことから「鬼畜パトロール」と呼ばれることも。
また、その手軽さを逆に【キクチパトロール】対策として利用し、【青単速攻】などに投入されることもある。
その後、DMX-15で同型再販の《禁術のカルマカレイコ》が登場。

このカードの登場から10年、調整版の《アクア警備員ラスト》が登場した。あちらは1枚のシールドにしか干渉出来ないが、キャントリップが付いており、シールド追加までのタイムラグがあるため、このカードとはやや運用が異なる。ただし、あちらも城やシールド・フォースと言ったシールド関連の効果の対策になる。
ちなみに、読み方は「アクアパトロール　ラスト」である。

プレミアム殿堂カードということもあって、これまで一度も再録された事がなかったが、ジョークエキスパンションのDMX-22でついに再録を果たす。
青野春秋氏の漫画「俺はまだ本気出してないだけ」とのコラボカードとなっており、カードイラストには主人公の大黒シズオが描かれている。フレーバーテキストも彼の台詞だが、【キクチパトロール】の事を考えると色々とシャレにならない。

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