《ダーク・ライフ》

ダーク・ライフ P(UC) 闇/自然文明 (2)
呪文
自分の山札の上から2枚を見る。そのうちの1枚をマナゾーンに、もう1枚を墓地に置く。

DMD-25で登場した/自然呪文

《フェアリー・ライフ》の新たなバリエーションのひとつで、文明を持って多色化。山札の上から2枚を見て、それぞれをマナ墓地に置く。
要するに2コストマナブーストカード墓地肥やしを兼ねた1枚である。

2コストマナブーストのついでに1枚墓地肥やしができるだけでも十分な有用性を持つ。だが、更に言えば山札の上から2枚を見て「選んで」行うという部分がミソであり、墓地にキーカードを集める分には山札を2枚掘り返すのと同じ効力を期待できる。それを初動のついでに行えるのだから、このカードのポテンシャルがよく分かるだろう。

また、これはマナブーストの部分にも同じことが言うことができ、マナゾーンにキーパーツを集める分にも上記と同じ効力を期待できる。マナ利用は墓地利用と比べればハードルが低いため、コンボデッキ以外でも少なからずマナ利用することが多く、それだけ広い範囲で恩恵を期待できる。具体的には《母なる星域》《獰猛なる大地》《フェアリー・ミラクル》《蒼き団長 ドギラゴン剣》などがあり、それらの運用性を向上させることができる。
何も考えず普通に使う分にもマナ基盤の色確保や多色カードタップイン事故避け、意図的な墳墓避けを行えるため、マナブーストとしても極めて高い質を持っていることが分かる。

墓地に《ダーク・ライフ》自身を合わせて2枚のカードが落ちるのも注目すべきポイント。
《再誕の社》《社の死神 再誕の祈》につなげれば簡単に4ターン目7マナを達成できる。
特に《社の死神 再誕の祈》との相性は最高であり、過去に猛威を奮った「社ブースト」を1マナ分強化しつつ簡単に再現できる。

2コストマナブースト墓地肥やしを兼ねるだけでも十分すぎる性能であるが、どのゾーンにどのカードを置くか選べることで飛躍的にポテンシャルを向上させている、極めて完成度の高いカードである。性能や運用性は申し分なく、競合が激しい2コストマナブースト枠でも幅広い活躍が期待できるだろう。
ただし2ターン目に多色カードを安定して使うにはそれなりの色調整が必要なので、ビルディングの際には気を付けたい。

環境において

当初は「狙ったカードを墓地に落とせない」「後半に腐りやすい」などの理由で評価はマチマチであったが、それでも【超次元デッドゾーン】に使われることはあった。

だが【5色ドギラゴン剣】の成立を機にメジャーカードの仲間入りとなった。3ターン目まで多色だけをマナチャージしつつこの呪文を唱えることで、最速で4ターン目に《超次元リバイヴ・ホール》で始動しつつ《Mの悪魔龍 リンネビーナス》の多色マナ武装を発動できた。

他にも、【黒緑ドルマゲドン】【白黒緑ドルマゲドン】、黒緑構築の【知新ジャスティス】【5色ジョリー】【青黒緑シャコガイル】など、デッキカラーに黒緑を含む中速ビートダウンコントロールコンボデッキなどで広く使われた。5色デッキの場合は《時の秘術師 ミラクルスター》での回収対象が増える余地があるだけでも美味しかった。《闘争類拳嘩目 ステゴロ・カイザー/お清めシャラップ》登場前は墓地利用メタが貧弱であったのも追い風であった。

だが《天災 デドダム》を始めとする墓地肥やしを伴うさらに優秀な軽量リソース系カードや《闘争類拳嘩目 ステゴロ・カイザー/お清めシャラップ》などの手頃な墓地利用メタの普及によって第一線を退いた。

再録について

  • DMEX-10の再録版では、《大樹王 ギガンディダノス》 の頭上で鳥のクリーチャーが巣をかけ子と卵を育てるという心温まるイラストになっている。背景ストーリーでは鬼札王国の配下で大長老の監視役という侵略者だが、命を育むという点では心優しい面もあるようだ。

その他

デュエル・マスターズ プレイスでは

最新バージョンの性能

ダーク・ライフ UC 闇/自然文明 (2)
呪文
自分の山札の上から2枚を見る。その中から1枚をマナゾーンに置き、残りを墓地に置く。

DMPP-04で実装。後にDMPB-02での再録を期にTCG版と同性能に改められた。

文明の解放のおかげで、2ターン目の詠唱難易度が大幅に緩和されている。TCG版では1ターン目に闇/自然の2色または闇/自然を含む3色の多色を置いても、2ターン目に闇か自然の単色を置かなければ文明が支払えなかったが、デュエプレでは1ターン目に必要な多色を置いて、2ターン目に光や水や火単色を置いても文明を支払うことができる。

流石に【黒緑ドルバロム】【グールジェネレイド】で墓地に《悪魔神ドルバロム》ないしは《黒神龍グールジェネレイド》を落とすといった用途では2枚見てもそこにはないことがほとんどだが、墓地進化GVマナ進化GVの両方を使う【大邪眼B・ロマノフ】ではカードタイプで振り分けることに大きな意味があるため、頻繁に使われている。

しかし、環境全体ではあまり需要のないカードらしく、基礎的な初動カードなのにNew Divisionでの再録具合はまちまち。
2022年はDMPB-02で約1年間使えたが、2023年前半は使用不可の状態だった。DMPS-11のデッキ収録で約半年は使用可能に戻ったが、2024年直前のDMPB-05で収録カードにならず、再び使用不可になってしまった。

  • テキストの表現がTCG版と異なる。基本的にはTCG版と全く同じとなるが、特定の条件下で違った結果になることもある。
    • 何らかの理由で「マナゾーンには置けない[1]」という状況で起こる。TCGだと1枚はマナゾーンに置くのが不発になり、残りの1枚は墓地に置かれる。デュエプレだと、1枚がマナゾーンに置くのが不発になったら、見た2枚ともが「残り」となり、2枚が墓地に置かれる。
  • 『五等分の花嫁』コラボのプライズ版では、線香花火をする上杉風太郎と上杉らいはが描かれている。

アップデート履歴

2020年6月25日に使用可能になってから、2021年12月16日実施のメンテナンスまでの539日間、以下のような性能だった。

ダーク・ライフ UC 闇/自然文明 (2)
呪文
自分の山札の上から1枚をマナゾーンに置き、もう1枚を墓地に置く。

デュエプレ収録当初は、山札の上から2枚を見ることができなくなる大幅な弱体化を受けていた。
2枚見て、それぞれどのゾーンに置けるか選べる点がTCG版の性能の長所だったのに、それがなくなってしまってはただの山札を1枚余分に減らしてしまうS・トリガーなし《フェアリー・ライフ》である。

運次第では墓地に落ちてほしいカードが落ちてくれるかもしれないが、DMPP-06で登場した《ロスト・チャージャー》を使ったほうがよっぽど確実にマナブーストと墓地肥やしを遂行してくれる。

また、デュエプレでは《再誕の社》のような「墓地にある呪文を利用できる」カードもほとんどない。DMPP-04から1年と5ヶ月後にリリースされたDMPP-11でようやく《怒流牙 サルトビ》が登場した。

同弾登場の《無敵悪魔カースペイン》など、墓地利用が「カードタイプ:クリーチャー」の条件を満たしたくても非公開情報の山札の上から2枚目任せになってしまう。この性能だった頃の《ダーク・ライフ》の墓地肥やしはオマケ扱いであり、闇と自然のマナ基盤になる《鼓動する石版》感覚で使用されることの方が多かった。

関連カード

フレーバーテキスト

収録セット

デュエル・マスターズ

デュエル・マスターズ プレイス

参考


[1] デュエプレでは《穿神兵ジェットドリル》が当てはまるが、TCGでは該当のカードは見つからなかった。