百族の長(ミア・モジャ) プチョヘンザ》

百族の長 プチョヘンザ LEG 光/自然文明 (8)
クリーチャー:ジュラシック・コマンド・ドラゴン/革命軍/ダママ団 12500
革命チェンジ:光または自然のコスト5以上のドラゴン
T・ブレイカー
自分のマナゾーンにあるカードの枚数よりコストが小さい相手のクリーチャーは、タップして出る。
ファイナル革命:このクリーチャーが「革命チェンジ」によって出た時、そのターン中に他の「ファイナル革命」をまだ使っていなければ、このクリーチャーよりパワーが小さいクリーチャーをすべて持ち主のマナゾーンに置く。

DMR-21で登場した/自然ジュラシック・コマンド・ドラゴン/革命軍/ダママ団

初の多色レジェンドカードであり、自然コスト5以上のドラゴンからの革命チェンジ、条件付きのタップインファイナル革命パワー12500未満のクリーチャーを全てマナ送りにするリセット能力を併せ持つ。

いずれの能力も非常に汎用性が高く、かつ上手く噛み合っており、屈指の制圧力を誇る。

《勝利のガイアール・カイザー》等の軽量スピードアタッカー持ちドラゴン攻撃に合わせて革命チェンジで登場すると、打点とパワーを大幅に強化して殴ることができる。

また、その際にファイナル革命が起動できれば、バトルゾーンにあるパワー12500未満のクリーチャーすべてをマナ送りにすることができる。このクリーチャーパンプアップすれば除去範囲は更に広がる。
pigを無視して放てる凶悪な全体除去であり、並大抵のシステムクリーチャーブロッカーなら即座に退場させることができる。盤面をひっくり返すには十分すぎる能力である。

更に、自分のマナゾーンにあるカード未満のコストを持つ敵クリーチャータップインさせる、条件付きロック能力をも備える。
これは、とどめを刺し損ねた返しのターンで相手の動きを大きく制限できるだけでなく、前述したファイナル革命で自軍を巻き込むことで失ったフィールドアドバンテージを、逆に自身の能力強化という点で自己補完できる優れた能力といえるだろう。

弱点はやはりS・トリガーなどで除去されることだろう。ファイナル革命を発動して自陣がこのカード1体のみとなったところでその攻撃中にトリガーを踏んで除去されてしまうとタップインによるロックが機能しなくなってしまう。また、トリガーを回避したとしてもこのカード1体しか場にいないことが多いため《学校男》等の軽量カードにあっさり除去されやすくなるのも弱み。

ファイナル革命の返しに侵略ZERO《ZERO ハンド》《ZEROの暴走 デッドリー・ハイウェイ》で除去されると悲惨である。逆に言えばこのカードの有効な対策である。

《雪精 チャケ》には特に注意。場にいるだけでファイナル革命を使いづらくなってしまう。仮に使っても敵の《雪精 チャケ》を巻き込みこのカードもマナ送りにされ攻撃も中止になってしまう。条件付きではあるが《真実の名 ビバ・ラ・レヴォリューション》にも要注意。

せっかくタップインさせてもそれとは関係なく勝ちに行けるデッキもキツイ。【ジャバランガループ】などは無限ループの条件に自軍がタップインしているかどうかは関係ないので、このカードが腐ってしまう。

当然だが革命チェンジを行うにはこのカードを予め手札に持っておく必要がある。【白青黒超次元】など小型カードを連打するプレイングが一般的なデッキではこのカード1枚を手札に抱えることによる制約はキツいので、このカードが不採用になるケースもある。

《蒼き守護神 ドギラゴン閃》との相性も良い。自分のターンの終わりに、このクリーチャーをアンタップする能力付与によって革命チェンジで出た自身を返しのターンのスレイヤーなどから守ることができる。

環境において

革命ファイナル環境では、コントロールデッキを中心として、軽量級・中量級を起点あるいは核とした数多くのビートダウンに対する強力なメタとして活躍。【白青黒超次元】など色の合わないデッキですら採用されたあたりからも、このカードの評価の程が分かるであろう。この頃はこれを採用したデッキが構成に関係なく【〇〇プチョヘンザ】と呼ばれる(【5色フェアリー・ミラクル】→【5色プチョヘンザ】、【白青黒超次元】→【白青黒プチョヘンザ】)など、コントロールの代名詞的存在となっていた。ただ、もちろん持ち主のマナゾーンの枚数以上のカードは縛れないため、実際の対戦では《勝利のガイアール・カイザー》を縛り切れない場面も少なくなかった。また、全体除去は相手のマナブーストにもなったため、S・トリガー運用主体の確定除去級カードを結果的に返し手として利用されてしまうこともあった。

【5色コントロール】【5色ジャックポット・エントリー】ではマナ基盤になるファッティとしてファイナル革命以外で出されることが多く、素出しもざらであった。

緩い条件で出てきてはウィニー中心の【速攻】を全否定する能力を発揮するカードであることから登場当初は批判も少なからず見られたが、DMRP-01でこのカードそのものやこれのサポートに刺さるコスト踏み倒しメタが登場したことで勢いは収束した。

その後、双極篇環境になると《奇石 ミクセル/ジャミング・チャフ》の爆発的増加、マッハファイターの登場によって、《勝利のガイアール・カイザー》の着地を邪魔する《異端流し オニカマス》が減少。《洗脳センノー》《ポクチンちん》に取って代わられ、環境から姿を消した。しかし、【デ・スザーク】がトップメタに入ったことで、タップインの強力さが高く評価される風潮が漂い、革命チェンジをし易くなったこともあって【5色ドギラゴン剣】に積極採用される形で再びメジャーカードの1枚になった。ただこの頃になると【デ・スザーク】対策も普及したため居座り性能は過信できず、実際のプレイングとしてはこれを立てた次のターンにすぐ総攻撃することも珍しくなくなり、【5色ドギラゴン剣】ですらカウンター封じを立てることなくこのカードのタップインに防御を任せて突っ張ることが珍しくなくなった。

超天篇環境になると役割が被る上により汎用性の高い《ドンジャングルS7》、より軽い《無修羅デジルムカデ》に押され、再び数を減らした。

王来篇環境になると、偶にではあるが【5色コントロール】でまた採用されるようになった。この頃には革命チェンジ元として《切札勝太&カツキング -熱血の物語-》を獲得している。ただし【5色コントロール】同士のミラーマッチでは除去手段に困らないため、場持ちは過信できない。【ドギラゴン閃】系列の場合、同じような役割を持つクリーチャーなら呪文ロックもできる《アルカディアス・モモキング》で十分な場合が多い。DMRP-20期になると、《覚醒連結 XXDDZ》を新たな革命チェンジ元として手に入れ、それまで以上に様々な角度から着地することができるようになったため、2枚から3枚程度採用されるケースが目立つようになった。一度着地すれば【我我我ブランド】【鬼羅.Star】に勝ち確定レベルで刺さり、【5色コントロール】ミラーマッチでも先に立てれば盤面の取り合いに有利になるため、この頃になると環境に対する通りが劇的に良くなったと言える。EXライフは敵に回すと除去能力を削がれるため厄介だが、味方に回すとワンショットの最中にファイナル革命を使っても打点が失われないというメリットとして光る。ただしこのクリーチャーのパワーを超えるクリーチャーの採用が【5色コントロール】系統で型によっては当たり前となったため、油断は禁物であった。【5色ディスペクター】で考えると、リソース系のウィニーcipの使い終わった個体をマナゾーンに装填することで《砕慄接続 グレイトフル・ベン》マナ召喚能力リソース化できる。

遅くともDMBD-19DMBD-20期になるとあらゆるドラゴン基盤のデッキに【我我我ブランド】【JO退化】の対策として1枚から2枚投入されるようになり、色の合うドラゴン基盤のデッキであれば入れない理由がないカードとなった。DMBD-21DMBD-22期には3枚投入する型の【5色ザーディクリカ】まで見られるようになった。

アビス・レボリューションに入ってからはしばらく採用率に陰りが見え、【5色バラモルド】【ガイアハザード退化】などのキング・セル重用系での採用ぐらいとなっていたが、【メクレイド刃鬼】が成立するとそちらに採用されるようになった。だが遅くともDM23-RP4期になると【青赤マジック】対策のコスト踏み倒しメタにオマケのように妨害されたり、【青黒魔導具】に使われる《秩序の意志》で突破されたりと踏んだり蹴ったりな状況となり、採用率が伸び悩んだ。既に【メクレイド刃鬼】の旬も過ぎていた。

その他

  • 名前の由来はスワヒリ語で100を意味する「mia moja」と「Put your hands up」のくだけた言い方の組み合わせ。「両手を挙げろ」「手を挙げてノリノリで楽しもう」という意味。前者は主に警察が犯人に対して、後者はライブやラップの歌などで使われる言葉である。《プチョヘンザ》の場合はタップインで相手の抵抗をやめさせるところ、そして光文明である点は前者に通じるところがあるが、使用キャラクターのレオや所属するダママ団、自然文明である点など後者の要素も数多く持つため、両方の意味があると思われる。
    • 言葉の性質上、海外のラッパーなどが多用するワードである。日本においても一部の若者層の間で使用されており、正確な発祥は不明だが、アイドルユニット「嵐」の櫻井翔氏がこれを導入したことで主に若い女性などの間で流行しはじめた、という説がある。こういった経緯から、アイドルである百獣 レオが使用するカード名として選出されたのかもしれない。
  • 歴代のトップレアと同じくシークレットカードが存在する。全てアルトアートであり、SD体型にデフォルメされたもの、体全体と背景が金色のもの、銀色のものの3種類がある。
  • スマートフォンアプリゲーム「パズル&ドラゴンズ」では、コラボガチャに登場するクリーチャーとして出演した。スキル名は「族長の霊弓」で、リーダースキル名は「オレ史上!最高パフォーマンス!」である。
  • 公認イベント「長州力MAXカップ」の優勝賞&じゃんけん大会優勝者賞として配布されるプロモーション・カードには元プロレスラーの長州力氏が描かれ、《プチョヘンザ》のライオンに氏が跨っているイラストとなっている。
    長州力氏はプロレスラーの現役時代に「革命戦士」というニックネームで呼ばれ、またDMEX-17のCMに起用されている。そのCM中に「革命チェンジしてみな、飛ぶぞ?」というフレーズがあり、このクリーチャーならばファイナル革命によって相手のクリーチャーをマナゾーンに「飛ぶぞ」させることができる。
    • 後にDM23-RP2版の美少女イラストが追加された為に、プチョヘンザを採用したり革命チェンジで出したりする際に美少女か長州力かを選ぶことができるというカオスな選択肢が生まれることに。プチョヘンザ同士自身で革命チェンジが可能な為、美少女版から長州力版が登場するプレイングも可能。

関連カード

収録セット

参考