DMD-32 「マスターズ・クロニクル・デッキ 2016 聖霊王(せいれいおう)創世(そうせい)

2016年8月6日発売。価格は2800円(税抜)。全15種類。
マスターズ・クロニクル・デッキの一つであり、収録枚数は前年のクロニクル・デッキと同じく40枚。

だが、革風デッキケースが付くためか、価格は前年よりも1000円値上がりしている。

DMC-37及びDMC-50のリメイク版といった収録内容であり、白凰が使用する白青【ヘブンズ・ゲート】に歴代アルカディアスを加えたデッキ構成となっている。

新規カードは、

再録されているカード《天海の精霊シリウス》《光翼の精霊サイフォス》といった懐かしの面子が多数を占めている。これらは古参プレイヤー向けのファンサービスだろうが、これらのカードの大半はインフレ上位互換の登場により採用率を大幅に落としており、カードパワーに少々不安が残る。

また、対となるDMD-33と異なり発売当時に殿堂入りに指定されているカードも存在しない。

総じて前回のマスターズ・クロニクル・デッキやDMD-33と比べると、スーパーデッキ並の価格も相まってパーツ取りには向いていない。

とはいえ【ヘブンズ・ゲート】自体が環境でもよく目にする強力なアーキタイプであり、新規カードも優秀なものが多く、入れ替えればDMD-33をも上回る程のポテンシャルを秘めている。

収録カード

おすすめの改良方

残念ながらただの準バニラでしかない《天海の精霊シリウス》は真っ先に抜く候補に挙がる。現在では上位互換の《九極 デュエンジェル》を始め、《封印の精霊龍 ヴァルハラ・パラディン》《歴戦の精霊龍 カイザルバーラ》など優秀な能力を併せ持つ大型ブロッカーは他に山程いるため、余程《シリウス》に思い入れがあるか白凰ファンデッキでもない限り素直に入れ替えた方が無難。

《魂と記憶の盾》は軽い除去マナ基盤として候補に挙がる。初動が《コアクアンのおつかい》のみで安定しないので《エナジー・ライト》を3・4枚投入するとよい。

天門系デッキの常としてハンデスには滅法弱い。手軽な対策カードとしては《聖鐘の翼 ティグヌス》《時の秘術師 ミラクルスター》などが候補となる。

重量級の聖霊王をメインにする場合は《神聖の精霊アルカ・キッド》《聖英雄 ゴール・ド・レイユ》《転生スイッチ》などのコスト踏み倒し手段を追加するか、コンセプトに反するがいっその事抜いてしまうのも手。

背景ストーリー

フレーバーテキストでは、時系列や世界線は不明だが、《サファイア・ウィズダム》による接触を受けて閃光の知識を獲得したエンジェル・コマンドが、悪魔神との戦争に向けて決起する様子と、かつての《アクアン》のごとく死の商人として暗躍する《コアクアン》の様子が描かれる。

ここでは使者《天門の精霊ヘブンズ》を遣わしたのみであった《サファイア・ウィズダム》も、この後DMX-24においてカード化されている。

参考