#author("2020-01-28T00:17:31+09:00","","")
#author("2024-08-27T14:52:54+09:00","","")
*《&ruby(きんきゅうさいたん){緊急再誕};》 [#qf1e080f]

|緊急再誕 R 光文明 (3)|
|呪文|
|S・トリガー|
|自分のクリーチャーを1体破壊してもよい。そうした場合、自分のマナゾーンにあるカードの枚数以下のコストを持つクリーチャーを1体、手札からバトルゾーンに出す。|
|''S・トリガー''(この呪文をシールドゾーンから手札に加える時、コストを支払わずにすぐ唱えてもよい)|
|自分のクリーチャーを1体破壊してもよい。そうしたら、自分のマナゾーンにあるカードの枚数以下のコストを持つクリーチャーを1体、手札から出す。|
|BGCOLOR(#933):COLOR(white):''※殿堂入り''|

[[DM-10]]で登場した[[光]]の[[コスト踏み倒し]][[呪文]]。

自分の[[クリーチャー]]を[[コスト]]として[[破壊]]することで、[[手札]]から[[クリーチャー]]を1体[[コスト踏み倒し]]できる。

出せる[[クリーチャー]]には制限があり、[[マナコスト]]が[[マナゾーン]]の枚数以下でなければならない。逆に、この手の[[コスト踏み倒し]]としては珍しく[[進化クリーチャー]]も出すことができる。

[[メリット]]としては、[[マナゾーン]]と[[コスト]]の条件さえ満たせば3マナでどんな[[クリーチャー]]も出せること、[[S・トリガー]]を持っていることの2点がある。

[[手札]]から唱えた場合、このカード1枚、破壊するクリーチャー1体の[[ディスアドバンテージ]]に加え、手札に出すクリーチャーも必要になるため扱いづらい。

[[クリーチャー]]が[[手札]]にあるなら普通に手札から[[召喚]]した方が良い場合も多々あるため、どんな[[デッキ]]でも採用できるほどの[[汎用性]]はない。

有効に使うためには、自身の[[能力]]で[[マナコスト]]が重くなる[[《光霊姫アレフティナ》]]を3マナで[[バトルゾーン]]に出したり、[[《龍仙ロマネスク》]]の[[デメリット]]を解消する([[ロマネキャンセル]])などの方法がある。
また、《龍仙ロマネスク》や[[《大菜王ビッグ・ナスディーン》]]の様に[[cip]]でアンタップマナを3枚以上用意できるクリーチャーと組ませると、素早く高コストの切り札を呼び出せる。

[[手札]]や[[墓地]]の[[リソース]]があれば、適当な[[クリーチャー]]を踏み台に適正マナの範疇で好きなクリーチャーを呼び出すこともでき、S・トリガーも付いていることも考えると[[カウンター]]札、[[防御札]]の性質もある。
[[【アーテルマトリクスループ】]]では[[《アーテル・ゴルギーニ》]]を墓地からの展開ができる[[ブロッカー]]として受けに転用していた。

他には、[[pig]]持ちの[[《爆竜兵ドラグストライク》]]や[[《鬼の襲撃 モエル》]]と組み合わせて一気に[[クリーチャー]]を並べるなどの[[コンボ]]もある。

総合的に見て、かなりクセの強い[[カード]]である。
[[プレイヤー]]の使い方のセンスが問われると言えるだろう。

後年では[[軽量級]][[呪文]]を対象とした[[コスト踏み倒し]]能力で唱えて[[耐性]]持ちを対象にし、そうした動きを取り入れた[[ソリティア]]で盤面展開するという使い方が開拓されている。クリーチャーの[[コスト踏み倒し]]は[[ファッティ]]を出したくなるのに、この呪文は[[ファッティ]]と相性が悪いという矛盾があったのが、中量級以下を呼び出しても最終的に[[《フォース・アゲイン》]]じみた[[cip]]増幅でゲームに勝てるという発想の転換が再評価および[[殿堂入り]]指定の理由として大きい。

**ルール [#r617ecac]
-[[コスト]]の処理のお約束として、[[破壊]]しようとした[[クリーチャー]]が[[置換効果]]で実際に[[破壊]]されなかった場合でも、問題なく[[手札]]から[[クリーチャー]]を出すことができる。
--[[《雪溶妖精シャーマン・メリッサ》]]や[[《シャーマン・ブロッコリー》]]は[[呪文]]の[[解決]]中でも[[破壊置換効果]]で[[マナゾーン]]に行くので、[[マナゾーン]]の[[カード]]として数えられる。
--一方[[《大神砕グレイトフル・ライフ》]]は[[トリガー能力]]なので、《緊急再誕》の[[解決]]が終わってから処理する。
--[[エスケープ]]で破壊をシールド回収に置き換えて得られた手札を、《緊急再誕》で踏み倒すクリーチャー・カードとして利用できる。
--[[置換効果]]で[[バトルゾーン]]から離れない[[《光器パーフェクト・マドンナ》]]や[[《純潔の信者 パーフェクト・リリィ》]]を[[破壊]]の対象に選べば、[[デメリット]]が帳消しとなる。

-[[《聖霊王アルファディオス》]]に規制されない、数少ない[[コスト踏み倒し]][[呪文]]でもある。アルファディオスが[[バトルゾーン]]にいる状況でも[[光]]以外の[[クリーチャー]]を「バトルゾーンに出す」ことは可能なため、この[[カード]]で[[除去]][[効果]]を持つ[[クリーチャー]]を出すことができれば絶望的な状況を打開することも可能。狙ってできることではないが。
-[[《大神砕グレイトフル・ライフ》]]のような[[トリガー能力]]は《緊急再誕》の[[解決]]が終わってから処理するため、踏み倒し直前にマナや手札を充実させることはできない。

-[[《予言者ファルシ》]]を[[破壊]]すれば、ファルシの[[pig]]で[[回収]]して再利用できる。おなじことは[[《転生プログラム》]]などにも言える。
**他のカード・デッキとの相性 [#te46a7f1]
-[[《聖霊王アルファディオス》]]に規制されない、数少ない[[コスト踏み倒し]][[呪文]]でもある。《アルファディオス》が[[バトルゾーン]]にいる状況でも[[光]]以外の[[クリーチャー]]を「バトルゾーンに出す」ことは可能なため、この[[カード]]で[[除去]][[効果]]を持つ[[クリーチャー]]を出すことができれば絶望的な状況を打開することも可能。狙ってできることではないが。

-[[置換効果]]で[[バトルゾーン]]から離れない[[《光器パーフェクト・マドンナ》]]や[[《純潔の信者 パーフェクト・リリィ》]]を[[破壊]]の対象に選べば、[[デメリット]]が帳消しとなる。
-[[《予言者ファルシ》]]を[[破壊]]すれば、《ファルシ》の[[pig]]で[[回収]]して再利用できる。同じことは[[《転生プログラム》]]などにも言える。

-[[《暗黒導師ブラックルシファー》]]に使うと、[[破壊置換効果]]で[[サルベージ]]した[[進化]][[デーモン・コマンド]]をそのまま《ルシファー》に重ねて出すことができる。これは、[[置換効果]]は[[能力]]の[[解決]]中でも適用されるという[[ルール]]があるからこそできる芸当である。

-[[《獅子頂龍 ライオネル》]]との相性も抜群によい。[[置換効果]]で[[破壊]]を免れつつ、[[手札]]から[[クリーチャー]]を出し、さらに[[S・トリガー]]化した[[光]]の[[カード]]を[[コスト踏み倒し]]できる可能性がある。

-[[《母なる大地》]]と[[《母なる紋章》]]の[[プレミアム殿堂]]、[[《転生プログラム》]]の[[殿堂入り]]により、注目されることとなった。そして2016年2月7日、[[《転生プログラム》]]も[[プレミアム殿堂]]に指定された為、コスト踏み倒しサイクルは遂にこのカード1枚のみ生き残る事となった。
--場の1体と引き換えに[[マナゾーン]]の枚数以下の[[コスト踏み倒し]]を行うというデザインは[[《母なる大地》]]と同じなのだが、移動する各[[ゾーン]]が異なることでまったく使い勝手が違う[[呪文]]となった。[[ゾーン]]ごとの性質の違いを表している[[呪文]]といえる。
-場の1体と引き換えに[[マナゾーン]]の枚数以下の[[コスト踏み倒し]]を行うというデザインは[[《母なる大地》]]と同じなのだが、移動する各[[ゾーン]]が異なることでまったく使い勝手が違う[[呪文]]となった。[[ゾーン]]ごとの性質の違いを表している[[呪文]]と言える。

-上記の通り様々な使い道があるのにも関わらず長年一度も[[再録]]されていなかったが、[[DMX-12>DMX-12 「ブラック・ボックス・パック」]]でついに再録を果たした。そちらの[[フレーバーテキスト]]上では[[《パーロック》]]の壮大なストーリーの一部に組み込まれている。ちなみに[[DMX-12>DMX-12 「ブラック・ボックス・パック」]]では、
**環境において [#x7d34c45]
[[サイクル]]の3枚と比較して、[[《転生プログラム》]]はコストの糸目をつけない踏み倒し、[[《母なる大地》]]は自然文明の[[リソース]]稼ぎとの相性の良さや[[防御札]]として安定して使える[[汎用性]]が魅力だが、《緊急再誕》は一見して上手な使い方が難しいカードだった。

[[転生編環境]]では[[【ボルバルホワイト】]]に5枚目以降の[[《母なる大地》]]として投入されることが稀にあった。

[[《龍仙ロマネスク》]]と[[《母なる大地》]]が[[プレミアム殿堂コンビ]]に指定されると、そちらの代用品として使われた。

[[エピソード1環境]]においては[[光]]入りの[[【Nエクス】]]や[[【紅蓮ゾルゲ】]]で使われるケースがあった。

そして[[エピソード3環境]]になると、[[【ヒラメキドレーン】]]のフィニッシャー呼び出しパーツとして出世。[[《偽りの名 スネーク》]]型はソリティア中のマナがタイトで、[[《ダイヤモンド・ソード》]]と合わせて合計6マナならソリティアするターン中に捻出できるという理屈で採用されたのである。

[[《母なる大地》]]と[[《母なる紋章》]]の[[プレミアム殿堂]]、[[《転生プログラム》]]の[[殿堂入り]]により、注目されることとなった。そして2016年2月7日、[[《転生プログラム》]]も[[プレミアム殿堂]]に指定された為、コスト踏み倒しサイクル3枚のうち、唯一の無規制カード(当時)となることになった。

[[王来篇環境 (オリジナル)]]では[[【白青赤スコーラー】>【スコーラー】#oc1ee4ab]]で[[《ナゾの光・リリアング》]]とのセットにより結果を残すケースがある。

2022年始から[[【白青赤鬼羅.Star】>【鬼羅.Star】#c3]]においても[[《ナゾの光・リリアング》]]とのセットが流行。5マナ域から一気に[[《「正義星帝」 <鬼羅.Star>》]]を並べたてる動きが強力。[[《「正義星帝」 <鬼羅.Star>》]]の[[ブロッカー]]化[[能力]]のおかげで[[《ナゾの光・リリアング》]]で[[エスケープ]]を発動しても隙を晒しにくい。この呪文を軸とした型の場合、この呪文を含めて採用される呪文が光の呪文にほぼ限定されるため、[[《アルカディアス・モモキング》]]による[[呪文ロック]]をほとんど受けずに済む。また、[[《瞬閃と疾駆と双撃の決断》]]型よりも頭数が並びやすいので[[G・ストライク]]にも強い。[[【5色コントロール】]]や[[【白青赤緑ドラグナー】]]が使ってくる[[《百族の長 プチョヘンザ》]]への返し手としても優秀で、[[マナ送り]]によってマナが増えるおかげで却って呼び出し先が広がる。

2024年1月末から【アーテルループ】の主要パーツとしてそこそこの実績を出すようになった。2024年2月発売の[[《終斗の閃き マトリクス》]]の獲得で[[【アーテルマトリクスループ】]]に洗練された。

2024年8月17日付で[[殿堂入り]]した。それまで実績は多数あったが、特に[[【アーテルマトリクスループ】]]での活躍が致命的と言える。[[リペア]]の方法はなくはないが、[[S・トリガー]]で相手ターン中にループに入れる確率は大幅に下がった。
また、これにより[[DM-10]]の[[レア]]の[[コスト]]3[[踏み倒し]][[呪文]][[サイクル]]はすべて[[殿堂入り]]以上に指定された。

「破壊耐性持ちが余りにポピュラーになり過ぎた」「それほどマナブーストをしなくともフィニッシュに困らなくなった」「ループに悪用されるようになり、それが環境の前線に立った」この3つがこのカードを暴走させたと言える。一番大きいのは「ループに悪用されるようになり、それが環境の前線に立った」という点であろう。

//[[【アーテルマトリクスループ】]]が[[【白黒赤ファイアー・バード】]]の対策デッキとして注目された矢先の、【ファイアー・バード】の背中を押すかのような殿堂入りである。
//多分に偏見を含む事と、【ファイアー・バード】を環境トップと断定するのは少し早い気がするのでCO

**その他 [#g5fc600c]
-[[コスト]]3で自軍の[[クリーチャー]]を破壊できる[[光]][[単色]]のカードという点でも貴重。

-上記の通り様々な使い道があるのにもかかわらず長年一度も[[再録]]されていなかったが、[[DMX-12]]でついに再録を果たした。そちらの[[フレーバーテキスト]]上では[[《パーロック》]]の壮大なストーリーの一部に組み込まれている。ちなみに[[DMX-12]]では、
[[《お宝猫ニャンジロー》]]↓
[[《ガガ・ピカリャン》]]↓
[[《襲撃者ディス・ドライブ》]]↓
[[《レイジング・バンブー》]]↓
[[《お騒がせチューザ》]]↓
[[《自爆屋ギル・メイワク》]]↓
[[《リアルとデスの大逆転》]]↓
''《緊急再誕》''↓
[[《《パーロック〜陰謀に立ち向かえ!〜》》]]
といった具合につながっている。

-[[DMEX-17]]の[[再録]]では[[デュエキングMAXカード]]として抜擢され、初の[[フォイル]]となった。他のデュエキングMAXカードほどそれまでの環境で目立った活躍をしたとは言い難いが、同期の[[《転生プログラム》]]と[[《母なる大地》]]は[[プレミアム殿堂]]のためその代役という意味合いもあるか。

-登場から[[殿堂入り]]までに要した期間は7357日で最長記録を更新した。
--それ以前の殿堂入りに要した期間が長いカード上位5枚は[[《腐敗勇騎ドルマークス》]](5849日)、[[《怨念怪人ギャスカ》]](5485日)、[[《セイレーン・コンチェルト》]](5483日)、[[《黒神龍ブライゼナーガ》]](5361日)、[[《次元の霊峰》]](5047日)の5種であった。それらと比べても圧倒的な記録を誇る。
---うち、《ドルマークス》と《セイレーン・コンチェルト》、《ブライゼナーガ》は同じ[[DM-10]]の収録カードである。

-イラストの中央には[[《浄化の精霊ウルス》]]の姿がある。[[《浄化の精霊ウルス》]]を再誕させているのだろうか。

-アニメ「ビクトリーV」では[[勝太>切札 勝太]]が[[トッキュー8]][[デュエル]]のVS[[亜部 真理亜]]戦で使用。[[S・トリガー]]で使われ、[[《霞み妖精ジャスミン》]]を破壊して[[《お騒がせチューザ》]]を踏み倒した。

**[[サイクル]] [#y919b644]
[[DM-10 「聖拳編(エターナル・アームズ) 第1弾」>DM-10]]の3[[コスト]]の[[コスト踏み倒し]][[呪文]][[サイクル]]
[[DM-10]]の[[レア]]の[[コスト]]3[[踏み倒し]][[呪文]][[サイクル]]。
-''《緊急再誕》''
-[[《転生プログラム》]]
-[[《母なる大地》]]

**[[フレーバーテキスト]] [#qe76bd2d]
-[[DMX-12>DMX-12 「ブラック・ボックス・パック」]]&br;'''[[パーロック>《パーロック》]]に残されていた時間は、想像よりも短かった。《緊急再誕》によって、ぎりぎりの所で生き延びたパーロックだったが、代償として子供の姿に! →[[《パーロック〜陰謀に立ち向かえ!〜》>《《パーロック〜陰謀に立ち向かえ!〜》》]]へ'''
-[[DMX-12]]&br;'''[[パーロック>《パーロック》]]に残されていた時間は、想像よりも短かった。《緊急再誕》によって、ぎりぎりの所で生き延びたパーロックだったが、代償として子供の姿に! →[[《パーロック〜陰謀に立ち向かえ!〜》>《《パーロック〜陰謀に立ち向かえ!〜》》]]へ'''


**収録セット [#z39567a5]
//***[[デュエル・マスターズ]]
//デュエル・マスターズ プレイスで実装された場合は上のコメントアウトを外して、下部にデュエル・マスターズ プレイスの収録情報を追記してください。
-illus.[[Akira Hamada]]
--[[DM-10 「聖拳編(エターナル・アームズ) 第1弾」>DM-10]]
--[[DMX-12 「ブラック・ボックス・パック」]]
--[[DM-10 「聖拳編(エターナル・アームズ) 第1弾」>DM-10]](15/110)
--[[DMX-12 「ブラック・ボックス・パック」>DMX-12]](5a/38)
--[[DMEX-17 「20周年超感謝メモリアルパック 究極の章 デュエキングMAX」>DMEX-17]](超6/超40[2004])

**参考 [#n9b09f33]
-[[S・トリガー]]
-[[クリーチャー]]
-[[破壊]]
-[[スーサイド]]
-[[マナゾーン]]
-[[カード]]
-[[コスト]]
-[[手札]]
-[[コスト踏み倒し]]
-[[呪文]]
-[[光]]
-[[レア]]

&tag(〇〇クリーチャーor呪文,〇文明,単色or多色or無色,コスト〇,種族,パワー〇〇,,,,);
-[[殿堂入り]]

&tag(呪文,光文明,白単,単色,コスト3,S・トリガー,スーサイド,コスト踏み倒し,終音「ん」,殿堂入り,R,レア,Akira Hamada);