#author("2023-12-16T12:33:02+09:00","","")
#author("2024-06-07T03:15:17+09:00","","")
*&ruby(ゆうはつがたのうりょく){誘発型能力}; [#k818a0bb]

特定の条件を満たすと誘発する[[能力]]。
「''トリガー能力''」と呼ばれることもある。名称については後述。

「COLOR(red){誘発条件(〜した時)}、COLOR(blue){効果(〜する)}」の書式で書かれる。

|怒髪の豪腕(レイジ・アーム) C 自然文明 (2)|
|クリーチャー:ビーストフォーク 1000+|
|COLOR(red){他のクリーチャーがバトルゾーンに出た時}、COLOR(blue){そのターン、このクリーチャーのパワーは+3000される。}|

|飛行男 C 闇文明 (2)|
|クリーチャー:ヘドリアン 1000|
|COLOR(red){このクリーチャーが破壊された時}、COLOR(blue){相手の手札を1枚見ないで選び、捨てさせる。}|

誘発型能力が誘発条件を満たすことを「[[誘発]]する」もしくは「[[トリガー]]する」、誘発型能力の効果を処理することを「[[解決]]する」という。
誘発型能力にはいくつかのルールがある。これを覚えておかないと、カードを使った結果がまるで変わってしまうことがあり、注意が必要である。
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#contents
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**誘発型能力のルール(※2015年7月15日改定) [#h6e137b0]
1.誘発型能力は、''他の誘発型能力や[[呪文]]の解決中には解決されない''。
呪文や他の誘発型能力によって誘発型能力が誘発した場合、それらが解決されるまで待機状態になり、それらが終わってから解決される。

例)[[《獰猛なる大地》]]で[[《魔刻の斬将オルゼキア》]]を出し入れする場合、《獰猛なる大地》が[[墓地]]に置かれてから《オルゼキア》の[[誘発型能力]]で[[クリーチャー]]を[[破壊]]する。
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2.誘発型能力は、''全ての[[常在型能力]]の効果を適用した後に解決される''。誘発条件のない[[常在型能力]]は全ての誘発型能力に優先する。

例)[[《怒髪の豪腕》]]が[[バトルゾーン]]に存在する時に[[《希望の親衛隊ファンク》]]を[[召喚]]すると、まず[[《希望の親衛隊ファンク》]]の[[常在型能力]]の効果が処理され、[[《怒髪の豪腕》]]は[[破壊]]される。 &br;一応、《怒髪の豪腕》がいなくなっても、誘発していた誘発型能力である[[パンプアップ]]が次に[[解決]]されるが、怒髪の豪腕は既に[[破壊]]されて場にいないので不発に終わる。
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3.誘発型能力が''同時に誘発した場合、いったん待機状態になり一つずつ[[解決]]する''。
自分の誘発型能力が一度に二つ以上に誘発した場合、好きな順番でひとつずつ[[解決]]していく(''実際に誘発した順番通りでなくてよい'')。

例)[[《ヘブンズ・ゲート》]]で[[《奇跡の精霊ミルザム》]]と[[《音感の精霊龍 エメラルーダ》]]を出す場合、[[《ヘブンズ・ゲート》]]が[[墓地]]に置かれてから、[[ウルトラシールド・プラス]]と[[シールド交換]]([[暴発]])を好きな順番で[[解決]]する。
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4.自分と相手の誘発型能力が同時に発生した場合、''ターンを進行しているプレイヤー(>[[ターン・プレイヤー]])が自身の誘発型能力を好きな順番で解決し、すべて解決し終えた後でもう一方のプレイヤーが自身の誘発型能力を解決する''。

例)互いの[[《飛行男》]]が[[バトル]]で[[相打ち]]になった場合、[[ターン・プレイヤー]]の[[《飛行男》]]の[[pig]]を先に[[解決]]する。

また、自分と相手の誘発型能力が同時に誘発した場合、''自分のターンか相手のターンかで結果が異なることがある''。

例)[[《威牙忍ヤミノザンジ》]]を召喚して、相手の[[《怒髪の豪腕》]](パワー1000)を破壊しようとしたとする(どちらも誘発型能力)。それが自分のターンなら《ヤミノザンジ》の「パワー−2000」の能力から解決されるので《怒髪の豪腕》は破壊される。しかし、相手のターンだと《怒髪の豪腕》の誘発型能力から解決されるので破壊できない。
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5.誘発型能力解決中に別の誘発型能力が誘発した場合、''同じ[[タイミング]]で誘発した誘発型能力として扱われる''(4.と関連)。加えて、非ターン・プレイヤーの誘発型能力解決中に[[ターン・プレイヤー]]の誘発型能力が誘発した場合、''如何なる場合でも必ず[[ターン・プレイヤー]]の誘発型能力が優先的に解決される''。(非ターン・プレイヤーがもつ未解決の誘発型能力は、解決が保留される)

例)[[バトルゾーン]]に相手の[[《百発人形マグナム》]]がおり、また、自分の[[手札]]と[[マナゾーン]]に[[《若頭 鬼流院 刃》]]がいるとする。
自分の[[メインステップ]]中に[[《若頭 鬼流院 刃》]]を召喚し、[[能力]]で2体目の[[《若頭 鬼流院 刃》]]を[[マナゾーン]]から[[バトルゾーン]]に出すと、2体目の[[《若頭 鬼流院 刃》]]と相手の[[《百発人形マグナム》]]の2つの[[誘発型能力]]が誘発する。

この場合、まず[[ターン・プレイヤー]]から[[解決]]するため、2体目の[[《若頭 鬼流院 刃》]]の[[cip]]を先に[[解決]]する。

例)[[バトルゾーン]]には自分の[[《真実の皇帝 アドレナリン・マックス》]]とその他[[クリーチャー]]が、相手の[[《聖霊龍王 バラディオス》]]が2体いるとする。《アドレナリン・マックス》はまだこの[[ターン]]中[[タップ]]されたことがないとし、ここでその他[[クリーチャー]]で相手の最後の[[シールド]]を[[ブレイク]]したとする。

このとき[[能力]]が[[トリガー]]するのは2体の《バラディオス》のみである。まず1体目の《バラディオス》の[[能力]]が[[解決]]されるが、その際《アドレナリン・マックス》の[[能力]]が[[トリガー]]する。《アドレナリン・マックス》の持ち主がターン・プレイヤーであるため、《アドレナリン・マックス》の誘発型能力を解決して全[[ドラゴン]]を[[アンタップ]]する。その後2体目の《バラディオス》[[解決]]となるため、最終的に全軍が[[タップ]]状態になる。
//----
//6.誘発型能力に限らず、適用予定だった能力が解決される前に適用対象のカードタイプが変更されたり、[[攻撃できない]]等の適用後もゲームに影響する能力が解決された後にカードタイプが変更されるたりすると、''その能力による[[単発的効果]]、[[継続的効果]]はすべてリセットされる''。

//例)[[《無敵剣 プロト・ギガハート》]]を装備した[[《龍覇 アイラ・フィズ》]]が[[《轟く侵略 レッドゾーン》]]に[[進化]]しているとする。このとき、[[《極真龍魂 オール・オーバー・ザ・ワールド》]]等の[[カード指定除去]]型の[[全体除去]]が適用されると、[[ウエポン]]の[[《無敵剣 プロト・ギガハート》]]、[[進化元]]の[[《龍覇 アイラ・フィズ》]]、一番上の[[《轟く侵略 レッドゾーン》]]がそれぞれ個別に[[山札送り]]の対象となる。[[《轟く侵略 レッドゾーン》]]の移動に反応して、[[《無敵剣 プロト・ギガハート》]]の[[置換効果]]が発動し、[[龍解]]する。置換されたため、[[《轟く侵略 レッドゾーン》]]は[[除去]]を免れ、[[《最強龍 オウギンガ・ゼロ》]]も[[カードタイプ]]変更により同じく免れる。最終的に[[山札送り]]になるのは[[《龍覇 アイラ・フィズ》]]のみである。
//↑移動するタイミングは同時ですので、オウギンガ・ゼロはバトルゾーンを離れます。


//例)[[《勝利のプリンプリン》]]で固められた[[《最終龍理 Q.E.D.+》]]が[[龍回避]]したり、[[《覚星龍界 剣聖ジゲン》]]によって裏返されたりすると、[[攻撃できない]]等はすべて無効化される。状況によっては即[[龍解]]し直して[[攻撃]]に回れる。
//↑根拠となるルールが無いので保留とさせていただきます。恐らくですが、このルールは変更されています。

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6.同じ誘発型能力が並列している場合、''[[S・トリガー]]、[[S・バック]]、[[サバキZ]]、[[G・ストライク]]の解決が何よりも優先される''。[[呪文]]解決中でなければ、誘発型能力解決中であっても[[S・トリガー]]等の解決が''割り込んで''優先される。同じ[[S・トリガー]]等であれば、こちらも[[ターン・プレイヤー]]に優先権が存在する。逆に非ターン・プレイヤーの[[S・トリガー]]等と、[[ターン・プレイヤー]]のそれ以外の誘発型能力が並列した場合は、見かけ上非ターン・プレイヤーが優先される格好になる。

例)[[《音感の精霊龍 エメラルーダ》]]の能力でシールドを手札に加えた時、そのシールドから[[《サイバー・ブレイン》]]がトリガーした。この場合、S・トリガーを優先するのでまず《サイバー・ブレイン》でカードを3枚まで引き、それを墓地に置いた後、《エメラルーダ》の能力で手札のカードを[[シールド化]]する。シールド化した後にドローすることはできない。
例)[[《「黒幕」》]]を召喚し、3体のゴッドで[[G・リンク>中央G・リンク]]した。先に[[ブレイク]]能力を解決し、相手のシールドをブレイクしたが、ここで相手が[[《ホーリー・スパーク》]]と[[《終末の時計 ザ・クロック》]]を[[S・トリガー]]で発動した。S・トリガーを優先するので、先に《ホーリー・スパーク》でこちらのクリーチャーを全てタップし、《ザ・クロック》が場に出る。その後、ターン・プレイヤーの《「黒幕」》の能力で相手は手札を全て捨て、次に非ターン・プレイヤーの《ザ・クロック》の能力でターンの残りをとばす。《ホーリー・スパーク》より前に《「黒幕」》のハンデスを解決することはできず、また上記5のルールにより《ザ・クロック》を《「黒幕」》のハンデスより前に解決することはできない。

//サバキZとGストライクも書くべきかな?
//101.4bで明記されてるので書いてよし

**条件付き誘発型能力 [#conditional_trigger]
「Aした時、Bなら、Cする(してもよい)。」の形式で書かれた誘発型能力を「条件付き誘発型能力」と呼ぶ。
このとき、「Bなら」の部分が条件にあたる。

|予言者リク C 光文明 (5)|
|クリーチャー:ライトブリンガー 1000|
|S・トリガー|
|このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、''自分のシールドが2つ以下なら''、自分の山札の上から1枚目を裏向きのまま、新しいシールドとしてシールドゾーンに加えてもよい。|

***ルール [#o2fef77b]
1. 条件を満たしていなくても誘発する。

-[[《予言者リク》]]の場合、[[バトルゾーン]]に出れば[[シールド]]が3つ以上あっても誘発する。

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2. 効果解決時に条件をチェックし、条件が満たされていれば効果を解決する。誘発した時に条件を満たしているかどうかは参照しない。

-例1:[[シールド]]が2つある時に[[《予言者リク》]]2枚を同時に[[バトルゾーン]]に出し、1枚目の《予言者リク》で[[シールド追加]]した。
2枚目の《予言者リク》がバトルゾーンに出た段階では[[シールド]]は2つだったが、解決時にはシールドが3つになっているため、「自分のシールドが2つ以下なら」の条件を満たしておらず、シールド追加できない。
-例2:[[シールド]]が3つある時に[[《予言者リク》]]と[[《福腹人形コダマンマ》]]を同時に[[バトルゾーン]]に出し、《コダマンマ》の[[能力]]を先に[[解決]]して[[シールド回収]]した。
《予言者リク》がバトルゾーンに出た段階ではシールドは3つだったが、解決時にはシールドが2つになっているため、「自分のシールドが2つ以下なら」の条件を満たしており、[[シールド追加]]できる。

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3. 条件の後に「[[その後]]」で区切られた効果がある場合、条件を満たしていなければ「その後」以降の効果も解決しない。
|ガヨウ神 SR 無色[ジョーカーズ] (5)|
|クリーチャー:ジョーカーズ/スペシャルズ 4000|
|このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、''バトルゾーンまたはマナゾーンに自分のジョーカーズが合計5枚以上あれば''、カードを2枚引く。''その後''、ジョーカーズを1枚、自分の手札から捨ててもよい。そうしたら、カードを2枚引く。|

-[[《ガヨウ神》]]の場合、「バトルゾーンまたはマナゾーンに自分のジョーカーズが合計5枚以上」の条件を満たしていなければ「ジョーカーズを1枚、自分の手札から捨ててもよい。そうしたら、カードを2枚引く。」を解決できない。
-2020/12/17以前は、一部のカードに対して「『その後』以前の条件を満たしていなくとも『その後』以降の効果を解決できる」という裁定が出されていた。
2020/12/17の裁定変更により、上記の裁定で統一されている。

***条件付き誘発型能力ではない例 [#q4ae8cb6]
|制御の翼 オリオティス R 光文明 (2)|
|クリーチャー:ジャスティス・ウイング 2500|
|ブロッカー|
|このクリーチャーは、相手プレイヤーを攻撃できない。|
|相手が、''自身のマナゾーンにあるカードの枚数よりコストの大きい''クリーチャーを出した時、相手はそのクリーチャーを自身の山札の一番下に置く。|

上記の例にある「自身のマナゾーンにあるカードの枚数よりコストの大きい」は''誘発条件の一部''であり、効果解決の条件ではない。

-例1:相手のバトルゾーンに[[《制御の翼 オリオティス》]]があり、自分の[[マナゾーン]]のカードが5枚の状況で、[[《双砲 ロードスター》]]をバトルゾーンに出し、自分の[[マナ]]を1枚[[墓地]]に置いた。
《ロードスター》がバトルゾーンに出た時点ではマナゾーンのカードが5枚あったため、《オリオティス》の誘発条件である「自身のマナゾーンにあるカードの枚数よりコストの大きいクリーチャーを出した時」を満たしておらず、《オリオティス》の能力は誘発しない。
-例2:相手のバトルゾーンに[[《制御の翼 オリオティス》]]があり、自分の[[マナゾーン]]のカードが2枚の状況で、[[《青銅の鎧》]]を何らかのカードの効果で[[バトルゾーン]]に出し、[[マナ]]を1枚増やした。
《青銅の鎧》がバトルゾーンに出た時点ではマナゾーンのカードが2枚だったため、《オリオティス》の誘発条件である「自身のマナゾーンにあるカードの枚数よりコストの大きいクリーチャーを出した時」を満たしており、《オリオティス》の能力が誘発し待機状態になる。
その後マナが3枚になっていたとしても、既に誘発した《オリオティス》の能力が解決され、《青銅の鎧》は[[山札]]の一番下に置かれる。

|黒神龍グールジェネレイド SR(VR) 闇文明 (7)|
|クリーチャー:ドラゴン・ゾンビ 6000|
|W・ブレイカー|
|自分の《黒神龍グールジェネレイド》以外のドラゴンが破壊された時、''このクリーチャーが自分の墓地にあれば''、このクリーチャーをバトルゾーンに戻してもよい。|

この「このクリーチャーが自分の墓地にあれば」は解決条件ではなく、誘発条件に含まれる一節である。

**その他の能力との関連 [#uf7d37ae]
-[[パワーアタッカー]]は''誘発型能力ではない''。[[攻撃]]という継続期間の間[[パワー]]が上昇し続ける''[[常在型能力]]である''。

-[[《鎧亜の咆哮キリュー・ジルヴェス》]]など、[[置換効果]]を生成する誘発型能力はあるが、[[置換効果]]自体は誘発型能力ではない。[[置換効果]]は[[解決]]の最中に割りこむ[[効果]]であり、そもそも、[[効果]]と[[能力]]は別物である。単に「効果」といった場合は「能力による影響」を指す。
//「置換効果は効果の処理に割り込んで処理する」は誤解を生む表現ですので、「置換効果は効果の処理に割り込む」と修正させていただきました。

-[[《不滅の精霊パーフェクト・ギャラクシー》]]のような、「Aする時、かわりにBする」という能力は、一見[[誘発型能力]]に思えるが、''継続期間の表記が省略された[[常在型能力]]([[置換効果]])である''。
--「Aする時、Bする」という能力は、Bを行うのがAした後であれば誘発型能力である([[《アクア・ハルカス》]]等)。だが、Aを実行する直前に作用し、別の結果をもたらすのであれば「''Aに割り込んでBする''」という[[置換効果]](を生成する常在型能力)である。

-「した時」はその行動が完了した時、「する時」は基本的に[[置換効果]]に関わるためその行動の実行直前に行われる。&br;この違いは[[《一なる部隊 イワシン》]]などの「どこからでも墓地に置かれた時」と[[《悠久を統べる者 フォーエバー・プリンセス》]]などの「どこからでも墓地に置かれる時、かわりに〜」に顕著で、これらが進化元として[[進化クリーチャー]]ごと墓地に置かれた際、前者は墓地へ移動後[[進化クリーチャー]]と分離するのでトリガーすることができるが、後者は墓地への移動前、[[進化クリーチャー]]の特性である「進化元は能力などの特性を失う」状態でトリガー[[タイミング]]を迎えるため不発になる。

-「〜する(〜してもよい)。そうした場合〜する(〜してもよい)」という、能動的にイベントを起こさせる表記は「[[コスト]]」という扱いになる。コストの場合、指定された行動が[[置換効果]]などによって結果的に行えなかった場合でも[[効果]]は実行する。&br;例)[[《邪魂創世》]]で[[《アクア・ソルジャー》]]を[[破壊]]しても[[《アクア・ソルジャー》]]は実際には[[破壊]]されないが[[ドロー]]はできる。
--ただし、誘発型能力の場合は、指定されたイベントが実際に行われなければならない。&br;例)[[《アクア・ソルジャー》]]は[[破壊]]される時に[[置換効果]]で[[手札]]に戻る。よって、[[破壊]]されたという結果は残らず、[[《封魔妖スーパー・クズトレイン》]](誘発型能力)ではドローできない。
--詳細は「[[コスト]]」のページを参照。なお、「〜する」が「〜してもよい」と、[[任意]]の場合も同様である。([[《デッドリー・ラブ》]]など。)

-「自分の[[ターンのはじめ]]に〜」「自分の[[ターン]]のおわりに〜」と書かれた誘発型能力は、その[[クリーチャー]]が[[バトルゾーン]]にいた状態で、指定された[[タイミング]]を迎えなければ[[トリガー]]しない。
--例えば、[[ターンのはじめ]]に[[覚醒]]した[[サイキック・クリーチャー]]の上に[[《超時空ストーム G・XX》]]を[[進化]]させた場合、そのまま[[メテオバーン覚醒]]させることはできない。これは、[[ターンのはじめ]]を迎えた[[タイミング]]では[[《超時空ストーム G・XX》]]が[[バトルゾーン]]にいなかったため、そもそも[[メテオバーン覚醒]]が[[トリガー]]しないためである。

***誘発型能力であるものの例 [#o3afda2d]
-[[cip]](出た時効果)
-[[pig]](破壊された時の効果)
-[[アタックトリガー]](攻撃する時の効果)

***誘発型能力ではないものの例 [#r0d76897]
-[[呪文能力]] ([[呪文]]の効果)
-[[常在型能力]]
--[[スピードアタッカー]]
--[[パワーアタッカー]]
-[[置換効果]] (置き換え効果)
--[[マッドネス]]
--[[破壊置換効果]]
---[[モヤシ]]
---[[解除]]

**名称について [#cc7c0fc5]
以前は「[[トリガー能力]]」の名が公式サイトをはじめとして使われていたが、[[デュエル・マスターズ総合ゲームルール]]制定に伴い「誘発型能力」が正式名称となった。
ただし、プレイヤー間でのこの名称は根強く、今でも「トリガー能力」と呼ぶ者は多い。

-誘発型能力に改名されたのは、「[[S・トリガー]]」がトリガー能力ではなく[[常在型能力]]であることや、「トリガー能力」と言うと「S・トリガー」と混同してしまう恐れがあることが原因だと考えられるが、真意は不明。
--初心者にデュエマの説明をするときは、こちらより「誘発型能力」という言葉を使った方が親切だろう。

-「トリガー能力」という俗称の由来である[[Magic:The Gathering]]のTriggered Abilityも、同様に「誘発型能力」と訳されている。

**その他 [#u48ab9b4]
-かなり重要なルールのはずだが、[[スターターデッキ>構築済みデッキ]]付属のルールブック等にはあまり記載されていない。 
あまり複雑すぎることを大々的にルールブックに載せると、初心者や低年齢層が敬遠してゲームの間口が狭まるという事情もあるのだろう。

-「[[バトルゾーン]]に出した時〜」の[[cip]]能力、「[[破壊]]された時〜」の[[pig]]能力、「攻撃する時〜」の[[アタックトリガー]]は全て誘発型能力に該当する。&br;また、[[S・トリガー]]は、「トリガー」と銘打っているものの、手札に加えた時にトリガーする誘発型能力ではなく、手札に加える時にすぐにプレイできる常在型能力である。

-[[《雷鳴の守護者ミスト・リエス》]]、[[《封魔妖スーパー・クズトレイン》]]等の[[システムクリーチャー]]の能力は間違えやすいが「誘発型能力」である。「継続期間中、効果を生成する」のが[[常在型能力]]。

-誘発型能力は何らかのイベントによって引き起こされる。そのため、必ず誘発条件となるイベントが完了した後に効果を生成する。&br;例)[[《邪魂創世》]]で[[《予言者ファルシ》]]を[[破壊]]した場合、《邪魂創世》を[[墓地]]に置いてから《ファルシ》の[[pig]]を[[解決]]する。

-[[アタックトリガー]]は「攻撃''する''時」となっているが、[[攻撃]]を終えた後ではなく、[[攻撃]]の宣言を終えた直後に効果を生成する。

-[[タカラトミー]]のTCGである[[WIXOSS]]では「トリガー能力」の名称が使われている。

**参考 [#r16aa64e]
-[[用語集]]
-[[効果]]
--[[単発的効果]]
--[[継続的効果]]
--[[置換効果]]
---[[置換効果(狭義)>置換効果#narrow]]
---[[自己置換効果]]
--[[状態定義効果]]
-[[能力]]
--[[常在型能力]]
---([[特性定義能力]]((実質[[継続的効果]]と同義)))
--''誘発型能力''
---([[遅延誘発型能力]]((何らかの能力によって生成される効果が後から発揮されること)))
--[[起動型能力]]
--[[呪文能力]]
-[[解決]]
-[[タイミング]]
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公式Q&A
>Q.[[《卍月 ガ・リュザーク 卍》>《卍月 ガ・リュザーク 卍/卍・獄・殺》]]の「無月の門・絶」の能力は、バトルゾーンまたは墓地にある「魔導具」の枚数が足りない状況で誘発型能力の宣言をすることによって召喚をしたことになりますか?
A.いいえ、その状況では誘発型能力の宣言は可能ですが、召喚したことになりません。(総合ルール 603.2e)
[[引用元>https://dm.takaratomy.co.jp/rule/qa/34387]]

&tag(用語集,ルール,能力);
&tag(用語集,ルール,能力,誘発型能力);