#author("2020-04-10T17:39:32+09:00","","") *サイキック・クリーチャー [#ec8d6318] [[DM-36]]で登場した新タイプの[[クリーチャー]]。 普通の[[クリーチャー]]との相違点は、 +表裏両面に異なる[[クリーチャー]]が印刷されている +[[カード]]面に[[マナ]]の数字が記載されていない +「[[超次元ゾーン]]」から特殊な方法で場に出す の3つである。 覚醒前 |時空の火焔ボルシャック・ドラゴン SR(SSR) 火文明 (7)| |サイキック・クリーチャー:アーマード・ドラゴン 6000+| |攻撃中、このクリーチャーのパワーは、自分の墓地にある火のカード1枚につき+1000される。| |W・ブレイカー| |覚醒―このクリーチャーがバトルに勝った時、このクリーチャーをコストの大きいほうに裏返す。| 覚醒後 |勝利の覚醒者ボルシャック・メビウス SR(SSR) 火文明 (14)| |サイキック・クリーチャー:アーマード・ドラゴン 12000+| |このクリーチャーが攻撃する時、自分のシールドを1枚墓地に置いてもよい。そうした場合、相手のパワー6000以下のクリーチャーを1体破壊する。| |このクリーチャーが各ターンはじめてタップされた時、アンタップする。| |攻撃中、このクリーチャーのパワーは、自分の墓地にある火のカード1枚につき+1000される。| |T・ブレイカー| |解除| 最大の特徴は各[[カード]]の条件を満たすことによって[[カード]]の表裏が切り替わる([[覚醒]]・[[解除]])点である。 普通のカードのような裏面が描かれていないため、[[デッキ]]に入れることはできない。よって、[[覚醒編]]から新設された[[超次元ゾーン]]に用意しておくことになる。 カードのどちらかの面には''(ゲーム開始時、サイキック・クリーチャーは山札には含めず、自身の超次元ゾーンに置き、バトルゾーン以外のゾーンに行った場合、そこに戻す)''の文が書かれている。 対戦においてはゲーム開始時に[[山札]]には含めず、[[デッキ]]外領域である[[超次元ゾーン]](サイキック・ゾーン)に置かれる。 サイキック・クリーチャーは対戦中、原則として[[超次元ゾーン]]と[[バトルゾーン]]のどちらかにしか存在できない。[[破壊]]や[[マナ送り]]、[[バウンス]]、[[シールド送り]]などの[[除去]]を受けた場合、そのすべてにおいて、一旦指定された場所に置いてから[[超次元ゾーン]]へと移動することになる。 そのため、[[バウンス]]や[[マナ送り]]が[[確定除去]]となり、[[墓地回収]]で再利用する事は不可能である。よって、通常の[[クリーチャー]]に比べて[[除去]]に対する脆さが目立つ。 反面、1枚の[[超次元]][[呪文]]で様々の種類のサイキック・クリーチャーを使い回したり、再び[[超次元]][[呪文]]を唱えるだけで[[バトルゾーン]]に舞い戻ることができるのは大きな利点である。 [[呪文]][[回収]]に長けた[[デッキ]]の場合は、[[超次元]][[呪文]]を[[回収]]することで容易に再使用できるため、むしろ[[マナ]]や[[シールド]]に埋められる心配が無くなることが強力な[[メリット]]となりうる。 サイキック・クリーチャーは使いこなせば強力な戦力となるが、同時に弱点も併せ持つ。[[フィニッシャー]]を全てサイキックに任せるなど過度な依存は危険なので、あくまでデッキの補佐と考えて使うのが無難だろう。 ---- **サイキック・クリーチャーのルール [#af2709a5] -1[[デッキ]]中の[[超次元ゾーン]]に最大8枚まで用意できる。それは[[デッキ]]の40枚の[[カード]]としてカウントされない。もちろん、1枚も使わなくてもよい。 --よって、[[ゲーム]]には40枚+0〜8枚([[+12枚>超GR]])の[[カード]]が使用できることになる。ただし、これもデッキの一部としてカウントするので、大会などのデッキ編集を禁じられている時には種類と枚数を変更することができない。 -[[カード名]]が同じものは4枚まで使用可能。ただし、[[プレミアム殿堂超次元コンビ]]に指定されているカードを使う場合、もう片方は1枚も使用できない。 -[[ルール]]上サイキック・クリーチャーの[[カード]]には表裏は存在しない。[[超次元ゾーン]]から場に出す条件のテキストに則っていれば[[覚醒]]後の姿で[[バトルゾーン]]に出すことも可能。 -サイキック・クリーチャーも[[召喚酔い]]はする。[[スピードアタッカー]]を持たないサイキック・クリーチャーは[[覚醒]]後の面を直接出したとしても[[召喚酔い]]の状態となる。 -[[覚醒]]したサイキック・クリーチャーは[[召喚酔い]]が消え、その後[[解除]]したとしても[[召喚酔い]]は消えたままとなる。逆に、[[覚醒]]後の面で出たサイキック・クリーチャーが[[解除]]で裏返っても、[[召喚酔い]]のままである。 -カードが[[裏返っ>裏返す]]ても、[[能力]]と[[カード名]]の異なる同一のクリーチャーとして扱う。そのため、[[クロス]]された[[クロスギア]]は裏返しても引き継がれ、[[タップ]]された状態で裏返す場合もやはりタップされた状態が維持される。 -[[《ヴォルグ・サンダー》]]、[[《サンダー・ティーガー》]]のように、[[cip]][[能力]]を持つサイキック・クリーチャーは、裏返してもその能力は誘発しない。「[[裏返す]]」ことは「バトルゾーンに出す」ことに当てはまらないため。 -[[《母なる紋章》]]等の、特定のゾーンに送りこむ[[呪文]]を使った場合、指定された場所に置かれた直後に割り込みで最優先に[[超次元ゾーン]]に置かれる。よって、指定された場に置かれたという結果はあっても、同カードの効果ですぐ再び[[バトルゾーン]]に出したり、マナゾーンの枚数として数えるなどといった事はできない。 -サイキック・クリーチャーも[[進化]]させることができ、[[進化元]]として残ることはできる。当然、[[メテオバーン]]などで場を離れたら[[超次元ゾーン]]行きになる。 -[[バトルゾーン]]と[[超次元ゾーン]]以外の[[ゾーン]]に置かれた時に超次元ゾーンに戻る処理はルール上の優先処理であり、カードの[[効果]]の影響を受けない。[[《封鎖の誓い 玄渦》]]がいる時にサイキック・クリーチャーが[[墓地]]に置かれた際にも[[超次元ゾーン]]に戻る。 **ゲームにおいて [#r739d8ee] -必然的に[[コスト踏み倒し]]で出す事になるので、[[コスト踏み倒し]]自体を規制する[[《百発人形マグナム》]]や[[《早撃人形マグナム》]]、[[《悠久を統べる者 フォーエバー・プリンセス》]]や[[《ウソと盗みのエンターテイナー》]]などといった[[コスト踏み倒しメタ]]は天敵となる。 -呼び出し元の[[超次元]][[呪文]]に対して[[コスト]]が高めに設定されていることが多く、[[覚醒]]でもコストが上がるため、[[コスト火力]]に対して耐性がある。パワーも高いものを採用した場合は似たようなことが言える。 -[[超次元]]「[[呪文]]」を封じる[[《聖鎧亜クイーン・アルカディアス》]]や[[《光神龍スペル・デル・フィン》]]や[[《偽りの王 ナンバーナイン》]]や[[《古代楽園モアイランド》]]などの[[呪文メタ]]も[[メタ]][[カード]]となりうる。他には[[《虚構の影バトウ・ショルダー》]]や[[《剛厳の使徒シュライバー》]]などで[[呪文]]の詠唱を妨害するのも有効である。サイキック・クリーチャーを出せる[[クリーチャー]]も存在するが、特定のデッキ以外には採用しづらいため、十分対策になる。 -サイキック・クリーチャーに対する[[メタ]][[能力]]は他の[[メタ]][[能力]]と比べて[[コスト論]]的にかなり軽く計算されている。また[[クロスギア]]など、他のカテゴリの[[メタ]][[能力]]は場面が限定されやすいが故に腐りやすいものが多かったが、サイキック・クリーチャーに対する[[メタ]][[能力]]を持つ[[カード]]の場合、ほとんどが他の[[能力]]を付け合わせており、腐りにくいものが多い。 -[[《陰謀と計略の手》]][[《執拗なる鎧亜の牢獄》]]等、極めて有効な対策[[カード]]も存在する。[[確定除去]]1体と[[手札破壊]]1枚が同時に起こるため、通常の[[クリーチャー]]に対して撃つよりも[[アドバンテージ]]は格段に大きい。 -[[デッキ]]から分けて置くという性質上、相手にとっても常に公開情報となるので、[[デッキタイプ]]を読まれやすい。ただし、これを逆手にとって、[[サイキック・クリーチャー]]を使わない[[デッキ]]に[[サイキック・クリーチャー]]を入れておく一種の[[ブラフ]]も可能。 -背面が不透過の[[スリーブ]]などを使っている[[プレイヤー]]は[[覚醒]]後の[[サイキック・クリーチャー]]が見えないので、透明な[[スリーブ]]に入れるなどして、両面が見えるようにしなくてはならない。これは、[[超次元ゾーン]]が[[墓地]]や[[マナゾーン]]と同じように、公開領域であるためである。 -採用するサイキック・クリーチャーを選ぶ際は、パワーが5000を超えているかどうかが一つの基準になる。これは[[《希望の親衛隊ファンク》]]1枚の[[パワー低下]]で[[破壊]]できる最大値だからである。《ファンク》は採用率が高いので、軽量サイキックを使う際は要注意である。 **その他 [#f76cbd47] -両面が通常のサイキック・クリーチャーの場合、コストが低い方の面の命名ルールは[[種族]]に関係なく「時空の〜」であり、高い方の面の命名ルールは「〜の[[覚醒者]]〜」である。[[ループ覚醒]]の場合、どちらの面も「時空の〜」となる。[[覚醒リンク]]を持ち、片面が[[サイキック・セル]]であるサイキック・クリーチャーの場合、上記の事は適応されず、種族に沿った命名ルールとなる。 --[[《遊びだよ!切札一家なう!》]]/[[《カレーパン・マスター 切札勝太》]]は例外。また、[[《超時空ストーム G・XX》]]/[[《超覚醒ラスト・ストーム XX》]]も上記の例から外れるが、こちらはおそらく[[進化クリーチャー]]であるからだと思われる。 --[[《時空の守護者ジル・ワーカ》]]や[[《覚醒するブレイブ・ホーン》]][[《覚醒の精霊ダイヤモンド・エイヴン》]]は[[覚醒編]]以前のカードなので関係ない。 -一部のサイキック・クリーチャーは、[[覚醒リンク]]することで[[サイキック・スーパー・クリーチャー]]となる。詳しくはそちらを参照。 -[[覚醒]]前と[[覚醒]]後の[[コスト]]の関係は一定ではない。一応、覚醒すると倍のコストになることが多い。 -「40枚の[[デッキ]]のみでプレイする」という[[DM]]の基本デザインを破る特殊タイプである。とはいえ、[[カード]]束だけでプレイできることは変わらない上、従来通り[[サイキック・クリーチャー]]無しの40枚のデッキでデュエルする事ももちろん可能である。 -カードイラストの枠が通常の[[クリーチャー]]とは異なり稲妻状のものになっている。[[覚醒]]前は通常の[[クリーチャー]]が描かれている範囲はあまり変わらないが、[[覚醒]]するとほぼフルフレームに近い状態になる。 -サイキック・クリーチャーを呼び出す能力を持つカードはフレームに稲妻が描き加えられている。ただし、[[DMC-65>DMC-65 「ULTRA FIRE SPIRITS 炎のキズナXX」]]版の[[《ショーブ・アイニー》]]だけには描かれていない。おそらくはミスだろう。 -元ネタは[[Magic:The Gathering]]の反転カードだろうか。同じく条件を満たすことでより強力なクリーチャーとなる。一方、デッキ外から呼び出すところは遊戯王のエクストラデッキとも考えられる。 --後のMtgにも「イニストラード」で逆輸入されたが、こちらは普通のデッキに入れるために裏返すたびにスリーブから取り出すというとんでもないことになっている。(一応、[[手札]]にあるときなどは「チェックリストカード」で代用し、公開されている間だけ両面カードと入れ替えることもできる。) -[[背景ストーリー]]では[[パンドラ・スペース]]の壊滅と[[《偽りの名 シャーロック》]]によって覚醒の力を封じられたことで大きく衰退・弱体化したことになっており、[[エピソード1]]終盤で主役級のサイキック・クリーチャーは全滅した。 --それ故[[エピソード2]]・[[エピソード3]]では新たなサイキック・クリーチャーは収録されていなかったが、パラレルワールドである[[ドラゴン・サーガ]]では新たに[[《時空の悪魔龍 ディアボロス ZZ》]]が登場した。[[《時空の支配者ディアボロス Z》]]の単色版[[同型再販]]である。 -上述の[[《時空の悪魔龍 ディアボロス ZZ》]]以降も、[[BBP]]で少数ながら新規サイキック・クリーチャーが登場している。 **参考 [#a3d7ce36] -[[用語集]] -[[クリーチャー]] -[[超次元ゾーン]] -[[超次元]] -[[サイキックコスト]] -[[サイキック・スーパー・クリーチャー]] -[[サイキック・セル]] -[[サイキック・フィールド]] -[[サイキック・クリーチャー一覧]] -[[裏返す]] -[[覚醒]] --[[覚醒リンク]] --[[V覚醒リンク]] -[[解除]] --[[リンク解除]] -[[覚醒者]] -[[GRクリーチャー]] ---- 公式Q&A >Q.バトルゾーンに自分の[[《ヤッタレ総長》]]と''サイキック・クリーチャー''がいます。その''サイキック・クリーチャー''を山札の下に置いた場合カードを引けますか? A.はい、引けます。''サイキック・クリーチャー''はバトルゾーン以外の場所に行った場合超次元ゾーンに戻りますが、一度山札の下に置かれたことには変わりありません。 [[引用元>https://dm.takaratomy.co.jp/library/rule/qa/dmrp04s-0019/]]