#author("2021-10-13T09:09:54+09:00","","") *&ruby(ゼロ){侵略ZERO}; [#g07080f3] [[DMR-22]]で登場した[[能力語]]。 読みは漢字・英字含めて「ゼロ」。ただし後述する通り普通は「''しんりゃくゼロ''」と読まれる。 現段階では、この能力語を持つ全てのカードが、相手の[[ターン]]中に相手が[[コスト踏み倒し]]によってクリーチャーをバトルゾーンに出した時、その[[ターン]]の終わりにバトルゾーンに出す(呪文の場合唱える)ことができる能力を持つ。そのため、この項目では侵略ZEROはそういう能力であることを前提として説明していく。 [[闇]][[文明]]の[[クリーチャー]]、[[呪文]]、[[D2フィールド]]が持ちうる。[[クリーチャー]]の場合はそのほとんどが[[種族]]に[[ソニック・コマンド]]を持つ。 |ZERO(ゼロ)の侵略 ブラックアウト LC 闇文明 (6)| |クリーチャー:ソニック・コマンド/侵略者ZERO 7000| |W・ブレイカー| |侵略ZERO:相手のターンの終わりに、そのターン相手がコストを支払わずにクリーチャーをバトルゾーンに出していたら、このクリーチャーを自分の手札からバトルゾーンに出してもよい。| |このクリーチャーが攻撃する時、バトルゾーンに自分のD2フィールドがあれば、相手のパワーが一番大きいクリーチャーを1体破壊する。| |禁断の月 ドキンダムーン P 闇文明 (6)| |D2フィールド| |侵略ZERO:相手のターンの終わりに、そのターン相手がコストを支払わずにクリーチャーをバトルゾーンに出していたら、このD2フィールドを自分の手札からバトルゾーンに出してもよい。| |このD2フィールドがバトルゾーンに出た時、自分の山札の上から2枚を墓地に置く。&br;(他のD2フィールドがバトルゾーンに出た時、このD2フィールドを自分の墓地に置く)| |Dスイッチ:自分のターンのはじめに、このD2フィールドをゲーム中で一度上下逆さまにしてもよい。そうしたら、ソニック・コマンドを1体、自分の墓地からバトルゾーンに出す。| 基本的に相手に依存した能力であり、相手の[[ターン]]中に相手が[[コスト踏み倒し]]を行わなければ発動しない。しかし、今の環境ではコスト踏み倒しを行わないデッキはほとんどないため、発動できる機会はとても多い。それは[[新章>新章デュエル・マスターズ]]以降、[[《異端流し オニカマス》]]や[[《デスマッチ・ビートル》]]などを始めとした[[コスト踏み倒しメタ]]が一気に数を増やしたことからもそれがわかるだろう。 似た[[能力]]である[[G・ゼロ]]と[[リベンジ・チャンス]]よりも誘発条件と[[タイミング]]が若干シビアになっており、両者との大きな違いとしては「誘発[[タイミング]]が相手の[[ターン]]終了時」であること、「[[クリーチャー]]の場合[[召喚]]扱いにならない」ことが挙げられる。 //なお、[[DMR-22]]時点でこの[[能力]]を有するのが以下に記述する4種類のカードであり、すべて[[闇]][[文明]]である。今後同じ[[能力]]を持つ[[カード]]が登場した場合、上記の特徴が当てはまらなくなる可能性も考慮しておきたい。 -原則、[[クリーチャー]]と[[D2フィールド]]は「バトルゾーンに出す」能力であるため、カードを使ったことにならない。つまり、[[召喚]]や[[展開]]扱いにならず、[[《時の法皇 ミラダンテXII》]]等の[[召喚]]を禁止する[[能力]]などの対象とならない。ただし、[[呪文]]の場合は「[[唱える]]」ため、使った扱いになる。 -[[侵略]]の名を冠しているが、登場時点でこの[[能力]]を持つ[[クリーチャー]]は非[[進化]]であり、[[《禁断の月 ドキンダムーン》]]にいたっては[[クリーチャー]]ですらない。また、[[能力]]もあちらは[[攻撃]]すれば[[コスト踏み倒し]]と能動的にできたのに対し、こちらは相手の[[コスト踏み倒し]]に反応する受動的な[[能力]]となっている。 --この事から、[[革命ファイナル環境]]で猛威を奮った[[革命チェンジ]]に対する明らかなメタ能力である事が窺えるが、皮肉にも[[侵略]]のメタにもなってしまっている。 -実にカウンター的な性能を発揮するが、カウンターの金字塔である[[《終末の時計 ザ・クロック》]]との併用は事実上不可能。[[【カウンターマッドネス】]]の[[《霊騎秘宝ヒャックメー》]]との併用も困難等、従来の代表的なカウンターデッキとの併用が難しくなっている。 -侵略ZEROトリガーするのはターンの終わりなので、[[1ショットキル]]には非常に弱い。[[《ZEROの侵略 ブラックアウト》]]の効果判明時点では[[【ドギラゴン剣】]]が隆盛を極めていたため、「ターンの終わりが来ない」という理由で《ブラックアウト》は過小評価されていた。 --実際、運用に際してはタッパーなどの[[S・トリガー]]でターンを凌ぐ必要があるだろう。 -侵略ZEROは、相手の[[コスト踏み倒し]]に対応した能力ではあるが、[[コスト踏み倒し]]を行う能力でもある。そのため、このカードもまた[[《ウソと盗みのエンターテイナー》]]や[[《百発人形マグナム》]]などの一部の[[コスト踏み倒しメタ]]の能力に引っかかってしまう。しかし、発動の[[タイミング]]上、[[《異端流し オニカマス》]]や[[《デスマッチ・ビートル》]]といった、[[新章>新章デュエル・マスターズ]]以降によくみられる「相手のターン中」に発動するタイプの[[コスト踏み倒しメタ]]の能力には引っかからない。 -[[マナチャージ]]を一切行わず、[[手札]]に溜まった侵略ZERO[[クリーチャー]]を大量展開し[[1ショットキル]]を行う戦法は「''ゼロチャージキル''」と呼ばれ、[[バサラ]]が使用する他、[[DMR-22]]のパッケージにもその名が記載されている。いわゆる[[ドローゴー]]の一種だが能動的に[[手札交換]]や相手の[[コスト踏み倒し]]の誘発が一切できない完全に運と相手任せの戦略であるため、それらのプッシュとは裏腹に成功率は低い。 --実際のゲームでゼロチャージキルを実現したいなら、最低でも[[《ZEROの侵略 ブラックアウト》]]2体と他の侵略ZEROアタッカー2体の計4体が必要となる。[[《S級不死 デッドゾーン》]]等の[[侵略]]で打点を増やしたり[[《禁断の月 ドキンダムーン》]]で[[ソニック・コマンド]]を釣れた場合はより少なくて済む。いずれにせよ実際にそれらが早期に[[手札]]に揃う確率は低いので、今後の侵略ZERO持ちの増加に期待したい。 --当然相手が[[コスト踏み倒し]]を行わなければゼロチャージキルのしようがないが、逆に言えば何[[ターン]]目であっても自分の手札が揃い、かつ相手が[[コスト踏み倒し]]さえすれば返しに[[1ショットキル]]を行える可能性もある。確率は非常に低いが、相手が[[《ラッキー・ダーツ》]]で[[コスト踏み倒し]][[呪文]]を唱え、[[クリーチャー]]を踏み倒した返しに[[1ショットキル]]を決めることもあり得なくはない。 -メディアでは[[《伝説の禁断 ドキンダムX》]]を失った[[バサラ]]の新たな戦法として登場。VSRF第24話ではゼロチャージキル戦法によりかつての3ターンキルすら上回る2ターンキルで[[百獣 レオ]]を倒した。 ***「ゼロ」というルビについて [#y04b2ffe] -[[進化V]]が「進化」の部分を発音しないのと同じく、''「侵略ZERO」と書いて「ゼロ」と読む''。とはいえ、公式動画での[[Deadman]]やアニメでの[[勝太>切札 勝太]]などはそのまま「しんりゃくゼロ」と読んで紹介していた。しかも、デュエマTVに至っては実物のカードで「ゼロ」と振り仮名が振ってある所を、字幕ではわざわざ「しんりゃくゼロ」に書き直している始末。 --そもそも、「[[かくめいチェンジ>革命チェンジ]]」に対抗する能力なのだから「しんりゃくゼロ」と読むのが自然であるし、実際字面ではそうなっている。それに、「[[G・ゼロ]]」や「[[革命0トリガー]]」など既に「ゼロ」を含む用語が存在しているため、口頭で「ゼロ」というだけでは何の能力かが伝わりづらい。上記のように公式媒体でさえ、ことあるごとに「しんりゃくゼロ」と読み直しているのを見ると、もはやネーミングミスと言わざるを得ない。 **侵略ZEROを持つカード [#z2b9feb0] -[[《ZERO ハンド》]] -[[《ZEROの侵略 ブラックアウト》]] -[[《ZEROの暴走 デッドリー・ハイウェイ》]] -[[《バサラ》]] -[[《禁断の月 ドキンダムーン》]] -[[《轟獣X ゲリランチャー》]] -[[《黒速 The ZERO》]] **関連カード [#qa1ce6b7] ***侵略ZEROに関連する効果を持ったカード [#rfca8431] -[[《FORBIDDEN STAR〜世界最後の日〜》]]/[[《終焉の禁断 ドルマゲドンX》]] **参考 [#u7e41e95] -[[用語集]] -[[侵略]] -[[宣言]] -[[コスト]] -[[コスト踏み倒し]] -[[リベンジ・チャンス]] ---- 公式Q&A >Q.相手は自身のターン中に[[《インフェルノ・サイン》]]を唱えて[[《劇の根源 マクガフィン》]]を墓地からバトルゾーンに出しました。そのターンの終わりに、相手の[[《劇の根源 マクガフィン》]]の効果で、自分は[[《ZERO ハンド》]]を引きました。 自分は''侵略ZERO''能力で、[[《ZERO ハンド》]]を手札から使用できますか? A.いいえ、「ターンの終わり」にトリガーする能力を宣言するタイミングは過ぎているので、[[《ZERO ハンド》]]を使用することはできません。(総合ルール 511.1) [[引用元>https://dm.takaratomy.co.jp/rule/qa/34354]] &tag(用語集,能力,能力語,侵略ZERO,侵略,コスト踏み倒しメタ,コンバット・トリック,コスト踏み倒し,手札誘発);