#author("2020-01-19T13:54:21+09:00","","") *《&ruby(はは){母};なる&ruby(だいち){大地};》 [#ka258dc2] |母なる大地 R 自然文明 (3)| |呪文| |S・トリガー| |バトルゾーンにあるクリーチャーを1体選び、持ち主のマナゾーンに置いてもよい。そうした場合、そのマナゾーンにあるカードの枚数とコストが同じかそれ以下の、進化クリーチャーではないクリーチャーを1体、そのマナゾーンから選ぶ。そのプレイヤーはそのクリーチャーをバトルゾーンに出す。| |''※プレミアム殿堂''| [[DM-10>DM-10 「聖拳編(エターナル・アームズ) 第1弾」]]で登場した[[自然]]の[[コスト踏み倒し]][[呪文]]。 自分か相手どちらかに対し、[[バトルゾーン]]と[[マナゾーン]]の[[クリーチャー]]を入れ替える[[呪文]]である。 [[デュエル・マスターズ]]という[[ゲーム]]では、[[手札]]から[[マナゾーン]]に[[カード]]を置いて[[ゲーム]]を進行させていく。 [[手札]]にある[[カード]]は利用できるが、[[マナゾーン]]に置かれた[[カード]]は回収しない限り利用できなくなる。 かといって[[マナゾーン]]に[[カード]]を置かないと[[手札]]から[[カード]]を使用することもできない、というトレードオフで成り立っている。 ところが''《母なる大地》''の本質は「''[[マナゾーン]]にある[[カード]]は[[マナ]]も生み出せるし、[[マナゾーン]]にある[[クリーチャー]]は[[手札]]から[[召喚]]するより少ない[[コスト]]利用できるようになる''」というものであり、[[ゲーム]]システムに真っ向から反発する性能を持ってしまっている。 ついでに出せる[[文明]]に縛りもないため、「[[マナ]]にある[[文明]]の[[カード]]しか利用できない」という[[ゲーム]]システムにも喧嘩を売っている。たとえ[[デッキ]]の[[色]]と一致しない1枚挿し[[クリーチャー]]でも[[マナ]]に置いておけば出せる。 更に、クリーチャーの入れ替えは相手の[[クリーチャー]]にも使用可能である。出すクリーチャーの選択権は自分にあるため、相手の[[フィニッシャー]]を[[マナ送り]]にし[[《青銅の鎧》]]や[[《幻緑の双月》]]などの小型に変換して無力化するなど、手軽な[[確定除去]]としても使うこともできてしまう。 登場して以来、[[自然]][[文明]]の入った[[デッキ]]にはかなりの高確率で採用され、[[公式大会]]で入賞・日本一に至った[[自然]]入りの[[デッキ]]にはほぼ確実と言っていいほど投入されていた。 現役の頃は[[自然]]の入った[[デッキ]]の[[必須カード]]として扱われ、[[ビートダウン]]・[[コントロール]]問わず盛んに4枚積みされていた。[[聖拳編]]から[[不死鳥編]]にかけては[[《無双竜機ボルバルザーク》]]や[[《ボルメテウス・サファイア・ドラゴン》]]などの[[フィニッシャー]]が存在し、それらとセットで使われていた。 [[S・トリガー]]まで付いており、序盤から終盤まで八面六臂の活躍を見せる驚異的な[[汎用性]]の高さを持つ[[カード]]である。最終的に[[プレミアム殿堂]]に指定されたのも致し方ないことであった。現在ではこの[[カード]]の[[効果]]を部分的に再現した[[《母なる星域》]]や[[《父なる大地》]]などが活躍中である。 この[[カード]]が[[環境]]や後の[[カード]]デザインに与えた影響は非常に大きい。数ある[[呪文]]の中でも、[[デュエル・マスターズ]]の歴史を語る上では外すことができない[[カード]]であることは間違いないだろう。 -序盤に[[マナゾーン]]に埋めた大型を、必要な[[マナ]]が溜まり次第、3[[コスト]]で簡単に[[バトルゾーン]]に出すことができる。[[マナ回収]]の手間をかけなくてよいので非常に効率が良い。[[マナゾーン]]に送るのは、[[《青銅の鎧》]]や[[《解体人形ジェニー》]]など、一仕事終えた[[cip]][[クリーチャー]]が適任だろう。 -場の[[単色]][[クリーチャー]]を[[アンタップ]]状態で[[マナゾーン]]に置き、[[マナゾーン]]で[[タップ]]状態の[[クリーチャー]]を場に出すことで、実質2[[コスト]]での[[コスト踏み倒し]]になる。このことから、見かけ以上に[[コストパフォーマンス]]が高くなっている。 -[[マナゾーン]]で[[タップ]]している[[クリーチャー]]を[[バトルゾーン]]に出す場合、領域を移動した時点で同じ[[カード]]ではないので[[アンタップ]]状態で出てくる。 -大型の踏み倒しの他には[[cip]][[能力]]も使いまわしも可能。すでに[[バトルゾーン]]に出ている[[クリーチャー]]を引っ込めて出し直せば、[[cip]]の連打ができた。[[《無頼聖者スカイソード》]]や[[《腐敗無頼トリプルマウス》]]などはもちろん、極端な例であれば[[《緑神龍ザールベルグ》]]に使えば3[[マナ]]の2[[ランデス]][[呪文]]に化けた。それを存分に活かしたのが[[【ドラゴンランデス】]]であり、終盤に腐りやすい[[ランデス]][[呪文]]枠の削減に成功していた。 -戻した[[カード]]も[[マナゾーン]]にある[[カード]]としてカウントするので、実際には使用時の[[マナ]]の数より高い[[コスト]]の[[クリーチャー]]を[[バトルゾーン]]に出すことができる。そのため、例えば6[[マナ]]あれば7[[コスト]]の[[クリーチャー]]を出せるので、疑似的な[[コスト軽減]]のようにも働く。 -[[クリーチャー]]を[[マナゾーン]]に置いた後、その[[マナゾーン]]にある全ての[[クリーチャー]]の[[コスト]]がその[[マナ]]の枚数より高い場合、何も[[バトルゾーン]]に出せなくなる。 -「[[そうした場合>コスト]]」とあるので、指定した[[クリーチャー]]が[[《不滅の精霊パーフェクト・ギャラクシー》]]などの[[置換効果]]により[[マナゾーン]]に送られなかった場合でもコスト踏み倒しできる。現役時代は[[《母なる紋章》]]と合わせてそれらとの[[コンボ]]が多用された。 -2007年11月、[[《龍仙ロマネスク》]]との組合せが[[プレミアム殿堂コンビ]]に指定され、これらの[[カード]]を一緒に[[デッキ]]に入れることができなくなった。[[【ターボロマネスク】]]が[[環境]]を荒らしまわる前に対策がとられた形となったが、2009年4月15日に[[プレミアム殿堂]]入りすると同時に解除された。 -2007年11月発売の[[DMC-39>DMC-39 「ビクトリー・ソウル」]]に4枚収録された際は当面の[[殿堂入り]]はないと予想されたが、2008年4月15日に[[殿堂入り]]し、そのちょうど1年後である2009年4月15日に[[プレミアム殿堂]]に指定された。 -場の1体と引き換えに[[マナゾーン]]の枚数以下の[[コスト踏み倒し]]を行う[[呪文]]に[[《緊急再誕》]]が存在するが、あちらは[[殿堂入り]]すらしていない。 [[あちら>《緊急再誕》]]にはない踏み倒し対象を[[マナゾーン]]に置ける点、参照する[[マナゾーン]]のカードの枚数が一時的に増える点、相手を対象に取れる点がいかに強力であるかを示している。 -[[S・トリガー]]付きなので、[[コスト論]]から考えると「クリーチャーの入れ替え能力はコスト2」ということになってしまう。確かに[[ハンドアドバンテージ]]1枚と[[フィールドアドバンテージ]]1体との交換で場のクリーチャーの総数が変わらないものと認識すると妥当かもしれないが、実際に得られるアドバンテージはコスト2では収まらない。 -[[DM-24>DM-24 「極神編(バイオレンス・ヘヴン) 第1弾」]]でこの[[カード]]の[[調整版]]である[[《母なる紋章》]]が登場したが、現在ではそちらも[[プレミアム殿堂]]している。縛りの緩いマナからの[[コスト踏み倒し]]が如何に強力で、調整の難しい存在かが伺える。&br;さらに[[DM-27>DM-27 「極神編 第4弾 完全極神(パーフェクト・ヘヴン)」]]で登場したこのカードのバリエーションのひとつである[[《獰猛なる大地》]]も[[殿堂入り]]。&br;[[調整版]]、リメイク版の大半のカードに規制がかかるこのカードの凶悪さを物語っている。 -[[プレミアム殿堂]]入りが発表された時、プレイヤーの間で長く話題になり、「最大級のプレミアム殿堂入り」という人も。未だにこのカードが人気であることが分かる。 -イラストは[[《ブレス・ソード》]]と似ている。[[イラストレーター]]が同じなので、あちらのイラストを元にして描いたと思われる。 -漫画では[[勝舞>切札 勝舞]]や[[勝利>切札 勝利]]、[[V(バベル)]]が使用。それぞれ逆転のチャンスをつくるなど、作中でも大暴れした。 --黒城戦やW(白凰)戦で勝利が使用したときは、[[S・トリガー]]として登場。 どちらの回でも追い詰められた状態であり、相手が《母なる大地》を[[除去]]することに使わなかったことに驚く点、その後このカードの効果対象を味方[[クリーチャー]]に適用することによって追い詰められる点で共通している。 [[除去]]と[[コスト踏み倒し]]、その両方をこなせるこの呪文の万能さを表現しているワンシーンと言える。 -アニメ「チャージ」では、[[黒城>黒城 凶死郎]]vs[[L(ラブ)]]戦で両者がマナに使っている。 **[[サイクル]] [#s6a4fb7b] [[DM-10>DM-10 「聖拳編(エターナル・アームズ) 第1弾」]]の3[[コスト]]の[[コスト踏み倒し]][[呪文]][[サイクル]] -[[《緊急再誕》]] -[[《転生プログラム》]] -''《母なる大地》'' **関連カード [#e789aff4] -[[《母なる紋章》]] -[[《獰猛なる大地》]] -[[《母なる星域》]] -[[《父なる大地》]] -[[《偉大なる大地》]] -[[《蒼龍の大地》]] -[[《最強虫 ナゾまる》]] -[[《むじゅうりょ君》]] **収録セット [#v05a2f48] //***[[デュエル・マスターズ]] //デュエル・マスターズ プレイスで実装された場合は上のコメントアウトを外して、下部にデュエル・マスターズ プレイスの収録情報を追記してください。 -illus.[[Kou1]] --[[DM-10 「聖拳編(エターナル・アームズ) 第1弾」]] --[[DMC-39 「ビクトリー・ソウル」]] **参考 [#j7506a24] -[[S・トリガー]] -[[クリーチャー]] -[[マナゾーン]] -[[コスト踏み倒し]] -[[プレミアム殿堂コンビ]] -[[殿堂入り]]→[[プレミアム殿堂]] -[[【大地サイクリカ】]]