#author("2020-02-11T22:51:43+09:00","","")
#author("2020-02-23T18:15:54+09:00","","")
*《&ruby(えんそう){炎槍};と&ruby(すいけん){水剣};の&ruby(さばき){裁};》 [#ufd6ea08]

|炎槍と水剣の裁 UC 水/火文明 (6)|
|呪文|
|パワー3000以下のクリーチャーをすべて破壊する。その後、破壊したクリーチャー1体につき1枚カードを引いてもよい。|

[[DM-13]]で登場した[[水]]/[[火]]の[[呪文]]。

同[[エキスパンション]]に収録された[[敵対色]][[呪文]]の一つであり、自分の[[クリーチャー]]を含めた[[パワー]]3000以下の[[火力]][[全体除去]]と、[[破壊]]した[[クリーチャー]]の数だけ[[ドロー]]できる[[効果]]を持つ。

全体除去でありながら自分の[[クリーチャー]]を巻き込んでも[[アドバンテージ]]を失わず、無駄なく[[手札]]に変換できる。相手[[クリーチャー]]を一掃しつつ、状況次第で[[《サイバー・ブレイン》]]をも上回る[[ドロー]]が可能という凄まじい[[カードパワー]]を誇る。[[ウィニー]][[環境]]のスペシャリストであり、刺さってしまえば莫大な[[アドバンテージ]]を稼ぎだす。

ただし、[[火力]]の宿命として、強さが[[環境]]に左右されやすい。[[聖拳編]]や[[転生編]]の時期に比べると[[ビートダウン]]での平均[[パワー]]の向上は著しく、この[[呪文]]を唱えても焼け石に水という状況も多々生まれている。
また、6[[マナ]]では[[【速攻】]]相手に[[マナブースト]]が間に合わず、[[S・トリガー]]も持っていないことから、対策になりにくい。

登場当時こそ刺さらない状況がほぼない圧倒的[[パワーカード]]であったが、[[プレミアム殿堂]]解除後は[[スーサイド]]を考慮し、[[環境]]を読んで使うべきカードになっている。

**ルール [#dae92073]
-引く枚数は任意に選択する事ができ、また最初に宣言する必要もない。&br;例えば5体の[[クリーチャー]]を[[破壊]]した場合は0枚から5枚まで引く事が可能であり、2枚で止めるか3枚目を引くかは2枚目を引いてから決めればよい。

-2012年7月9日の裁定変更で、[[置換効果]]によりクリーチャーが[[マナゾーン]]に送られたり、[[手札]]に戻ったりなどして[[破壊]]されなかった場合でも[[ドロー]]できるようになった。

**環境において [#q19eb967]
[[聖拳編]]の末期に登場。[[《青銅の鎧》]]や[[《シビレアシダケ》]]などの軽量[[cip]]持ち[[クリーチャー]]と非常に相性が良く、主に[[【ボルバルブルー】]]に搭載されて[[環境]]の高速化の一因となった。

当時は[[ウィニー]]の平均[[パワー]]が軒並み3000以下だったため、大抵の[[クリーチャー]]は[[破壊]]することができたのである。

また、この[[カード]]の存在によって不用意に[[ウィニー]]を並べることは危険だったため、このカードが[[殿堂入り]]以前の4枚使えた当時は「[[クリーチャー]]を展開すればするほど、相手に利用されて不利になる危険性が付きまとう」という、本末転倒で悲惨なゲーム性を生んでいた。
また、一度《炎槍と水剣の裁》を打つと場の[[ウィニー]]が居なくなるため、相手の《炎槍と水剣の裁》を腐らせることが出来ることから「先に撃った方が圧倒的に得をする」という性質を併せ持ち、先に引いた者勝ちという[[運ゲー]]を作り出していた。
《炎槍と水剣の裁》メタのために《炎槍と水剣の裁》が普及するという悪循環を起こしていたためこの[[運ゲー]]を逃れるのは困難であり、多くに[[プレイヤー]]を悩ませていた。

その高い[[スペック]]から2006年4月15日をもって[[殿堂入り]]となったが、その後も活躍を続けた。《炎槍と水剣の裁》を打ち合うことはめっきり少なくなったが、一方でさらに極端な[[運ゲー]]を招いており、[[環境]]の悪質さでは無制限期となんら変わらないと言う[[プレイヤー]]も少なくなかった。

最終的に2007年11月15日付けで[[プレミアム殿堂]]に指定されることになり、以降は「[[裁く]]」という単語を聞くこともなくなった。

[[覚醒編]]では似たような[[能力]]の[[《爆裂大河シルヴェスタ・V・ソード》]]、[[エピソード3]]では[[調整版]]の[[《演奏と真剣のLIVE》]]が登場するが、[[環境]]の変化や使い勝手の差もあり、[[メタゲーム]]で注目されることはなかった。

その後、[[クリーチャー]]の基礎[[パワー]]の上昇と環境の[[高速化]]により、3000以下という範囲を6マナで打つのは全体火力としては心もとなくなっていた。さらに[[革命編]]期では[[《ボルメテウス・サファイア・ドラゴン》]]が[[プレミアム殿堂]]から[[殿堂入り]]へ[[殿堂解除]]されたこともあり、このカードも[[殿堂解除]]すべきではないかとの声があがるようになった。そして、2016年2月1日より[[プレミアム殿堂]]から無制限化への[[解除>殿堂解除]]が発表された。しかし、先述の通りクリーチャーのインフレや復帰時に環境に君臨していた[[《メガ・マグマ・ドラゴン》]]の存在は大きく、こちらは環境に返り咲くには至らなかった。後の環境では[[ウィニー]]を展開するデッキが増えたが、[[《テック団の波壊Go!》]]などより手軽な除去も増えているため、こちらの採用率は上がっていない。

過去が過去だけに色々な議論が交わされることが多いが、「パワー4000以下除去であれば」「コスト4以下除去であれば」[[「S・トリガーが付いていれば」>《炎乱と水幻の裁》]]などと採用には一歩足りず、復帰以降は少なくとも盛んに使われることは無くなった。[[プレミアム殿堂]]に指定されるほど強いカードが、デッキに4枚入れられるのに使われないカードになってしまった。[[火力]]がいかにインフレに飲まれやすいかを語る上でいい材料だろう。

[[《異端流し オニカマス》]]の登場以降は返し手のひとつとして、一時期一定の再評価がされたが、やはり環境に戻ってくることはなかった。
**その他 [#c4dd6c68]
-水呪文を簡単に踏み倒せる[[《Dの博才 サイバーダイス・ベガス》]]とは相性がいい。[[防御]]札として速度的に間に合わせることが出来、高速化した環境下でも強引に打ち込める。

-[[DM-38]]で、ほぼ同じ能力を持つ[[《爆裂大河シルヴェスタ・V・ソード》]]が登場。同じ6コストであり素の[[スペック]]も高かったが、[[環境]]の変化や[[進化元]]の制限ゆえにそちらは[[メタゲーム]]進出には至らなかった。

-[[DMX-12>DMX-12 「ブラック・ボックス・パック」]]で登場した[[《炎水剣オンセン・サバキ》]]はこのカードを基にしている。

-[[DMX-15>DMX-15 「フルホイルVSパック 仁義無きロワイヤル」]]で登場した[[《演奏と真剣のLIVE》]]はこのカードの[[調整版]]であり、相手の[[クリーチャー]]しか[[破壊]]できないようになっている。一見あちらの方が強力だが、[[ドロースペル]]として見ると[[相手依存]]となってしまう他、「先に撃った方が圧倒的に得をする」という悪質さは消えており、しっかりと調整されている。
-[[DMX-15]]で登場した[[《演奏と真剣のLIVE》]]はこのカードの[[調整版]]であり、相手の[[クリーチャー]]しか[[破壊]]できないようになっている。一見あちらの方が強力だが、[[ドロースペル]]として見ると[[相手依存]]となってしまう他、「先に撃った方が圧倒的に得をする」という悪質さは消えており、しっかりと調整されている。

-[[プレミアム殿堂]]から無制限へ直接解禁されたことで話題となったが、《炎槍と水剣の裁》の[[殿堂]]時代は極端な[[運ゲー]]を作り出しており、「悪質さでは無制限期となんら変わらない」とまで言われていた。その過去を考えれば、解禁時に[[殿堂]]をすっ飛ばすことになったのも当然といえる。

-この[[呪文]]を[[唱える]]ことを、俗に「[[裁く]]」と言う。「裁かれるくらいなら自分から裁いてやる」という考えで[[【除去ボルバル】]]などの[[デッキ]]に投入されることも多かった。

-モチーフは、[[Magic:The Gathering]]のアーティファクト(デュエマで言うクロスギア)《火と氷の剣》だと思われる。違いはいくつかあるが、得られる効果は「火力とドロー」という点で共通している。

-漫画では[[L(ラブ)]]が使用。[[NAC]]が並べた小型クリーチャーを全滅させ、増えた手札から[[《クリスタル・ツヴァイランサー》]]に繋いだ。

**関連カード [#j2542d32]
-[[《爆裂大河シルヴェスタ・V・ソード》]]
-[[《演奏と真剣のLIVE》]]
-[[《炎水剣オンセン・サバキ》]]
-[[《炎乱と水幻の裁》]]

**[[フレーバーテキスト]] [#a381c31a]
-[[DM-13]]&br;'''骨は大事に使ってあげるよ。'''
-[[DMX-22>DMX-22 「超ブラック・ボックス・パック」]]&br;'''再び、[[裁かれる>裁く]]日々が[[帰ってくる>殿堂解除]]。'''


**収録セット [#ae4721a3]
//***[[デュエル・マスターズ]]
//デュエル・マスターズ プレイスで実装された場合は上のコメントアウトを外して、下部にデュエル・マスターズ プレイスの収録情報を追記してください。
-illus.[[Katsuhiko Kojoh]]
--[[DM-13 「聖拳編 第4弾 龍炎鳳神誕(エターナル・フェニックス)」>DM-13]]
--[[DMX-22 「超ブラック・ボックス・パック」]]

**参考 [#ucfe786c]
-[[タップイン]]
-[[火力]]
-[[全体除去]]
-[[ドロー]]

-[[裁く]]
-[[プレミアム殿堂]]
-[[殿堂入り]]
--[[殿堂解除]]

&tag(〇クリーチャーor呪文,〇文明,単色or多色or無色,コスト〇,種族,パワー〇〇,,,,);