#author("2020-07-13T17:36:00+09:00","","") *カード指定除去 [#r5edfc66] 「[[カード]]」を対象にする[[除去]]のこと。 通常の[[除去]]は[[クリーチャー]]を○体、[[クロスギア]]を○枚などと対象の[[カードタイプ]]が指定されているが、カード指定除去はその条件がない。 例えば「バトルゾーンのカード」を○枚と書かれている場合、[[クリーチャー]]だけでなく[[フォートレス]]や[[ウエポン]]も対象にすることができる。 |トンギヌスの槍 R 無色 (6)| |呪文| |アタック・チャンス−名前に《神(シェン)》を持つクリーチャー(自分の名前に《神(シェン)》を持つクリーチャーが攻撃する時、この呪文をコストを支払わずに唱えてもよい)| |相手のカードを1枚、バトルゾーン、マナゾーン、またはシールドゾーンから選ぶ。バトルゾーンに自分の 《神聖牙 UK パンク》があれば、かわりにそれぞれのゾーンから1枚ずつ選ぶ。相手はその選んだカードを自身の山札の一番下に好きな順序で置く。| |龍脈術 落城の計 C 水文明 (3)| |呪文| |S・トリガー| |バトルゾーンにあるコスト6以下のカードを1枚選び、持ち主の手札に戻す。| カード指定除去は[[カードタイプ]]の指定がない分、通常の[[除去]]よりも格段に[[汎用性]]が高い。 例えば上の[[《トンギヌスの槍》]]の場合、[[バトルゾーン]]、[[マナゾーン]]、[[シールドゾーン]]から好きな[[カード]]を[[山札の下]]に送る。[[バトルゾーン]]の[[カード]]ならば、[[クリーチャー]]だけでなく、[[クロスギア]]や[[フォートレス]]も選べるので、幅広い[[カード]]に対処できる。 特に[[フォートレス]]を[[除去]]できる点は非常に重要である。[[ドラゴン・サーガ]]以前の多くの[[除去]]では対処することができないため、それらの[[メタカード>メタゲーム#Mcard]]として注目されることとなった。 もちろん既存の[[除去]]が完全に退いたわけではなく、カード指定除去でない[[カード]]にも十分に居場所はある。[[スペック]]の違いに合わせて使い分けていくことが大切である。 カード指定除去の難点としては、[[ゲーム]]での実用性云々よりも[[ルール]]の難解さが挙げられる。[[進化クリーチャー]]、[[G・リンク]]した[[ゴッド]]、[[サイキック・スーパー・クリーチャー]]のような「複数枚のカードで構成されたオブジェクト」を狙った場合の処理が従来の[[除去]]とは異なるため、その点に注意する必要がある。 以下の[[ルール]]を熟読し、[[ゲーム]]の進行に支障を来たすことのないように心がけたい。 **ルール [#o6e6b098] -「◯◯ゾーンのカードを1枚選ぶ」など「カード」を指定する効果では[[カードタイプ]]に関係なく[[アンタッチャブル]]でない限り指定ゾーン内のどのカードでも選ぶことができる。 -[[バトルゾーン]]の[[カード]]と言った場合、対象に出来るのは[[クリーチャー]]、[[クロスギア]]、[[ウエポン]]、[[フォートレス]]、[[セル]]、[[鼓動]]、[[封印]]、[[フィールド]]、[[オレガ・オーラ]]である。 -[[シールドゾーン]]の[[カード]]と言った場合、対象に出来るのは[[シールドカード]]と[[城]]である。 --なお、[[城]]を直接狙うよりは[[要塞化]]してある[[シールド]]そのものを[[除去]]した方が威力が大きい。しかしカード指定除去の場合は[[シールドカード]]を指定するため、[[シールド・プラス]]によって1つの[[シールド]]を構成する枚数が2枚以上だった場合、[[城]]の[[除去]]が目的であれば[[城]]そのものを狙ったほうが良い。 -[[進化クリーチャー]]や[[サイキック・スーパー・クリーチャー]]など、複数のカードによって構成されるオブジェクトをカード指定の効果で選んで移動させる場合、その構成要素から直接指定枚数選んで移動させる。 --この場合、見かけ上は[[クリーチャー]]が[[墓地]]に置かれても[[ルール]]上の「[[破壊]]」に該当しないこともある。[[《封魔妖スーパー・クズトレイン》]]など、[[破壊]]のみに反応する[[能力]]もあるので、以下の処理をよく把握するようにしたい。 --また、[[アンタッチャブル]]を持つ[[ゴッド]]と[[G・リンク]]している[[ゴッド]]の場合、すべての[[効果]]を共有している為どのパーツも選ぶことは出来ない。 -2014/01/17の裁定変更に伴い、[[テキスト]]中における「カードを○○枚」の扱いが変更された。[[バトルゾーン]]や[[シールドゾーン]]におけるオブジェクトを指定し、移動を強要した場合、まるまるそのオブジェクトすべてを移動させるのではなく、そのオブジェクトを構成するカードから直接カードを指定枚数選んで移動させることになった。 -2015/7/15の裁定変更に伴い、複数枚数で構成される[[クリーチャー]]の扱いが変更された。変更前は、複数枚数で構成される[[クリーチャー]]の一部のカードだけがカード指定除去によって移動した場合、いかなる場合でも[[クリーチャー]]として[[離れた>離れる]]とは扱われなかった。変更後は以下のとおりである。 -[[進化クリーチャー]]の場合:[[進化クリーチャー]]を構成するオブジェクトの中から、[[カード]]を1枚選んで[[除去]]することになる。 --つまり[[進化クリーチャーの一番上]]を剥がすか、[[進化元]]のどれかを引き抜くということである。 --[[進化クリーチャーの一番上]]を剥がす場合、進化元が残る残らないに拘らず、クリーチャーが[[バトルゾーン]]を離れた扱いになる。[[墓地]]に置かれた場合は[[破壊]]扱いとなるので、[[《封魔妖スーパー・クズトレイン》]]で[[ドロー]]できる。 --[[進化元]]が[[バトルゾーン]]に残る場合、[[進化元]]は分離して別個の[[クリーチャー]]となる。残せる[[クリーチャー]]の数は本来必要な[[進化元]]の数までであり、例えば[[進化V]]の場合は2体を上限にして残せる。詳しくは「[[退化]]」の項を参照。 --進化元はクリーチャーとして扱われないため、進化元を引き抜いた場合はクリーチャーが[[バトルゾーン]]を離れた扱いにならない。[[墓地]]に置かれても[[破壊]]には当てはまらないので、[[《封魔妖スーパー・クズトレイン》]]で[[ドロー]]はできない。 --通常、[[進化クリーチャーの下]]は[[バトルゾーン]]ではないという扱いであり、[[進化元]]は[[カードタイプ]]を含むあらゆる[[特性]]を失う(2017/10/06付の[[デュエル・マスターズ総合ゲームルール]]変更による)が、カードとして見た場合バトルゾーンに存在するカードではあるためカード指定の効果で選ぶことができる。[[カード指定除去]]において、[[[[進化クリーチャーの下]]]]のカードの特性も参照されるため、[[マナコスト]]を参照する場合も額面通りに参照される。(2019/6/18付の[[デュエル・マスターズ総合ゲームルール]]) ---なお、過去の事例では、進化元のカード特性が完全に無視されることを根拠として、進化元のコストが定義されない=0コストとみなすものとする事務局暫定回答が出されたことがあった。 -[[G・リンク]]中の[[ゴッド]]の場合:[[クリーチャー]]が場を[[離れる]]扱いになり、[[ゴッド]]の持ち主が[[リンク]]している[[ゴッド]]から1体を選んで場から離す。 --通常の[[除去]]で[[G・リンク]]している[[ゴッド]]を[[除去]]の対象にした場合とほぼ同じ。 --違う点はカード指定除去の場合1つのオブジェクトの[[特性]]を参照して選ぶのではなく、1枚のカードの[[特性]]を参照して選ぶということ。 -[[覚醒リンク]]中の[[サイキック・スーパー・クリーチャー]]の場合:[[クリーチャー]]としてではなく、''[[サイキック・セル]]1枚として[[除去]]される''。 --[[クリーチャー]]として場を[[離れる]]ことを呼び水とする[[リンク解除]]や[[《豪遊!セイント・シャン・メリー》]]などの[[置換効果]]も適用されない。 --残った1〜2枚の[[リンク]]対象も[[リンク解除]]のように[[裏返す]]わけではないので、[[サイキック・セル]]として[[バトルゾーン]]に残る。従って[[バトルゾーン]]に維持できないため、対象の[[サイキック・セル]]が[[超次元ゾーン]]に戻った後、すぐさま後を追って[[超次元ゾーン]]行きとなる。 --以上をまとめると''カード指定除去1枚で、[[サイキック・スーパー・クリーチャー]]を丸ごと[[除去]]できる''。その上''[[クリーチャー]]が場を[[離れ>離れる]]た扱いにならない''。 -[[《ルナ・ミステリーマンション》]]などコストを参照している効果の場合、オブジェクトのコストではなく構成要素それぞれに記載されているコストを参照して移動させる。 --[[G・リンク]]している[[《龍神ヘヴィ》]]と[[《龍神メタル》]]は[[マナコスト]]が合算されて12になっているが、単体の[[マナコスト]]が5の《ヘヴィ》は[[《龍脈術 落城の計》]]の[[コスト]]6以下のカードを選ぶ効果で選ぶことができる。《ヘヴィ》か《メタル》のどちらを[[バウンス]]させるかの最終決定は持ち主が行う。 ---逆に[[《DXブリキング》]]の[[コスト]]6以下のクリーチャーを選ぶ効果では[[《龍神ヘヴィ》]]&[[《龍神メタル》]]は[[コスト]]12のクリーチャーなので破壊の対象には選べない。 --[[サイキック・スーパー・クリーチャー]]の場合でも各[[サイキック・セル]]それぞれの数値を参照し、それらは0コストとして扱う。 -非常にややこしいが、''「複数枚で構成された対象はそれぞれのカードを別個に数える」「進化元とサイキック・セルはクリーチャー扱いでない」''というのが原則である。この2点を覚えておきたい。 -[[《デーモン・ハンド》]]や[[《アクア・サーファー》]]など、通常の[[クリーチャー]][[除去]]の場合、[[進化クリーチャー]]は[[進化元]]と合わせて1体の[[クリーチャー]]として扱う。[[バトルゾーン]]以外の[[ゾーン]]に移動させた場合、[[進化元]]ごとまとめて移動し、移動させた先で別々の[[カード]]に分離する。 --[[シールドゾーン]]ではひとつの[[シールド]]が複数の[[シールドカード]]で構成される場合があるが、これとは関係ない。[[進化クリーチャー]]が[[バトルゾーン]]から[[シールドゾーン]]に移動する場合もひとつひとつ分離して置かれ、ひとつひとつ独立した[[シールド]]となる。ただし、[[シールド送り]]は原則[[進化]]が対象から外されており、この裁定が影響するのは[[《聖霊龍王 ヴィブロス・ヘブン》]]や[[《セレスティアル・アーク》]]などごく限られたカードを使用する場合に限る。 -[[封印]]もコスト制限の有無にかかわらず選べる。[[バトルゾーン]]にあるコスト0のカードとして扱われるためである。 --ただし、[[封印]]されている[[クリーチャー]]は無視され、[[バトルゾーン]]にいないものとして扱われるため、[[封印]]されている[[クリーチャー]]を構成する[[カード]]は[[カード指定除去]]の効果を受けない。 --[[クリーチャー]]以外の[[カード]]([[鼓動]]等)が[[封印]]されていてもそれは無視されないため、選ぶことができる。 **その他 [#v85c241b] -カード指定除去と通常の[[除去]]が区別されるようになったのは2014/01/17の裁定変更がきっかけである。これによって非常に複雑な[[ルール]]が生まれたため、[[デュエル・マスターズ]]が低年齢層向けのカードゲームであることも相まって批判の声もあった。 -逆に、[[デュエマ]]の可能性を広げたとして称賛の声もある。[[《センジュ・スプラッシュ》]]が[[進化クリーチャー]]の[[退化]]の手段として注目されるなど、新たな戦術や[[デッキタイプ]]が生まれる契機ともなった。 -[[ドラゴン・サーガ]]に入るとカード指定除去が一気に追加されるようになった。これは従来の[[除去]]では対処できない[[フォートレス]]が登場したためである。かつては多くみられた[[クロスギア]]専用の[[除去]]はどうしても[[汎用性]]が低くなってしまっていたため、その反省を活かしたものと見られる。そのため[[クロスギア]]の唯一無二と言っていい、「[[クリーチャー]]と比較して[[除去]]の[[汎用性]]が低いが故に[[除去]]されにくい」という利点は若干揺らぎつつある。 -元々[[破壊]]に長けている[[闇]]には、ゲームバランスを考慮してか[[単色]]デッキでの活用を前提としたカード指定除去に乏しい。実用的なものというと[[《時空の封殺ディアス Z》]]と[[《オールデリート》]]程度。前者は相手に選択権があるため、[[封印]]、龍魂の存在から考えると状況によっては利敵行為になりかねない。後者はコストが重すぎるため、実質的に[[ビッグマナ]]の[[フィニッシャー]]としての運用が基本となり、[[黒単]]での活用は難しい。 --後に[[《針柩医 ゼントヨウ》]]が登場したが[[《時空の封殺ディアス Z》]]同様選択権が相手にあり、その上自分もカードを選んで除去しなければならない。 **代表的なカード指定除去 [#m45313d8] 無色 -[[《トンギヌスの槍》]] -[[《アリゾナ・ヘッドショット》]] -[[《ゴールデン・ザ・ジョニー》]] -[[《ジョット・ガン・ジョラゴン Joe》]] -[[《ザンジェットW7》]] -[[《燃えるデット・ソード》]] 光 -[[《記憶の精霊龍 ソウルガルド》]] -[[《スーパー・エターナル・スパーク》]] --[[《奇石 ベイブレンラ/スーパー・エターナル・スパーク》]] -[[《煌龍 サッヴァーク》]] -[[《スパーク×スパーク》]] -[[《巡ル運命ノ裁キ》]](※自分のシールドのみ) 水 -[[《ルナ・ミステリーマンション》]] -[[《魔皇バルパス》]] -[[《金色証明》]] -[[《龍脈術 落城の計》]] -[[《龍脈術 水霊の計》]] -[[《チューン・アゲイン》]] -[[《センジュ・スプラッシュ》]] -[[《シャドーウェーブ・サイクロン》]] -[[《ハイドロ・フォーメーション》]] -[[《龍素記号Sg スパゲリア》]] -[[《南国別荘 クジハウス》]] 水(多色[[ツインパクト]]) --[[《六奇怪の三 〜意志を持つ水〜》>《墓標の封じ 遥典/六奇怪の三 〜意志を持つ水〜》]] --[[《シチュ―引き回し》>《ポットパイハット小僧/シチュ―引き回し》]] 闇 -[[《超神龍スカイ・ガルーダ》]] -[[《時空の封殺ディアス Z》]] -[[《オールデリート》]] -[[《時空の悪魔龍 ディアボロス ZZ》]](※自分の[[カード]]のみ) -[[《針柩医 ゼントヨウ》]] -[[《堕魔 ドゥンブレ》]](※自分のシールドのみ -[[《コダマの気合掘り》]](※自分のシールドのみ) 火 -[[《クライシス・ボーラー》]] -[[《炎竜凰シャイニング・ノヴァ》]] -[[《熱血龍 メッタギルス》]] -[[《スーパー獅子幻獣砲》]] -[[《トーチング・パニッシュ》]] -[[《英雄奥義 バーニング銀河》]] -[[《爆流忍法 不死鳥の術》]](※自分の[[カード]]のみ) -[[《ドドンガ轟キャノン》]] -[[《スープリンス》]] -[[《ハエタタ・チュリス》]] 火([[多色]][[ツインパクト]]) --[[《ジギー“TND”ボルト》>《ジギー“TND”ボルト/雷雲ドワン》]](※相手のシールドのみ) --[[《種デスティニー》>《イッコダス・ケイジ/種デスティニー》]] 自然 -[[《有毒類罠顎目 ドクゲーター》]] -[[《緑罠類有毒目 トラップトプス》]] -[[《ギガタック・ハイパー・トラップ》>《ハイパー・ギガタック/ギガタック・ハイパー・トラップ》]] -[[《龍装車 リブリジオ》]] 自然([[多色]][[ツインパクト]]) --[[《カルド・コバーン》>《暴走 グロール/カルド・コバーン》]] 多色 -[[《時空の支配者ディアボロス Z》]](※自分の[[カード]]のみ) -[[《メガ・ドラゲナイ・ドラゴン》]] -[[《完璧問題 オーパーツ》]] -[[《テック団の波壊Go!》]] -[[《ハムカツ団の爆砕Go!》]] -[[《極真龍魂 オール・オーバー・ザ・ワールド》]] -[[《闇鎧亜ジャック・アルカディアス》]] **参考 [#k9517ed6] -[[用語集]] -[[カード]] -[[除去]] -[[退化]] -[[オブジェクト]] -[[非クリーチャー指定除去]] -[[《トンギヌスの槍》]] -[[《龍脈術 落城の計》]] ---- 公式Q&A >Q.2枚の進化元を持つ[[《暗黒凰ゼロ・フェニックス》]]に、2枚のオレガ・オーラが付いています。[[《トンギヌスの槍》]]など、カードを対象とする効果によって[[《暗黒凰ゼロ・フェニックス》]]のみがバトルゾーンから移動し、進化元のクリーチャー2体が再構築される時、付いていたオレガ・オーラはどうなりますか? A.再構築を行う際、残した2体のクリーチャーのうち、いずれかに2枚のオレガ・オーラが付いた状態でバトルゾーンに残します。オレガ・オーラのみをクリーチャーに付けずに墓地へ送ることは出来ません。 [[引用元>https://dm.takaratomy.co.jp/rule/qa/33699]] >Q.[[《不夜城艦 クランヴィア》]]の下に呪文が置かれている状態で、[[《不夜城艦 クランヴィア》]]が封印された場合、[[《龍脈術 落城の計》]]などのカード指定の効果によって、[[《不夜城艦 クランヴィア》]]の下に置かれている呪文は選ぶことができますか? A.いいえ、選べません。[[《不夜城艦 クランヴィア》]]の下にある呪文も無視されている状態です。 [[引用元>https://dm.takaratomy.co.jp/rule/qa/33700]]