#author("2021-04-02T18:09:28+09:00","","")
#author("2021-04-09T13:34:46+09:00","","")
[[メタ]] > コスト踏み倒しメタ

*コスト踏み倒しメタ [#o92c302a]
//2019.06.09 [[コスト踏み倒し]][[メタ]]の記述があまりにも多い為、別ページで切り出し。

相手が[[コスト踏み倒し]][[能力]]を利用する際、それを妨害できる[[能力]]のこと。あるいはそのような[[能力]]を持った[[カード]]の総称。
[[コスト踏み倒し]]が[[踏み倒し]]と略されることがあるように、こちらも''踏み倒しメタ''と略されることもある。

[[DM-20]]の[[《百発人形マグナム》]]が初とされる。

多くは[[コスト踏み倒し]]で[[クリーチャー]]が[[バトルゾーン]]に出た時に反応し、即座にその[[クリーチャー]]を[[除去]]するという[[誘発型能力]]の形をとっている。
[[バトルゾーン]]に出ることすらできなくするものも多い。
また、[[《百発人形マグナム》]]や[[《ハイドラ・ギルザウルス》]]、[[《「戒律の大弓」》]]、[[《ドラグ変怪》]]など『該当[[クリーチャー]]の[[除去]]』以外のペナルティを課すものも存在する。

**コスト踏み倒しメタの分類 [#j2ba20cb]

気をつけなければならないのは、『コスト踏み倒しメタ』と一纏めに呼ばれるカード群でも、実際には''コスト踏み倒しを判定する条件がそれぞれ違う''点。したがって対策できるコスト踏み倒しの種類も異なってくる。

''太字''は[[置換効果]]による除去。(相)は相手ターンのみ。
//※は相手ターンのみ。
//※は殿堂入りを表す記号として既に使われてるので

|能力の発動条件|カード名|h
|[[マナ]]を[[タップ]]せずに[[クリーチャー]]か[[クロスギア]]を出すor[[呪文]]を唱えると反応|[[《百発人形マグナム》]]|
|[[マナ]]を[[タップ]]せずに[[クリーチャー]]をバトルゾーンに出すと反応|[[《早撃人形マグナム》]]|
|[[召喚]]せずに出すと反応|[[《異端流し オニカマス》]](相)|
|~|[[《マタドール・マルクーゼ》]](相)|
|[[召喚]]せずに出そうとするとロック|[[《洗脳センノー》]](相)|
|[[クリーチャー]]を[[マナゾーン]]のカードを[[タップ]]せずに使おうor召喚せずに出そうするとロック|[[《ラドン・ベップバーン》]](相)|
|[[クリーチャー]]を[[コスト]]を支払わずに召喚すると反応|[[《ハイドラ・ギルザウルス》]]|
|[[クリーチャー]]を[[コスト]]を支払わずに召喚しようor[[コスト]]を支払わずに[[呪文]]を唱えようとするとロック|[[《死海竜ガロウズ・デビルドラゴン》]]|
|[[クリーチャー]]を[[コスト]]を支払わずにバトルゾーンに出すと反応|[[《ウソと盗みのエンターテイナー》]]|
|~|[[《デスマッチ・ビートル》]](相)|
|~|[[《悠久を統べる者 フォーエバー・プリンセス》]]|
|~|''[[《悪魔神バロム・クエイク》]]''|
|~|[[《闇鎧亜キング・アルカディアス》]]|
|~|[[《キャタピラ親方》]]|
|~|[[《ポクチンちん》]](相)|
|~|[[《撃速 ザ・グナム》]](相)|
|~|[[《全員集合!アクア・三兄弟》>《全員集合!アクア・三兄弟/超次元ジェイシーエイ・ホール》]](相)|
|~|[[侵略ZERO]](相)|
|[[コスト]]を支払わずに[[呪文]]を唱えようとするとロック|[[《闇鎧亜クイーン・アルカディアス》]]|




他には[[革命チェンジ]]で出た[[クリーチャー]]に対しては[[《異端流し オニカマス》]]や[[《マタドール・マルクーゼ》]]で[[除去]]でき[[《洗脳センノー》]]に至っては出すことすら許さないが、[[G・ゼロ]]で出たクリーチャーの場合、[[コスト踏み倒し]]ではあるものの「[[召喚]]」なので[[《異端流し オニカマス》]]や[[《マタドール・マルクーゼ》]]では[[除去]]できず、[[《洗脳センノー》]]の[[ロック]]も通してしまう。

また、[[《制御の翼 オリオティス》]]や[[《絶対の畏れ 防鎧》]]や[[《奇石 ミクセル》>《奇石 ミクセル/ジャミング・チャフ》]]や[[《獣軍隊 ヤドック》]]や[[《ツネキン☆ゲームス》]]や[[《マグナム・ルピア》>《マグナム・ルピア/クリムゾン・チャージャー》]]や[[《堅珠ノ正裁Z》]]では[[コスト踏み倒し]]で出た[[クリーチャー]]だとしても、その[[コスト]]以上の[[マナ]]を相手が持っていれば[[ロック]]できない半面、「マナゾーンのカードをタップし、コストを支払って召喚」と言った召喚方法を取っても[[コスト軽減]]などでその[[コスト]]未満の[[マナ]]で出た[[クリーチャー]]は[[ロック]]できることがある。

そして、[[《百発人形マグナム》]]や[[《早撃人形マグナム》]]や[[《ラドン・ベップバーン》]]は「コストを支払った」ものとして扱う[[GR召喚]]や[[ギャラクシーGO]]はおろか、実際にコストを支払って召喚する場合でも[[《ベイB ジャック》]]や[[《蛙跳び フロッグ》]]の能力によってバトルゾーンにあるクリーチャーのみで支払って召喚しようとすると、「マナゾーンのカードをタップせず召喚」することになり[[ロック]]できる半面、[[《龍覇 ザ=デッドマン》]]の[[コスト踏み倒し]]能力は「マナゾーンのカードをタップして召喚」するため、[[ロック]]に引っかからない。

//また、自分のターン中、相手が手札から捨てた[[《パック・リーマン》]]の[[cip]]を相手の[[《ジョット・ガン・ジョラゴン》]]の[[ジョラゴン・ビッグ1]]によって使用し、自分の[[《ハタモチ・チュリス》]]を[[マナ送り]]にして相手がその[[cip]]で[[クリーチャー]]をコストを支払って[[召喚]]する場合、その[[召喚]]行為は「マナゾーンのカードをタップし、コストを支払って召喚」という召喚方法である。
//例として、[[コスト軽減]]で出た[[クリーチャー]]は[[《制御の翼 オリオティス》]]で[[除去]]できることがある。また、何らかの方法で自分のターン中に相手が[[《ハタモチ・チュリス》]]を出し、その[[能力]]で[[クリーチャー]]をコストを支払って[[召喚]]する場合、[[《単騎連射 マグナム》]]で妨害できる。

*** マナゾーンのカードの枚数を参照するタイプ [#mana]
「[[マナゾーン]]の枚数よりも[[コスト]]の高い[[クリーチャー]]」を出す」に対する[[メタ]]もある。これらもコスト踏み倒しメタと呼ばれるが、コスト軽減でプレイされたカードに引っ掛かる他、マナゾーンの枚数以下のコストのカードは、いくら踏み倒してもお構いなしである。言ってみれば、序盤であるほど機能しやすいメタなため、長期戦のデッキで使用するのはオススメできない。

|能力の発動条件|カード名|h
|[[マナゾーン]]の枚数よりも[[コスト]]の高いクリーチャーを出すと反応|[[《制御の翼 オリオティス》]]|
|~|[[《絶対の畏れ 防鎧》]]|
|~|[[《奇石 ミクセル》>《奇石 ミクセル/ジャミング・チャフ》]]|
|~|''[[《獣軍隊 ヤドック》]]''|
|~|''[[《ツネキン☆ゲームス》]]''|
|~|[[《マグナム・ルピア》>《マグナム・ルピア/クリムゾン・チャージャー》]]|
|~|[[《堅珠ノ正裁Z》]]|

また、後から[[除去]]する[[メタ]]もある。
|能力の発動条件|カード名|h
|[[マナゾーン]]の[[カード]]の枚数より[[コスト]]の高い相手[[クリーチャー]]|[[《サイコロプス》]]|
|~|[[《サイコロ町の半兵衛》]]|
|~|[[《ハムラティス・ジャッジ》>《赤攻銀 ハムラービ/ハムラティス・ジャッジ》]]|
|~|[[《シディアン・ビーティス》]]|
|~|[[《ジュラスティック・ハウル》>《界王類咆哮目 ジュラノキル/ジュラスティック・ハウル》]]|
|~|[[《得波!ウェイブMAX》]]|
|~|[[《「我の全ての力を捧げる!」》]]|
|[[マナゾーン]]の[[カード]]の枚数以上の[[コスト]]の[[クリーチャー]]|[[《オリオティス・ジャッジ》]]|
|[[マナゾーン]]の[[カード]]の枚数より[[コスト]]の高い相手[[クリーチャー]]がいると[[G・ゼロ]]の条件を満たす|[[《泡の魔神・アワンデス》]]|

***特定のゾーンから出すことを対象とするタイプ [#k0ced987]

コスト踏み倒しだけでなく、[[墓地召喚]]や[[マナ召喚]]といったコストを支払ってプレイする場合でもこの効果に引っかかったり、指定されたゾーンでなければ[[侵略]]や[[革命チェンジ]]と言った踏み倒しにはノータッチなため、これを踏み倒しメタと呼ぶことに違和感を覚える者も少なからずいる。

「一部の踏み倒しメタとしても機能する」と言った方が正しい。

|[[手札]]以外のゾーンから[[クリーチャー]]をバトルゾーンに出すと反応|[[《ドラグ変怪》]]|
|~|[[《ダルピ・ルッピー》]]|
|[[手札]]以外のゾーンから出せないようにする|[[《超九極 チュートピア》]]|
|~|[[《検問の守り 輝羅》]]|
|[[手札]]以外のゾーンから出そうとすると反応|''[[《とこしえの超人》]]''|
|[[手札]]以外のゾーンからコスト4以下の[[クリーチャー]]をバトルゾーンに出そうとすると反応|''[[《U・S・A・BRELLA》]]''|
|~|''[[《ワナビーワラビー》]]''|
|[[手札]]以外のゾーンからコスト4以下の[[クリーチャー]]をバトルゾーンに出すと反応|[[《「戒律の大弓」》]]|
|[[マナゾーン]]からor[[シールドゾーン]]からクリーチャーをバトルゾーンに出そうとするとロック|[[《バリバリ・ケドケド》]]|

***自分のターンにしか機能しないタイプ [#m55ed205]
これらは、「召喚以外で」や「コストを支払わずに」などと言った文章は使われていない。
しかし、非ターン・プレイヤーは、基本的にコストを支払ってプレイすることはできない((例外として、自分のターン中、相手が手札から捨てた[[《パック・リーマン》]]の[[cip]]を相手の[[《ジョット・ガン・ジョラゴン》]]の[[ジョラゴン・ビッグ1]]によって使用し、自分の[[《ハタモチ・チュリス》]]を[[マナ送り]]にして相手がその[[cip]]で[[クリーチャー]]をコストを支払って[[召喚]]する場合であれば、非ターン・プレイヤーであっても「マナゾーンのカードをタップし、コストを支払って召喚」という召喚方法が可能。))。非ターン・プレイヤーは、基本的に[[防御札]]として[[S・トリガー]]や[[S・バック]]、[[ニンジャ・ストライク]]など、踏み倒し系のカードしか使えないため、非ターン・プレイヤーのカードのプレイを防ぐことは、結果的に部分的な踏み倒しメタとして機能してしまう。これらは、相手の防御札を防ぐのがメインで、コスト踏み倒しを防ぐこと自体は主旨ではない。
しかし、非ターン・プレイヤーがコストを支払ってカードはプレイすることはできない((例外として、自分のターン中、相手が手札から捨てた[[《パック・リーマン》]]の[[cip]]を相手の[[《ジョット・ガン・ジョラゴン》]]の[[ジョラゴン・ビッグ1]]によって使用し、自分の[[《ハタモチ・チュリス》]]を[[マナ送り]]にして相手がその[[cip]]で[[クリーチャー]]をコストを支払って[[召喚]]する場合であれば、非ターン・プレイヤーであっても「マナゾーンのカードをタップし、コストを支払って召喚」という召喚方法が可能。))。非ターン・プレイヤーは、[[防御札]]として[[S・トリガー]]や[[S・バック]]、[[ニンジャ・ストライク]]など、踏み倒し系のカードしか使えないため、非ターン・プレイヤーのカードのプレイを防ぐことは、結果的に部分的な踏み倒しメタとして機能してしまう。これらは、相手の防御札を防ぐのがメインで、コスト踏み倒しを防ぐこと自体は主旨ではないため、コスト踏み倒しメタと言うよりは、カウンター封じと言った方が適切か。

|非[[ターン・プレイヤー]]の時に[[カード]]を使うと反応|''[[《単騎連射 マグナム》]]''|
|~|''[[《ダブル・リボルバードラゴン》]]''|
|~|''[[《スパダチ ケントナークR》]]''|
|非[[ターン・プレイヤー]]の時に[[召喚]]しようとするとロック|[[《呪紋のカルマ インカ》]]|
**対策 [#x068d980]

コスト踏み倒しメタに対する対策はまず[[除去]]することである。
多くは[[サイズ]]も小さく大した[[除去]][[耐性]]を持たないため[[《KAMASE-BURN!》]]や[[《デモンズ・ライト》]]などの軽量除去で十分。[[《デスマッチ・ビートル》]]などのパワーが高いクリーチャーには、パワーを問わない除去であることが常のバウンスが有効。また、[[《異端流し オニカマス》]]はアンタッチャブルが付いているため、[[選ばせ除去]]や[[全体除去]]、[[マッハファイター]]や[[アンタップキラー]]でないと原則退かせない。

また、コスト踏み倒しを主体とするデッキの場合、コスト踏み倒しメタを立てられるとゲームにならない場合がある。そこで、素出しから[[1ショットキル]]に向かうプランを用意したり、軽量[[ビートダウン]]要員を使ったりすると良い。

コスト踏み倒しメタの多くは反応した際に出されたクリーチャーを除去するため、除去耐性のあるクリーチャーを利用するのも良い。[[《時空の不滅ギャラクシー》]]や[[《気高き魂 不動》]]や[[《煌龍 サッヴァーク》]]などはその典型である。

**環境において [#z402dfe1]
[[不死鳥編環境]]の[[DM-20]]において初のコスト踏み倒しメタとなる[[《百発人形マグナム》]]が登場する。だが自分にもメタ効果がかかることや、[[選ばせ除去]]という性質から適当なウィニーを生贄にすればフィニッシャーの犠牲を回避できるなど、決定力に欠けたため当時の評価は高くなかった。

[[戦国編環境]]では実質当時のコスト踏み倒しメタをすべて無効にする[[《不滅の精霊パーフェクト・ギャラクシー》]]をエースとする[[【ギャラクシーコントロール】]]が活躍したため、コスト踏み倒しメタは機能しづらかった。

[[神化編環境]]から[[エピソード1環境]]にあった[[【エンペラー・キリコ】]]系統も[[cip]]による[[ソリティア]]で強引に突破できるため、やはり定着しなかった。

ところが[[エピソード2環境]]で[[【ミラクルとミステリーの扉】]]が台頭すると立場は一変。あちらが軽量除去カードをほとんど積めないこともあって、[[《百発人形マグナム》]]が環境に劇的に刺さるカードと化した。

[[DMR-07]]で[[《早撃人形マグナム》]]が登場しており、[[エピソード3環境]]において[[【ガネージャビート】]]で活躍した。エピソード2終盤には[[《ウソと盗みのエンターテイナー》]]が新たなコスト踏み倒しメタとして登場。[[《百発人形マグナム》]]と異なり踏み倒しで出たクリーチャーを確実に仕留められるため、以降の踏み倒しメタの主流となった。

[[DMR-15]]で[[《制御の翼 オリオティス》]]が登場し、以降[[革命ファイナル環境]]まで[[《ウソと盗みのエンターテイナー》]]と需要を二分した。

ただ、[[革命ファイナル環境]]では余りにコスト踏み倒しが横行したため、コスト踏み倒しメタは逆に除去でメタを張られることになり、下手すれば1ターン遅延しただけで退場することも多かった。当時の主要な踏み倒しメタは[[《爆炎シューター マッカラン》]]の射程圏内であり、不遇な時代でもあった。

[[新章デュエル・マスターズ]]以降はコスト踏み倒しメタが普及し、取り分け2コストにしてアンタッチャブル付きの[[《異端流し オニカマス》]]が主流カードとなった。[[《異端流し オニカマス》]]は攻撃可能でもあるためアタッカーとしても上質であった。勿論場持ちも非常に良く、これ1枚で詰むデッキも多かった。

[[双極篇]]になると[[《奇石 ミクセル》>《奇石 ミクセル/ジャミング・チャフ》]]が登場。こちらは[[ツインパクト]]であり呪文面の[[《ジャミング・チャフ》>《奇石 ミクセル/ジャミング・チャフ》]]がフィニッシュ手段として強力と、汎用性を損なわないメタカードとして環境に定着した。

一方、[[《異端流し オニカマス》]]はというと、[[双極篇]]になって[[マッハファイター]]や[[召喚]]扱いのコスト踏み倒しカードが多数登場し、さらに[[超天篇]]には[[GR召喚]]まで誕生したため、アタッカーとしての個性がどちらかというと強くなった。

[[十王篇]]では、一部[[GRクリーチャー]]が[[強力すぎた>ミッツァイル・マスターズ]]反省か、[[GRクリーチャー]]のメタとして「コスト4以下のクリーチャーを手札以外から出す事」に反応する[[着地置換効果]]を持ったコスト踏み倒しメタが多数登場した。ただ、GR召喚に反応するコスト踏み倒しメタと通常のコスト踏み倒しにしか反応しないコスト踏み倒しメタの両方を積めるデッキはそう多くなく、そうした事情から[[【青黒緑デッドダムド】]]が一時期息を吹き返し、[[【連ドラグナー】]]という露骨なコスト踏み倒しデッキが隆盛を極めるに至った。

**備考 [#uf3c84cb]
-[[墓地]]からの[[コスト踏み倒し]]に対する[[墓地利用メタ]]、[[手札]]からの[[コスト踏み倒し]]に対する[[ハンデス]]、[[マナ]]からの[[コスト踏み倒し]]に対する[[ランデス]]なども間接的に[[コスト踏み倒し]]に刺さる事がある。

**参考 [#sf5c9325]
-[[用語集]]
-[[メタ]]
-[[コスト踏み倒し]]