#author("2023-07-17T20:06:37+09:00","","") *メタ [#meta] 以下のいずれかの意味を持つ語。もしくはいずれかの略称。 +[[環境]]のこと([[メタゲーム>#metagame]])。 +1.から派生して、環境のトップで使われるカードやデッキのこと([[メタカード>#metacard]]、[[メタデッキ>#meta_deck]]、[[トップメタ>#top_meta]])。 +2.から派生して、環境のトップで使われるカードやデッキへの対策になるカードやデッキのこと([[メタカード>#metacard]]、[[メタデッキ>#meta_deck]])。 +3.から派生して、特定のカード・デッキへの対策を行うこと([[メタる>#metaru]])。 本来は『[[メタゲーム>#metagame]]』の省略形であるが、そこから派生を重ねたことで4.の意味で『メタ』『メタる』と使われることが一番多くなった。 **メタる [#metaru] 特定の仮想敵([[カード]]、[[デッキ]]、ないしは[[デッキタイプ]])に対して対策をとること。 仮想敵Aに対してBのカードで対策を取る時、『AはBのメタ』『AでBをメタる』と言うことができる。他の言い換えとしては『AはBに[[刺さる]]』など。 例として、[[ハンデス]]を多用する[[デッキ]]に対しては[[マッドネス]][[カード]]でメタることができる。 -メタカード・メタデッキの語から派生してきた頃は、[[環境]](メタゲーム)の状況を考えて本来なら採用されない・採用されづらいカードをあえて採用する、すなわち[[銀の弾丸]]や[[地雷]]に対して用いられる事が多かった。これはピンポイントな対策性能を持つカードが、単体ではその性能しか持たないものが多かったのも大きい。 --しかし、ピンポイントな対策性能加えて汎用的な性能を併せ持つカード(例:[[《異端流し オニカマス》]])が増えてくると、『採用されづらいカードをあえて採用する』という感覚が薄れ、さらに多種多様なカードとその対策カードが登場するにつれて環境レベルの話であることも薄れていった。その結果最終的な形として、単に『対策』という意味で用いられる形に落ち着いた。 -個人のよく使う[[デッキ]]に対抗するために対策[[カード]]を積み込むことを「対人メタ」という。基本的に仲間内の[[プレイヤー]]同士で行われることではあるが、あまりに露骨では単なる嫌がらせにしかならないので要注意。([[闇]]中心の[[デッキ]]を使うAさんに勝つために[[《牢黒の伝道師ミリエス》]]や[[《飛翔の精霊アリエス》]]で執拗にメタる、など) -高性能なメタカードを多く積んで、自分だけその影響を受けずに[[ビートダウン]]することを「メタビート」と呼ぶ。デッキ名にその単語を含むものには[[【可憐メタビート】]]などが存在している。 --おそらく知名度のある最古のメタビートは[[【チューザビートダウン】]]だろう。 -「メタ (meta-)」は本来「超越した、高次の」という意味の言葉であり、これ単体に「対策」という意味合いはない。 --ただし、対策をするということは必然的に仮想敵がいるということになるため、『高次のゲーム(メタゲーム)』をしているという部分からは外れていない。 --「メタ」そのものを正しい意味で使った言葉は「メタ発言」がある。ある物語の登場人物が、その世界を超越して製作者や読者サイドの目線で何かを語るというもの。 ---[[デュエル・マスターズ]]においては、本来[[クリーチャー]]世界の[[背景ストーリー]]を語るだけの[[フレーバーテキスト]]において、[[ゲームの進行>《行くぜ1号!ハムカツマン》]]、[[デッキ構築>《メタルポンの助》]]、果ては[[カードのサイズ>《最強龍 オウギンガ・ゼロ》]]などに言及しているものがメタ発言と言える。 **メタカード [#metacard] 特定のアーキタイプや行動をメタる[[能力]]を持ったカードを指す。 [[コスト踏み倒し]]を行う相手をメタる[[《百発人形マグナム》]]、[[呪文]]を多用する相手をメタる[[《封魔ゴーゴンシャック》]]などが代表例。 [[《電脳聖者タージマル》]]や[[《ストームジャベリン・ワイバーン》]]といった特定の[[文明]]にのみ有効な[[能力]]を持ったカードがメタカードとして使われることもあった。 -開発部内では「火消し」「水をかける人」を意味する「ホーザー(hoser)」と呼ばれている(([[射場本正巳]]氏の[[ツイート>https://twitter.com/syaba3/status/1476391340418158594]]))。特定のアーキタイプが強くなりすぎないように「消火」を行うイメージでデザインされているのだろう。 **メタゲーム [#metagame] //英語的にはmetaとgameに区切りがないのが正解の模様 試合(テキストで表現されるところの「ゲーム」)の内部要因だけではなく、それを取り巻く外部要因での駆け引きもひっくるめた「ゲーム」のこと。 「ゲーム」に接頭辞「メタ (meta- / 超越した、高次の)」が付いたもの。 この言葉は具体的には、その時点の[[カードプール]]や[[レギュレーション]]など様々な情報から予想される大会[[環境]]を仮想し、それに勝つための[[デッキビルディング]]において採用カードを取捨選択するという行為も、試合と同様の『駆け引き』、つまりゲームの一部であるとする考えに基づく。 転じて、大会などでよく使われるカードやデッキの流行や傾向、仮想敵、また、それに対する対策のことを指すようになった。 ざっくりとした意味では、''いわゆる『[[環境]]』とほぼ同義でである''。詳しい解説はそちらを参照。 -単に個別のカードの話ではなく、どのデッキタイプで挑むかもメタゲームの範疇である。大会が[[除去コントロール]]一色になると予想し、それへの勝率を極限まで高めた[[【チューザビートダウン】]]が2006年公式大会で優勝したという例がある。 -「メタゲーム」という言葉はほかのTCGでもよく使われている。ほとんどのカードゲームではこれが重要となる。 **メタデッキ [#meta_deck] メタゲーム上に参戦するデッキのこと。 あるメタ([[環境]])において影響を及ぼす[[デッキ]]。主に2つの意味合いを持つ。 1つ目は特定の[[デッキタイプ]]をメタった[[デッキタイプ]]のこと。 たとえば[[【ハイドロ・ハリケーン】]]は多くの[[クリーチャー]]主体の[[デッキタイプ]]に対して高い勝率を上げることができ、それらへのメタデッキである。 2つ目はメタゲームの頂点に存在する[[デッキタイプ]]のこと(=トップメタ)。 例として[[【ボルバルブルー】]]や[[【リーフ青単】]]などの、[[公式大会]]で日本一を獲得したことのある[[デッキタイプ]]は、間違いなくその[[環境]]におけるメタデッキだったと言える。 メタデッキが複数存在する[[環境]]はメタゲームの帰趨を読んでメタることが難しく、「混沌とした[[環境]]」などとも言われる。 しかし、上記のような[[環境]]は言い換えれば、[[デッキ]]の自由度が高い状態と言え、ゲームを楽しむためならそのような[[環境]]が理想的といえる。 **トップメタ [#top_meta] 文字通り、メタゲーム上で頂点に位置している[[デッキタイプ]]のことである。 基本的には[[グッドスタッフ]]など、安定している上に[[デッキ]][[パワー]]が高い[[デッキ]]がこの位置につくことが多い。しかしあまりに強力だったがために執拗にメタられ続け、最終的な使用率がそれほど伸びなかった[[【エンペラー・キリコ】]]([[神化編]]期)のような[[デッキ]]もある。 ***Tier [#tier] そのデッキのメタゲームにおける使用率を示す概念。 「Tier1」ならトップメタ、「Tier2」なら使用者はそこそこ、「Tier3」以上になると使用率が少ないことになる。 この概念が[[革命編]]では公式で用いられた([[デッドマン>Deadman]]が作成した資料であるため、デッドマンはこういう表現が好きなようである)。 ただし誰にでもわかりやすい表現ではないため注意は必要である。 **「メタ」関連項目 [#s201e81e] #ls2() **参考 [#t279c3aa] -[[用語集]] -[[環境]] &tag(用語集,メタ);