#author("2023-08-12T23:11:18+09:00","","")
#author("2024-09-05T04:08:17+09:00","","")
*《サイバー・&ruby(エー){A};・アイアンズ》 [#l843fe9f]

|サイバー・A・アイアンズ SR 水文明 (9)|
|クリーチャー:サイバー・コマンド 12000|
|T・ブレイカー|
|このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、カードを5枚まで引いてもよい。|
|自分の他の水のクリーチャーがバトルゾーンに出た時、そのターン、このクリーチャーはブロックされない。|

[[DM-36]]で登場した[[サイバー・コマンド]]。
[[cip]]で5枚まで[[ドロー]]する[[能力]]を持った[[パワー]]12000の[[T・ブレイカー]]。条件付きで[[ブロックされない]]能力を持つ。
この時代においては、[[水]][[単色]]の非[[進化]][[ファッティ]]はかなり珍しい。

単純に1枚で5枚もの[[ハンドアドバンテージ]]を得つつ、[[T・ブレイカー]]サイズの[[クリーチャー]]が残るのは驚異的。その分9[[コスト]]とかなり重いが、単体での[[カードパワー]]は申し分ない。
条件付きの[[アンブロッカブル]][[能力]]は、[[青単]]以外だと意外と発動が難しいものの、確実に[[T・ブレイカー]]を通せるのはなかなか便利。

運用としては、[[マナブースト]]や[[コスト踏み倒し]]で重さをカバーし、大量[[ドロー]]による[[リソース]]と《サイバー・A・アイアンズ》自身の打点で攻めていくことになる。
[[青緑]]基盤の[[デッキ]]ならば、[[マナブースト]]でいち早く《サイバー・A・アイアンズ》に到達した後、大量の[[手札]]を潤沢な[[マナ]]で戦力に変換していくことができる。[[青赤緑]]の[[ビートダウン]]ならば、[[スピードアタッカー]]による追撃で素早く[[ゲーム]]を畳むことが出来るだろう。
[[コスト踏み倒し]]ならば、[[サイバー]][[種族]]であることを活かし[[《超電磁トワイライトΣ》]]を使うと良い。そちらから出せる貴重な[[T・ブレイカー]]であり、大量[[ドロー]]は[[コンボパーツ]]集めや更なる[[クリーチャー]]展開に役立つ。

ただし、[[コスト]]が重いだけに[[ハンデス]]などの妨害を受けたり、激しい攻めを受けて着地の隙がないこともザラであるため、[[手札]]補充するための[[カード]]としては信憑性に欠ける。
他の[[ドロー]]手段と併用した上で、出す手段がある[[デッキ]]での隙を狙って大量[[ドロー]]出来る[[ファッティ]]として、十分に採用が検討出来る。
[[環境]]では[[【不滅オロチ】]]や[[【エンペラー・キリコ】]]の[[コスト踏み倒し]]や[[マナブースト]]先の1つとして、[[水]][[マナ]]を稼げて[[ドロー]]も出来る打点要員として採用されることがあった。

弱点として、この手の大型[[ドロー]]の例に違わず、返しの[[《ロスト・ソウル》]]が挙げられる。5枚以上もの大量の[[リソース]]を損失すれば、後々の戦いは厳しいものとなるだろう。
《サイバー・A・アイアンズ》の場合、高確率で本人の[[T・ブレイカー]]が残されるため、他に打点があれば十分に[[ごり押し]]出来る。故に[[マッドネス]]との相性が良く、同時採用すれば[[《ロスト・ソウル》]]に大きなリスクを伴わせることが出来る。

また、《サイバー・A・アイアンズ》を出したターンは基本相手の盤面にも[[手札]]にも触れられないため、返しの[[ターン]]は自由に動かれることになる。
相手としては、十二分に[[手札]]補充されてしまった以上[[ブレイク]]に積極的になる可能性が高いため、出す時は着地の隙を考慮したい。
構築によるカバー手段としては、[[シノビ]]や[[革命0トリガー]]は[[手札]]から発動できる防御札であるため相性が良い。[[スパーク]]や[[《終末の時計 ザ・クロック》]]で確実に時間を稼ぐのも良いだろう。

5[[ドロー]]によって[[ライブラリアウト]]が大きく近づく点にも気を付けたい。
任意であるため不用意に[[ライブラリアウト]]する危険性はないものの、《サイバー・A・アイアンズ》の[[能力]]を最大限使うこと自体が、ゲームスピードを著しく早めることになる。
[[ターボ]]から[[召喚]]を狙う場合、[[マナブースト]]でも[[山札]]を削るため尚更である。

ライバルとしては、後に登場した[[《サイバー・N・ワールド》]]や[[《「智」の頂 レディオ・ローゼス》]]などが挙げられる。
[[《サイバー・N・ワールド》]]は同じ[[サイバー・コマンド]]で、[[手札]]を[[山札]]に戻した後5[[ドロー]]であったり、相手にも[[手札]]補充の機会を与えたりと癖も強いが、[[ドロー]]前に[[山札回復]]するため、大量[[ドロー]]手段でありながら[[ライブラリアウト]]に強い。6[[コスト]]・[[パワー]]6000と手頃なサイズと優秀な基礎スペックも魅力。
[[《「智」の頂 レディオ・ローゼス》]]は 《サイバー・A・アイアンズ》以上の大型で[[能力]]も[[召喚]]時限定だが、5[[ドロー]]と同時に5[[ハンデス]]を放つため隙が少なく、[[エターナル・Ω]]も持つため[[フィニッシャー]]性能が高い。[[DM-36]]から間があっただけに[[カードパワー]]はさらに高く、[[召喚]]出来た時の[[アドバンテージ]]は《サイバー・A・アイアンズ》を大きく上回り、単純な大型[[ドロー]][[ファッティ]]としては大方役割を譲ることとなった。

総じてカタログスペック上は強力な[[クリーチャー]]であるものの、[[能力]]も[[コスト]]も全て大味なために難儀な点も多い[[クリーチャー]]となっている。
単純に[[切り札]]として採用すると、隙の大きさに苦しんだ挙句[[手札]]に溺れたまま[[ごり押し]]される(または打点を出す時間が足りず[[ライブラリアウト]]する)といった結果になりかねないので、柔軟な構築やゲーム運び、弱点埋める工夫を考えておきたい。

反面で、ただただ[[ドロー]]と[[パワー]]を高めた真っ直ぐなカードデザインには、シンプルかつ豪快な魅力が込められている。プレイ出来た際には、爽快な大量[[ドロー]]を楽しむと良いだろう。

-[[コスト論]]的に考え、[[ドロー]]1枚で1.5[[コスト]]×5枚=7.5[[コスト]]分[[パワー]]を減らしているとすると、この[[クリーチャー]]が[[バニラ]]であった場合、[[パワー]]はなんと約27000となる。9[[コスト]]でこの[[パワー]]と[[効果]]になるとは考えにくく、[[《緑神龍ディルガベジーダ》]]が「[[《パワード・スタリオン》]]を内蔵しているのでは?」と考えられているように、こちらも何らかの効果を内蔵していると考えられる。&br;また[[《インビンシブル・テクノロジー》]]等から、「場にタッチできず勝利に直結できない[[ドロー]][[効果]]は、高[[コスト]]になればなるほど[[コスト論]]的に軽視される」と考えることも出来る。単純に[[ファッティ]]の計算式が見直されているだけ、という可能性もあるが、今後オーバースペックな[[ファッティ]]のプールが増えない限り断定は難しいだろう。

-[[ドロー]]のみを目的とする場合、[[青単]]だと[[《理英雄 デカルトQ》]]で事足りてしまうため[[混色]]の[[デッキ]]で使うことになるだろう。[[青単]]で使うならば上記にもあるように[[《超電磁トワイライトΣ》]]を使うか、あるいは[[ブロックされない]][[T・ブレイカー]]といった部分を生かしたい。

-後に登場した同じ[[コスト]]の[[自然]]の[[《邪帝類強欲目 カリグラーティ》]]は、[[マナゾーン]]にすべての[[文明]]が揃っていれば[[cip]]で5枚[[ドロー]]でき、[[ワールド・ブレイカー]]の超大型[[クリーチャー]]となる。[[文明]]や[[能力]]が異なるため一概には言えないが、[[5色]]における立場としてはあちらに譲る形となるか。

-[[青緑]]構築の[[【ゲイル・ヴェスパー】]]では、自分の[[ターン]]中に[[ドロー]]して[[《水上第九院 シャコガイル》]]の[[エクストラウィン]]を発動させたい場合に採用を考慮される。

-DASHTVでは[[ユウ>デュエルヒーロー ユウ]]と[[アツト>デュエルヒーロー アツト]]が共に使用。それぞれ使い方が異なる。
--[[ユウ>デュエルヒーロー ユウ]]は[[DMD-13]]を改造したデッキで使用。手札補充で展開を補助した。
--[[アツト>デュエルヒーロー アツト]]は[[DMX-14]]の[[デザイナーズコンボ]]でもある[[《アクア・ライブラリアン》]]からの[[《ヒラメキ・プログラム》]]で呼び出して使用。大量に増やした手札から[[《真実の名 タイガー・レジェンド》]]を呼び出し、そこから大量の[[ブロッカー]]を展開することで手札補充能力を最大活用した。ちなみにこの回の[[ユウ>デュエルヒーロー ユウ]]と[[アツト>デュエルヒーロー アツト]]は何故か教育番組のようなノリになっている。
---上述の差別化の話になるが、このように''どうしてもコスト9でなければならない''場合に限っては、当然こちらが優先的に採用される。

-カード名のAとその間の点が目と口のようで顔文字に見えるため(・A・)と表記されることがある。([[俗称一覧]])

**[[デュエル・マスターズ プレイス]]では [#h6df6889]

|サイバー・A・アイアンズ VR 水文明 (9)|
|クリーチャー:サイバー・コマンド 12000|
|シンパシー:サイバー|
|バトルゾーンに出た時、カードを5枚引く。(手札の上限枚数を超えるなら、上限枚数に達するまで引く)|
|自分の水のクリーチャーはブロックされない。|
|T・ブレイカー|

[[DMPP-13]]で実装。[[ベリーレア]]に降格した。
[[シンパシー]]でTCG版より出しやすくなり、自身だけが条件付きで[[ブロックされない]]のが、自身含め味方の水を[[ブロックされない]][[常在型能力]]に強化された。

7体分しかバトルゾーンの枠がない仕様により、打点としてではなく媒介目的で小型をばらまくデッキタイプ自体が難しいため、「1マナで一気に大型4体召喚!」というロマンあふれる立ち回りはできない。
なお、7体目にこれを出す場合なら6軽減のため、実質的な最低コストは3である。7体目にこれを出すと手札が充実してもバトルゾーンの枠を取る[[カードタイプ]]が使えないロックが発生することを考えると、[[シンパシー]]は1〜3体程度に抑え、追加で[[《フェアリー・ギフト》]]なども重ねて枠に余裕を残して少ないマナで召喚するのが適しているだろう。

また5枚ドローが強制になっているのも痛く、大量展開しようものなら山札が一気に枯渇する。
[[バウンス]]といった除去も痛く、出しなおすだけで一気に[[ライブラリアウト]]に近づいてしまう。
[[《魔龍バベルギヌス》]]などにも気を付けたい。

**関連カード [#h54bd4ca]
-[[《「智」の頂 レディオ・ローゼス》]]
-[[《理英雄 デカルトQ》]]
-[[《邪帝類強欲目 カリグラーティ》]]
-[[《ファビュラス一番ドリップ》]]

-[[《サイバー・∀・ラスティ》]]
-[[《海憤混成 ジャガ・A・ルザー》]]
-[[《マジック・A・セミプーロ/♪閑かさや とにかくブレイン 蝉ミンミン》]]

**[[フレーバーテキスト]] [#dc275052]
-[[DM-36]]、[[DMPP-13]]&br;'''我は海の帝王!至上最強のチャンピオン!!――サイバー・A・アイアンズ'''
-[[DMX-12]]&br;'''どうやら、あの[[サイバーでプレミアムなカード>《真実の神羅 プレミアム・キリコ・ムーン》]]が[[復活>再録]]しているらしいな。――サイバー・A・アイアンズ'''
-[[DMX-14]]&br;'''[[ライブラリアン>《アクア・ライブラリアン》]]!よくぞ[[ヒラメいて>《ヒラメキ・プログラム》]]くれた!――サイバー・A・アイアンズ'''
-[[DMD-13]]&br;'''[[カツキング>《無敵剣 カツキングMAX》]]!オレの知識をお前に預ける! ---サイバー・A・アイアンズ'''
//-[[プロモ>プロモーション・カード]](P43/Y14)&br;'''その[[ドロー]]力、エース級!!'''

**収録セット [#z7f4ffe1]
***[[デュエル・マスターズ]] [#o9332ec7]
-illus.[[Hisanobu Kometani]]
--[[DM-36 「覚醒編(サイキック・ショック) 第1弾」>DM-36]]
--[[DMX-12 「ブラック・ボックス・パック」>DMX-12]]
--[[DMX-14 「最強戦略パーフェクト12」>DMX-14]]
--[[DMD-13 「スーパーデッキMAX カツキングと伝説の秘宝」>DMD-13]]
--[[プロモーション・カード]](P43/Y14)

***[[デュエル・マスターズ プレイス]] [#ed36a8c1]
-CV:[[閻子丹]]
-illus.[[Hisanobu Kometani]]
--[[DMPP-13 「超次元開放 -PSYCHIC SHOCK-」>DMPP-13]]

**参考 [#gc375d89]
-[[サイバー・コマンド]]
-[[cip]]
-[[ドロー]]
-[[水]]
-[[クリーチャー]]
-[[ターン]]
-[[ブロックされない]]
-[[T・ブレイカー]]
-[[ヒーローズ・カード]]

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