#author("2024-05-02T11:41:57+09:00","","")
#author("2024-05-02T11:50:35+09:00","","")
*《チャケの&ruby(ケチャ){応援};》 [#top]

|チャケの応援 UC 自然文明 (3)|
|呪文|
|S・トリガー|
|このターン、クリーチャーはプレイヤーを攻撃できない。|
|このターン、バトルゾーンにある自分のクリーチャーすべてのパワーは+2000される。|

[[DMR-15]]で登場した[[自然]]の[[呪文]]。

[[唱えた>唱える]][[ターン]]中、すべての[[クリーチャー]]の[[プレイヤー]]への[[攻撃をロック>攻撃ロック]]し、自分のクリーチャーを[[パンプアップ]]+2000する[[S・トリガー]]。
クリーチャーへの[[攻撃]]は[[ロック]]できない。

使い方は以下の2種類がほぼすべて。

+自分ターン中に唱えて、一時的な[[パンプアップ]]で[[殴り返し]]か[[タップキル]]する。
--上昇量は[[《オーラ・ブラスター》]](そちらは[[パワーアタッカー]]+2000)や[[《鼓動する石版》]]の数字と同じ。[[《大集結!ドングリ軍団》]]系と同じく、自分のクリーチャーの[[火力]][[S・トリガー]]対策には使えない((同時採用するかは抜きにして、[[ダイヤモンド状態]]も重ねがけすれば相手プレイヤーに攻撃ができるようになる。))。
+相手ターン中に唱えて、非選択で相手獣全員に自分への攻撃を防ぐ。
--色的に呪文の踏み倒しは得意ではないが、何らかの方法で[[S・トリガー]]以外でも相手ターン中に唱えてももちろん効果がある。[[《カンゼン邪器 <不明.鬼>》]]でマナゾーンから[[《イグゾースト・II・フォー》]]を踏み倒すなどで実現可能。

[[コスト]]やパワー、クリーチャーの選択数の制限なくすべてのクリーチャーに[[攻撃ロック]]を掛けられるため、[[S・トリガー]]で唱えた場合の使用感は[[自然]]版[[オールタップ]]に近い。
//パワー制限のある《チャケの応援》には《キューデン・トラップ》がある
[[アンタッチャブル]]にも効き、[[《熱血星龍 ガイギンガ》]]などの[[選ばれた時]]の[[能力]]も[[誘発]]させずに対処できる。

[[赤緑]]系の速攻デッキは[[防御札]]に乏しいため[[光]]の[[S・トリガー]]を[[タッチ]]したくなることも少なくないだろうが、[[タッチ]]で3文明目を入れると[[色事故]]のリスクも上がる。あるいは[[《成長の面 ナム=アウェイキ》]]を入れるような[[マナ武装]]活用デッキ([[【緑単サソリス】]])、1ターン目にコスト1の自然のクリーチャーを召喚したいデッキ([[【緑単ベアフガン】]])では純粋に自然以外の文明は可能な限り全抜きしたい。このカードを採用すれば防御力の最大値は[[《スローリー・チェーン》]]を[[タッチ]]した構築とほぼ変わらないまま、緑の量を維持できる。

[[インフレ]]が進んでからも[[緑単]]でありながら信頼度の高いS・トリガーという独自性が評価され、光より自然の投入枚数が重要、または光は要らないというデッキに《チャケの応援》や[[《Rev.タイマン》]]が使われることは多々ある。

**ルール [#rules]
-[[テキスト]]からは若干読み取りづらいが[[攻撃ロック]]の対象は各[[プレイヤー]]ではなく、あくまで[[唱えた>唱える]]時点で[[バトルゾーン]]にいた[[クリーチャー]]である。
--[[バトルゾーン]]に相手の[[《超戦龍覇 モルトNEXT》]]と[[《闘将銀河城 ハートバーン》]]があり、《モルトNEXT》のその[[ターン]]最初の[[攻撃]]で[[ブレイク]]された[[シールド]]からこの[[呪文]]を[[S・トリガー]]で唱えたとする。
[[攻撃の後]]《モルトNEXT》が[[アンタップ]]し《ハートバーン》は[[龍解]]するが、この時龍解後の[[《超戦覇龍 ガイNEXT》]]は《チャケの応援》を唱えた時点ではバトルゾーンにいなかった扱いなので''攻撃できる''。
実装間もない頃の[[デュエプレ]]でよく見られた盤面であり、SNSは初心者の困惑の声で溢れていた。
---ルールを理解している者にとってはそもそも[[攻撃ロック]]系の[[S・トリガー]]で[[《超戦覇龍 ガイNEXT》]]対策を考えること自体無理がある話なのだが、有名な[[《調和と繁栄の罠》]]はこの例外で[[メタカード]]になっているという歴史があり、わずかな[[テキスト]]の差で明暗が分かれる場合があることがこのルールのややこしさに拍車をかけていた。

-[[ダイヤモンド状態]]はこのカードによる[[攻撃ロック]]も無効にする。ダイヤモンド状態を[[付与]]するカードとこのカードのどちらを先に使ったかは関係ない。

**比較対象 [#q7369921]
[[《Rev.タイマン》]]は[[革命]]2で相手のみに全体[[攻撃ロック]]を放ち、しかもそれが次の自分の[[ターン開始ステップ]]まで継続する。[[手打ち]]でも相手1体or全体への攻撃ロックとして使え、[[《奇天烈 シャッフ》]]など強力な[[アタックトリガー]]を持つ[[クリーチャー]]への[[メタカード]]になりうる。

[[革命]]2未達成時の[[《Rev.タイマン》]]のコストパフォーマンスはかなり悪いが、手札にありさえすれば[[《♪やせ蛙 ラッキーナンバー ここにあり》>《ボン・キゴマイム/♪やせ蛙 ラッキーナンバー ここにあり》]]と同じく[[《DARK MATERIAL COMPLEX》]]の次のターンの[[ワールド・ブレイカー]]を遅延できる場面もあるだろう。

しかし、[[《Rev.タイマン》]]は現代[[デュエマ]]で跋扈する後から出てきた[[召喚酔い]]しないクリーチャーには攻撃ロックが無効で[[手打ち]]で頻繁に撃てるものではないし、[[アタックトリガー]]対策になるのは[[召喚酔い]]で発動までタイムラグがある相手だけ。よって《チャケの応援》とは好みで使い分けても問題ない。

自分ターンに唱えて役立つ汎用性を捨てた代わりに、[[S・トリガー]]としての信頼度を重視した場合が《チャケの応援》の採用となる。
相手が[[《切札勝太&カツキング -熱血の物語-》]]意識で[[シールド]]3つ残し[[ブレイク]]、または[[【青赤マジック】]]の成長[[革命チェンジ]]ならびに[[S・トリガー・プラス]]意識で1点刻んでくる場面なら、それらのついでに弱体化のリスクがある[[《Rev.タイマン》]]と比べ、いずれの状況でもフル[[スペック]]で唱えられる。

-[[受け]]性能だけで見た[[類似カード]]には、クリーチャーを「[[選ぶ]]」[[《ニアピン・モスキート》]]、フルスペックの発動条件が極端に厳しい[[《「ナチュラル、タイマン!」》>《頂上龍覇 サソリス2nd/「ナチュラル、タイマン!」》]]も考えられるが、[[防御札]]メインでの運用としては《チャケの応援》の比較対象の土俵にすら上がっていない。
ただし、それぞれクリーチャーとしての長所があるため、種族などで噛み合う部分があるならクリーチャー側のおまけとして防御ができるカードとしてそれらを採用するデッキも存在する。

**状況が限定的なテクニック [#m94095a6]
全体的に、[[攻撃ロック]]を延命以外のメリットとして使うことと、1ターン限定の[[パンプアップ]]は戦況によって有用性の振れ幅が大きいため、ピンポイントでの活用となる。

-相手が[[《ペリオンブレス・ドラグーン》]]などの[[攻撃強制]]を発揮している場合、[[手打ち]]で味方が相手プレイヤーに攻撃しようとする作用を止める[[《光線人形ストリウム》]]的な戦法がある。
-相手が[[《煉獄大帝 キング・ロマノフ》]]などの[[攻撃強制]]を発揮している場合、[[手打ち]]で味方が相手プレイヤーに攻撃しようとする作用を止める[[《光線人形ストリウム》]]的な戦法がある。

-自分が[[《イガルス・ドラグーン》]]などの[[攻撃強制]]かつプレイヤーにもクリーチャーにも攻撃先を許している場合、攻撃先をクリーチャーのみに限定させることができる。《チャケの応援》は先打ちで相手ターンまで効果が継続はしないため、運良く[[S・トリガー]]で《チャケの応援》を唱えることに成功した場面に限る。
-自分が[[《煉獄大帝 キング・ロマノフ》]]などの[[攻撃強制]]かつプレイヤーにもクリーチャーにも攻撃先を許している場合、攻撃先をクリーチャーのみに限定させることができる。《チャケの応援》は先打ちで相手ターンまで効果が継続はしないため、運良く[[S・トリガー]]で《チャケの応援》を唱えることに成功した場面に限る。

-自分ターンに唱えて得られる[[パンプアップ]]は上昇量こそ微々たるものだが味方全体に[[効果]]がある。[[小学生デュエマ>《終剣連結 アビスハリケーン》]]と揶揄されるノーガード殴り合いが行われている場面で、強く使える余地がある。この点は[[《Rev.タイマン》]]では真似できない。
[[効果]]は[[ターン終了ステップ]]に切れるので、[[タップキル]]に使ったクリーチャーは無防備な状態で次のターンを迎えることになる点に気をつけたい。

-相手ターンに唱えて得られる[[パンプアップ]]は以下の理由でまともに使っても限定的にしか役に立たない。
#region2(詳細){{
大原則として、デュエマのプレイングとして基本的に[[殴り返し]]は[[S・トリガー]]で不測の事態が起こらないように[[攻撃ステップ]]でクリーチャーを一通り攻撃してから、余裕があればプレイヤーに攻撃も行い[[ブレイク]]するものである。[[S・トリガー]]の《チャケの応援》でパワーが上がるのはブレイクされてからなのですでに手遅れ。

その原則が覆される場面は1つだけあり、クリーチャーに攻撃していては状況が好転しない、言い換えれば[[ダイレクトアタック]]で試合に勝って終わらせることで盤面不利を帳消しにできる場面となる。

以下、「自分」は余剰打点を確保して次のターンで[[リーサル]]があるプレイヤー、「相手」は対処しないと次のターンで[[ダイレクトアタック]]で負けるプレイヤーとする。
相手は、自分のタップしているクリーチャーを可能な限り踏んでも[[打点]]が足りてしまっているなら、相手は[[ダメージレース]]で逆転するために[[プレイヤー]]を攻撃するしかないが、その場合は[[S・トリガー]]で《チャケの応援》を踏んだ時点で[[投了]]に近しい状態となり、そうなれば殴り返し耐性に意味をなさない。

ちなみに相手視点で有効な[[S・トリガー]]([[《終末の時計 ザ・クロック》]]、[[オールタップ]]など)を積んでいるのでまだ投了しないという場合でも、誤差レベルだが殴り返しはしない方がいい。想定した状況では仕方なしに行う殴り返しをしたところで打点削りには不十分なのは明白で、アンタップ状態のままターンを返さないと、[[今引き]]スピードアタッカーなどで残したい打点が潰される危険性が高まるからである。

-厳密には、手札にスピードアタッカーを抱えられていて、見えている打点の対処だけでは[[リーサル]]解除できない状況も相手側が早急に[[ダイレクトアタック]]で勝ちに行かなければならない場面である。この場合は基本的に盤面処理をしている場合ではないが、そのSAが[[《弾丸超邪 クロスファイア》]]や[[《BAKUOOON・ミッツァイル》]]のような自分のクリーチャーが規定数いないと出せないクリーチャーだと盤面処理が[[リーサル]]回避に影響を与えだすので話が変わってくるが、そこまで条件を絞るとこのカードの解説から離れた内容になるためここでは考慮しない。

-他には、クリーチャーに向かって攻撃しているクリーチャーが[[アタックトリガー]]で[[強制]]で相手のシールドをブレイクする能力を持っていた場合も、順序が[[ブレイク]]→[[バトル]]となり、《チャケの応援》の[[パンプアップ]]が割り込んで役に立つ可能性がある場面だが、そちらもここでは考慮していない。
}}

**環境において [#t0d73574]
全カードでも珍しく、アンタップ[[マナ基盤]]兼[[防御札]]としての役割しかほぼ持たせられないのに[[環境]][[デッキ]]に採用された実績を持つ[[カード]]。
比較対象の[[オールタップ]]も基本的に[[防御札]]前提の効果だが、相手のブロッカー無力化や大規模[[タップキル]]ができる。[[《スローリー・チェーン》]]は自身の能力で自分のターン中に唱えて仕込み兼シールドゾーンの[[盾落ち]]対策ができてはるかに《チャケの応援》より潰しが効く。

登場から[[革命編環境]]にかけては[[【緑単サソリス】]]で使われた。革命編環境では[[【緑単ベアフガン】]]も主な居場所であった。

[[新章デュエル・マスターズ環境]]では1ターン耐えれば勝てる[[【速攻】]][[ミラーマッチ]]意識で[[【赤緑レッドゾーン】>【レッドゾーン】#dddfb4d3]]に使われた。同時期[[【成長ドギラゴン剣】]]にも採用され、[[CS>チャンピオンシップ]]準優勝などの成績を残した。

「[[DMGP-9th>公認グランプリ]]」でベスト64に残った[[【ネイチャーループ】]]に3枚採用されていた。

2024年3月11日[[殿堂レギュレーション]]改定直後、[[《水晶の祈り/クリスタル・ドゥーム》]][[ループ]]型の[[【フィオナアカシック】]]に4枚採用されCS優勝を果たした。
[[【青赤マジック】]]や[[【黒緑アビス】]]に無効化されにくく、[[防御札]]として信頼度が高かった。

この頃は[[類似カード]]の[[《Rev.タイマン》]]も根強い人気があり、実際に「[[全国大会2023>公式大会]]」9位入賞の[[【白緑巨大天門】]]は《Rev.タイマン》4枚《チャケの応援》0枚という[[レシピ]]だった。
当時は[[《切札勝太&カツキング -熱血の物語-》]]がほぼ[[環境]]に存在せず、そちらのおまけで[[メタ]]られるリスクが低かったことも一因だろう。

**その他 [#note]
-[[フレーバーテキスト]]で喋っている《応援の面 チャケ》はその名前と姿から[[ビーストフォーク號]](単[[種族]])である可能性が高いが、[[王道篇]]現在[[カード]]化されていない。(→[[フレーバーテキストが初出のカード]])
--元ネタは[[勝太編]]の登場人物である[[ぶっ''ちゃけ''>ぶっちゃけ]]。[[ぶっちゃけ]]のオマージュと思われるクリーチャーには他に[[《雪精 チャケ》]]もいる。

-上記キャラクターが元ネタであること、背景に[[ハラグロX]]が描かれていることを踏まえると[[イラスト]]のモチーフは「オタ芸((オタク=アイドルファンによるコンサート等での独特なパフォーマンス))」か。アイドルへの応援が[[パンプアップ]]になるイメージだろう。
また、[[《チャッチャケ・トラップ》]]で確認できる《応援の面 チャケ》の全身図は作務衣に鉢巻という出で立ちで、[[ハラグロX]]こと腹の色真っ黒ーバーXの[[元ネタ>https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%82%E3%82%82%E3%81%84%E3%82%8D%E3%82%AF%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%90%E3%83%BCZ]]のファンの呼称である「モノノフ」も意識されているようである。

-「ケチャ」はインドネシア、バリ島の伝統的な舞踏劇。古代においては男声合唱によって童女に祖霊を憑依させる呪術だったとされており、女性アイドルとファンの関係にも通じるところがある。

-[[デュエル・マスターズ プレイス]]では[[DMPP-23]]で実装。[[レアリティ]]が[[コモン]]になった。

**関連カード [#card]
-[[《Rev.タイマン》]]
-[[《タイマンやろうぜ!》]]

-[[《チャケの心意気》]]
-[[《チャッチャケ・トラップ》]]

**[[フレーバーテキスト]] [#rbc311c7]
-[[DMR-15]]、[[DMPP-23]]&br;'''ヨーーーシ!オッシャ、いくぞー! ---応援の面 チャケ'''

**収録セット [#zdc45975]
***[[デュエル・マスターズ]] [#m13f44d4]
-illus.[[MATSUMOTO EIGHT]]
--[[DMR-15 「ドラゴン・サーガ 第3章 双剣オウギンガ」>DMR-15]](33/55)

***[[デュエル・マスターズ プレイス]] [#ac782f4f]
-illus.[[MATSUMOTO EIGHT]]
--[[DMPP-23 「双剣王凱旋 -DRAGHEART SOLUTION-」>DMPP-23]]

**参考 [#w4fe814e]
-[[S・トリガー]]
-[[攻撃ロック]]
-[[パンプアップ]]

&tag(呪文,自然文明,緑単,単色,コスト3,S・トリガー,攻撃ロック,パンプアップ,全体パンプアップ,パンプアップ+2000,UC,アンコモン,MATSUMOTO EIGHT,呪文 (デュエプレ),自然文明 (デュエプレ),緑単 (デュエプレ),単色 (デュエプレ),コスト3 (デュエプレ),S・トリガー (デュエプレ),攻撃ロック (デュエプレ),パンプアップ (デュエプレ),全体パンプアップ (デュエプレ),パンプアップ+2000 (デュエプレ),C (デュエプレ),コモン (デュエプレ),MATSUMOTO EIGHT (デュエプレ));