#author("2024-09-08T12:23:28+09:00","","")
#author("2024-10-12T19:22:06+09:00","","")
*《ドンドン&ruby(シャワー){水撒く};ナウ》 [#top]

|ドンドン水撒くナウ SR 水/自然文明 (5)|
|呪文|
|''S・トリガー''|
|自分の山札の上から2枚を、タップして自分のマナゾーンに置く。|
|クリーチャーを1体、自分のマナゾーンから手札に戻す。その後、そのクリーチャー以下のコストを持つ相手のクリーチャーを1体選び、持ち主の手札に戻してもよい。|

[[DMEX-06]]で登場した[[水]]/[[自然]]の[[呪文]]。

[[《ドンドン吸い込むナウ》]]と[[《フェアリー・シャワー》]]を掛け合わせたようなカードで、[[強制]]で自分の[[山札の上]]から2枚を[[タップイン]]で[[マナブースト]]し、その後[[クリーチャー]]を1体[[マナ回収]]する。そして、マナ回収したクリーチャーの以下の[[コスト]]のクリーチャーを1体[[任意]]で[[バウンス]]する能力を持つ。

これ1枚で[[マナ加速]]、[[手札補充]](厳密には[[マナ回収]])、[[バウンス]]の3つのアクションを起こすことができ、しかも[[S・トリガー]]までついている。[[S・トリガー]]で相手ターン中に唱えること前提であれば、[[《フェアリー・シャワー》]]の上位互換に迫るスペック。そうでなくとも、[[除去]]を兼ねる[[デッキ]]の潤滑油が強力であることは[[《デモンズ・ライト》]]が証明しており、[[汎用性]]・対応力重視の環境では重宝する。

[[《Dの博才 サイバーダイス・ベガス》]]でも踏み倒せるため運用性は抜群。[[【5色フェアリー・ミラクル】]]などの[[多色]][[デッキ]]における[[マナ基盤]]としても優秀。

ただ、デッキの潤滑油としてみる場合、コスト5である為やや手打ちするには重く、[[《フェアリー・ライフ》]]などの2マナのマナブーストから繋ぐことが出来ないのは懸念点。3→5→7と繋ぐか、バウンスを持つので除去S・トリガーの1枚として見ると採用しやすいだろうか。ただし、増えるマナはタップインのため使ったターンには利用できず、[[バウンス]]を目的に使う場合、回収したカードのコストに依存してしまうため、好きなカードを選べない場合があるなど、かゆい所に手が届かないバランスとなっている。特に[[バウンス]]が有効な大型獣が範囲外になりやすいのは防御札としては辛い所。

[[ニンジャ・ストライク]]との相性も抜群。[[ニンジャ・ストライク]]の発動に必要な[[マナ]]を増やしながら、[[マナゾーン]]から[[《怒流牙 佐助の超人》]]や[[《怒流牙 サイゾウミスト》]]を回収することもできる。[[バウンス]]も行えることを考えると、その防御力は高いと言える。[[《フェアリー・ライフ》]]、[[《フェアリー・シャワー》]]も投入して、[[S・トリガー]]付きの[[マナ加速]]カードを12枚体制にすれば、[[《怒流牙 サイゾウミスト》]]の[[ニンジャ・ストライク]]7も格段に達成しやすくなるだろう。[[《龍装艦 チェンジザ》>《龍装艦 チェンジザ/六奇怪の四 〜土を割る逆瀧〜》]]の[[能力]]で唱えることができる[[コスト]]範囲でもあるため[[【チェンジザドンジャングル】]]はもちろんのこと、様々なデッキで活躍が期待できる。

同じく2マナブーストとマナ回収ができるカードとして[[《コクーン・シャナバガン》]]があるが、[[【ブライゼシュート】]]のように積極的に[[スーパー・ボーナス]]の誘発を狙うようなデッキ以外では、手軽さと安定性の高いこちらに軍配が上がる。

[[バウンス]]に関しては、例えば[[【カイザー「刃鬼」】]]に入れれば[[《「必勝」の頂 カイザー「刃鬼」》]]や[[《「修羅」の頂 VAN・ベートーベン》]]などの11コストまで現実的に参照できる。

**環境において [#environment]

登場直後は、案の定[[ビッグマナ]]で使われることが多かった。

[[DMBD-09]]・[[DMBD-10]]が発売してからは、環境のトップに君臨するようになった[[【青黒緑デッドダムド】]]にも投入されたが、[[【赤単ブランド】]]において[[名目コスト]]の[[重い]][[《伝説の禁断 ドキンダムX》]]を[[バウンス]]できないことが痛手となった。

[[DMRP-11]]に入ってからは、[[GRクリーチャー]]の[[インフレ]]により[[【ミッツァイル】]]が暴れ出し、[[【青黒緑デッドダムド】]]はそれに速度敗けするようになる。さらに、[[青緑]]の[[S・トリガー]]としても、1枚で2回[[GR召喚]]できる[[《スゴ腕プロジューサー/りんご娘はさんにんっ娘》]]に居場所を取られるようになり、早くも環境から退いてしまうようになる。[[ビッグマナ]]も[[高速化]]によって速度についていけなくなっており、世間の高い評価とは裏腹に、環境デッキでこのカードが入り込む余地がない状態になっていた。

2020年1月1日の[[殿堂レギュレーション]]改訂後も、GRの暴走化は止まらず、相変わらず[[《スゴ腕プロジューサー/りんご娘はさんにんっ娘》]]が使われ続けており、依然環境に居場所がなかった。

しかし、[[DMRP-13]]では[[GR]][[メタ]]が登場し、新たなデッキ[[【白青緑バズレンダ】]]の構築に投入されるようになったため、これからの活躍が再び期待される。

2020年7月1日の[[殿堂レギュレーション]]改訂以降は、[[ビッグマナ]][[デッキ]]と共に環境に顔を出すようになる。

[[王来篇環境]]で大流行を果たした[[【5色コントロール】]]で使われるが、[[《ドンドン火噴くナウ》]]が登場してからはそちらが優先されるケースが増えた。[[マナゾーン]]の[[カード]]への干渉なら[[《地封龍 ギャイア》]]や[[《砕慄接続 グレイトフル・ベン》]]で十分可能というのもある。とはいえ、こちらにも序盤に[[マナチャージ]]した[[ニンジャ・ストライク]]を狙って[[マナ回収]]できるという、あちらには真似できない利点がある。

[[オリジナル]][[環境]]では盤面の取り合いになることが[[アドバンス]]より多いため、当初は[[【5色コントロール】]]で大活躍していたが、[[王来篇]]開始からしばらくすると採用されない構築がメインとなった。

ただ同じ【5色コントロール】系統でも、[[1枚積み]]中心の構築で偶に結果を残していた。

2022年1月1日[[殿堂レギュレーション]]改訂により[[【キリコチェイングラスパー】>【キリコスクリプトループ】#h390b9e7]]が成立すると、3[[コスト]]以下の[[軽量級]][[呪文]]が[[メインデッキ]]の[[《ドンドン火噴くナウ》]]では[[除去]]の出力が安定しないことが理由でこちらが使われている。

その後、[[【キリコチェイングラスパー】>【キリコスクリプトループ】#h390b9e7]]はコンボの速度の遅さ、安定感でもほかのデッキに劣ることから、環境から失墜。しばらく、[[《天使と悪魔の墳墓》]]を採用した準ハイランダー構成の数合わせ、もしくは[[【青緑Gジョラゴン】]]に使われる程度の状況が続いた。

2024年8月の中頃に青緑型の[[【キリコチェイングラスパー】>【キリコスクリプトループ】#h390b9e7]]が復権すると、そのパーツとして流行が再燃。

2024年9月上旬には、デッキの構造的に普通の[[マナ回収]]に元々恵まれず、そういう意味で[[《ドンドン火噴くナウ》]]では困るということで、これを採用した型の[[【5色ガイアハザード退化】]]が確認された(オリジナル、67人参加、優勝)。
**その他 [#others]
-5コストの[[S・トリガー]]としては、かなり詰め込まれた[[能力]]のようだが、コスト論的にはオーバー[[スペック]]というわけではない。タップインによるマナブーストが1枚あたり1コスト、クリーチャーマナ回収が1枚1コスト、条件付きバウンスが1.5コストという査定とすると、5コスト2色=6コスト査定となるこのカードの場合、S・トリガーで1.5コスト加算されてやっと適正値になる。流石に現役バリバリである[[《フェアリー・シャワー》]]の上位互換的なカードを出したらまずいという判断だろうが、例えば[[《ピクシー・コクーン》]]や[[《スパイラル・ゲート》]]をデザインの基準にしたのであれば、実はそれほど[[コスト論]]を逸脱していない。

-[[汎用性]]が高いからといって[[マナブースト]]を行う色の合うデッキに何でも入るわけではなく、相性の良い[[【青黒緑デッドダムド】]]ですらそれほどマナを伸ばす必要がないので確定で入るとまではいかない。これは、[[【5色ドギラゴン剣】]]に[[《フェアリー・ミラクル》]]があまり採用されないことと同じ理屈である。[[【チェンジザドンジャングル】]]も極端な話[[《ソーナンデス》]]や[[《龍装艦 チェンジザ》>《龍装艦 チェンジザ/六奇怪の四 〜土を割る逆瀧〜》]]が召喚できる6マナまで伸びれば十分なので、好みによって偶に入れられる程度。

-[[S・トリガー]]としてみる場合、色基盤として優れる[[《ボーイズ・トゥ・メン》]]やクリーチャー以外もマナ回収でき[[スーパー・S・トリガー]]を持つ[[《コクーン・シャナバガン》]]。手打ちしやすい[[《フェアリー・シャワー》]]や[[《ドンドン吸い込むナウ》]]など役割が被りやすいカードが複数存在するため、何を目的とするかデッキとよく相談しよう。逆に前述のようなよく使われるカードをバランスよく合わせた欲張りセットとも言える効果なので、いっそ合わせて投入してしまうのも良いだろう。

-[[《フェアリー・シャワー》]]とは違い、地味に「[[見る]]」を禁止する[[《巡霊者メスタポ》]][[《Q.Q.QX.》>《Q.Q.QX./終葬 5.S.D.》]]で妨害されなくなった。マナゾーンに置かれた結果として中身を知ることができるわけであって、「見る」や「[[表向き]]にする」行為をしているわけではないためである。しかし、呪文能力は上から解決していくのがルールのため、[[《デュエマの鬼!キクチ師範代》]]等のメタカードが立っていた場合、マナブーストできずに、回収とバウンスのみ行うことになる。

-[[DMEX-06]]のCMでは、「ドンドンシャワーがわかりみエモい♪きゅんきゅんかわたん今日イチ映える♪」というノリノリの曲調と、ぶっ飛んだ歌詞で大々的に紹介された。

-[[DMBD-18]]版の[[カードイラスト]]には火山地帯のど真ん中に現代風の建築物が立ち並び、空に[[《霞み妖精ジャスミン》]]らしきクリーチャーが佇む様子が描かれている。

-[[DM24-EX2]]版([[デュエキングMAXカード]])は[[フレーバーテキスト]]で[[プリン]]について語られているが、何故かイラストは[[DMBD-18]]版ではなく初版の[[《恋愛妖精アジサイ》]]が描かれたものが使われている。

-アニメ『[[キング!>デュエル・マスターズ キング!]]』では第32話で[[ジェンドル]]が[[切札 ジョー]]戦(4戦目)で使用。

**関連カード [#card]
-[[《ドンドン吸い込むナウ》]]
-[[《フェアリー・シャワー》]]
-[[《ドンドン火噴くナウ》]]
-このカードに描かれているクリーチャー
--[[《恋愛妖精アジサイ》]]
--[[《勝利のプリンプリン》]]

**[[フレーバーテキスト]] [#flavor_text]
-[[DMBD-13]]&br;'''[[リュウセイ]]、[[ガロウズ>《激沸騰!オンセン・ガロウズ》]]! お前たちが次世代に残した種、きっとわらわが芽吹かせるのじゃ! ― プリンプリン'''
-[[DMBD-18]]&br;'''機械仕掛けの計画都市では、[[炎の龍神>《炎龍神ヴォルジャアク》]]が生み出した技術によって最強の兵器が生み出されている。 ― 『神歌創世記前五文明紀行』火の章'''
-[[DM24-EX2]]&br;'''[[パンドラの姫>《再興王女プリン》]]は、新たな世界を芽生えさせるべく水を撒いた。'''

**収録セット [#pack]
//***[[デュエル・マスターズ]]
//デュエル・マスターズ プレイスで実装された場合は上のコメントアウトを外して、下部にデュエル・マスターズ プレイスの収録情報を追記してください。
-illus.[[otumami]]
--[[DMEX-06 「絶対王者!! デュエキングパック」>DMEX-06]](15/98)
--[[DM24-EX2 「天下夢双!!デュエキングDreaM 2024」>DM24-EX2]](超14/超47)
-illus.[[nuisuke]]
--[[DMBD-13 「クロニクル最終決戦デッキ 覚醒流星譚」>DMBD-13]](11/26)
-illus.[[中村佑介]]
--[[DMRP-19「王来篇 第3弾 禁断龍VS禁断竜」>DMRP-19]](19A/20)、(19B/20)
-illus.[[kawasumi]]
--[[DMBD-18 「レジェンドスーパーデッキ 神歌繚嵐」>DMBD-18]](9/14)

**参考 [#reference]
-[[S・トリガー]]
-[[マナブースト]]
-[[タップイン]]
-[[クリーチャー]]
-[[マナ回収]]
-[[コスト]]
-[[バウンス]]

----
[[公式Q&A]]

-3つ目の能力について

>Q.''《ドンドン水撒くナウ》''を使った時に、マナゾーンにクリーチャーがなかった場合どうなりますか?
A.手札にカードを戻せません。手札にクリーチャーを戻していないので、コストを参照することができず、相手のクリーチャーを戻すこともできません。
[[引用元:https://dm.takaratomy.co.jp/rule/qa/32027]](2019.6.28)

>Q.相手の[[《群蟲 シェルフォ-2》]]がバトルゾーンにいる状況で、自分は''《ドンドン水撒くナウ》''を唱えました。効果で[[《最終龍覇 グレンモルト》]]を自分のマナゾーンから手札に戻す際、[[《群蟲 シェルフォ-2》]]の効果で手札に戻せませんでした。自分はその[[《最終龍覇 グレンモルト》]]以下のコストを持つ相手のクリーチャーを1体選び、持ち主の手札に戻せますか?
A.はい、戻せます。クリーチャーがマナゾーンから離れなくても、そのクリーチャー以下のコストを持つクリーチャーを手札に戻せます。
[[引用元:https://dm.takaratomy.co.jp/rule/qa/40160]](2021.9.24)

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