#author("2024-09-09T21:34:49+09:00","","")
#author("2024-09-29T10:15:11+09:00","","")
*《ミラクルとミステリーの&ruby(とびら){扉};》 [#x3bab51b]

|ミラクルとミステリーの扉 C 水/自然文明 (5)|
|呪文|
|''S・トリガー''(この呪文をシールドゾーンから手札に加える時、コストを支払わずにすぐ唱えてもよい)|
|自分の山札の上から4枚を表向きにする。その中から進化ではないクリーチャーを1体、相手に選ばせる。そのクリーチャーを出し、残りを好きな順序で自分の山札の下に置く。|
|BGCOLOR(#933):COLOR(white):''※殿堂入り''|

[[DM-26]]で登場した[[水]]/[[自然]]の[[S・トリガー]][[呪文]]。

自分の[[山札の上]]4枚の中から[[進化]]でない[[クリーチャー]]を1体選ばせて、それを[[バトルゾーン]]に出す。[[コスト踏み倒し]]の対象に[[コスト]]や[[文明]]等の指定は無いが、相手が選ぶためランダム要素の強い[[カード]]となっている。

[[軽量級]]・[[重量級]]が入り交じった普通の構成の[[デッキ]]では使い勝手が悪い。そのためデッキにあえて軽量クリーチャーを入れない、[[重量>重い]][[クリーチャー]]を多数搭載する[[専用デッキ>【ミラクルとミステリーの扉】]]で使われていた。

前述のように[[コスト踏み倒し]]対象の指定が無く、[[非進化]][[クリーチャー]]であればどんな[[クリーチャー]]でも呼び出しうることこそ最大の強みだろう。[[ゲーム]]中盤での[[《光神龍スペル・デル・フィン》]][[《偽りの王 ヴィルヘルム》]][[《勝利宣言 鬼丸「覇」》]]等の大型[[クリーチャー]]の登場に成功すれば、そのまま勝ちに繋げることもできる。

[[マナコスト]]制限のない[[コスト踏み倒し]]は強力な[[効果]]とされるが、この[[カード]]はそれを如実に物語る1枚と言えるだろう。

-比較対象に[[《ホーガン・ブラスター》]]や[[《ミステリー・キューブ》]]があるが、《ミラクルとミステリーの扉》はその3枚で唯一[[プレミアム殿堂]]の経験がある。
その理由として、《ホーガン》と《キューブ》はデッキ内に投入されているクリーチャーを当たりのみに絞ったとしても、シャッフル後の1枚が[[《フェアリー・ライフ》]]といった非クリーチャー初動だった場合には途端にしょうもない効果で終わってしまうのに対し、《ミラミス》は山札の上4枚に数枚[[《フェアリー・ライフ》]]があったとしても「当たり」枠のクリーチャーが出せなくなることに直結しない。デッキから極端にクリーチャーを少なくしすぎて表向きにした4枚のカードがすべて呪文などでスカになるという状況にならない限り《ホーガン》や《キューブ》よりも確実にクリーチャーの[[コスト踏み倒し]]が成立するという部分が長所であった。

**環境において [#l01e272b]
現在は強力な踏み倒し呪文として知られるこのカードだが、かつてはこのカード1枚で状況をひっくり返せるような大型[[クリーチャー]]が少なかったため、ファンデッキ止まりであった。

しかし、[[《エンペラー・キリコ》]]が[[環境]]入りすると、このカードを[[【エンペラー・キリコ】]]に組み込んだ【扉キリコ】が活躍するようになる。

そちらが[[プレミアム殿堂]]に昇格してからはまた[[【ミラクルとミステリーの扉】]]はファンデッキに落ち着くが、[[エピソード2]]に入ってから、[[《偽りの王 ヴィルヘルム》]][[《「祝」の頂 ウェディング》]][[《勝利宣言 鬼丸「覇」》]]など相性の良い[[ファッティ]]が登場したことで一気に注目され、[[【ミラクルとミステリーの扉】]]は一気に[[トップメタ]]へと上り詰めた。まさに大器晩成となった一枚。

通常、こういった[[コンボデッキ]]は「コンボ完成前に殴りきられて負ける」と弱いため[[【速攻】]]が天敵となる場合が多い。だが、前述の[[《勝利宣言 鬼丸「覇」》]]の存在により「[[S・トリガー]]で踏んだら[[覇>《勝利宣言 鬼丸「覇」》]]が出て次のターンで負ける」という風潮まで作り上げるほどで、むしろ[[【速攻】]]の方が分が悪いという状況であった。

その後[[《デュエマの鬼!キクチ師範代》]]の登場でやや弱体化するが、2013年3月15日付で[[殿堂入り]]となった。&br;やはり(不安定ながらとはいえ)容易に[[コスト踏み倒し]]を行えるカードは[[殿堂入り]]する運命にあるようだ。その後の[[コスト踏み倒し]]の主流は[[《獰猛なる大地》]]に移り、相性のいい[[《セブンス・タワー》]]を[[殿堂入り]]で没収されたにもかかわらず活躍、そちらも後を追うように殿堂入りした。

そして、2014年3月15日付で遂に[[プレミアム殿堂]]に昇格。[[コモン]]としては初の[[プレミアム殿堂]]。

[[エピソード2]]以前は低めの[[カードパワー]]だったことを考えると、ある意味[[《勝利宣言 鬼丸「覇」》]]らの被害者と言えるかもしれない。しかし、TCGを長年続けていけば、商業的な都合から[[インフレ]]によって[[パワーカード]]が増加していくことは必然なことであるとも言えるので、将来の見通しを立てれなかったことによる調整ミスという見方もできる。

ランダムコスト踏み倒しの優位性の低下、[[コスト踏み倒しメタ]]の普及などからか、2022年7月1日付で殿堂入りに降格。調整版の[[《神歌と繚嵐の扉》]]が殆ど活躍しなかったのも大きい。

殿堂解除後の居場所は[[【ミステリー・キューブ】]]と一部の[[【5色ザーディクリカ】]]ぐらいなものであり、入賞実績もまばら。やはり1枚制限のハンデと[[《飛ベル津バサ「曲通風」》]]の存在が大きく、殿堂復帰直後に一瞬使われただけで見かけなくなった。

[[《アクア・ギャクテンポインター》]]が登場すると、【白青黒緑ギャクテンポインター】なる型の[[【シールドプリズン】]]で使われるようになった。[[【扉天門】]]の構築論で組まれたデッキで、[[《アクア・ギャクテンポインター》]]4枚と最低限の当たりクリーチャーでフィニッシャーを確実に呼び出す型である。[[山札]]を調整すれば山札にクリーチャーが[[《アクア・ギャクテンポインター》]]だけになるので、こちらと相手のリソース系クリーチャーをループさせて[[ライブラリアウト]]に追い込むプランも取れる。
**その他 [#t7b31c25]
-時系列では《ミラクルとミステリーの扉》が[[殿堂入り]]した約3ヶ月後の[[DMR-09]]で、派生である[[《ミステリー・キューブ》]]が登場。このカードの[[殿堂入り]]の穴を埋める形で、[[ファッティ]]の[[コスト踏み倒し]]戦術の中核を担い活躍した。
--比較した場合、[[《ミステリー・キューブ》]]はどんなに[[ファッティ]]を詰めても一定数の不発が起こり、[[クリーチャー]]を出す部分という目的では安定性が劣るが、不発時[[マナブースト]]になることで、順当に[[コスト]]を支払って[[召喚]]することの手助けになるデザインになっている。
---2014年3月15日《ミラクルとミステリーの扉》の[[プレミアム殿堂]]を追うように2015年3月14日には[[《ミステリー・キューブ》]]も[[殿堂入り]]となったが、[[コスト踏み倒しメタ]]が充実したことで、2019年1月21日に[[《ミステリー・キューブ》]]は[[殿堂解除]]、2022年7月1日に《ミラクルとミステリーの扉》も[[殿堂入り]]に緩和となっている。

-[[クリーチャー]]が[[表向き]]にした4枚の中に無ければ不発となり、なにも起こらない。それでも[[山札操作]]はできる。

-[[《大河聖霊エル・ドラード》]]とは好相性。この[[呪文]]で踏み倒すのに向いた高[[コスト]]域であり、またその[[効果]]によりまたこの[[呪文]]を唱えるチャンスを得られる。

-[[フレーバーテキスト]]の「善なる神」とは同弾の[[《超絶神ゼン》]]の事であり、[[《リアルとデスの大逆転》]]と対になっている。[[DMX-08]]版の[[フレーバーテキスト]]は後に登場する[[アンノウン]]/[[ゼニス]]の事を表しているようだが、[[ゼニス]]は[[召喚]]限定のcipを持つ[[種族]]であるためそれほど相性がいい訳ではない。

-漫画「SX」では[[天地 龍牙]]が[[サドネス]]戦で使用。[[《維新の超人》]]を呼び出してゲームエンドに持ち込んだ。また、天地は番外編でも使用しており、[[勝舞>切札 勝舞]]戦では[[《万象の超人》]]を呼び出したり、最後の[[シールド]]から[[《スペース・クロウラー》]]を呼んで守りを固めるなど活躍した。
--ただし、全ての戦いで望んだ切り札が当たり前の様に出現していたことから、''「好きな[[クリーチャー]]を[[コスト踏み倒し]]できる[[呪文]]である」と読者に誤解された面もあった。''それだけ天地の運が良かったということだが、あまり褒められた演出とは言えないだろう。[[ファッティ]]だらけの[[デッキ]]でこそ光る[[カード]]ということは覚えておきたい。

-[[背景ストーリー]]では[[《禁断竜王 Vol-Val-8》]]の[[エターナルプレミアムズ >《禁断竜秘伝エターナルプレミアムズ》]]によって発動されている。

**[[デュエル・マスターズ プレイス]]では [#b0b76055]

|ミラクルとミステリーの扉 VR 水/自然文明 (6)|
|呪文|
|S・トリガー|
|自分の山札の上から4枚を表向きにする。その中から進化ではないクリーチャー1枚を、相手に選ばせる。そのクリーチャーをバトルゾーンに出し、残りをランダムな順番で自分の山札の一番下に置く。|

[[DMPX-01]]で実装。[[ベリーレア]]になった。

コスト6に上がり、残りを山札下に置く順番がランダムになった。
[[《ホーガン・ブラスター》]]や[[《ミステリー・キューブ》]]と同じく、3→5では繋がらず2→4→6あるいは[[《フェアリー・ミラクル》]]の3→6でないと4ターン目に唱えられない。

-[[《ミステリー・キューブ》]]の実装は[[New Division]]で[[《ホーガン・ブラスター》]]が使えなくなるのと同タイミングだったが、今度は[[《ミステリー・キューブ》]]が使えなくなるタイミングでこのカードが実装された。同時に使えないように運営が意図的に実装時期を調整しているとみて間違いないだろう。
--また、[[《ミステリー・キューブ》]]の登場弾では似たガチャギミックに[[《竜のフレア・エッグ》]][[《龍世界 ドラゴ大王》]][[《界王類絶対目 ワルド・ブラッキオ》]][[《獅子頂龍 ライオネル》]]も登場しており、結果的に[[New Division]]で最速4ターン目に《ミラクルとミステリーの扉》を唱えてそれら強烈なシステムクリーチャーが着地するという上振れも実現できなかった。組むなら[[All Division]]となる。

-TCG版の概要の通り、[[S・トリガー]]経由ではなく最悪マナを支払った[[手打ち]]でもそれなりの出力が期待できるのがこのカードの強みで、[[DMPX-01]]実装当日からこのカードを軸としたデッキの活躍が確認されている。

**関連カード [#se929045]
-[[《ミステリー・キューブ》]]
-[[《龍素記号Mm スペルサイケデリカ》]]
-[[《神歌と繚嵐の扉》]]

**[[フレーバーテキスト]] [#g5a26cc7]
-[[DM-26]]、[[DMC-61]]、[[DMPX-01]]&br;'''[[善なる神>《超絶神ゼン》]]は秩序を守るために、新たなる世界の創造を望んだ。'''
-[[DMX-08]]&br;'''天頂から[[真に知られざる存在>ゼニス]]が降臨する。'''

**収録セット [#dc73c8bf]
***[[デュエル・マスターズ]] [#ofbb7cbc]
-illus.[[Iron Pot]]
--[[DM-26 「極神編 第3弾 超絶VS究極(ドラゴニック・ウォーズ)」>DM-26]](48/55)
--[[DMC-61 「コロコロ・ドリーム・パック4(エターナル・ヘヴン)」>DMC-61]](90/92)
--[[DMX-08 「激熱!ガチンコBEST」>DMX-08]](36/37)
--[[DM23-EX2 「頂上決戦!!デュエキングMAX2023」>DM23-EX2]](超38/超38)

***[[デュエル・マスターズ プレイス]] [#dmpp]
-illus.[[Iron Pot]]
--[[DMPX-01「PLAY'S CHRONICLE PACK」>DMPX-01]]

**参考 [#p97e5207]
-[[S・トリガー]]
-[[山札の上]]
-[[見せる]]
-[[非進化]]
-[[クリーチャー]]
-[[コスト踏み倒し]]
-[[リクルート]]
-[[山札の下]]

-[[ミステリー]]

-[[殿堂入り]]→[[プレミアム殿堂]]

-[[【ミラクルとミステリーの扉】]]
-[[【扉ロマネ】]]
-[[【扉ランデス】]]
-[[【ミラミス転生】]]

&tag(呪文,水文明,自然文明,青緑,2色,多色,コスト5,S・トリガー,山札公開,非進化クリーチャーサポート,コスト踏み倒し,上から4枚,リクルート,ミステリー,C,コモン,Iron Pot,殿堂入り,プレミアム殿堂解除,呪文 (デュエプレ),水文明 (デュエプレ),自然文明 (デュエプレ),青緑 (デュエプレ),2色 (デュエプレ),多色 (デュエプレ),コスト6 (デュエプレ),S・トリガー (デュエプレ),山札公開 (デュエプレ),非進化クリーチャーサポート (デュエプレ),コスト踏み倒し (デュエプレ),上から4枚 (デュエプレ),リクルート (デュエプレ),VR (デュエプレ),ベリーレア (デュエプレ),Iron Pot (デュエプレ));