#author("2025-10-02T23:38:24+09:00","","")
#author("2025-10-03T00:32:41+09:00","","")
*《&ruby(いち){一};なる&ruby(ぶたい){部隊}; イワシン》 [#top]

|一なる部隊 イワシン UC 水文明 (2)|
|クリーチャー:ムートピア 1000|
|このクリーチャーがどこからでも墓地に置かれた時、カードを1枚引いてもよい。そうしたら、自分の手札を1枚捨てる。|
|BGCOLOR(#933):COLOR(white):''※殿堂入り''|

[[DMRP-03]]で登場した[[水]]の[[ムートピア]]。

この[[クリーチャー]]がどこからでも自分の[[墓地]]に置かれた時に[[手札交換]]を行う[[能力]]を持つ。

[[墓地]]にさえ置かれれば、それだけで[[手札]]調整と[[墓地肥やし]]を行うことができる。直接の[[アドバンテージ]]は得られないが、[[マナコスト]]を考えずにできる行動としては十分に強力。

[[《エマージェンシー・タイフーン》]]など、任意の[[カード]]を[[墓地]]に落とせる[[カード]]が入った[[デッキ]]では、特定の[[カード]]を落とすのと、この[[カード]]を落としてその能力で元々の[[カード]]を落とすのとでは[[山札]]を掘り進む速度が変わる。つまり[[デッキ]]に入れておくだけで[[山札圧縮]]になるのである。
また[[墓地]]に落ちる[[カード]]も増えるため、[[《百万超邪 クロスファイア》]]や[[《暴走龍 5000GT》]]など[[墓地]]の枚数を参照する[[能力]]の条件を満たしやすくなる。
たとえ[[山札]]から落とされようが、追加の[[墓地肥やし]]は[[手札]]から選べるので、[[【墓地ソース】]]や[[【デ・スザーク】]]など大量の[[墓地肥やし]]と特定の[[カード]]を[[墓地]]に落とすことを両立したい[[デッキ]]でも有意義。

[[バトルゾーン]]に出した際の[[スペック]]は、[[パワー]]1000の疑似[[pig]]持ちと相当貧弱で戦闘向けではないものの、[[コスト]]が2と軽いため、万が一の状況でも[[ウィニー]]として頭数に入れやすい。

**ルール [#rule]
-「破壊された時」能力はバトルゾーンで誘発するが、バトルゾーンに出した「どこからでも墓地に置かれた時」能力は墓地で誘発する。[[《あたりポンの助》]]で《一なる部隊 イワシン》が指定されていて、それから《一なる部隊 イワシン》が破壊された場合でも手札交換は問題なく使うことができる。

-[[《終焉の開闢》>《龍装鬼 オブザ08号/終焉の開闢》]]など、カードを墓地に置いてから墓地からカードを回収する効果で、《一なる部隊 イワシン》効果を2回使う方法がある。その時点の墓地にめぼしいカードがなかった場合に使うとよいだろう。
--《終焉の開闢》で説明すると、まず山札上から《イワシン》含む3枚を落とすことで《イワシン》効果が1回ストックされる。先に処理中の[[墓地回収]]が優先して行われるので墓地から《イワシン》を拾う。続いて《イワシン》効果を使い、1ドロー後に手札に戻した《イワシン》を捨てる。捨てたことでさらに1回《イワシン》効果を使うことができるというロジックとなる。

**他のカード・デッキとの相性 [#synergy]
-[[《疾封怒闘 キューブリック》]]に次ぐ、[[シールド焼却]]が成立した場合にも使える数少ない防御手段として、この[[クリーチャー]]が焼却された際に[[《斬隠蒼頭龍バイケン》]]の[[マッドネス]]を起動させるというものがある。単体では起動できないのがやや辛いか。

-[[《夜露死苦 キャロル》]]や[[《貝獣 ジミーシ》]]を落とせば[[手札]]に戻ってくるため、実質[[墓地]]に置かれるだけで1[[ドロー]]となる。

-手札に[[《ほめほめ老/ホメホメ老句》]]と[[《カツラデランス/「アフロ行きま〜す!!」》]]がある場合、確実にこの[[カード]]を[[墓地]]に落としたいなら前者を先に[[プレイ]]した方が良い。後者を後まで残しておくことで、この[[カード]]を途中で[[手札]]に引き込んでも確実に[[捨てる]]ことができるからである。

**環境において [#meta_game]
登場から[[【墓地ソース】]]や[[【Z-ファイル】]]で使われている。

この[[カード]]のおかげで3[[ターン]]目に[[《百万超邪 クロスファイア》]]を[[G・ゼロ]]で出すことが比較的簡単になり、このこともあって[[【墓地ソース】]]が復権した。

それ以前まで[[【墓地ソース】]]では[[《百万超邪 クロスファイア》]]を早出しする場合、[[《戦略のD・H アツト》]]や[[《【問2】ノロン⤴》]]をバトルゾーンに出す分手札が減り、折角[[《百万超邪 クロスファイア》]]を早出ししても[[手札]]がカツカツになって後が続かないことがざらであった。ところが、この[[カード]]が登場してからは[[《プラチナ・ワルスラS》]]を挟む余裕が生まれ、4[[ターン]]目に[[《百万超邪 クロスファイア》]]を出すことを目標にするなら[[《プラチナ・ワルスラS》]]で十分な[[手札]]を確保・維持することも同時にできるようになった。

ただ、墓地に落ちればノー[[コスト]]で[[能力]]を使えるこの[[カード]]と[[《爆撃男》]]に7枚から8枚の枠を使うようになったことで[[新章デュエル・マスターズ環境]]における[[【墓地ソース】]]は枠の都合上防御性能が下がり、有効な防御札はせいぜい[[《終末の時計 ザ・クロック》]]を4枚程度しか積めなくなった。言ってしまえば自分より速く殴りきる[[デッキ]]には不利が付くようになった。

[[DMEX-02]]で[[《ポクチンちん》]]が、[[DMEX-05]]で[[《ポクタマたま》]]が登場し、このカードも一時ほどの勢いは無くなったが、[[DMEX-07]]期にはこれを入れて[[《“魔神轟怒”万軍投》]]を最大限生かせるようにした[[【赤青ジョーカーズミッツァイル】>【ミッツァイル】#x8e061e7]]が結果を残した。

[[十王篇環境]]になると[[【オカルトアンダケイン】]]の必須パーツとして大出世。

[[王来篇環境 (オリジナル)]]では[[【墓地ソース】]]でそこそこ見かけられることも然ることながら、コンボ[[要求値]]の低い[[【青黒退化】]]にほぼ[[山札圧縮]]のみを目的に投入されるケースもあった。

『[[超CSIV 京都>超CS]]』でベスト16の実績を残したことを機に流行に至った[[【星雲人シヴァンリンネ】]]でも[[墓地肥やし]]エンジンとして利用され、[[《不死の墓守 シヴァンリンネ》]]での大量[[リアニメイト]]によって出る打点としての役割も持つ。

そして[[【絶望神サガループ】]]が成立すると、リソース要員からフィニッシュ補助までをこなす札として大活躍。そちらのデッキにおいて[[《超神星DOOM・ドラゲリオン》]]と[[《水上第九院 シャコガイル》]]によるフィニッシュを行う場合、一度コンボが成立すると相手プレイヤーの抵抗を許さずそのままエクストラウィンが可能となる。

多くのデッキにおいてのコストなしでの墓地肥やしの促進、最序盤に複数枚ディスカードを連鎖できた時の上振れ、そしてループのフィニッシャーとしての活躍から、2023年3月20日付で[[殿堂入り]]。
//同日の改訂では[[《暗黒鎧 ザロスト》]]や[[《ダンディ・ナスオ》]]も[[規制]]を受けており、公式側が[[デザイナーズコンボ]]の枠内でコントロールできない墓地肥やしカードを根絶する狙いがあると思われる。
《シャコガイル》型の【絶望神サガ】は[[《妖蟲闘竜サモハン》]]や[[《電磁封魔ルチアーノ》]]でもリペアが可能ではあるものの、序盤の安定感を失い、[[《龍頭星雲人》>《龍頭星雲人/零誕祭》]]プランが難しくなったことから、デッキパワー低下を余儀なくされた。

依然として、[[墓地肥やし]]をするデッキならほぼデメリットなく[[メインデッキ]]を40枚から39枚に圧縮するカードとして利用価値は高いが、そもそも1圧縮・1肥やしよりも40枚フルに必要なカードを詰め込んだ方が最適解のデッキが多く、[[【絶望神サガループ】]]消滅後は稀に相性の良いデッキに入る程度となった。[[DM24-RP2]]期時点では一部の[[【黒単アビスロイヤル】]]に[[山札圧縮]]として使われる。

[[【白青黒マガルセカイ】]]が成立すると、[[ディスカード]]の量増しとして採用されるケースが見られるようになった。

**その他 [#others]
-モデルは魚のイワシ。自らの群れを巨大な一匹の魚に見せることで外敵を欺く習性がある。[[イラスト]]や[[フレーバーテキスト]]、「一なる部隊」という[[冠詞]]もその習性からとったのだろう。

-[[DMEX-18]]では[[第一世代枠>カード枠(第一世代)]]での再録を果たした。

-[[DMEX-08]]のフレーバーテキストでは同弾収録の[[《異端流し オニカマス》]]が料理された事について言及している。
魚の種類を考えるとオニカマスよりイワシの方が料理されやすくパワーも低いので、逃げるのは懸命な判断だろう。

**[[デュエル・マスターズ プレイス]]では [#plays]

|一なる部隊 イワシン UC 水文明 (2)|
|クリーチャー:ムートピア 1000|
|このクリーチャーがどこからでも墓地に置かれた時、それが4ターン目以降なら、カードを1枚引く。その後、自分の手札を1枚捨てる。|

[[DMPP-32]]で実装。

「[[このカードがどこからでも墓地に置かれた時]]」の[[手札交換]]に4[[ターン]]目以降という条件が追加され、[[強制]]となった。

TCGで組み合わされていた[[《エマージェンシー・タイフーン》]][[《戦略のD・H アツト》]]などはいずれも4ターン目以降の使用を想定しているカードではない。このカードとそれらの[[手札交換]][[初動]]を4ターン目まで手札に抱えようとすると、それ以外の手札のカードの[[要求値]]がかなり高い。
序盤に2枚以上引いてしまった場合、高確率で効果発動を諦めて[[マナチャージ]]などに回さざるを得ないだろう。

[[《白骨の守護者ホネンビー》]]などコスト4以上の[[墓地肥やし]]は相性が良い。また、[[《埋葬の守護者ドルル・フィン》]]はコスト3だが墓地肥やしするタイミングをプレイヤーの意思である程度調整できる。

同弾の[[《魔導書院 クラムノウレッジ》]]とは[[踏み倒し]]対象を探しながら[[コスト軽減]]も稼げる[[デザイナーズコンボ]]。ほぼ初めて[[種族]]が[[ムートピア]]であることに意味が与えられた。
同弾には4ターン目開始時にマナ消費無しでトリガーを引ける[[《揺蕩う剣客 トキシラ》]]も登場しており、TCGで問題となった汎用性は抑えつつも、[[ムートピア]]の[[種族デッキ]]では扱いやすくしようという調整が窺える。
同弾には4ターン目開始時にマナ消費無しで能力を使用できる[[《揺蕩う剣客 トキシラ》]]も登場しており、TCGで問題となった汎用性は抑えつつも、[[ムートピア]]の[[種族デッキ]]では扱いやすくしようという調整が窺える。

**関連カード [#related]
-[[《エマージェンシー・タイフーン》]]
-[[《シンカイタイフーン》]]
-[[《一なる伝印 イワシモンズ》]]

**[[フレーバーテキスト]] [#flavor_text]
-[[DMRP-03]]、[[DMPP-32]]&br;'''禁止されている[[柱>世界をつなぐ柱]]への侵入を、他ならぬ[[シャークウガ様>《深海の覇王 シャークウガ》]]がしているのを見たって? あの方自身が決めたことだぞ!? そんなこと「俺達は」信じられないな。― 一なる部隊 イワシン'''
-[[DMEX-08]]&br;'''あの[[オニカマス>《異端流し オニカマス》]]ですら料理する料理人がいるらしいから、オレたちは真っ先に逃げるぜ! — 一なる部隊 イワシン'''
-[[DMBD-17]]&br;'''かつて[[ゼロの始祖>《「無情」の極 シャングリラ》]]は全てを護る聖なる存在であった。だが、闘いを求める邪なる心が合わさるに至り、[[ゼロなる存在>ゼニス]]となった。新たなゼロを求める時、聖なる力のみならず、邪なる力を求めよ。 —『[[オラクル]]裏教義』第一章'''
-[[DMEX-18]]&br;'''「俺達」が信じたとおり、シャークウガ様は俺たちを護ってくれる覇王だった。な?[[ググッピー>《次世代覇王 ググッピー》]]。 — 一なる部隊 イワシン'''

**収録セット [#pack]
***[[デュエル・マスターズ]] [#dm]
-illus.[[MATSUMOTO EIGHT]]
--[[DMRP-03 「デュエル・マスターズ 新3弾 気分J・O・E×2 メラ冒険!!」>DMRP-03]](36/93)
--[[DMEX-08 「謎のブラックボックスパック」>DMEX-08]](243/???)
--[[DMBD-17 「20th クロニクルデッキ 熱血!! アウトレイジ・ビクトリー」>DMBD-17]](13/14)
--[[DMEX-18 「20周年超感謝メモリアルパック 裏の章 パラレル・マスターズ」>DMEX-18]](37/75)

***[[デュエル・マスターズ プレイス]] [#dmpp]
-CV:[[杉山紀彰]]
-illus.[[MATSUMOTO EIGHT]]
--[[DMPP-32 「正義の煌龍 -JUSTICE OF EXPLOSION!!-」>DMPP-32]]

**参考 [#reference]
-[[ムートピア]]
-[[どこからでも]]
-[[手札交換]]

-[[殿堂入り]]

----
[[公式Q&A]]

-能力について

>Q.このカードがバトルゾーンにある進化クリーチャーの下にある時、進化クリーチャーが破壊され、墓地に置かれました。この時''《一なる部隊 イワシン》''の能力は使えますか?
A.使えます。''《一なる部隊 イワシン》''の能力はどこからでも墓地に置かれた時に使えるので、進化クリーチャーの下にある状態で墓地に置かれても、問題なく能力を使う事ができます。
[[引用元:https://dm.takaratomy.co.jp/rule/qa/31622]](2019.7.2)

>Q.''《一なる部隊 イワシン》''の、「どこからでも自分の墓地に置かれた時」と「どこからでも自分の墓地に置かれる時」という書き方の違いは何ですか?
A.「どこからでも自分の墓地に置かれた時」の場合は墓地に置かれてから効果を発揮しますが、「どこからでも自分の墓地に置かれる時」の場合は、元々あったゾーンで効果を発揮する点が違います。例えば後者の場合、バトルゾーンにある進化クリーチャーの下にあり、それがバトルゾーンで破壊されて墓地に置かれる時、進化クリーチャーの下にあるのでその特性は無視され、効果を使う事はできません。
[[引用元:https://dm.takaratomy.co.jp/rule/qa/31623]](2019.7.2)

>Q.[[《∞龍 ゲンムエンペラー》]]がバトルゾーンにいる状況で、バトルゾーンにいる''《一なる部隊 イワシン》''が破壊された場合、「どこからでも墓地に置かれた時」の能力はトリガーしますか?
A.はい、トリガーします。「どこからでも墓地に置かれた時」の能力は「破壊された時」とは異なり、元あったゾーンの状態に関わらず、墓地に置かれたタイミングでトリガーします。
[[引用元:https://dm.takaratomy.co.jp/rule/qa/40024]](2021.8.6)

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