#author("2024-11-14T02:05:26+09:00","","") #author("2024-11-14T02:16:39+09:00","","") *《&ruby(ペンダット・ネゴシエート){偽衒学者の交渉};》 [#top] |偽衒学者の交渉 UC 光/水文明 (5)| |呪文| |''S・トリガー''(この呪文をシールドゾーンから手札に加える時、コストを支払わずにすぐ唱えてもよい)| |プレイヤーを2人選ぶ。それらのプレイヤーはカードを3枚まで引く。| |プレイヤーを2人選ぶ。それらのプレイヤーは自身の山札の上から1枚目をシールド化する。| [[DM23-BD7]]で登場した[[光]]/[[水]]の[[呪文]]。 [[《新時代の幕明け》]]と[[《ライブラ・シールド》>《聖闘の精霊龍 セイント・カイザー/ライブラ・シールド》]]を1枚にまとめたようなカード。 「プレイヤー2人を選ぶ」ことから、通常の2人対戦では「各プレイヤーは」と同義。[[デュエパーティー]]などの[[多人数戦]]では2人だけを選んで効果を使う。 なお、能力が2つに分かれているため、[[シールド化]]と[[ドロー]]は異なるプレイヤーを選んで適用できる。 [[デュエパーティー]]の場合、その使い方は多く考えられる。 -対象に自分を含めれば、相手に[[アドバンテージ]]を与えるかわりに自分の[[リソース]]を回復させられる。手札3枚とシールド1枚を増やせれば、返しに[[《ロスト・ソウル》]]でも投げられない限りはかなりのアドバンテージとなる。 -対象にする相手は、プレイングスタイルによっても変わるだろう。既にリソースが潤沢で過剰供給になりそうな相手や、手札・シールドをあまり利用しない[[墓地利用]]・マナ利用系の相手を選べばリスクは軽減できる。逆にあえて[[息切れ]]した相手や、[[ハンデス]]ないし[[ワンショットキル]]級の総攻撃を喰らった相手を対象に取り、塩を贈ることもできる。 -相手2人に効果を使うこともできる。自分にはすぐにリターンは返ってこないが、自分のリソースが既に潤沢なら[[他の2人にリソースを与え対立を煽る>《アクアン》]]のも手。 総じて「交渉(ネゴシエート)」の名に相応しい、策略と対話力の試されるカードと言える。[[水]]らしいトリッキーなカードと言えるだろう。 ---- 一方、通常レギュレーションでこのカードを使用する場合、そのままでは[[アドバンテージ]]に差が付かないため、自分だけがその恩恵を大きく受けられるような工夫が必要になる。 //過小評価されすぎなので表記変更 -[[シールド追加]]が[[強制]]であるため、確実にお互いの山札を最低1枚減らせる。[[【トリガービート】]]のように殴るデッキだとリスクも高まるが、[[ライブラリアウト]]や[[エクストラウィン]]狙いなら関係ない上、キーパーツを[[シールド]]に[[埋める>埋まる]]という[[山札破壊]]にもなる可能性がある。 -[[ドローソース]]としては、そのままでは相手にも[[任意]]で引く枚数を決めさせるデメリットが大きい。自分が3枚引きたいだけなら、コストが軽い[[《サイバー・ブレイン》]]や[[コスト踏み倒し]]がついてくる[[《「未来から来る、だからミラクル」》>《音卿の精霊龍 ラフルル・ラブ/「未来から来る、だからミラクル」》]]もあるため、必然的に「相手に引かせる」行為に意味を持たせる必要がある。 --最も分かりやすいのは、シールド追加同様に[[ライブラリアウト]]をちらつかせること。相手が[[山札回復]]を持たない場合、ドローすればするだけ敗北が近づくことになり、相手に選択を迫ることができる。 --限定的だが、「山札から墓地に送りたいカード」や「山札にあってほしいカード」を、手札に引き込んでしまう[[事故]]を誘発させられる可能性がある。具体的には[[《死神覇王 ブラックXENARCH》]]や[[【デッドヒート・メガメイキング】]]における[[《ニコル・ボーラス》]]など。 --ただ、手札の与えすぎには要注意。[[【ヘブンズ・ゲート】]]や[[【マーシャル・クイーン】]]相手にこのカードを連発するのは自殺行為も同然である。 すなわち、「攻撃に依らない勝利手段」「リソースを与えても問題ない耐久力」を併せ持つデッキとは抜群の相性を誇る。 元々[[《ライブラ・シールド》>《聖闘の精霊龍 セイント・カイザー/ライブラ・シールド》]]を積極採用していた[[【シールドプリズン】]]はその代表例と言えるだろう。本デッキにおけるこのカードは、そちらの実質的な[[上位互換]]となっている。 手札が増えるだけ[[《「雷光の聖騎士」》]]や[[《「正義全帝」》]]が強くなり、[[メタカード]]も豊富に積める[[【白青ギャラクシールド】]]などにも検討できるか。 -一方、[[《アルカディア・スパーク》]]のような[[ライブラリアウト]]手段として見做すには[[《ライブラ・シールド》>《聖闘の精霊龍 セイント・カイザー/ライブラ・シールド》]]と競合する。 [[キキ&カイカイ]]や[[《求答士の参謀 マルヴァーツ》]]での[[ドローロック]]には、[[《ツタンメカーネン》]]など他のライバルもおり、文明は違うが[[《新世界の旅立ち》]]なら[[ハンデス]]も兼ねられる。 [[キキ&カイカイ]]や[[《求答士の参謀 マルヴァーツ》]]での[[ドローロック]]には、[[《ツタンメカーネン》]]など他のライバルもおり、文明は違うが[[《新世代の旅立ち》]]なら[[ハンデス]]も兼ねられる。 [[【トリガービート】]]のような攻撃で勝つデッキとの相性の悪さも含め、採用するデッキは吟味が必要だろう。 //-[[シールド追加]]は[[強制]]という部分に着目しても[[《アルカディア・スパーク》]]の[[ループ]]とは違って自分の山札管理も必要になり、そこを克服できたとしても[[《ライブラ・シールド》>《聖闘の精霊龍 セイント・カイザー/ライブラ・シールド》]]で代用可能。単純に5枚目以降として採用するにはドロー能力のアクが強いため、[[【トリガービート】]]などに考えなしに投入できるようなカードではない。 //-[[ドローソース]]としては言うまでもなく相手にも[[任意]]で引く枚数を決めさせるデメリットが大きい。自分が3枚引きたいだけなら[[《サイバー・ブレイン》]]でよく、文明こそ違うものの[[手札交換]]になっている[[《新世代の旅立ち》]]という対抗札もいる。[[キキ&カイカイ]]や[[《求答士の参謀 マルヴァーツ》]]でロックを仕掛けても良いが、[[《ツタンメカーネン》]]などライバルも多い。[[汎用性]]なら[[《音卿の精霊龍 ラフルル・ラブ/「未来から来る、だからミラクル」》]]の呪文側の方が遥かに高い上に、クリーチャー側も非常に優秀。 //[[名目コスト]]が比較的低い5という部分や2種のテキストが1枚に内蔵されていることをきっかけにしたい。 //なお、登場時点で[[《ライブラ・シールド》>《聖闘の精霊龍 セイント・カイザー/ライブラ・シールド》]]を積極採用する【逆アポロ】([[【シールドプリズン】]])が成立しており、このデッキにおいてはほぼ純粋な強化版《ライブラ・シールド》と見做せる本カードもすぐさま採用されている。 //【逆アポロ】が環境に進出したのは「登場時点」(2024.1)よりだいぶ後(2024.2〜3)では? **ルール [#cdd0d80f] -このカードの「プレイヤーを2人選ぶ。それらのプレイヤーはカードを3枚まで引く。」効果は、''先に[[ターン・プレイヤー]]が3枚まで引いてから、非ターン・プレイヤーが3枚まで引く''。(総合ルール114.2a) [[ドロー]]のルールより、引く枚数は最初に決める必要はない。 また、非ターン・プレイヤーはターン・プレイヤーの引いた枚数を確認してから引く枚数を選べる。 --「プレイヤーを2人選ぶ。(中略)シールド化する。」の方は、2人のプレイヤーが''同時に''シールドを追加すると考えられる。(総合ルール400.7、[[参考>https://dm.takaratomy.co.jp/rule/qa/44402/]]) -「[[プレイヤー]]を[[選ぶ]]」効果のため、[[《「この記憶もロック完了だね」》>《衒影の精霊 リアリテル/「この記憶もロック完了だね」》]]などの効果を受けているプレイヤーは選べない。もし選べるプレイヤーが1人以下なら、可能な限り選ぶ。 ***裁定不明 [#l4e89d9f] -[[デュエパーティー]]の場合、「(前略)3枚まで引く」効果はどの順番で引くのか。 [[この裁定>https://dm.takaratomy.co.jp/rule/qa/44403/]]などを見ると「ターン・プレイヤーに近い順に、前の人の枚数を見てから引く」となると考えられるが、よくある質問には出ていない。 **環境において [#s3ff8952] [[DM23-BD4]]・[[DM23-BD5]]・[[DM23-BD6]]・[[DM23-BD7]]発売後しばらくは、環境での活躍はほぼ見られず、ほぼ[[デュエパーティー]]専用カード扱いだった。 それでも、[[DM23-EX3]]発売直前の[[アドバンス]][[CS>チャンピオンシップ]]では、これを入れた[[【トリガービート】]]がアドバンスで3位入賞している。受け切れば相手に手札を与えるデメリットがあろうとどうということはないため採用されたと思われる。 [[DM24-RP1]]期では[[オリジナル]]、[[アドバンス]]共に、4枚採用された[[【シールドプリズン】]]の上位入賞の報告が度々されている。 自分の動きをしながら、両方の効果で[[ライブラリアウト]]を誘発させる事ができ、相手が[[ビートダウン]]なら手札3枚のアドバンテージも豊富な[[S・トリガー]]で受け切れると、このカードの弱点をデッキ単位で克服している。 徐々にアドバンスに[[《勝利のヴォルグ・サンダー》]]型の[[【白黒赤ファイアー・バード】]]が定着すると、捲り運次第でそちらのハンデスを十分ケアできるドローソースとしての個性が光るようになった。 **その他 [#m8a213b4] -カード名、ならびに[[DM23-BD7]]の商品名にある「衒学」とは、知識をひけらかすことという意味。論理の形式や正確性に拘り、知識をひけらかして他者に傲慢な態度を取る者のことを「衒学者」と言い、これを英語で"pedant"と言う。 嘘の知識で叡智を驕っているから「偽衒学者」ということだろうか。 --余談だが、「衒る」と書いて「かたる」と読み、「騙る」と同じ意味になる。 **関連カード [#card] -[[《新時代の幕明け》]] -[[《聖闘の精霊龍 セイント・カイザー/ライブラ・シールド》]] -[[《フューチャー・ブレイン》]] -イラストに描かれているカード --[[《サファイア・ペンダット》]] --[[《仙界一の天才 ミロク》]] **[[フレーバーテキスト]] [#flavor_text] -[[DM23-BD7]]&br;'''[[ボク>《サファイア・ペンダット》]]と[[キミ>《仙界一の天才 ミロク》]]だけが得するってことさ、約束するよ。 ― [[サファイア・ペンダット>《サファイア・ペンダット》]]''' **収録セット [#pack] //***[[デュエル・マスターズ]] [#dm] -illus.[[MATSUMOTO EIGHT]] --[[DM23-BD7 「エキサイティング・デュエパ・デッキ ネゴシエートの偽衒学者」>DM23-BD7]](8/60) //***[[デュエル・マスターズ プレイス]] [#dmpp] //-CV:[[]] //-illus.[[]] //--[[DMPP-00 第00弾「 」>DMPP-00]] **参考 [#reference] -[[S・トリガー]] -[[プレイヤー]] -[[ドロー]] -[[シールド追加]] &tag(呪文,光文明,水文明,白青,2色,多色,コスト5,S・トリガー,ドロー,シールド追加,シールド追加 (相手),ライブラリアウト,・,UC,アンコモン,MATSUMOTO EIGHT);