#author("2025-10-19T18:33:55+09:00","","")
#author("2025-10-19T19:47:07+09:00","","")
*《&ruby(すいじん){水神}; ミヅハノメノカミ》 [#top]

|水神 ミヅハノメノカミ SR 水文明 (5)|
|クリーチャー:ミズガミ/ロスト・クルセイダー・ドラゴン 8000|
|''ブロッカー''|
|''W・ブレイカー''|
|このクリーチャーは、呪文によって相手に選ばれない。|
|このクリーチャーが出た時または自分のターンのはじめに、相手は自身の山札の上からクリーチャーが出るまで表向きにし、そのクリーチャーを墓地に置き、山札をシャッフルする。自分はこうして墓地に置いたクリーチャーの「このクリーチャーが出た時」で始まる能力をすべて使ってもよい。|
|相手のクリーチャーが攻撃するなら、その攻撃先は自分が選ぶ。|

[[DM25-EX2]]で登場した[[水]]の[[ミズガミ]]/[[ロスト・クルセイダー・ドラゴン]]。

[[呪文]]限定の[[アンタッチャブル]]を持つ[[ブロッカー]]。
[[出た時]]または自分の[[ターンのはじめ]]に相手の[[山札]]から[[クリーチャー]]を直接[[墓地送り]]にし、その[[cip]]を[[横取り>能力横取り]]できる。
加えて、相手クリーチャーの[[攻撃]]対象を自由に変更できる[[攻撃曲げ]]能力も持つ。

毎ターン[[《転生プログラム》]]のようなクリーチャー指定の山札サーチ&墓地肥やしを''相手に行わせ''、その上で墓地に置いたクリーチャーのcipを即座に使う。
毎ターン相手の[[山札]]からクリーチャーが1体ずつ消えるという性質上、「デッキの大半は[[非クリーチャー]]だが、残った最小限の[[クリーチャー]]がデッキの核となり、それを[[リアニメイト]]する手段がない」デッキに対して、存在するだけで致命傷を与え続けることができる。
//[[フルクリーチャー]]に対しては有効性は低い
//むしろフルクリーチャーの方が刺さると思う
//1ターンごとに1枚カードを落とすことに過大評価では。フルクリーチャーデッキ相手なら山札からランダムに1枚落とすだけだし、ループではない《ブラッディ・クロス》未満を食らった程度で首を絞められるデッキは少数だろう。cip強奪の意味でも、相手のクリーチャーが絞られないなら当たり狙いも難しくなる
//お互いに手札が枯れて数ターン経過した時に一方的にアドバンテージが発生し続けるから強い

相手が攻撃する際に、攻撃先を変更させる能力も凶悪。
事実上、[[攻撃誘導]]の[[上位互換]]にあたる能力と言え、[[ブロック]]で自身を[[タップ]]→自身を攻撃先に、という動きを繰り返すことで[[無限ブロッカー]]として扱える。《水神 ミヅハノメノカミ》よりパワーの高いクリーチャーを出せればそちらを疑似[[無限ブロッカー]]にでき、[[スレイヤー]]や高パワーによってそれを超えてきたとしても、価値の低いクリーチャーに誘導して疑似[[チャンプブロック]]させたり、[[シールド]][[ブレイク]]へと逸らしたりできる。

盤面に存在し続けることで相手の勝ち筋をじわじわと奪っていくことができる遅効性の毒のようなクリーチャー。[[除去]]しようにも呪文には[[選ばれず>アンタッチャブル]]、[[マッハファイター]]など[[攻撃]]起因は[[対象を変更される>攻撃曲げ]]、と有効な除去手段がかなり限られるためなかなかに厄介。パワーも8000とコスト5ブロッカーの中では比較的高め。

総じて、[[コントロール]]に成功して優勢になってからのダメ押しとして有用な準[[フィニッシャー]]である。

**ルール [#rule]
***4つ目の能力について [#rule1]
-この能力の対象は自分ではなく''相手''。間違えないように注意。

-「能力を''すべて''使ってもよい」とは、参照したクリーチャーが複数の[[cip]]を持っていた場合の指示。
[[注釈文]]の省略で意識が抜けがちだが、[[ジャストダイバー]]など[[cip]]を内包した[[キーワード能力]]は一定数存在しており、勿論その部分も得られる。例えば、[[《偽りの月 インターステラ》]]が落ちた場合このクリーチャーは[[ジャストダイバー]]を獲得した上でさらにコスト7以下の水か闇の[[呪文]]も使える。
ただし、参照する場合は「すべて使う」か「全く使わない」を選択する[[任意]]である。もしも[[《Disパイロン》]]のように一方は使いたい[[cip]]で、もう一方が使いたくない[[cip]]だとしても、1つだけ選り好みして使うことはできない。
--上述の通り、[[能力横取り]]を行うかどうかは[[任意]]であるため[[《呪烏竜 ACE-Curase/繁栄の鏡》]]など[[デメリット]]になりかねないものは発動を回避できる。
しかし一方で[[墓地送り]]の部分は[[強制]]。対象のクリーチャーは墓地に置かれたままになるため、相手の[[墓地利用]]を促進するリスクが存在する。
[[《ダムダム・ジョーカーズ》]]と[[《ブラッディ・クロス》]]の採用優先度の考察も参照。

-召喚時限定cipなど『[[「このクリーチャーがバトルゾーンに出た時」で始まる能力]]』でないものは対象外である。詳しくはそちらを参照。

***5つ目の能力について [#rule2]
-デュエマにおいて攻撃が成立する要件は
++ある1体のクリーチャーを選択し、攻撃を開始すると宣言する([[攻撃クリーチャー指定ステップ]])
++攻撃クリーチャーをタップする(総合ルール506.1c)
++プレイヤーとクリーチャーのどちらを攻撃するのかを指定する(506.1e)
&br;というものである。すなわち''クリーチャーをタップする前なら攻撃は正しく開始されていない/タップした時点でその攻撃はプレイヤーの都合で中止できない''と考えられる。
通常は攻撃先の選択とタップは同時に行ったり逆転したりしても「順序違いの連続行動」が黙認されるため問題ないが、対戦相手が《水神 ミヅハノメノカミ》を出している場面では注意が必要だろう。

-あくまでも[[攻撃]]宣言の''攻撃対象を選択する''部分を自分がかわりに行えるというだけであり、「相手クリーチャーに相手プレイヤー自身を攻撃させる」「[[アンタップキラー]]を持たない相手クリーチャーにこちらの[[アンタップ]]状態のクリーチャーを攻撃させる」など[[ルール]]から逸脱するような指定はできない。

-[[プレイヤー]]への[[攻撃]]に伴う[[ブレイク]]は「プレイヤーへの攻撃をシールドが代わりに受ける」というものであって、[[シールド]]そのものを攻撃対象とすることはできない。
そのため、[[《水神 ミヅハノメノカミ》]]の能力で攻撃対象を[[プレイヤー]]とした場合、それによって[[ブレイク]]するシールドを決める権利は相手にある。

-[[デュエパーティー]]においても、攻撃先の誘導をプレイヤーの垣根まで越えることが可能。
自分が相手プレイヤーAから受けそうな攻撃を他の相手プレイヤーBやCに押し付けることができるため、強力な防御力を発揮できる。
--複数人が《水神 ミヅハノメノカミ》を出している場合は、次のターンが訪れるのが最も早いプレイヤーに選択権がある。例えば、A→B→C→Dとターンを進めているBのターンならCDAの順に《水神 ミヅハノメノカミ》を出しているかをチェックして最初にヒットしたプレイヤーに選択権が発生する。([[公式FAQ(2025.10.17)>https://dm.takaratomy.co.jp/rule/qa/47459/]])
--複数人が《水神 ミヅハノメノカミ》を出している場合は、''次のターンが訪れるのが最も早いプレイヤー''に選択権がある。例えば、A→B→C→Dとターンを進めている試合で今がBのターンなら、C→D→Aの順に《水神 ミヅハノメノカミ》を出しているかをチェックして最初にヒットしたプレイヤーに選択権が発生する。([[公式FAQ(2025.10.17)>https://dm.takaratomy.co.jp/rule/qa/47459/]])


**他のカード・デッキとの相性 [#synergy]
-[[【白青赤ゴスペル】]]の[[《水晶の王 ゴスペル》]]を山札から抜き、[[手札交換]]や[[今引き]]で解消できない[[手札事故]]を引き起こすことが狙える。[[《音卿の精霊龍 ラフルル・ラブ/「未来から来る、だからミラクル」》]]横取りでも[[追加ターン]]に等しい[[アドバンテージ]]を得られる。

-[[《深淵の壊炉 マーダン=ロウ》]]と似た理由で、一部の[[ツインパクト]]が[[特殊な条件下で差別化]]される。[[《水晶の記録 ゼノシャーク/クリスタル・メモリー》]]などクリーチャー側が[[cip]]を持たないツインパクトは、他のクリーチャーの能力を横取りされる確率を下げられる。

//逆に[[《ボルシャック・スーパーヒーロー/超英雄タイム》]]などは(ほぼ使わない)クリーチャー側が付いていることで相手に利用される可能性がある。
//ドラゴンデッキで、味方を巻き込む3000全体火力は取られても全く痛くない

-「相手の山札を毎ターン[[シャッフル]]させる」能力と言い換えることもできる。[[《魂の呼び声》]]を唱えて次ターンに備えるといった、ターンをまたぐタイプの[[山札操作]]は完全に無意味になる。

-[[《DARK MATERIAL COMPLEX》]]と好相性。25000という高[[パワー]]かつ条件を満たさない限り[[アンタップ]]せず[[離れない]]ため、そちらを誘導先にして相手の攻撃を継続的に受け止め続けられる。
同様に[[《ARC REALITY COMPLEX》]]とも相性が良いが、こちらは何かしらで[[タップ]]されていない限りは[[マッハファイター]]及び[[アンタップキラー]]専門となる。その代わり、[[バトル]]自体が中止されるため[[《伝説のレジェンド ドギラゴン》]]などの[[バトルに勝った時]]の[[能力]]を全て不発にさせられる副次的な影響がある。

-[[アタックトリガー]]の使用は攻撃曲げでも止められないが、それらは攻撃先を変更してから[[解決]]されるため、除去される寸前でも一仕事できる。

-[[オールタップ]][[S・トリガー]]に[[ワンショット]]を止められても、タップしたクリーチャーそれぞれが誘導先になることで相手の反撃を受け止められる。

-[[【白赤緑ドリームメイト】]]など、除去手段を[[マッハファイター]]に頼りきったデッキにはかなり[[刺さる]]カード。ただ、[[《プリンセス・パーティ ~シラハの絆~》]]には要注意。

-[[《ワダウケノミコト》]]とは[[デザイナーズコンボ]]と思われる。水のクリーチャーに[[モヤシ]]を付与することで、攻撃曲げで破壊されても粘り強く展開し直せる。

-何らかの方法で《水神 ミヅハノメノカミ》を無限に出し入れすることで、任意の回数相手の山札を削ることができる。
だが、相手の山札内からクリーチャーのカードタイプがなくなった時点で[[山札破壊]]は打ち止めになる。いくらデュエマの基本がクリーチャー主体とはいえ、非クリーチャーが全く入っていないデッキはそう多くはない。[[ライブラリアウト]]戦術は別のカードに頼ったほうが良いだろう。

//ある1種のクリーチャーの[[cip]]を無限に使える[[ループ]]や[[ソリティア]]ができるような状況ならその場で相手を殺しきる気概を見せてほしいものだが、別に確殺ではないと妥協しても良いのならこのクリーチャーをパーツとして使うのも一興。即時の[[ライブラリアウト]]が成立せずとも、大量の[[cip]]を奪い取ってアドバンテージを得た上で相手のクリーチャーをデッキから枯らせるため、[[山札回復]]や[[リアニメイト]]が残る状況でもなければ実質逆転はされない程度には勝利を確実にできる。

**その他 [#others]
-元ネタは、日本神話に登場する罔象女神/弥都波能売神(ミヅハノメノカミ)だろう。
[[イザナミノミコト>《蒼狼の王妃 イザナミテラス》]]がカグツチを出産した際の火傷で苦しんだ果てに流した尿から誕生した女神であり、その神格は[[水]]の神であり井戸、農耕、厠の神とされる。兄弟神に[[ワクムスビノカミ>《蒼狼の豊穣 ワクムテラス/オリジナル・ライフ》]]が存在する。
--日本神話に原点を持つクリーチャーだが、名前に《蒼狼》を持たず[[オリジン]]でもないため[[《蒼狼の始祖アマテラス》]]ら[[蒼狼の一族>五龍神]]との関連性はない可能性がある。

-[[Duel Masters LOST ~忘却の太陽~]]の重要クリーチャーとして紹介された。
--同じくDuel Masters LOSTシリーズに登場する重要クリーチャーである[[《クリス=タブラ=ラーサ》]][[《イミッシュ・イツァヤナ》]]とは、「神をモデルとする」「自身とその関連カード専用の種族を持つ」「他のクリーチャーのcipを自分が使う」という共通点が存在する。

-神をモデルとし、自身もまた神であるはずなのだが、本来神に仕える存在であるはずの[[種族]]である[[ロスト・クルセイダー]]を持つ。

-[[カード名]]と[[種族]]名の混同に注意。カード名は''すいじん''、ミ''ヅ''、種族は[[ミ''ズ''ガミ>ミズガミ]]である。

//**[[サイクル]] [#cycle]

**関連カード [#related]
-[[《転生プログラム》]]
-[[《ヴォルグ・サンダー》]]
-[[《キュロロ》]]

//**[[フレーバーテキスト]] [#flavor_text]
//-[[DM25-EX2]]&br;'''フレーバーテキスト'''

**収録セット [#pack]
//***[[デュエル・マスターズ]] [#dm]
-illus.[[nablange]]
--[[DM25-EX2 「王道vs邪道 デュエキングWDreaM 2025」>DM25-EX2]](4/105)

//***[[デュエル・マスターズ プレイス]] [#dmpp]
//-CV:[[]]
//-illus.[[]]
//--[[DMPP-00 第00弾「  」>DMPP-00]]

**参考 [#reference]
-[[ミズガミ]]
-[[ロスト・クルセイダー・ドラゴン]]
-[[ブロッカー]]
-[[W・ブレイカー]]
-[[アンタッチャブル]]
-[[cip]]
-[[ターン開始ステップ]]
-[[ライブラリアウト]]
-[[シャッフル]]
-[[「このクリーチャーがバトルゾーンに出た時」で始まる能力]]
-[[攻撃曲げ]]
-[[自分が選ぶ]]

&tag(クリーチャー,水文明,青単,単色,コスト10,ミズガミ,ロスト・クルセイダー・ドラゴン,ロスト・クルセイダー,ドラゴン,パワー8000,ブロッカー,W・ブレイカー,呪文メタ,アンタッチャブル,cip,自分のターンのはじめ,ターン開始時,出た時または自分のターンのはじめ,ライブラリアウト,シャッフル (相手),能力横取り,攻撃曲げ,選択指定,SR,スーパーレア,nablange);