#author("2024-02-19T15:05:48+09:00","","")
#author("2024-02-19T15:12:35+09:00","","")
*《&ruby(せいばんりゅう){聖板龍}; ジークシュトルツ》 [#sb768b19]

|聖板龍 ジークシュトルツ SR 光文明 (7)|
|クリーチャー:バーサーカー・ドラゴン/暴拳王国 11000|
|ブロッカー|
|W・ブレイカー|
|相手のシールドゾーンにある表向きのカードの能力を無視する。|
|相手は、自身のシールドゾーンにある表向きのカードを手札に加える時、その「S・トリガー」を使えない。|
|<アバレチェーン>自分のクリーチャーが攻撃する時、それがこのターン最初の攻撃なら、相手のクリーチャーを1体選び、表向きのまま、新しいシールドとして持ち主のシールドゾーンに置く。|

[[DMRP-16]]で登場した[[バーサーカー・ドラゴン]]/[[暴拳王国]]。

相手の[[シールドゾーン]]にある表向きのカードの能力を無視する能力と、相手の[[シールドゾーン]]から手札に加わる表向きのカードの[[S・トリガー]]を封じ、アバレチェーンで相手のクリーチャー1体を表向きに[[シールド送り]]にする能力を持つ。

表向きのシールドゾーンのカードの能力を無効化する能力と、アバレチェーンのクリーチャーを表向きにシールド送りにする能力は噛み合っているが、各々の能力を細かく見ていくと重大な欠点を抱える。

まず、表向きのシールドカードを無視する能力は[[ギャラクシーGO]]や[[シールド・ゴー]]系統に対する強烈なメタになり、さらに「[[シールドカード]]」ではなく「[[シールドゾーン]]のカード」を指定しているため[[要塞化]]している[[城]]も対象だが、あまりにもメタ範囲が狭い。
[[S・トリガー]]の無効化も表向き限定なので、用途がかなり限られる。

[[アバレチェーン]]で相手のクリーチャーを表向きのまま[[シールド送り]]にする能力も、攻撃が必要になるアバレチェーンとシールド送りが噛み合っていない。シールド送りは最後の[[ワンショット]]まで攻撃を控えておきたい時に使われる除去であり、ワンショットで使うにしてもワンショット時にはシールド送りする必要性が薄い。
さらに効果は強制なため、[[リーサル]]時にアバレチェーンが発動して[[ダイレクトアタック]]の邪魔になることもある。
味方の[[シングル・ブレイカー]]に攻撃させて相手クリーチャーをシールド送りにすれば、それが[[S・トリガー獣]]でも安全にブレイクできるが、これでは[[バウンス]]と変わらない。

相手のクリーチャーをシールド送りにするなら、同コストで[[汎用性]]が遥かに高い[[《煌龍 サッヴァーク》]]で十分である。あちらと違って毎ターンシールド送りが出来るという利点があるが、このクリーチャーは[[耐性]]能力を持たない[[ブロッカー]]なため、次のターンに生き残れるかは疑わしい。

-[[《猟奇と耽美の人形劇》]]で[[手札]]から[[シールド送り]]にした[[S・トリガー]]を安全に処理して[[1ショットキル]]を決めるためにも悪くはない。

-[[《殴厳!暴拳MAX》]]とも、[[表向き]]に[[シールド送り]]にする[[クリーチャー]]を無力化できるという点で相性が良い。

-前述の通り、[[シールド・ゴー]]系統のメタになる。[[シールド・ゴー]]持ちの[[クリーチャー]]の多くが併せ持つ「表向きで[[シールドゾーン]]にある時」のメタになるからである。
だがシールド・ゴーという能力自体のメタにはならない。シールド・ゴーのシールドゾーンに置く能力も使うことができ、それどころか''シールド・ゴーのシールドゾーンを離れる時の置換効果が発生する[[デメリット]]がなくなる''。「表向きで[[シールドゾーン]]にある時」の能力を持たない[[シールド・ゴー]]持ちクリーチャーに対しては逆にメリットだけ与えてしまうことになる。

-[[裁きの紋章]]にはあまり刺さらない。シールドゾーン以外のカードの効果で表向きのシールドをいくらでも利用できるため、手札で発動する能力である[[サバキZ]]には無力。

-[[《煌龍 サッヴァーク》]]は表向きのカードを身代わりにできるため相性がよい。

-[[シールド焼却]]との組み合わせも悪くない。
攻撃するクリーチャーに[[シールド送り]]できる除去効果を付与できることや、[[S・トリガー]]の[[暴発]]を封じる点が非常に強く、中でも[[【ボルメテウスコントロール】]]は光を採用しているので、光単色であるこのクリーチャーは濁りにならないどころかむしろプラスになる。

**ルール [#c44c7d8d]
-表向きでカードがシールドゾーンに置かれる時、能力が無視される効果はカードがあるゾーンに置かれる瞬間にすぐ適用され、本来の特性のままでそのゾーンに置かれることはない(総合ルール 603.5b)。
--なので「表向きでシールドゾーンに置かれた時」という[[誘発型能力]]は使うことができない。
--また、《ジークシュトルツ》が出る場合でも同様なため、すでに働いている「このカードが自分のシールドゾーンに表向きであれば」という[[常在型能力]]は能力が無視されてから《ジークシュトルツ》が出ることになる。

-「バトルゾーンを[[離れた時]]」に誘発する能力を持ったカードが、バトルゾーンからシールドゾーンに置かれても、その能力は無視されずに誘発する。これは、「[[過去の状態を見る]]」(総合ルール 603.5c)ルールによって、バトルゾーンにあった能力として見るからである。
--[[《殴厳!暴拳MAX》]]で[[《タイク・タイソンズ》]]を[[シールド送り]]したら、603.5bだけ見ると[[マナ加速]]できないように見えるが、実際は603.5cにより効果は使える。
--誘発する時点で直前のゾーンが問われていない、つまり「[[過去の状態を見る]]」必要がない場合はこのルールは適用されない。[[《殴厳!暴拳MAX》]]で[[《「蒼刀の輝将」》]]を表向きでシールドゾーンに置いた場合その「このクリーチャーが表向きでシールドゾーンに置かれた時」は使えない。

-逆に、「シールドゾーンを離れた時」の能力は無視される。これも[[過去の状態を見る]]ルールによって、シールドゾーンでの能力としてみなされるからである。

-手札などに存在する、[[ギャラクシールド]]の「コストを支払ってシールドゾーンに置く」能力は使うことができる。
--単純な[[シールド追加]]として使われ時間稼ぎされたり、シールドゾーンに置いた後に《ジークシュトルツ》を[[除去]]して一気に[[ギャラクシーGO]]を復活させられたりする可能性があるので注意。

-「手札に加えられ''た''時」の[[サバキZ]]は、完全にシールドゾーンを離れて手札に加わってから[[使用宣言]]する能力なので、《聖板龍 ジークシュトルツ》があっても普通に使うことができる。

***S・トリガーロックの疑問点 [#j0537a90]
//-余談だが、「[[S・トリガー]]」が使えないという能力の記述は不要ではないかという考え方があった。その理由は、[[S・トリガー]]の[[使用宣言]]をする段階でも能力が無視されている状態が継続されているという仮説のため。
//この疑問に対して、一旦は[[2022.2.18付の公式Q&A>https://dm.takaratomy.co.jp/rule/qa/40941/]]で「シールドゾーンから手札に加える時」の能力はシールドゾーン外の能力という回答が出された。
//--しかし[[《正義ノ裁キ》]]と[[《レオ》]]の裁定関連により、どのゾーンにカードがある状態で「手札に加え''る''時」の[[シールドチェック]]の[[使用宣言]]をするのかがあやふやになっている。幸いなことに、どの裁定に転んでも表向き状態のカードを相手に[[シールドチェック]]させた場合に、《ジークシュトルツ》に限っては[[S・トリガー]]は使えないことは確約されている。
//シールドゾーン内で使用宣言すると確定すれば、表向きカードの[[G・ストライク]]も追加でロックできる強化に繋がる。


[[《ヤミノリミット》]]より、『「S・トリガー」を使えない』という[[常在型能力]]は、ブレイク前の[[《レオ》]]タイミングで確定するのではなく、「カードをシールドゾーンから手札に加える時」全域でチェックされるということが明らかになっている。

さらに総合ルール113.6dより、《聖板龍 ジークシュトルツ》の[[常在型能力]]が生成する[[継続的効果]]は、シールドが手札に移動する直前まで継続する。

ここで《聖板龍 ジークシュトルツ》の以下の2種類の能力

|相手のシールドゾーンにある表向きのカードの能力を無視する。|
|相手は、自身のシールドゾーンにある表向きのカードを手札に加える時、その「S・トリガー」を使えない。|

のうち、下の能力は上の能力と重複しているのではないか。
総合ルール113.6dより、《聖板龍 ジークシュトルツ》の2つの[[常在型能力]]が生成する[[継続的効果]]は、シールドが手札に移動する直前まで継続しているのである。

また、[[《音響の精霊ルルフーラ》]]や[[《卍 新世壊 卍》]]の「呪文を唱えられなくする効果を無視」なら『「S・トリガー」を使えない』に勝ってS・トリガー呪文を唱えることができることになっているが、能力が無視されていてそもそも[[S・トリガー]]ではない扱いになっているとしたら''[[呪文ロック]]メタに勝って[[S・トリガー]]ロックできるのではないか。''

他に、

>113.6. ブレイクや効果によってシールドが手札に加えられる際、プレイヤーは「S・トリガー」「G・ストライク」「S・バック」の使用宣言を行えます。これらの使用宣言がすべて終わってから、シールドは手札に移動します。
>>113.6a プレイヤーの使用宣言が終わるまでの間、手札に加えられるシールドは待機状態になります。待機状態のシールドはシールドゾーンにありますが、シールドゾーンにあるシールドの数に含まれません。また、シールドゾーンにあるカードの枚数としても数えません。

>Q.自分の《暗獅連結 グレイテスト・ネルザ》と相手の《聖板龍 ジークシュトルツ》がバトルゾーンにいる状況です。自分のシールドゾーンから表向きのカードを手札に加える際、その「G・ストライク」を使用できますか?
A.はい、使用できます。シールドゾーンにあるカードの能力が無視されている状況でも、手札に加わる際にトリガーする「G・ストライク」は無視されません。
[[引用元>https://dm.takaratomy.co.jp/rule/qa/40941/]](2022.2.18)

[[G・ストライク]]を宣言する間、そのカードは[[待機状態]]としてシールドゾーンに存在しているが、なぜかシールドゾーンにあるカードに含まれていない裁定が出ている。これは単なる削除忘れなのか、そうではなく意味のあるQ&Aなのか。

**[[背景ストーリー>十王篇背景ストーリー]]での活躍 [#nc7e5d45]
[[《鬼ヶ覇王 ジャオウガ》]]に送り込まれた[[暴拳王国]]の監視役。
敗北を嫌い、敗北しないために戦いそのものを無かった事にする。コンピューターゲームの通信プレイにおける切断厨という言葉がわかりやすいか。

[[《剛力羅王 ゴリオ・ブゴリ》]]を操り、《ゴリオ・ブゴリ》らしからぬ奸計も用いて[[《爆龍皇 ダイナボルト》]]を追いつめるも、卑劣な行為に激怒した《ダイナボルト》の光速攻撃で戦いを無かった事にする宣言を言い終える前に[[ワンパン>《衝突の鎖 ワンパン》]]で打ち砕かれた。

-洗脳に事象改変と相手が悪かっただけでかなり強力な能力を持っていたが、[[翌年>王来篇]]には[[更なる脅威>《禁時混成王 ドキンダンテXXII》]]が登場する事となる。

**その他 [#z84f75e0]
-初の[[バーサーカー・ドラゴン]]。典型的な「東洋の龍」に似た姿をしている。
なお、[[バーサーカー]]はかつて[[ドラゴンに擬態していた>《模龍の伝道師 ドルーラー》]]時期があった。

-顔がどことなく[[《ボルメテウス・ホワイト・ドラゴン》]]と似ている。イラストレーターが同じ[[Shishizaru]]氏故なのだろう。相手の[[シールド]]を無力化する点もあちらと同じである。

-「ジーク・シュトルツ」とはドイツ語で「誇りある勝利」の意。[[暴拳王国]]の信条そのものである。

-先述の通り、[[チーム銀河]]を執拗なまでに妨害する能力を持つ。何故[[背景ストーリー]]上でチーム銀河と対立していた[[月光王国]]ではなく[[暴拳王国]]所属のこのクリーチャーがこのような能力を持っているかは不明。(ただし《ジークシュトルツ》は、種族こそは[[暴拳王国]]だが、[[背景ストーリー]]上は[[鬼札王国]]から派遣された監視龍である。)
--完全なメタカードを使用して得た勝利は「誇りある勝利」ではないのではという考察もある。


**[[サイクル]] [#l5c29ca7]
[[DMRP-16]]で登場した[[ドラゴン]]化[[サイクル]]。
-[[《地封龍 ギャイア》]]
-[[《結晶龍 プロタゴニスト》]]
-''《聖板龍 ジークシュトルツ》''
-[[《断影龍 ユスティーツァ》]]

**関連カード [#n509b844]
-[[《模龍の伝道師 ドルーラー》]]
-[[《煌龍 サッヴァーク》]]
-[[《A.Q.C》]]

**[[フレーバーテキスト]] [#u68c32a9]
-[[DMRP-16]]&br;'''その[[龍>ドラゴン]]が奪いしは、勝利の価値。'''

**収録セット [#e7c19bd4]
-illus.[[Shishizaru]]
--[[DMRP-16 「十王篇 第4弾 百王×邪王 鬼レヴォリューション!!!」>DMRP-16]](S1/S11)

**参考 [#tbae7b2a]
-[[バーサーカー・ドラゴン]]
-[[暴拳王国]]
-[[ブロッカー]]
-[[W・ブレイカー]]
-[[シールドゾーン]]
-[[表向き]]
-[[無視]]
-[[S・トリガー]]
-[[メタ]]
-[[アバレチェーン]]
-[[シールド送り]]

----
[[公式Q&A]]

-3つ目の能力について

>Q.相手のシールドゾーンに、[[《凄惨なる牙 パラノーマル》]]が4枚表向きで置かれています。自分は''《聖板龍 ジークシュトルツ》''をバトルゾーンに出しました。[[《凄惨なる牙 パラノーマル》]]4枚によるパワーマイナス12000と、''《聖板龍 ジークシュトルツ》''の「無視する」能力は、どちらが優先されますか?
A''《聖板龍 ジークシュトルツ》''の「無視する」能力が優先されます。その状況で''《聖板龍 ジークシュトルツ》''のパワーはマイナスされないので、破壊されません。
#region2(([[総合ルール]] [[101.2>総合ルール本文#rule101_2]])){{
:101.2. 「できない」効果は「できる」効果に勝つ|
あるイベントに対して「できる」とされている効果と「できない」とされる効果が同時に存在するとき、「できない」とされる効果が優先されます。また、「できない」とされる効果を「無視する」という効果がある場合、「できない」とされる効果は無視され効力を失います。ただし、カードはルールに勝つので、「できる」効果は「できない」ルールに勝ちます。(スピードアタッカーを持つクリーチャーは召喚酔いルールに勝ち、攻撃することができます。)
}}
[[引用元:https://dm.takaratomy.co.jp/rule/qa/39110]](2020.12.15)

>Q.相手の''《聖板龍 ジークシュトルツ》''がバトルゾーンにいる状況です。自分のシールドゾーンに表向きで2枚重ねられている[[《魂穿ツ煌世ノ正裁Z》]]を、2枚同時に手札に加えました。自分は[[《魂穿ツ煌世ノ正裁Z》]]を1枚捨てて、[[《魂穿ツ煌世ノ正裁Z》]]を「サバキZ」能力で唱えられますか?
A.はい、唱えられます。「サバキZ」能力は手札に移動したあとでトリガーします。
[[引用元:https://dm.takaratomy.co.jp/rule/qa/39111]](2020.12.15)

>Q.自分の''《聖板龍 ジークシュトルツ》''がバトルゾーンにいる状況です。相手の要塞化されている城のテキストにある「「S・トリガー」能力を使う場合は、このカードを墓地に置く前に使う」も無視されますか?
A.いいえ、そのテキストは注釈であり、能力ではないので無視されません。城を墓地に置く前に「S・トリガー」の処理を行ってください。
#region2(([[総合ルール]] [[703.4k>総合ルール本文#rule703_4k]])){{
:703.4k |要塞化されたシールドがシールドゾーンを離れた時、城は持ち主の墓地に置かれる。そのシールドの「S・トリガー」能力を使う場合は、使った後すぐに墓地に置かれる。
}}
[[引用元:https://dm.takaratomy.co.jp/rule/qa/39112]](2020.12.15)

>Q.自分の''《聖板龍 ジークシュトルツ》''の「アバレチェーン」能力で、相手の[[《伝説の禁断 ドキンダムX》]]や[[《終焉の禁断 ドルマゲドンX》]]を選び、表向きのままシールドゾーンに置いた場合、それらが持つ「このカードがバトルゾーン以外のゾーンにあれば」の能力はどうなりますか?
A.相手のシールドゾーンにある表向きのカードの能力は無視されるので、''《聖板龍 ジークシュトルツ》''がバトルゾーンを離れるまで、何も起こりません。
[[引用元:https://dm.takaratomy.co.jp/rule/qa/39113]](2020.12.15)

>Q.自分の[[《暗獅連結 グレイテスト・ネルザ》]]と相手の''《聖板龍 ジークシュトルツ》''がバトルゾーンにいる状況です。自分のシールドゾーンから表向きのカードを手札に加える際、その「G・ストライク」を使用できますか?
A.はい、使用できます。シールドゾーンにあるカードの能力が無視されている状況でも、手札に加わる際にトリガーする「G・ストライク」は無視されません。
[[引用元:https://dm.takaratomy.co.jp/rule/qa/40941]](2022.02.18)

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