#author("2024-08-02T19:47:40+09:00","","")
#author("2024-08-03T09:14:28+09:00","","")
*《&ruby(てんせい){転生};プログラム》 [#b7b77a83]

|転生プログラム R 水文明 (3)|
|呪文|
|S・トリガー|
|クリーチャーを1体選び、破壊する。そうした場合、そのクリーチャーの持ち主は、自身の山札の上から進化ではないクリーチャーが出るまでカードをすべてのプレイヤーに見せる。そのプレイヤーは、出たクリーチャーをバトルゾーンに出し、表向きにしたそれ以外のカードを持ち主の墓地に置く。|
|BGCOLOR(#933):COLOR(white):''※プレミアム殿堂''|

[[DM-10]]で登場した[[水]]の[[コスト踏み倒し]][[呪文]]。

[[バトルゾーン]]上のどちらかのプレイヤーの[[クリーチャー]]1体を持ち主の[[山札]]の[[クリーチャー]]1体にすり替える[[水]]らしい非常にトリッキーな[[カード]]である。

大抵の[[デッキ]]には小型から大型まで揃っているため、ただ唱えるだけではギャンブルの域は出ない。

しかし、専用構築をすれば、この[[カード]]は「序盤に[[召喚]]した自分の小型[[クリーチャー]]を、わずか3[[コスト]]で[[ファッティ]]に入れ替える」[[能力]]にすることができるため、プレイヤーの腕が試される。
後述にある、[[山札操作]]や[[サイキック・クリーチャー]]を用いた戦法がこれにあたる。

また、自分に使えば[[墓地肥やし]]になり、相手に使えば[[ライブラリアウト]]促進にもなる。
[[【除去コントロール】]]など、相手が[[クリーチャー]]をあまり入れていない[[デッキ]]に対して使用すれば[[山札]]を大量に削ることも期待できるが、それで強力な[[ファッティ]]がとんで来たら目も当てられないため、やるならそれ以外に勝機がない時くらいだろう。

[[コスト踏み倒しメタ]]が立っている場合は「破壊する」部分だけが残るため、単純に3[[コスト]]で打てる[[除去]]呪文と扱うこともできる。

下準備の必要性が高いカードではあるが、下準備ができていなくてもいざとなった時に賭けに出られるのもこのカードの魅力であると言える。

**環境において [#uc15c6d5]
登場時点では、[[《パルピィ・ゴービー》]]などの[[山札操作]]によって[[山札の上]]に[[ファッティ]]を持ってくれば、早期に強力な[[クリーチャー]]を展開できる。(→[[【転生プログラム】]])

しかし、このカードが登場した当時の環境は、1枚でゲームを大きく動かすような強力な[[フィニッシャー]]は存在しなかったため、[[山札操作]]という手間をかけて踏み倒しを行う意義が薄かった。どちらかと言えば、[[【除去コントロール】]]系デッキで相手の山札を削る役割が多かっただろう。[[【ボルバル】]]の現役時代における[[【除去コントロール】]]系統はクリーチャー比率が3割前後であったため、このような使い方は無理からぬことであった。また、当時はプレイヤー攻撃不能のクリーチャーの比率も現在より環境全体においてずっと高く、[[【除去コントロール】]]においては採用クリーチャーの内プレイヤー攻撃不能が半数程度で尚且つフィニッシャー不在で適当なクリーチャーで殴るしかフィニッシュ方法がないデッキも珍しくなかったため、相手のダイレクトアタックの可能性を下げる手段としても使われた。

[[《ボルメテウス・サファイア・ドラゴン》]]が出てからは、[[【転生サファイア】]]で環境トップを走り始めた。しかし、[[《インフェルノ・ゲート》]]が登場してからは、《サファイア》の踏み倒し役はあちらにとられ、安定性が低いこのカードはは採用率がガタ落ち。《サファイア》の禁止以降はまた鳴りを潜める。

[[《貴星虫ヤタイズナ》]]が登場してからは、それを中核とし、[[山札]]を掘り進みつつ、[[リアニメイト]]のための[[進化クリーチャー]]を大量に[[墓地]]へ落とす[[【転生ヤタイズナ】]]が構築された。

また、[[覚醒編]]で[[超次元]]が登場してからは、[[デッキ]]に投入する[[クリーチャー]]を[[コスト踏み倒し]]したい[[クリーチャー]]のみにし、[[超次元]][[呪文]]で呼び出した軽量[[サイキック・クリーチャー]]をコストにして、その[[クリーチャー]]をほぼ確実に呼び出す[[【超次元転生】]]、[[【不滅オロチ】]]も構築された。
[[S・トリガー]]を持つため、[[《斬隠オロチ》]]のように単純に[[確定除去]]として使うことも可能。相手に[[フィニッシャー]]を出されてしまう危険はあるが、[[スピードアタッカー]]を出されない限りはとりあえず目先の[[攻撃]]は防げるので、土壇場ではこの[[カード]]に救われる場面もあった。

非常にトリッキーかつ魅力的な[[カード]]ではあったが、[[覚醒編]]での活躍が祟ったことで2011年1月15日付けで[[殿堂入り]]となった。

[[殿堂入り]]後は[[デッキ]]の[[コンセプト]]にできなくなったために、あまり見かけない[[カード]]となっていた。

ところが、[[《龍素記号Sr スペルサイクリカ》]]の登場からは、[[【転生サイクリカ】]]という[[【超次元転生】]]が構築され、評価が再び急上昇する。[[【ミステリー・キューブ】]]で確実に大型[[クリーチャー]]を踏み倒す他、[[墓地]]に[[呪文]]が落ちるという、ある意味''《転生プログラム》''の弱点とも言えた点がそのまま利点として運用できるようになった。

そして、2016年2月28日、ついにこのカードは[[プレミアム殿堂]]へと昇格した。

プレミアム殿堂後は[[殿堂ゼロデュエル]]にその活躍の場を移す。[[GRクリーチャー]]が登場すると、より容易に転生元を供給できるようになり、殿堂ゼロの[[【転生サイクリカ】]]は凶悪なデッキとして環境に参入。中でも[[《♪銀河の裁きに勝てるもの無し》]]との相性は抜群で、3マナから一発で《サイクリカ》を用意でき、容易に3ターンキルを誘発した。さらに、[[《魔導管理室 カリヤドネ/ハーミット・サークル》]]が登場するとそちらと組み合わせた[[【転生カリヤドネ】]]が成立し、さらに凶悪性を増した。

このカードが暴走した要因は「踏み台を必要とするとはいえ非進化無制限コスト踏み倒しとしてあまりにも軽すぎる」「ハズレとして捲れた呪文が全て墓地に置かれる」「踏み台が外部ゾーンから余りに簡単に用意できる」この3つである。他の2つなら[[《ヒラメキ・プログラム》]]にも当てはまるが、後の殿堂ゼロデュエルでの活躍を鑑みるに「ハズレとして捲れた呪文が全て墓地に置かれる」という点の悪質度がより高いだろう。

**その他 [#lcb45340]
-[[山札]]に[[進化]]でない[[クリーチャー]]が残っていない状態で[[唱える]]と、[[ライブラリアウト]]してそのまま[[ゲーム]]セットとなる。
--後に登場した[[【黒単オレガ・オーラ】>【黒単ド・ラガンザーク】]]のようなデッキには、同じく[[プレミアム殿堂]]の[[《ヴォルグ・サンダー》]]並の[[メタ]]性能を発揮してしまう。このカードの復帰はますます遠のく事になった。

-[[DM-10]]の3[[コスト]]の[[コスト踏み倒し]][[呪文]]として、[[《母なる大地》]]とともに[[プレミアム殿堂]]になっている。

-この[[カード]]を核とした[[デッキタイプ]]には、[[【転生オルテギア】]]、[[【転生サファイア】]]、[[【転生ライザー】]]、[[【超次元転生】]]のようにいくつもの種類があったが、この[[カード]]の[[殿堂入り]]によって、いずれも構築が不可能となった。[[殿堂>殿堂入り]]後に成立した[[【転生サイクリカ】]]も[[プレミアム殿堂]]により構築不能に。

-[[DMR-02]]で同じ「転生」という名前を持つ[[《転生スイッチ》]]という[[カード]]が登場。あちらは対象にとった[[クリーチャー]]を手札に戻し、それより[[コスト]]が小さい[[クリーチャー]]を[[バトルゾーン]]に出す[[効果]]で使い勝手はかなり違う。

-[[DMR-05]]で同じ「プログラム」の名前を持つ、[[《ヒラメキ・プログラム》]]が登場。こちらは[[S・トリガー]]が無く、相手には打てないものの、[[デッキ]]構築をちょっと工夫すれば、[[《転生プログラム》]]よりも狙った[[クリーチャー]]を呼び出せる。

-[[DMデッキ開発部]]では2015年3月15日からの新殿堂において、''《転生プログラム》''も[[プレミアム>プレミアム殿堂]]昇格候補であったと語られていた。だが、実質[[殿堂入り]]の[[呪文]]を2枚使える汎用性の高い[[カード]][[《蒼狼の始祖アマテラス》]]を[[プレミアム殿堂]]にすることによって、こちらの[[プレミアム殿堂]]入りは避けられたようだ。この[[カード]]もいつ[[プレミアム殿堂]]してもおかしくないポテンシャルを持ってしまったことが分かる。
--そしてこの[[カード]]自身も2016年2月28日付で[[プレミアム殿堂]]に昇格となった。禁止直前で[[DMX-22]]で[[再録]]されたのは皮肉である。

-デザインの原型は[[Magic:The Gathering]]の《変身/Polymorph》だろう。こちらとは違い公開した[[カード]]を[[山札]]に加えて[[シャッフル]]する等、処理や[[効果]]に多少の違いがある。

-[[DM-10]]の実際の[[テキスト]]では、誤植で一部「[[クリーチャー]]」が「クリチャー」になっている。

-イラスト左上には[[《キング・クラーケン》]]、[[《ソーサーヘッド・シャーク》]]、[[《ナイト・クロウラー》]]の姿がある。また、イラスト右下の[[サイバーロード]]と思われる[[クリーチャー]]は、細部は違うが[[《シュトラ》]]に似ている。

-漫画「デュエル・マスターズ」では、不亞城への旅中の外伝で聖 来人が[[切札 勝舞]]戦で使用。シールド0枚で勝舞のクリーチャーに制圧された状況からの一発逆転への賭けとして、自らの[[《予言者クルト》]]を[[破壊]]し、[[山札の上]]から[[《キング・アトランティス》]]を出現させた。

-漫画「FE」では、[[ジェド]]が[[切札 勝舞]]戦の15枚デュエルで使用。[[山札]]の少ない変則デュエルの勝ち筋として[[山札破壊]]目的で唱えて勝舞の[[《飛行男》]]を除去したが、返しのターンの勝舞の[[《デビル・ドレーン》]]によって目論見は崩れる事となった。
[[Dr.ルート]]も[[V (バベル)]]戦で使用。[[《竜極神ゲキ》]]を召喚した直後に唱え、[[《暴走機械オーバースキル》]]を[[《竜極神メツ》]]に転生させた。
[[白凰]]も[[Y (イエスマン)]]戦で使用。[[《ストーム・クロウラー》]]を召喚された直後に唱え、[[《パルピィ・ゴービー》]]の下準備のおかげもあって[[《彗星の精霊リムエル》]]を出した。転生元は明言されていないが、前後の描写から[[《キング・アクアカムイ》]]と思われる。
Yも南極での[[黒城 凶死郎]]戦で使用。[[《封魔秘宝アバランバ》]]を下準備要員かつ転生元とし、[[《機動聖霊ムゲン・イングマール》]]を出した。

-海外版である[[Kaijudo]]では、《Logos Scan》というカードで[[カードイラスト]]が流用されている。
[[効果]]は[[《エナジー・ライト》]]と同一の、3[[コスト]]2[[ドロー]][[呪文]]である。

**[[サイクル]] [#i6581312]
[[DM-10]]の[[レア]]の[[コスト]]3[[踏み倒し]][[呪文]][[サイクル]]。後年すべて[[殿堂入り]]以上に指定された。
[[DM-10]]の[[レア]]の[[コスト]]3[[踏み倒し]][[呪文]][[サイクル]]。
-[[《緊急再誕》]]
-''《転生プログラム》''
-[[《母なる大地》]]

**関連カード [#g960f335]
-[[《斬隠オロチ》]]
-[[《エンペラー・ギュルム》]]
-[[《超電磁ヘルラッシュM》]]
-[[《転生スイッチ》]]
-[[《ヒラメキ・プログラム》]]
-[[《イセカイ・プログラム》]]
-[[《電磁 テンプロ-3》]]
-[[《魔導プログラム》]]
-[[《水晶転生》]]

**[[フレーバーテキスト]] [#w96de975]
-[[DMC-55]]&br;'''生まれ変わったら、もっと強くなれよ!――[[クゥリャン>《クゥリャン》]]'''
-[[DMX-16]]&br;'''ゼロからモノを生み出すんじゃない。モノの見せ方を一番うまく変えられるヤツがクリエイティブなんだぜ。 ---[[アクア・メディアクリエイター>《電脳 メディクリ-1》]]'''

**収録セット [#de960b9a]
//***[[デュエル・マスターズ]]
//デュエル・マスターズ プレイスで実装された場合は上のコメントアウトを外して、下部にデュエル・マスターズ プレイスの収録情報を追記してください。
-illus.[[Akira Hamada]]
--[[DM-10 「聖拳編(エターナル・アームズ) 第1弾」>DM-10]]
--[[DMC-42 「コロコロ・ドリーム・パック3(エターナル・ギア)」>DMC-42]]
--[[DMC-55 「コロコロ・レジェンド・7」>DMC-55]]
--[[DMX-16 「超王道戦略ファンタジスタ12」>DMX-16]]
--[[DMX-22 「超ブラック・ボックス・パック」>DMX-22]]
-illus.[[Toshiaki Takayama]]
--[[DMC-44 「エンドレス・オール・デリート」>DMC-44]]

**参考 [#f6bb31de]
-[[S・トリガー]]
-[[クリーチャー]]
-[[破壊]]
-[[スーサイド]]
-[[山札の上]]
-[[クリーチャー]]
-[[見せる]]
-[[コスト踏み倒し]]
-[[カード]]
-[[墓地]]

-[[殿堂入り]]→[[プレミアム殿堂]]

-[[【転生プログラム】]]
--[[【転生オルテギア】]]
--[[【転生サファイア】]]
--[[【転生ライザー】]]
--[[【転生ヤタイズナ】]]
--[[【ミラミス転生】]]
--[[【超次元転生】]]
--[[【不滅オロチ】]]
--[[【ミステリー・キューブ】]]
--[[【転生サイクリカ】]]

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