#author("2023-03-22T01:06:23+09:00","","") #author("2023-03-22T01:09:50+09:00","","") *【ボルバルブルー】 [#m106e7f6] [[《無双竜機ボルバルザーク》]]を[[フィニッシャー]]にした[[【青赤緑ビートダウン】]]。【青ボルバル】【水ボルバル】などと呼ばれることも。 2色の[[【ボルバルステロイド】]]に[[水]]を加えて【青赤緑ビートダウン】型に組み換え、[[ドローソース]]投入で息切れ耐性と安定性を付加させた、というのがある程度の大まかな構成。 [[DM]]史上有数のタチの悪かった[[デッキタイプ]]と言われる。下記のように[[環境]]によって形を変え、ボルバルザーク[[プレミアム殿堂]]化まで[[メタゲーム]]の第一線に生き残った。 環境を圧制していた時期はおよそ二年間、その長さは[[《アストラル・リーフ》]]や[[《ボルメテウス・サファイア・ドラゴン》]]など近々の他のトップメタのデッキタイプを超している。 環境を圧制していた時期はおよそ1年3ヶ月もの間、その長さは[[《アストラル・リーフ》]]や[[《ボルメテウス・サファイア・ドラゴン》]]など近々の他のトップメタのデッキタイプを超している。 2004年冬の[[公式大会]]、EL(エターナル・リーグ)オープンクラス全国大会決勝トーナメント優勝を筆頭に、公式大会での戦績は数え切れないほど。 |無双竜機ボルバルザーク VR 火/自然文明 (7)| |クリーチャー:アーマード・ドラゴン/アース・ドラゴン 6000| |このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、他のパワー6000のクリーチャーをすべて破壊する。その後、このターンの後にもう一度自分のターンを行う。そのターンの終わりに、自分はゲームに負ける。| |スピードアタッカー| |W・ブレイカー| |BGCOLOR(#933):COLOR(white):''※プレミアム殿堂''| |母なる大地 R 自然文明 (3)| |呪文| |S・トリガー| |バトルゾーンにあるクリーチャーを1体選び、持ち主のマナゾーンに置いてもよい。そうした場合、そのマナゾーンにあるカードの枚数とコストが同じかそれ以下のクリーチャーを1体、そのマナゾーンから選ぶ。そのプレイヤーはそのクリーチャーをバトルゾーンに出す。ただし、進化クリーチャーを選ぶことはできない。| |BGCOLOR(#933):COLOR(white):''※プレミアム殿堂''| [[《シビレアシダケ》]]や[[《青銅の鎧》]]による[[マナブースト]]と[[《エナジー・ライト》]]や[[《炎槍と水剣の裁》]]による[[ドロー]]を連発して[[アドバンテージ]]を取り、適当な所で[[《母なる大地》]]、《無双竜機ボルバルザーク》を使ってとどめを刺す。 ある程度の対策を施したデッキでも、序盤に[[テンポアドバンテージ]]を握られた後に繰り出される2ターン攻撃を防ぎきることは困難なため、当時の[[環境]]では「いかに先に《無双竜機ボルバルザーク》を出すか」という事のみが追求され、その結果、大会参加デッキの7割以上が【ボルバルブルー】及びその亜種という異常事態となっていた。 そのスピードと決定力は凶悪であり、一度《無双竜機ボルバルザーク》が場に出れば勝敗に関わらずゲームが終わることもあって、「俺たちがやっているのは[[デュエル・マスターズ]]ではなく[[ボルバル・マスターズ]]だ」などというジョークすら生まれた。 環境の変動及び《無双竜機ボルバルザーク》の制限処置により、時期によって大きく3つの形に分かれる。 **初期 [#o912282e] [[【ボルバルステロイド】]]を踏襲して[[《無双竜機ボルバルザーク》]]が4枚積み。 やがて、[[《青銅の鎧》]]等でマナに落ちてしまった[[《無双竜機ボルバルザーク》]]を相手の[[《母なる大地》]]により強制的にバトルゾーンに出されて負けてしまうパターンを嫌い、3枚積みがスタンダードになっていく。 序盤の動きの起点として[[《シビレアシダケ》]]と[[《ラブ・エルフィン》]]が積まれており、 +2ターン目[[《シビレアシダケ》]]プレイで3マナ +3ターン目に[[《ラブ・エルフィン》]]+[[《エナジー・ライト》]] と流れるようにマナブースト&ドローを決め、[[《ラブ・エルフィン》]]の効果から1マナ減った[[《地獄万力》]]や[[《灼熱波》]]を唱え、相手[[ブロッカー]]を除去しながら、[[《母なる大地》]]、[[《鳴動するギガ・ホーン》]]などを絡めて《無双竜機ボルバルザーク》につなげていた。 [[《シャーマン・ブロッコリー》]]ではなく手札消費が激しいかわりにさらに速い《シビレアシダケ》を使用できた辺りが、2色の【ボルバルステロイド】に対するこちらの優位性を物語っていると言えるだろう。 ただ、成立した[[DM-10]]当初はデッキパーツが弱く、[[《スケルトン・バイス》]]、[[《アクアン》]]、[[《光器ペトローバ》]]を採用できないことがデメリットとまで言われていた。実際のところ当時は、[[除去]]の連打で[[ワンショット]]に中々入れずジリ貧になったり見切り発車したところ防御S・トリガーで受け切られて自滅したりすることが多かった。この頃は強いといってもあくまで「初心者層に対して強い」程度であった。 **中期型 [#d4c29f2e] 《無双竜機ボルバルザーク》[[殿堂入り]]による一枚制限を受けて、[[《鳴動するギガ・ホーン》]]増量などで[[サーチ]]能力を高めたり、[[《紅神龍ジャガルザー》]][[《ツインキャノン・ワイバーン》]]などの第二[[フィニッシャー]]によって攻撃力を上げたもの。 [[《炎槍と水剣の裁》]]などを利用し、さらに安全にボルバルを降臨させる。 もはやビートダウンというよりは[[コントロール]]にシフトしており、そのノウハウは[[【ボルバルブラック】]]、そして[[【除去ボルバル】]]に受け継がれる。 一方、[[【リキッド・ピープル】]]折衷型として組まれるなど、《無双竜機ボルバルザーク》への依存度を下げたビートダウンとして生き残りを懸ける型も見られた。 **後期型 [#o7a2e931] 増えてきた[[【除去ボルバル】]]に対抗するために[[【ステロイド型】>【ボルバルステロイド】]]との融合を図ったものである。【除去ボルバル】のほうがコントロール性能が高いため、こちらはビート力を取り戻して対抗した格好。 詳しくは[[【カウンターボルバル】]]を参照。 以上のように、多少形は変わっていったものの、ボルバルザーク禁止まで常に[[メタゲーム]]を走り続けたデッキであり、前述の通り環境を支配していた期間は悪名高い[[《アストラル・リーフ》]]、[[《ボルメテウス・サファイア・ドラゴン》]]系デッキよりも長い。 また、【ボルバルブルー】で培われた、「ブースト後にドローと全体除去を行い、少なく積まれた多様な大型クリーチャーを[[《母なる大地》]]で状況に応じて使い分ける」というノウハウは後年の[[【青赤緑ビートダウン】]]系デッキの中に生きており、デュエル・マスターズの歴史を語る上で外すことの出来ないアーキタイプと言える。 **主要カード [#mf7a74ea] |[[《シビレアシダケ》]]|後期は[[《幻緑の双月》]]も使われる| |[[《青銅の鎧》]]|マナブーストできるウィニー| |[[《ラブ・エルフィン》]]|呪文補助クリーチャー| |[[《アクア・ハルカス》]]|ドロー兼ウィニー| |[[《鳴動するギガ・ホーン》]]|フィニッシャーの呼び水| |[[《アクア・サーファー》]]|バウンス。[[《コーライル》]]なども| |[[《無双竜機ボルバルザーク》]]☒|フィニッシャー| |[[《ツインキャノン・ワイバーン》]]|フィニッシャー| |[[《紅神龍ジャガルザー》]]|[[ターボラッシュ]]ドラゴン| |[[《呪紋の化身》]]☒|[[S・トリガー]]封殺| |[[《母なる大地》]]☒|デッキの動きの要| |[[《炎槍と水剣の裁》]]|除去&ドロー| |[[《エナジー・ライト》]]|ドローソース| |[[《サイバー・ブレイン》]]|ドローソース| **サンプルデッキ [#mc450f09] 2004年全国大会・エターナル(聖拳)・リーグ 決勝トーナメントオープンクラス・優勝 リストは公式より。 |~カード名|~コスト|~タイプ|~枚数|~文明|h |[[《シビレアシダケ》]]|2|クリーチャー|4|BGCOLOR(green):COLOR(white):自然| |[[《ラブ・エルフィン》]]|2|クリーチャー|4|BGCOLOR(green):COLOR(white):自然| |[[《青銅の鎧》]]|3|クリーチャー|2|BGCOLOR(green):COLOR(white):自然| |[[《母なる大地》]]|3|呪文|4|BGCOLOR(green):COLOR(white):自然| |[[《無頼勇騎ウインドアックス》]]|5|クリーチャー|2|BGCOLOR(purple):COLOR(white):火/自然| |[[《呪紋の化身》]]|6|クリーチャー|2|BGCOLOR(green):COLOR(white):自然| |[[《無双竜機ボルバルザーク》]]|7|クリーチャー|3|BGCOLOR(purple):COLOR(white):火/自然| |[[《灼熱波》]]|5|呪文|2|BGCOLOR(red):COLOR(white):火| |[[《地獄万力》]]|7|呪文|2|BGCOLOR(red):COLOR(white):火| |[[《ツインキャノン・ワイバーン》]]|7|クリーチャー|2|BGCOLOR(red):COLOR(white):火| |[[《アクア・ハルカス》]]|3|クリーチャー|4|BGCOLOR(blue):COLOR(white):水| |[[《エナジー・ライト》]]|3|呪文|4|BGCOLOR(blue):COLOR(white):水| |[[《サイバー・ブレイン》]]|4|呪文|1|BGCOLOR(blue):COLOR(white):水| |[[《アクア・サーファー》]]|6|クリーチャー|4|BGCOLOR(blue):COLOR(white):水| -このデッキや[[【除去ボルバル】]]などが大暴れしたお陰で、2006年2月に《無双竜機ボルバルザーク》は栄えあるデュエル・マスターズ史上初の[[プレミアム殿堂]]入りカードとなる。 *殿堂ゼロデュエル型 [#x67fc6f0] マナと手札を伸ばしつつ盤面を並べてから[[ボルバル]]を呼び出すまでは現役時代の【ボルバルブルー】と同じだが、カウンター封じによって確実に詰めるのがポイント。現役時代は[[《呪紋の化身》]]との同居にひと工夫が必要であったが、現在の[[殿堂ゼロデュエル]]ではカードプールの拡充により6000限定全体火力を気にしなくてよいため、ロックは当時より実現させやすい。 ただ、現実的にはフィニッシュに5ターン程度かかるため、殿堂ゼロデュエルはもちろん[[殿堂レギュレーション]]環境基準で考えても[[ビートダウン]]として低速すぎる。そのため、そもそも真剣勝負ではなく[[ボルバル]]限定戦など嗜みとして使われるデッキという立ち位置。 |[[《熱湯グレンニャー》]]|初動[[キャントリップ]]、[[打点]]、[[革命チェンジ]]元| |[[《「見よ、これぞ超科学の神髄なり!」》]]|基本的[[ドローソース]]| |[[《水晶の記録 ゼノシャーク/クリスタル・メモリー》]]|万能[[サーチ]]、[[打点]]、[[革命チェンジ]]元| |[[《ゴリガン砕車 ゴルドーザ/ダイナマウス・スクラッパー》]]|[[打点]]、[[ラスト・バースト]]による[[除去]]が持ち味。そこそこマナが伸びるので[[呪文]]面[[手打ち]]も| |[[《光牙忍ハヤブサマル》]]※|定番[[ニンジャ・ストライク]]。3枚積むと強い| |[[《桜風妖精ステップル》]]|[[破壊]]されると無駄になるが、2[[コスト]]で[[打点]]が残る[[山札]]からの[[マナブースト]]クリーチャーは強い| |[[《青銅のバンビシカット/「我が力、しかと見よ!」》]]|不発になる恐れがあるが、2コストで山札からのマナブーストを行い、クリーチャーが残る/12000火力と条件付き1ドローが付いた防御[[S・トリガー]]| |[[《メテヲシャワァ・ヲヲロラシアタァ》]]|追撃要員| |[[《音精 ラフルル》]]☒|最上級の[[呪文]][[ロック]]| |[[《単騎連射 マグナム》]]※|最上級のカウンター[[獣>クリーチャー]][[ロック]]| |[[《緊急プレミアム殿堂》]]☒|[[宣言]][[カード名]]の、[[クリーチャー]]、[[呪文]]によるカウンター、既にいるクリーチャーによる干渉などを封じる| **参考 [#xd9b5247] -[[デッキ集 (一覧)]] -[[デッキ集/ビートダウン]] -[[青単]] -[[ボルバル]] -[[【サファイア】]] -[[【リーフボルバル】]] -[[【カウンターボルバル】]] -[[【バジュラズブルー】]] &tag(デッキ集,ビートダウンデッキ);