#author("2023-11-25T23:01:41+09:00","","")
#author("2024-08-25T03:08:38+09:00","","")
*【&ruby(あかたん){赤単};ブランド】 [#edf5af8b]

[[DMRP-02]]で登場した[[《“罰怒”ブランド》]]、[[《“轟轟轟”ブランド》]]を[[フィニッシャー]]とした[[【赤単速攻】]]。

[[ビートジョッキー]]が比較的多めに入っているが、種族間での[[シナジー]]に特化された[[【ビートジョッキー】]]とは区別される。そのため、[[ビートジョッキー]]のサポートカードである[[《DB“ファンク”C-軍》]]は入らず、[[《一番隊 チュチュリス》]]や[[《ダチッコ・チュリス》]]も特に[[超天篇環境]]では抜かれることも多かった。

[[ビートジョッキー]]を指定する強力な[[コスト軽減]]や[[《“罰怒”ブランド》]]の[[マスターB・A・D]]などのおかげで3ターンキルのルートが複数用意できるなど、非常に[[速攻]]性能が高い。軽量[[G・G・G]]持ちのおかげで[[コスト踏み倒しメタ]]が立っていても十分戦える。

現在は[[【我我我ブランド】]]に発展的解消を遂げている。


|“罰怒(バッド)”ブランド MAS 火文明 (7)|
|クリーチャー:ビートジョッキー 9000|
|マスターB・A・D(このクリーチャーを、コストを2少なくし、さらに、このターンに召喚した自分の他の火のクリーチャー1体につき追加で2少なくして召喚してもよい。そうしたら、このターンの終わりに自分のクリーチャーを1体破壊する。ただし、このクリーチャーのコストは0以下にならない)|
|W・ブレイカー|
|自分の火のクリーチャーすべてに「スピードアタッカー」を与える。|


**主要カード [#dbec02c8]
|[[《“罰怒”ブランド》]]|[[マスターB・A・D]]による早出しと自軍SA化を武器とする|
|[[《ダチッコ・チュリス》]]|4[[コスト]]以上のビートジョッキーを早出し|
|[[《“轟轟轟”ブランド》]]※|【速攻】の弱点を[[マスターG・G・G]]によるコスト踏み倒しに変換|
|[[《一番隊 チュチュリス》]]|ビートジョッキーを1コスト軽減|
|[[《ホップ・チュリス》]]|上質な[[ウィニー]]|
|[[《ステップ・チュリス》]]|~|
|[[《BAKUOOON・ミッツァイル》]]※|[[GRクリーチャー]]展開のサブプラン|
|[[《我我我ガイアール・ブランド》]]|[[火]]の[[クリーチャー]]を[[召喚]]していたら3[[コスト軽減]]、自身の[[能力]]で3[[コスト軽減]]できるかわりに[[可能であれば攻撃し>可能であれば攻撃する]]、[[攻撃]]後[[自壊]]。[[離れた>離れる]]時、[[アンタップ]]|
|[[《“逆悪襲”ブランド》]]|[[G・G・G]]で1コスト[[召喚]]|
|[[《BAKUOOON <5000GT.Star>》]]|ビートジョッキーor[[レクスターズ]]が3体いれば1[[コスト]]。[[cip]]で[[効果バトル]]、勝つたび2[[ドロー]]|

***アタッカー・除去 [#c004e126]
|[[《凶戦士ブレイズ・クロー》]]|[[火]]の[[ウィニー]]の定番|
|[[《螺神兵ボロック》]]|[[デメリット]]付き1[[コスト]][[ウィニー]]|
|[[《ブルース・ガー》]]|~|
|[[《無重力 ナイン》]]|[[G・ゼロ]]で出てきては打点形成、[[マスターB・A・D]]の補助をこなす|
|[[《ナグナグ・チュリス》]]|[[cip]]による[[効果バトル]]でパワー3000以下を破壊|
|[[《爆炎シューター マッカラン》]]|《チュチュリス》非対応で[[cip]]の[[トリガー]]に火マナが3枚上必要だが、&br;除去の範囲は《ナグナグ》より広い|
|[[《ガンザン戦車 スパイク7K》]]|[[パンプアップ]]と[[追加ブレイク]]が付いた2打点|
|[[《ランド覇車 ガンブルマン》]]|火力付きの[[NEOクリーチャー]]|
|[[《ボール“BOMB”ボマー》]]|最低1マナで出てくるSA2打点|
|[[《ラウド “NYZ” ノイジー》]]|[[シールド回収]]と[[S・バック]]起動を行える2打点|
|[[《スチーム・ハエタタキ》]]|1コスト4000[[火力]]|
|[[《デュアルショック・ドラゴン》]]|コダマショックやカウンターで打点形成。|
|[[《ブンブン・チュリス》]]|[[ターン開始時]]に[[アンタップ]]しない|

***サポート [#kbd5324f]
|[[《アッポー・チュリス》]]|[[pig]]で1[[ドロー]]|
|[[《ブルマン・チュリス》]]|[[手札交換]]できる[[NEOクリーチャー]]|
|[[《一撃奪取 トップギア》]]|ターン1制限だが[[種族]]制限のないコスト軽減|
|[[《Re:奪取 トップギア》]]|~|
|[[《単騎連射 マグナム》]]※|[[S・トリガー]]封じ|
|[[《斬斬人形コダマンマ》]]|シールド回収で手札補充。コダマショックで打点形成|

**システムクリーチャー [#pbc322a2]
|[[《U・S・A・BRELLA》]]|[[GR召喚]][[メタ]]。コスト以下の呪文に対する[[アンタッチャブル]]|
|[[《DROROOON・バックラスター》]]|GRを出す度に疑似6000[[火力]]|
|[[《こたつむり》]]|[[SA>スピードアタッカー]]、[[MF>マッハファイター]][[メタ]]|
|[[《月砂 フロッガ-1》]]|~|

***GR召喚手段 [#f8a9bc48]
|[[《TOKKO-BOON!》]]|2[[コスト]]で使い捨てで[[SA>スピードアタッカー]]の[[GR]]を1体呼び出し|
|[[《MANGANO-CASTLE!》]]|4コストで[[SA>スピードアタッカー]]の[[GR]]を2体呼び出し|
|[[《GIRIGIRI・チクタック》]]|相手の[[シールド]]が4枚以下ならcipで[[GR召喚]]|
|[[《DROROOON・バックラスター》]]|cipでGR召喚。自軍のGRが出るたび疑似6000[[火力]]|
|[[《HAJIKERO・バクチック》]]|cipと[[AT>アタックトリガー]]でGR召喚する4マナ|
|[[《手札の儀》]]/[[《零龍》]]|自分のターンの終わりに手札がなければGR召喚。|

***防御札 [#c7f1fb61]
|[[《爆殺!! 覇悪怒楽苦》]]|強力な[[スーパー・S・トリガー]]|
|[[《モモダチパワー!!!》]]|[[キリフダッシュ]]1を持つ単体6000[[火力]]|
|[[《ドドンガ轟キャノン》]]|[[手打ち]]もギリギリ有り得る|
|[[《ボルシャック・ドギラゴン》]]|ターンを凌いで3打点として利用も|
|[[《禁断〜封印されしX〜》]]/[[《伝説の禁断 ドキンダムX》]]※|[[《テック団の波壊Go!》]]対策|

***超GRゾーン [#gac40bf2]
|[[《バルバルバルチュー》]]|[[シールド回収]]|
|[[《ドドド・ドーピードープ》]]|[[火]]の定番無条件2[[打点]][[GR]]|
|[[《ブルンランブル》]]|ほぼ無条件の疑似2000火力|
|[[《ソニーソニック》]]|自前で[[スピードアタッカー]]を持つ|
|[[《“魔神轟怒”ブランド》]]|過剰打点生成機|
|[[《ロッキーロック》]]|超GR圧縮|

**このデッキの回し方 [#j9cac864]
一例としては以下の通りである。

2ターン目に[[《一番隊 チュチュリス》]]を立て、3ターン目に2コスト[[ビートジョッキー]]2体から[[《“罰怒”ブランド》]]へと繋ぎ、そのまま1ショットキルを行う。

[[《“罰怒”ブランド》]]が引けない時にはサブ[[フィニッシャー]]として[[《BUNBUN・ヴァイカー》]]を場に出し、それすらも引けない場合は軽量GR召喚持ちを並べて何とか6[[打点]]立てて1ショットキルに漕ぎ付ける。

相手に応じて一呼吸置いてシステムクリーチャーを立てて、除去カウンター札に余裕を持たせて1ショットキルを行うケースもある。

**長所 [#p0d4f85d]
展開の殆どが[[召喚]]を伴うものなので、[[《異端流し オニカマス》]]や[[《洗脳センノー》]]には滅法強い。

3ターン目に7打点程度が並ぶのは稀ではなく、通常の[[フィニッシャー]]に[[《“罰怒”ブランド》]]のみを出すルートであっても、[[《闇鎧亜ジャック・アルカディアス》]]1体程度なら[[除去]]を受けても1ショットキルが頓挫しないこともある。

[[《“魔神轟怒”ブランド》]]が捲れて[[超天フィーバー]]が達成されれば[[打点]]にはまず困らない。

[[超天篇]]以降は展開系の軽量クリーチャーやサブフィニッシャーが充実し出したため、[[手札]][[事故]]により[[ゲーム]]にならないケースが激減した。

**短所 [#j09ff7c0]
[[スピードアタッカー]][[メタ]]、[[不正]][[メタ]]には弱い。[[《スチーム・ハエタタキ》]]で対策はできるが、[[マナ]]の支払いがギリギリなのでそれを唱えた時点で1[[ターン]]分のテンポロスは必至である。

フィニッシャー本体を除去されるのも脆い。メインルートの[[《“罰怒”ブランド》]]ルートにおいても、[[《“罰怒”ブランド》]]が除去されるだけで攻撃が止まるケースがざら。

[[S・トリガー]]、特に[[《テック団の波壊Go!》]]には滅法弱い。一応[[《The ジョギラゴン・アバレガン》]]や[[《デュアルショック・ドラゴン》]]採用すれば[[《“罰怒”ブランド》]]本体と共に[[《テック団の波壊Go!》]]の全体バウンス対策になるが、そうするとより不正メタに弱くなるというジレンマを抱えることになる。

**環境において [#p496ec2a]
[[《“罰怒”ブランド》]]が登場してからこのデッキタイプが確立され、十分な3ターンキルのルートを手に入れ、実際に3ターンキルが横行する非常に攻撃性の高いデッキに仕上がった。歴史上で3ターンキルが安定するまともな[[【速攻】]]はこのデッキが初めてとされる。
[[新章デュエル・マスターズ]]期のトップメタである[[【緑単ループ】]]は典型的な[[チェイン・コンボ]]であり、せいぜい防御札がピン挿しの[[《光牙忍ハヤブサマル》]]と1〜2枚の[[《光牙忍ライデン》]]、多くて2枚積みの[[《革命の巨石》]]程度しかないため、身も蓋もない言い方をすれば[[ループ]]が始まる前に殴りさえすればそのまま殴り切れるという訳であった。

しかし、[[S・トリガー]]に弱い、[[ドローソース]]がないため必要パーツが揃いにくかったり[[息切れ]]したりする、[[【赤単速攻】]]によくある問題が浮き彫りになり、のちに《“罰怒”ブランド》を主軸としたデッキとしては[[【赤青ブランド】]]が主流化していった。
しかし、[[S・トリガー]]に弱い、[[ドローソース]]がないため必要パーツが揃いにくかったり[[息切れ]]したりする、[[【赤単速攻】]]によくある問題が浮き彫りになり、のちに《“罰怒”ブランド》を主軸としたデッキとしては[[【赤青ブランド】]]が主流化していった。関東のコミュニティでは一瞬活躍しただけですぐさま[[DMBD-01]]・[[DMBD-02]]期には[[【サザン・ルネッサンス】]]に徹底マークされたという話もある。
その背景には[[【ロージアミラダンテ】]]がこのデッキを受けながら勝つデッキとして息を吹き返したという事情がある。

また、当時は無理に3ターンキルを狙うよりも[[《ランド覇車 ガンブルマン》]]を早期着地させてある程度削ったり[[《ラウド “NYZ” ノイジー》]]で溜めるプランを取ったりして4ターンキルを狙う方がずっと安定する場合も多かった。

しかし、「[[デュエル・マスターズグランプリ-5th>公認グランプリ]]」ではベスト32入りを果たした[[【赤青ブランド】]]よりも上を行くベスト16に入賞。デッキレシピはアウトレイジに若干特化して[[コダマ>《斬斬人形コダマンマ》]][[ショック>《デュアルショック・ドラゴン》]]も取り入れた3ターンキルルートが豊富なものであった。

[[双極篇]]になると新たなブランドである[[《“轟轟轟”ブランド》]]が登場。【赤単ブランド】は[[【“轟轟轟”ブランド】]]へと発展し、速攻特有の手札枯渇をコスト踏み倒しに変換できる。そのため、既存の【ビートジョッキー】との相性も悪くない。むしろ[[《“轟轟轟”ブランド》]]を組み込んだ事で更なる3ターンキルルートが増えたとも解釈できる。
しかし、手札を消費しながらクリーチャーや呪文の[[コスト踏み倒し]]が行える[[《ナゾの光・リリアング》]][[《ヘブンズ・フォース》]]との相性の良さや、[[《奇石 ミクセル》>《奇石 ミクセル/ジャミング・チャフ》]]という[[メタカード>メタゲーム#Mcard]]を投入した[[【赤白“轟轟轟”ブランド】]]へと発展し、赤単であるこのデッキタイプは環境から姿を消す。

[[DMRP-10]]期には、[[《“轟轟轟”ブランド》]]が[[殿堂入り]]してしまった。

しかし、[[DMBD-09]]・[[DMBD-10]]期では状況が一変。環境のトップに君臨していた[[【青黒緑デッドダムド】]]が、「5コストの[[《無修羅デジルムカデ》]]が立てられるまで守りが固められない」「[[受け札>防御札]]の[[《テック団の波壊Go!》]]や[[《ドンドン水撒くナウ》]]は[[《伝説の禁断 ドキンダムX》]]への対処が困難」といった弱点を持つことから、再び【赤単ブランド】に注目が集まる。CSでの優勝、準優勝の報告も見られ、環境上位に食い込んだ。

[[DMBD-09]]・[[DMBD-10]]期に確立された[[《GIRIGIRI・チクタック》]]軸の場合は《GIRIGIRI・チクタック》と並行して1コストクリーチャーも重用されるが、事前に1[[ブレイク]]を入れれば十分なので動かすと必然と2ブレイク目以降のブレイクとなる[[《ホップ・チュリス》]]は基本使われない。

[[DMRP-11]]で新たな主戦力である[[《“魔神轟怒”ブランド》]]を獲得し、[[《BAKUOOON・ミッツァイル》]]プランが爆発的に強化された。

「[[DMGP-9th>公認グランプリ]]」ではトップ8進出者3人が使用し、準優勝を記録した。
//しかし決勝戦3本目で[[《知識と流転と時空の決断》]]2枚がS・トリガーとして捲れたことで[[《BAKUOOON・ミッツァイル》]]1体、[[《“魔神轟怒”ブランド》]]2体を含む5体8打点による[[1ショットキル]]が阻まれており、不運なイメージを残した。

[[DMBD-11]]・[[DMBD-12]]期には【赤単ブランド】と呼び切るほどには[[《“罰怒”ブランド》]]に特化していない、安定した4ターンキルを目指す【ビートジョッキー】が流行。2ターン目のコスト軽減から[[《DROROOON・バックラスター》]]などの4[[コスト]]の[[GR召喚]]クリーチャーに繋げ、4ターン目に[[《“罰怒”ブランド》]]と[[《BAKUOOON・ミッツァイル》]]を1体ずつ並べ、1回の単体除去では止まらないようにする構築となっている。[[《こたつむり》]]で1ターン遅延するというやり方もできる。代わりに、必ずしも3ターン目に走り出す必要がないこの型では手札が足りなくなる恐れが比較的薄いので[[《花美師ハナコ》]]と[[《斬斬人形コダマンマ》]]は不採用。

[[DMEX-08]]期に[[【零龍墓地ソース】>【墓地ソース】#a0949b61]]が登場すると、同じく3ターンキルできる上にロック性能も高いあちらに立場を譲るようになる。

[[GR]][[メタ]]が多くなった[[十王篇環境]]初期にはGRに依存しない[[打点]]形成ができる[[《デュアルショック・ドラゴン》]]型が主流化。

[[DMRP-16]]期には久々に上位入賞が報告されたが、その型は[[《BUNBUN・ヴァイカー》]]採用型であった。2ターン目の[[《一番隊 チュチュリス》]]、3ターン目の[[《ダチッコ・チュリス》]]→[[《BUNBUN・ヴァイカー》]]→[[《“罰怒”ブランド》]]と繋ぐ[[ゲーム]]運びが強力。よしんば1ショットキルが失敗しても、[[《BUNBUN・ヴァイカー》]]により大量に並べたGRクリーチャーのおかげでマスターB・A・Dによる[[デメリット]]の中和には困らない。

[[DMRP-18]]で[[《我我我ガイアール・ブランド》]]を獲得。[[【我我我ブランド】]]へ発展的解消を遂げた。

**参考 [#p4fa3b98]
-[[デッキ集 (一覧)]]
-[[デッキ集/速攻]]
-[[デッキ集/種族デッキ]]
-[[【赤青ブランド】]]
-[[【“轟轟轟”ブランド】]]
-[[【クラッシュ“覇道”】]]


&tag(デッキ集,速攻デッキ);