#author("2024-09-18T07:03:52+09:00","","") #author("2024-09-27T14:32:33+09:00","","") *よくあるルールの勘違い [#t9cece0b] [[デュエル・マスターズ]]でよく見られる「[[ルール>公式ルール]]の勘違い」について纏めたページ。 //削除依頼を万一出したい場合は、ラウンジで十分議論した後にしてください。 ゲームを始めたばかりの初心者や、あいまいに[[ルール]]を覚えただけの[[プレイヤー]]等に多い。 ここでは、どの年齢層でも、どの地域の人でも、初心者なら多くの人が勘違いしてしまいがちなルールについて触れる。特定の年齢層、特定の地域間で、勝手に捏造されて吹聴されることによって広まってしまった(いわゆるデマ)ルールに関しては、[[ローカルルール]]へ。 ここに書かれてあることは、上級者・ヘヴィユーザーですら勘違いしている(以前は適切な処理だったが''ルールや裁定の変更によって違反になったケース''も実際にある)ルールもあるため、ぜひ万人に目を通して欲しいところである。 //見切り発車です。他にも地域間でしか通用しないルールや、昔のエラッタも載せてもらって結構です。 -[[誘発型能力]]と[[常在型能力]]の違い、[[置換効果]]の処理、通常の[[除去]]と[[カード指定除去]]の違いも初心者には難解な要素である。これらについてはそれぞれの項を参照されたし。 ||CENTER:BGCOLOR(#dcdcdc):|BGCOLOR(white):|c |''目&br;次''|1|[[攻撃の中断>#r4]]| |~|2|[[シールドとブレイク>#r5]]| |~|3|[[多色カードのコストの払い方>#r6]]| |~|4|[[メインステップと攻撃ステップ>#r7]]| |~|5|[[ターンのはじめの能力の解決>#r8]]| |~|6|[[「召喚」と「出す」>#r10]]| |~|7|[[破壊に関する勘違い>#r11]]| |~|8|[[「相手プレイヤーに攻撃できない」に関する勘違い>#r12]]| |~|9|[[空撃ちに関する勘違い>#r13]]| |~|10|[[「可能であれば攻撃する」に関する勘違い>#r14]]| |~|11|[[ツインパクトカードの参照>#r15]]| |~|12|[[バトルゾーン以外にあるカードの能力>#r16]]| |~|13|[[マナゾーンへのタップイン>#r17]]| |~|14|[[「同じ名前を持つカード」と「同じ名前のカード」>#r18]]| |~|15|[[「破壊されない」「バトルゾーン」を離れないについての裁定>#r19]]| |~|16|[[「ニンジャ・ストライク」のニンジャ・ストライクを使ってなかった場合について>#r20]]| |~|17|[[カードテキスト上の「自分」の対象について>#r21]]| |~|18|[[攻撃制限系能力のテキストによる違い>#r22]]| |~|19|[[「選ばれない」「選ばれた時」の勘違い>#r23]]| **攻撃の中断 [#r4] [[アンタップキラー]]でない[[クリーチャー]]が[[タップ]]状態の[[クリーチャー]]を[[攻撃]]した時、何らかの理由で[[バトル]]前に相手[[クリーチャー]]が[[アンタップ]]しても、[[攻撃]]は中止されない。同様に[[アンタップキラー]]が[[アンタップ]]状態の[[クリーチャー]]を[[攻撃]]した時、何らかの理由で[[バトル]]前に[[アンタップキラー]]を失っても、[[攻撃]]は中止されない。 例えば、自分の[[クリーチャー]]で相手の[[クリーチャー]]に[[攻撃]]した時、相手が[[ニンジャ・ストライク]]で[[《光牙忍ソニックマル》]]を[[召喚]]し、[[攻撃]]対象を[[アンタップ]]したとする。この場合でも[[攻撃]]は続行され、そのまま[[攻撃]]対象の[[クリーチャー]]と[[バトル]]を行う。この時、[[攻撃]]が中止される、あるいは別の正しい[[攻撃]]対象を選びなおすなどといった処理は行われない。 [[攻撃]]対象が適正かどうかは[[攻撃]]宣言時にのみ確認し、その後に[[攻撃クリーチャー]]や攻撃対象のクリーチャーが[[タップ]]したり[[アンタップ]]したり、[[進化]]したり[[G・リンク]]したり、あるいはそれによって[[攻撃]]対象が適正でなくなっても、''場を離れない限りは[[攻撃]]は続行され、[[バトル]]も行われる''。 例としては以下 +自分の[[《マイキーのペンチ》]]で[[《狼虎サンダー・ブレード》]]に[[スピードアタッカー]]を与えて[[攻撃]]。相手が[[ニンジャ・ストライク]]で[[《威牙忍ヤミノザンジ》]]を出して[[《マイキーのペンチ》]]が[[破壊]]されたが、[[攻撃]]は続行される。 +自分の[[《チッタ・ペロル》]]で[[《緑神龍ディルガベジーダ》]]に[[アンタップキラー]]を与えて、相手の[[アンタップ]]状態の[[クリーチャー]]に[[攻撃]]。相手は[[ニンジャ・ストライク]]で[[《威牙の幻ハンゾウ》]]を出して[[《チッタ・ペロル》]]を[[破壊]]したが、[[攻撃]]は続行され、そのまま対象の[[クリーチャー]]と[[バトル]]を行う。 +自分の[[《凍結の魔天ダイイング・メッセージ》]]で[[攻撃]]する時、相手の[[《「無情」の極 シャングリラ》]]を[[フリーズ]]させても、[[攻撃]]はそのまま続行する。 例外として[[革命チェンジ]]が存在する。これは''[[攻撃]][[クリーチャー]]を交換する''[[能力]]であり、元々かかっていた[[パンプアップ]]や[[パワー低下]]などは攻撃クリーチャーから引き継がれないが、''攻撃及びブレイク、バトルは革命チェンジ後のクリーチャーで続行される''。 //***攻撃対象を限定する能力の勘違い //ルールというよりカード個別の能力に関する勘違いなので、個別ページに書かれるべき内容と判断して削除しました。 なお、[[攻撃]]中に攻撃対象となった[[クリーチャー]]が[[バトルゾーン]]を離れた場合はその時点で[[攻撃]]終了となる。たとえば、[[《死神明王ガブリエル・XENOM》]]の[[アタックトリガー]]で[[攻撃]]対象の[[クリーチャー]]を[[破壊]]した場合、対象を[[破壊]]した時点で[[攻撃]]の処理を中止する。 一見意味のない行動に見えるが、[[シールド]]の[[ブレイク]]による[[アドバンテージ]]を与えたくない場合は有効なテクニックである。 -[[アタックトリガー]]の[[タイミング]]など、他にも[[攻撃]]の手順に関する勘違いは多い。詳しいルールは[[攻撃]]のページを参照。 **シールドとブレイク[#r5] [[クリーチャー]]の攻撃またはカードの効果によって[[シールド]]が[[ブレイク]]されるとき基本的には''そのカード(発生源)の持ち主が決める。''その為ブレイクされる側は、相手がブレイクするシールドを決定するまで''シールドを確認してはいけない。'' また、シールドをブレイクする順番に決まりはないため5枚(カードの効果によって増えていればその合計枚数)の内どこからブレイクしても構わない。 なお、カードの効果等によってシールドが増えてもルール上問題はない。むしろ[[光文明]]における[[タップ]]に次ぐ得意技として[[シールド化]]がある。(これらは[[王来篇]]以前は[[シールド送り]]または[[シールド追加]]というワードで呼ばれていた) この様にしてシールド化されたシールドはゲーム開始時にあったシールドとは区別されて[[シールドゾーン]]へ置かれる。たとえシールド化が行われる前にシールドがブレイクされていた場合であっても、そこに詰める形でシールド化されたシールドを置いてはいけない。 それから派生する形で、シールドはゲーム開始時から置かれていた場所にある位置からカードの効果以外で順番を変えてはいけない。 **多色カードのコストの払い方 [#r6] [[マナゾーン]]の[[多色]][[カード]]が生み出せる[[マナ]]の色は、その[[カード]]が持ついずれか1つの[[文明]]のみ。 [[5色]]カードの生み出す[[マナ数]]は0扱いだが、タップすることで1つの色を生み出すことができる。 ''1枚のタップからは1色しか生み出せない''と考えるとよい。 例えば[[水]]/[[闇]]の[[《腐敗電脳メルニア》]]を[[召喚]]する際、[[マナゾーン]]にある[[水]]/[[闇]]の[[《腐敗電脳メルニア》]]と[[火]]の[[《めった切り・スクラッパー》]]を[[タップ]]するのは間違い。 [[水]]で1枚、[[闇]]で1枚[[タップ]]する必要がある。 また2015年7月15日ルール改訂により、[[軽減>コスト軽減]]後の[[コスト]]が[[カード]]の文明数を下回ってしまい''色が足りないときにのみ[[マナ]]の過剰支払いが認められるようになった''。 例えば[[《一撃奪取 トップギア》]]がいる状態で2[[コスト]][[火]]/[[自然]]の[[《風の1号 ハムカツマン剣》]]を[[召喚]]したいとき、今までは[[マナゾーン]]の[[《風の1号 ハムカツマン剣》]]1枚を[[タップ]]しても[[召喚]]できなかった(前述の通り1つのマナは1色しか生み出せないため)が、その際に''[[《めった切り・スクラッパー》]]を1枚余分に[[タップ]]して[[文明]]の支払いに使用する''ことで召喚が可能になった。 このルール改正により、[[コスト]]を支払う時の下限はその[[カード]]の持つ[[文明]]の数と“ほぼ”同じとなった。 厳密に書くなら、コストを支払う場合にタップしなければならない最低枚数が、そのカードの文明数である。 #region2(上の文章の解説){{ [[マナ数]]が0の[[5色レインボー]]を支払いに使うことで、「マナの点数」の観点で文明の数を下回ることができる。 総合ルール601.1dより、まずは文明の支払いから行う。ここで[[5色レインボー]]をタップすることでカードの文明は支払うことができる。 文明を過不足なく支払えたのなら、続いてマナの支払いも行う必要がある。通常は文明の支払いとマナの支払いは兼用できるが、マナ数が0の場合のみ兼用できず別途マナを支払う必要がある。 以上の場面において、有色カードがその持つ文明数未満になったとしても、適切に支払える場合が起こりうる。 例えば[[《ロボネコ・フシャーン》]]や[[《捕封の鎖 テラエイプ》]]などは自前の能力でコスト0の単色やコスト1の多色になることがあるが、前者を[[5色レインボー]]1枚でコスト0召喚したり、後者を[[5色レインボー]]1枚と光か自然のもう1枚の計2枚でコスト1召喚したりすることができる。 //《フシャーン》の自前の能力には「0以下にならない」って注釈文が付いてるのでコスト0の単色にはならないのでは? //0より少なくならない(0にはなる)だぞ 実際のプレイング論では[[5色レインボー]]はマナチャージに使わないほうが良いとされているため、上のルールは度外視した記述が行われていることも少なくない。 [[デュエル・マスターズ プレイス]]のテキストで「そのクリーチャーの持つ文明の数より少なくならない」が頻出していることもTCGに多少なりとも影響を与えている。 }} **メインステップと攻撃ステップ [#r7] [[デュエルマスターズ]]における[[ターン]]の進行は[[アンタップ>アンタップステップ]]→[[ドロー>ドローステップ]]→[[チャージ>マナチャージステップ]]→[[メイン>メインステップ]]→[[アタック>攻撃ステップ]]→[[ターンエンド>ターン終了ステップ]]と6つの[[ステップ]]に分かれているが、このうち[[メインステップ]]と[[攻撃ステップ]]の順序はしばしば混乱される。 具体的には、 +[[《邪眼皇ロマノフI世》]]で[[呪文]]を唱えたので、[[《魔光騎聖ブラッディ・シャドウ》]]を[[G・ゼロ]]で[[召喚]]する。 +[[《助太刀 メモリー・アクセラー》]]を[[クロス]]した[[クリーチャー]]で[[攻撃]]後、別の[[クリーチャー]]に付け替えて[[攻撃]]し、[[カード]]を計2枚引く。 などという行動は''いずれも不可能である''。 ([[《フルスロット・サージェント》]]などの[[能力]]でなら、[[攻撃ステップ]]でも[[クロスギア]]の付け替えが可能) [[カード]]の[[プレイ]]([[クリーチャー]]の[[召喚]]、[[呪文]]の詠唱、[[クロスギア]]の[[ジェネレート]]&[[クロス]]、[[城]]の[[要塞化]])は[[メインステップ]]にしか行えず、[[クリーチャー]]による[[攻撃]]と[[タップ能力]]の起動は[[攻撃ステップ]]にしか行えないため、''一度[[クリーチャー]]で[[攻撃]]すると、その[[ターン]]中は新たな[[カード]]の[[プレイ]]は一切できない''。 他のカードゲームでは攻撃後に「2回目のメインステップ」を行えるものがしばしば存在するため、勘違いしないよう注意。 詳細は[[ステップ]]のページおよび各ステップへのリンクを参照のこと。 **ターンのはじめの能力の解決 [#r8] 「[[ターンのはじめ]]」と書かれた[[能力]]はターン開始後''[[アンタップ]]の後[[ドロー]]の前に解決する''。 以前はターン開始後最優先でアンタップより先に解決されていたが。[[2017年3月25日ルール改訂]]によって変更されたので注意。 例として、 -[[《バキューム・クロウラー》]]の[[能力]]で戻す[[クリーチャー]]および追加の[[ドロー]]をするかどうかの選択は''通常の[[ドロー]]の前に行う''。 -[[《魂の大番長「四つ牙」》]]による[[マナブースト]]は''[[アンタップ]]の後に行う''ため、[[多色]][[カード]]が出てもすぐに[[アンタップ]]されない。 -[[《JK神星シャバダバドゥー》]]の場合、''[[ターンのはじめ]]はそのターンに含まれる''ので出した[[クリーチャー]]は[[召喚酔い]]する。 などがある。 特に[[《鬼面超人エル・アンドレ》]]など、何らかの選択を伴う[[カード]]の場合、''通常[[ドロー]]よりも前に選択しなければならない''ので要注意。 **「召喚」と「[[出す]]」 [#r10] [[クリーチャー]]を出すことを全て「[[召喚]]」と呼ぶのは厳密には誤りであり、''「[[召喚]]」と「[[出す]]」は異なる''。 「召喚」とは原則的に[[手札]]にある[[クリーチャー]][[カード]]を[[プレイ]]([[使う]])することであり、それ以外の方法で[[クリーチャー]]を出す行動は「[[召喚]]」ではない。 具体的には[[《獰猛なる大地》]]や[[《ヘブンズ・ゲート》]]で出した[[クリーチャー]]や、[[ドラゴン]]が[[破壊]]された時に[[墓地]]から出てきた[[《黒神龍グールジェネレイド》]]は''「[[召喚]]」ではない''。 ただし、[[テキスト]]に「[[召喚]]」と書いてあれば、[[手札]]からでなかったり、[[コスト]]を支払わなかったりしても「[[召喚]]」扱いになる。具体的には[[S・トリガー獣]]、[[ニンジャ・ストライク]]、[[《死皇帝ハデス》]]や[[《超神星ビッグバン・アナスタシス》]]の[[能力]]などが該当する(ただし[[S・トリガー]]は注釈文が省略されて実際の[[カード]]には「[[召喚]]」と書かれていないこともある)。 「[[バトルゾーン]]に出した時」[[能力]](いわゆる[[cip]])は「[[召喚]]」を含む「[[バトルゾーン]]に出す」全般で発動するが、''「[[召喚]]した時」[[能力]]は「[[召喚]]」以外の「出す」では発動しない''。 「[[召喚]]」にしか反応しない[[カード]]の例としては[[フォートE]]、[[O・ドライブ]]、[[《「必勝」の頂 カイザー「刃鬼」》]]などの[[ゼニス]]類、[[《要塞の覚醒者ルナ・アレグリア》]]、[[《キリモミ・ヤマアラシ》]]、[[《神秘と創造の石碑》]]、[[《神羅パンゲア・ムーン》]]、[[《イチバンの覚醒者オーシャン・G・ホーガン》]]などがある。 「[[召喚]]」にしか反応しない[[カード]]の例としては[[ヨビニオン]]や[[フォートE]]、[[O・ドライブ]]、[[《「必勝」の頂 カイザー「刃鬼」》]]などの[[ゼニス]]類、[[《要塞の覚醒者ルナ・アレグリア》]]、[[《キリモミ・ヤマアラシ》]]、[[《神秘と創造の石碑》]]、[[《神羅パンゲア・ムーン》]]、[[《イチバンの覚醒者オーシャン・G・ホーガン》]]などがある。 -この違いがあらわれたのがアニメ「VSR」第30話[[バサラ]]VS[[ルシファー]]戦である。[[革命]]0発動状態の[[《時の革命 ミラダンテ》]]存在下でも[[《超轟速 レッド・エンド》]]の[[能力]]で[[《轟速 ザ・レッド》]]を[[バトルゾーン]]に出せたのはこの違いのためである。 **破壊に関する勘違い [#r11] ***破壊の定義 [#r11a] 「[[破壊]]」とは[[テキスト]]の短縮のために''「[[カード]]が[[バトルゾーン]]から[[墓地]]に置かれること」を書き換えたもの''である。よく[[ランデス]]を「[[マナ破壊]]」、[[ハンデス]]を「[[手札破壊]]」などと言ったりするが、あくまで俗語であり、ルール上の「[[破壊]]」には該当しない。 また、[[進化元]]は[[クリーチャー]]として扱わないため、[[カード指定除去]]で[[墓地]]に置かれても、[[クリーチャー]]として[[破壊]]された扱いにならない。詳しくは「[[カード指定除去]]」の項を参照。 ***「破壊する」と「破壊された」の違い [#r10b] 「[[破壊]]する」とは「[[バトルゾーン]]から[[墓地]]に置こうとする」という意味であり、「[[破壊]]された」とは「実際に[[バトルゾーン]]から[[墓地]]に置かれた」という意味である。 「[[破壊]]する」カードの例としては[[《邪魂創世》]]や[[《復活の祈祷師ザビ・ミラ》]]などがある。これらは自分の[[クリーチャー]]を[[コスト]]として「破壊する」ことを求めているが、「実際に破壊された」という結果を求めているわけではない。そのため、[[《光器パーフェクト・マドンナ》]]が[[置換効果]]で[[破壊]]を免れた場合でも、問題なく条件を満たした扱いとなる。 「[[破壊]]された」ことで誘発する[[効果]]を持つカードの例としては[[《封魔妖スーパー・クズトレイン》]]や各種[[pig]][[クリーチャー]]がある。これらは実際に「破壊された」という結果を求めているので、[[バトル]]に負けた[[《飛行男》]]を[[《絶望の魔黒ジャックバイパー》]]で[[手札]]に戻してしまうと、[[pig]]による[[ハンデス]]はできなくなる。これは、[[《飛行男》]]の[[能力]]が「実際に墓地に置かれた」という結果を求めているためである。 なお、[[サイキック・クリーチャー]]が[[バトルゾーン]]と[[超次元ゾーン]]以外のゾーンに置かれた時に[[超次元ゾーン]]に戻るのは[[置換効果]]ではない。[[サイキック・クリーチャー]]が[[《デーモン・ハンド》]]などで狙われた場合、一瞬だけ[[墓地]]に置かれてから[[超次元ゾーン]]に戻ることになり、「[[破壊]]された」扱いになる。 //最終的に[[超次元ゾーン]]に戻るのは同じでも、[[《ナチュラル・トラップ》]]や[[《スパイラル・ゲート》]]などとは「[[破壊]]された」関連の[[効果]]があった場合の扱いが変わってくるので注意。 **「相手プレイヤーを攻撃できない」に関する勘違い [#r12] [[光]][[文明]]の[[ブロッカー]]の多くは「[[相手プレイヤーを攻撃できない>攻撃できない]]」という[[デメリット]]を持っている。これは、「[[プレイヤー]]への[[ダイレクトアタック]]のみができない」と捉えられがちだが、実際には''「[[シールド]]の[[ブレイク]]」と「[[ダイレクトアタック]]」の両方ができない''という意味である。 これは、[[クリーチャー]]の[[攻撃]]目標は常に[[プレイヤー]]、もしくは[[タップ]]されている[[クリーチャー]]であり、[[シールド]]が残っていれば[[プレイヤー]]が[[攻撃]]される代わりに[[シールド]]が[[ブレイク]]されるという解釈のためである。 詳しくは「[[シールド]]」の項を参照。 ただし、ブレイクするシールドを選ぶのは''攻撃しているプレイヤー''である。「シールドはダイレクトアタックから守ってくれるもの」という解釈だと、攻撃されているプレイヤーが選べるようにもとれるが、それは誤り。 尚「[[シールド]]の[[ブレイク]]」のみができない場合、''「[[シールド]]の[[ブレイク]]」はできない''が''「[[ダイレクトアタック]]」はできる''。詳しくは、[[《はずれポンの助》]]の能力を参照。 **[[空撃ち]]に関する勘違い [#r13] [[クリーチャー]]の[[能力]]や[[呪文]]の[[効果]]が''一部しか実行できない''場合でも、''その能力や効果は使用できる''。 例えば、自分の[[クリーチャー]]がいない時に[[《リーフストーム・トラップ》]]で相手[[クリーチャー]]だけを[[マナ送り]]にしたり、相手の[[ブロッカー]]がいない時に[[《メテオ・チャージャー》]]で[[マナブースト]]だけしたりする[[プレイング]]は[[ルール]]上何の問題もない。 極端な話、相手の[[クリーチャー]]がいない時に[[《デーモン・ハンド》]]を[[唱える]]ようなことも可能である。 また、「[[非公開ゾーン]]を参照し、特定のカードを探す」能力は、''テキスト上[[強制]]で、かつ効果対象が存在する場合でも選ばなかったことにできる''。例えば、[[《芸魔隠狐 カラクリバーシ》]]はテキスト上、能力を解決した場合は手札から呪文を唱えることが強制であるように見えるが、手札にコスト3以下の呪文があったとしても''「手札にその呪文がなかった」ことにして効果を破棄してよい''。もちろん、次の相手ターンに[[《解体人形ジェニー》]]を使われ、実は呪文があったと判明しても特にペナルティ等は存在しない。事実上[[任意]]ということである。 ただし、[[コスト]]との違いに注意。[[《邪魂創世》]]や[[《デッドリー・ラブ》]]のように「○○する、''そうした場合''××する」という[[テキスト]]の場合、最初の条件が満たされなければその後の[[効果]]を使用することはできない。 これも他TCGとの齟齬が多いルールのため要注意。(空撃ちが認められないルールのものは少なくない) その他[[コスト]]のルールに関してはそちらを参照のこと。 **可能であれば攻撃する [#r14] [[《凶戦士ブレイズ・クロー》]]など、[[クリーチャー]]の中には「[[可能であれば攻撃する]]」という[[デメリット]]を持っていたり、効果の対象にその状態を与えるものも存在する。 この効果の厳密な定義は「&color(orangered){''正当な理由がない限り、[[ターン終了ステップ]]に進むことができない''};」ということ。 -[[召喚酔い]]や[[《「無情」の極 シャングリラ》]]や[[《ノーブル・エンフォーサー》]]などの効果が有効で、どこへにも攻撃が禁じられているのなら、それが優先されて攻撃を行わないまま[[ターン終了ステップ]]に進んでも良い。 --相手プレイヤーは攻撃できないがクリーチャーを攻撃できる、またはその逆のクリーチャーを攻撃できないが相手プレイヤーを攻撃できるのならそこを攻撃しなければならない。 自分の[[プレイング]]によって[[攻撃]]できない状況を作り出すことは[[ルール]]上問題ない。 -味方の[[《光線人形ストリウム》]]を攻撃させ、その他のクリーチャーに「攻撃できない」効果を与える。 -[[メインステップ]]に[[《スローリー・チェーン》]]を唱えておく。 -[[《ギガベロス》]]のような自分のクリーチャーを破壊などする効果で、攻撃待ちのクリーチャーを除去する。 -[[《終末の時計 ザ・クロック》]]の[[ターンの残りをとばす]]効果を使って、すぐ次のターンを始める。 -攻撃するかわりに[[タップ能力]]を使って、[[アンタップ]]状態ではなくする([[2022/10/28付で可能になった>https://dm.takaratomy.co.jp/rule/qa/42373/]])。 また[[《諸肌の桜吹雪》]]のように「[[攻撃]]する時、可能であれば○○を[[攻撃]]する」という[[テキスト]]もあるが、これはそもそもの意味合いが異なる。こちらの[[能力]]はあくまで[[攻撃]]対象を固定させるだけであり、''攻撃しない''という選択肢もある。 [[《龍神ヘヴィ》]]や[[《超獣軍隊 ゲリランチャー》]]のような[[攻撃]]を強要させる[[能力]]と勘違いしないようにしたい。 **ツインパクトカードの参照 [#r15] [[ツインパクトカード>ツインパクト]]とは、一言で言えば「クリーチャーと呪文の2タイプを持つカード」である。[[クリーチャー]]側と[[呪文]]側は同一[[カード]]内ながら[[コスト]]・[[能力]]等は互いに独立しており、[[特性]]を参照される時には常に正しい情報を参照する。 [[プレイ]]の際には好きな方を選んで使用することができ、[[《魔光王機デ・バウラ伯》]]で[[呪文]]側を参照して[[サルベージ]]したり、[[《鳴動するギガ・ホーン》]]で[[クリーチャー]]側を参照して[[サーチ]]したりとかなり融通が効く。 さらに[[ガチンコ・ジャッジ]]などで[[ツインパクト]]を単に「[[カード]]」として参照した場合には、その持ち主が[[クリーチャー]]か[[呪文]]の好きな方を選択して参照できる。 しかし注意しなければならないのは、''「[[特性]]を参照される時には常に正しい情報を参照する。」''という点である。「クリーチャー」「呪文」とはっきり明記されている場合には、異なる面を参照することはできない。「クリーチャー」を参照した場合には呪文が無視され、逆もまた然りである。 例えば -[[《めった切り・スクラッパー》]]は[[クリーチャー]]の[[コスト]]を参照するため、[[《キング・ザ・スロットン7/7777777》]]の[[呪文]]側の[[コスト]]を参照して[[クリーチャー]]側を[[破壊]]する、といったことは''できない''。 -[[《魔法特区 クジルマギカ》]]は[[呪文]]の[[コスト]]を参照するので、[[《ビシャモンス・デーケン/「深淵より来たれ、魂よ」》]]の[[クリーチャー]]側を参照して[[呪文]]側を[[踏み倒す>コスト踏み倒し]]ことは''できない''。 そして[[ツインパクト]]特有の強力かつ難解なルールとして、''条件参照と[[カード]]の[[プレイ]]が別々になっている場合に限り''、条件を満たした側とは''別の側の[[カード]]を[[プレイ]]できる''という点がある。該当[[カード]]をそのまま[[プレイ]]する効果とは異なるので注意。条件参照の時に条件を満たした[[カード]]は、そのカード全体が適正なものと見なされ、プレイ時にどちらの側を使うかまでは制限しない、という裁定である。 -例えば[[《ロック“SPK”スピーカー》]]は「[[登場時>cip]][[山札]]から3枚をめくり、3枚の合計[[コスト]]が6以下であれば、その中の[[クリーチャー]]をすべて[[タップ]]して[[バトルゾーン]]に出す」という[[能力]]を持つ。この[[能力]]で[[バトルゾーン]]に出せるのは当然[[クリーチャー]]だけであるが、その直前の''[[コスト]]参照では[[カードタイプ]]が指定されていない。'' そして前述の通り[[ツインパクト]]は''単に「[[カード]]」として参照した場合には、その持ち主がクリーチャーか呪文の好きな方を選択して参照できる。'' これを組み合わせることで[[《イチゴッチ・タンク/レッツ・ゴイチゴ》]]などの高コストクリーチャー/低コスト呪文という[[ツインパクト]]も、[[コスト]]合わせの時に[[呪文]]側を参照し、成功後の[[コスト踏み倒し]]段階で、先ほど参照しなかった[[クリーチャー]]側を出すという芸当が可能。 一方で[[《仙祖電融 テラスネスク》]]のように条件チェックと[[コスト踏み倒し]]が同時に行われるテキストの場合はこのような事はできない。 //デュエランドでも、ツインパクトを上記と同様に扱うことができます このように一見屁理屈のような裁定も[[ツインパクト]]ならばまかり通ってしまう。 トラブルを減らすためにも、[[ツインパクトカード>ツインパクト]]の正しいルールを両[[プレイヤー]]共に確認しておこう。特に最後に記した「[[特性]]の参照とアクションの実行とで同じ[[カードタイプ]]を指し示しているか」は難しいルールなので注意しなければならない。 より詳細なルールについては''[[ツインパクト]]''のページに目を通して頂きたい。 **バトルゾーン以外にあるカードの能力 [#r16] //以前マナゾーンから光臨を使用しているプレイヤーを見かけたので追加しました。 カードの[[テキスト]]に、能力をどの[[ゾーン]]にある時に使用できるのかが記述されていないことによる勘違い。 公式ルールにはこう記されている。(2022.4.8時点) >110.4c どのゾーンで機能するかが書かれていない能力は、バトルゾーンでのみ機能します。ただし、そのカードそのものが、「S・トリガー」を得る能力についてはシールドゾーンにある時も機能します。 [[ゾーン]]の指定が無いテキストには、''「[[バトルゾーン]]にあるとき」という文が省略されており''、バトルゾーンにある間にだけ作用する。 つまり、 -[[マナゾーン]]にある[[《ボルバルザーク・紫電・ドラゴン》]]を各[[ターン]]初めて[[タップ]]したときに、即座に[[アンタップ]]することは''できない''。 -[[《Dの牢閣 メメント守神宮》]]が[[墓地]]にあっても、自分の[[クリーチャー]]は[[ブロッカー]]には''ならない''。 -[[シールド送り]]になった[[《襲撃者エグゼドライブ》]]を、ターンの終わりに[[手札]]に戻すことは''できない''。 この間違った[[ルール]]がまかり通ってしまうと、例えばマナゾーンの[[《災厄秘宝ゲジラ》]]をタップするだけで毎ターン2[[ブレイク]]となってしまい、ほぼノーリスクで3ターンキルが成立したり、1ターン目から[[《聖霊王アルファディオス》]]や[[《サファイア・ウィズダム》]]の能力が発動して相手が完全にロックされてしまったりと、あまりにも異様な状態に陥ってしまう。 バトルゾーン指定の省略は[[常在型能力]]や[[タップ誘発]]に多いので、トラブルを回避するためにも、カードの能力はしっかり確認しておこう。 -これは[[キーワード能力]]等にも当てはまる。例えば[[G・G・G]]は「手札が1枚以下であれば〜」という条件付き常在型能力であるが、カードのゾーンは指定していないため''基本的に[[バトルゾーン]]に出た後で確認・適用される''。なので、手札の最後の1枚の[[《グレイト“S-駆”》]]を[[召喚]]しても、バトルゾーンにある[[《波乗りザブンプル》]]の「[[スピードアタッカー]]」参照能力は''発動しない''。 --下の内容と重複するが、総合ルール604.3.の例外はありうる。[[《“逆悪襲”ブランド》]]は[[G・G・G]]だが、召喚コスト軽減というバトルゾーンに出る前の状態を変える効果のため、バトルゾーンに出てからは何もしない。手札など召喚可能なゾーンでその能力は働く。 -テキストに直接記述は無いが事実上バトルゾーン以外の場所でしか効力を発揮しえない場合は、そのゾーンが省略されているものとして扱う。以下はその例である。 --「〜時、このカードは[[S・トリガー]]を得る」という能力の場合、(バトルゾーンで発動していてもほぼ意味がないため)「このカードがシールドゾーンにある時''にも''」が省略されているものと認識する(([[デュエル・マスターズ総合ゲームルール]] 110.4c))。 ---[[《王龍ショパン》]]、[[《プリズン・スパーク》]]、[[《記憶の精霊龍 ソウルガルド》]]等 --「このクリーチャーを[[代替コスト]]で/コストを支払わずに召喚してもよい。」といった場合は、(バトルゾーンで発動していてもほぼ意味がないため)「このカードが手札(など)にある場合」が省略されているものと認識する(([[デュエル・マスターズ総合ゲームルール]] 110.4e))。 ---[[《暗黒鎧 ダースシスK》]]、[[《ニクジール・ブッシャー》]]、各種[[G・ゼロ]]等 ---[[マナ召喚]]、[[《究極生命体 Z》]]等、「このクリーチャーを''[[マナゾーン]]から''/''[[墓地]]から''召喚してもよい。」とテキストにある場合も同様である。 -ゾーンの指定のない[[起動型能力]]の場合は、あらゆるゾーンにおいて機能している。 --[[ニンジャ・ストライク]]は「特定の条件下で起動コストなしに召喚を起動させる能力」である。通常は「召喚=手札から行う」というルールの制約により、手札以外から起動させることができないが、[[《無敵剣 カツキングMAX》]]等の[[常在型能力]]の影響下であれば、マナゾーンからニンジャ・ストライクを使用できる(([[デュエル・マスターズ総合ゲームルール]] 110.4d))。 --[[ニンジャ・ストライク]]や[[リベンジ・チャンス]]のような[[コスト踏み倒し]]はもちろん、[[B・A・D]]のような[[コスト軽減]]もゾーン指定がないため、あらゆるゾーンで機能している。 -初期のテキストには「バトルゾーンにある間」と明記されていたが、[[聖拳編]]以降は省略されている。 **[[マナゾーン]]への[[タップイン]] [#r17] [[多色]]カードが[[タップイン]]で[[マナゾーン]]に置かれるのは、「タップしてマナゾーンに置く」というテキストによる効果ではない。 多色カードがマナゾーンに置かれるのは、「タップしてマナゾーンに置く」という効果ではなく、ルールとしてそう定められているからである。そのため、何かしらの[[文明追加]]効果によって、[[無色]]・[[単色]]カードが[[多色]]カードになり、それがマナゾーンに置かれる場合も[[タップイン]]でマナゾーンに置かれる。(例:自分の[[《革命類侵略目 パラスキング》]]がいる状態で[[《ガイアズ・ソング》]]を唱えた時、マナに置かれるクリーチャーはタップされる。) -[[DMRP-08]]発売以前までは、「タップしてマナゾーンに置く」は多色カードが持つ能力という扱いだったため、初心者より復帰勢が陥りやすい誤解である。誤解と言うよりは、ルール変更がもたらした弊害と言える。 また、マナゾーンにタップインで置かれるかどうかは、マナゾーンに置かれる前の文明を参照する。 -例えば、手札からカードをマナゾーンに置いた時に、[[《薫風妖精コートニー》]]などの効果によって多色になっても、手札で無色・単色であった場合は[[アンタップイン]]で置かれる。 -[[多色]][[ツインパクト]]カードが、[[単色]][[クリーチャー]]として[[バトルゾーン]]に存在する場合、それを[[マナ送り]]しても[[タップイン]]しない。これも[[多色]][[マナ]]の[[タップイン]]が直前の[[ゾーン]]で判定されることによるもの。 --例えば、[[バトルゾーン]]にある[[《天体妖精エスメル/「お茶はいかがですか?」》]]に対して[[《母なる星域》]]を使用して[[マナ送り]]する場合、クリーチャー面の《天体妖精エスメル》を参照し、[[自然]][[単色]]なのでアンタップ状態で[[マナゾーン]]に置かれる。 --ただし、[[クリーチャー]]側だけでも[[多色]]である、[[エレメント]]としてではなく[[封印]]として存在する、[[クリーチャーの下]]にあるなどの場合は、[[多色]][[カード]]として参照するので[[タップイン]]する。 **「同じ名前を持つカード」と「同じ名前のカード」 [#r18] 「同じ名前を持つ」というのは部分的にその名前のカードが含まれている([[名前集合]])ことを指し、「同じ名前」だとカード名が完全一致していることを指す。 例えば、バトルゾーンに[[《「正義星帝」》]]と[[《「正義星帝」 <鬼羅.Star>》]]が1体ずついるとする。どちらも[『「正義星帝」(ルビも一致している)』の名を持っている。 この時、[[cip]]で相手の選んだクリーチャーと「同じ名前を持つ」相手のクリーチャーをすべて[[シールド送り]]する[[《悪魔聖霊フンボルト》]]の効果で、[[《「正義星帝」》]]を選んだ時、[[《「正義星帝」 <鬼羅.Star>》]]もシールド送りになる。 対して、「同じ名前」のクリーチャーを破壊する[[《天使と悪魔の墳墓》]]の効果では、[[《「正義星帝」》]]と[[《「正義星帝」 <鬼羅.Star>》]]は別名のカードであるため、どちらも破壊されない。 -なお、これに加えて以前は[[《悪魔聖霊フンボルト》]]で[[《「正義星帝」 <鬼羅.Star>》]]を選ぶと、逆参照で[[《「正義星帝」》]]までもが対象になるという裁定であった時期が存在した。現在では上記の通りである。 **「破壊されない」「バトルゾーンを離れない」についての裁定 [#r19] この[[能力]]を持つカードは''そもそも[[代替コスト]]などによる[[離れる]]対象に選ぶこと自体ができない''。 この為、この系統の能力を持つ[[カード]]と[[置換効果]]の[[コンボ]]は''不可能''である。 例えば -相手の場に[[破壊されない]][[《不死身のブーストグレンオー》]]のみがいる状態だと、[[《神羅スカル・ムーン》]]の[[破壊置換効果]]は''そもそも使えずに[[破壊]]されてしまう''。 -[[破壊されない]]・[[離れない]]が自身の[[クリーチャー]]に適用されている時、''その[[クリーチャー]]が持つ[[セイバー]]系の[[能力]]は使うこと自体ができない''。 「破壊できない」「離れることができない」と解釈するといいだろう。 こちらも2021年9月24日以前は選べる対象であり、[[コンボ]]も可能という裁定だった為、勘違いと言うよりは、裁定変更がもたらした弊害と言える。 -論拠としては「[[置換効果]]の置換先が実行できない場合、その効果は使えない」というルールに基づいたものとなる。[[破壊されない]]クリーチャーを選ぶと置換先となる「破壊する」が実行できないため、結果的に置換元の能力が使えない、という理屈。 //ルールの論拠となる総合ルール609.4「イベントが置換された場合、それは決して起こったことにはなりません。置換されたイベントの代わりに変更後のイベントが発生し、それによる誘発型能力があれば誘発します。変更された後のイベントが実行できない場合、置換する事はできません。」は少なくとも2019.08.06のVer1.15から存在しており(参照:https://dm.takaratomy.co.jp/img/dm_rule_20190805.pdf)、正確にはルール変更ではありません。2020.6.26の《ファビュラス一番ドリップ》についての質問などでは正確に運用されています(参照:https://dm.takaratomy.co.jp/rule/qa/33616/)。より正確を期すならば「よくある質問もプレイヤーもルールを勘違いして理解していた」が正しいかと思います。 **「ニンジャ・ストライク」のニンジャ・ストライクを使ってなかった場合について [#r20] ニンジャ・ストライクにある「その攻撃中に」を「その''ターン''中」や「その''ゲーム''中」という勘違いをされる場合がある。 ''ニンジャ・ストライクの使用制限は「1度の攻撃中に複数回使えない」というものである。'' わかりやすい例を挙げるならば「[[パワー]]12000の[[クリーチャー]]に[[攻撃]]されたので、[[《威牙の幻ハンゾウ》]]を一度に2体出して[[破壊]]する、等ができない」という制限である。 一度ニンジャ・ストライクを使った後、次の攻撃でニンジャ・ストライクを使ってもよい。もちろん、何らかの手段で[[アンタップ]]された同一[[クリーチャー]]による2度目の攻撃でもニンジャ・ストライクを使用する事は''可能''である。 **カードテキスト上の「自分」の対象について [#r21] [[《大樹王 ギガンディダノス》]]や[[《零獄接続王 ロマノグリラ0世》]]などが持つ「自分は[[攻撃されない]]」という能力の「自分」は、発生源のクリーチャーではなく「自分という''[[プレイヤー]]''」を指す。 つまり、「(条件を満たせば)自分は[[ダイレクトアタック]](シールドへの攻撃含む)を受ける事がない」ということ。逆に、《ギガンディダノス》や《ロマノグリラ》を攻撃すること、あるいはそれ以外のクリーチャーを攻撃することは問題ない。故に[[スレイヤー]]や[[マッハファイター]]によって破壊されることはあり得る。 また、攻撃宣言そのものにに制約をかける能力なので、[[ダイヤモンド状態]]で無視される。 ここで、注意したいのは「自分の他の」となると発生源のクリーチャーが絡んでくるように見えること。 例えば[[《アクア・メルゲ》]]なら、「自分の他のクリーチャーがバトルゾーンに出た時」というテキストでそれ本体が出ても能力はトリガーしない。 とはいえ文章を整理すると「''自分''プレイヤーが、これとは''他のクリーチャー''を出した時」という風に言い換えることが可能なため、実際にはプレイヤー参照という部分は一貫している。 厳密には[[《父なる大地》]]によって相手に出された場合でもトリガーするため、出す行動をした人を見るのではなく、出てきた陣営を見る部分には注意が必要。 [[Magic:The Gathering]]含めた他TCGでの「あなた」に相当すると考えればすんなり理解できる人もいるだろう。 前者なら「あなたは攻撃されない」、後者なら「あなたがコントロールする、他のクリーチャーが出た時」と同義となる。 ** 攻撃制限系能力のテキストによる違い [#r22] 「相手は○○を攻撃できない」「相手は○○しか攻撃できない」などの、所謂[[攻撃制限]]系の能力は、そのテキストにより封じられる攻撃の範囲が微妙に異なる。 また、テキスト自体も少し勘違いしやすい部分があるため、注意したい。以下に、そういった勘違いが多いものをまとめる。 :(条件)であれば、自分は攻撃されない。| 上述の通り、「[[自分]]は[[攻撃されない]]」という能力の「自分」は、発生源のクリーチャー自身ではなく「''自分という[[プレイヤー]]''」を指す。 基本的には「[[攻撃されない]]」と同じで、そこから「クリーチャーを攻撃する」ことへは制限をかけないだけと考えると良い。 もちろん、発生源がアンタップ状態を維持していたり[[ジャストダイバー]]が働いていると[[殴り返し]]を受けない状態になるため、効果による除去でしか突破できず非常に強固となる。 :相手のクリーチャーが攻撃する時、可能ならこのクリーチャーを攻撃する。| [[《アビスベル=覇=ロード》]]や[[《死滅の大地ヴァイストン》]]のテキスト。誘導先がクリーチャーではなくシールドだが、[[《焔の下の力持ち ワーゲン》]]も同じ。[[攻撃誘導]]も参照。 このテキストは[[攻撃]]の対象を限定させるが、''攻撃宣言そのものを強制させることはできない''。故に、[[ウィニー]]に[[自爆特攻]]を強要させるような使い方はできない。 また下のパターンにも共通するが、[[召喚酔い]]中のクリーチャーや[[アビスラッシュ]]で出した[[プレイヤーのみ殴れる>バトルゾーンに出たターン、相手プレイヤーを攻撃できる]]クリーチャー、[[《弾丸透魂スケルハンター》]]など、「クリーチャーを攻撃できない」状態ではこの効果は機能しない。そもそも「クリーチャーを攻撃する」ことが「可能」ではないからである。また、[[《ボルバルザーク・紫電・ドラゴン》]]や[[《我我我ガイアール・ブランド》]]のように[[2回攻撃]]が可能なクリーチャーが一度でも対象に向けて攻撃を済ませると、「攻撃する」動作を既に行ったとみなされて2回目以降は''攻撃先を誘導されなくなる''。 ちなみに、この能力を持つクリーチャーが[[アンタップ]]していると、そもそも「攻撃できる」対象ではないので''普通にプレイヤーや他のクリーチャーが攻撃される''。[[ジャストダイバー]]などで対象クリーチャーに攻撃できなくなっていても同じ。逆に、[[マッハファイター]]や[[アンタップキラー]]持ちのクリーチャーはそのような状態でも引き寄せられてしまう。 なお、あくまで攻撃対象を制限しているだけなので、[[ダイヤモンド状態]]では無視されない([[《ブルータル・リベンジャー》]]などは、この能力で誘導を受ける)。ただし、[[《ダイヤモンド・ソード》]]のようにクリーチャーへの攻撃を許可しない場合はこの限りではない。 :相手のクリーチャーは、可能ならこのクリーチャーを攻撃する。| [[《龍神ヘヴィ》]]や[[《超獣軍隊 ゲリランチャー》]]はこのテキスト。 こちらは「攻撃する時、可能なら」の上位版で、[[攻撃誘導]]に加え[[攻撃強制]]の性質を併せ持つ。他のカードで例えるなら攻撃先を誘導しつつ、自分を攻撃対象として選べる相手には[[《ファントム・ベール》]]がかかるイメージである。 攻撃宣言を行うことを強制されるため、基本的に「自爆特攻したくないので攻撃しない」選択は取れない。 ただし、[[召喚酔い]]などでそもそも[[攻撃できない]]クリーチャー、[[アビスラッシュ]]などでクリーチャーを攻撃できないクリーチャー、2回目の攻撃を行うクリーチャーは、上記パターン同様攻撃宣言を行わない事も、対象以外を攻撃することもできる。攻撃強制能力を持つクリーチャー自身が、アンタップしているなどで攻撃対象に選べない場合も同じ。 また、[[タップトリガー]]や[[ダイナモ]]といった「攻撃するかわり」の能力の発動もルール変更で阻止できなくなった。 :まとめ| これら3パターン+単に「攻撃できない」能力([[《「無情」の極 シャングリラ》]]など)の適用下で、攻撃できるか否かの対応表は以下の通り。 なお、「対象獣」は「可能であれば攻撃する」効果で誘導されている先のクリーチャーを指し、[[アンタップ]]状態や[[ジャストダイバー]]ではないものとする。「他敵獣」はそれ以外のクリーチャーを指す。 |>|自分の状態|>|>|>|相手の状態| |攻撃クリーチャー|攻撃対象|攻撃できない|自分は攻撃されない|攻撃する時可能なら対象を攻撃|可能なら対象を攻撃| |普通のクリーチャー|相手|×|×|×|×| |~|対象獣|-|-|〇|〇| |~|他敵獣|×|〇|×|×| |[[アビスラッシュ]]&br;[[出たターン、相手を攻撃できる>バトルゾーンに出たターン、相手プレイヤーを攻撃できる]]|相手|×|×|〇|〇| |~|対象獣|-|-|×|×| |~|他敵獣|×|×|×|×| |プレイヤーのみの[[ダイヤモンド状態]]&br;([[《ダイヤモンド・ソード》]])|相手|〇|〇|〇|〇| |~|対象獣|-|-|※1|※1| |~|他敵獣|×|※1|×|×| |無制限の[[ダイヤモンド状態]]&br;([[《ブルータル・リベンジャー》]])|相手|〇|〇|×|×| |~|対象獣|-|-|〇|〇| |~|他敵獣|〇|〇|×|×| |[[2回目以降の攻撃>2回攻撃]]を行うクリーチャー&br;([[《我我我ガイアール・ブランド》]])|相手|×|×|〇|〇| |~|対象獣|-|-|〇|〇| |~|他敵獣|×|〇|〇|〇| |[[タップトリガー]]、[[ダイナモ]]の発動|-|×|※2|〇|〇| ※1:[[召喚酔い]]している、もしくはクリーチャーを攻撃できないなら×。できるなら〇。 ※2:相手に攻撃対象に選べるクリーチャーがいるなら〇。相手プレイヤーしか攻撃対象がいないなら×。 **「選ばれない」「選ばれた時」の勘違い [#r23] 「このクリーチャーが[[選ばれた時]]、○○する」という能力や、「[[このクリーチャーを選ぶことはできない>アンタッチャブル]]」という能力が存在する。これらの能力は、そのクリーチャーに対し[[攻撃]]することや、そのクリーチャーの攻撃を[[ブロック]]することは制限されない。 [[こちらにある一覧>選ぶ#rule]]に詳しいが、デュエマにおける「選ぶ」行為は、「攻撃対象を選ぶ」行為などを含まない。[[《時空の英雄アンタッチャブル》]]は普通に攻撃もブロックもされるし、[[《超神星アポロヌス・ドラゲリオン》]]を攻撃したり、《アポロヌス》の攻撃をブロックしたりしても[[ランデス]]されることはない。 //なお筆者は《レッド・ABYSEN・カイザー》で最強アポロヌスをされた経験があります。 あくまで、[[《デーモン・ハンド》]]や[[《ハンマ=ダンマ》]]のような「効果で選ぶ時」にのみ、選ばれなかったり、能力が誘発したりする。 -当然ながら、そのクリーチャー自身が「[[攻撃されない]]」「[[ブロックされない]]能力を併せ持つ場合はそちらも適用される。 [[ジャストダイバー]]のクリーチャーや[[《変幻の覚醒者アンタッチャブル・パワード》]]などが該当する。 -また、これらの能力は[[上述の通り>#r16]]、バトルゾーンにある時しか使えない。 相手のマナゾーンの[[《光器ペトローバ》]]を[[《父なる大地》]]で出させることはできるし、相手の手札の[[《超神星アポロヌス・ドラゲリオン》]]を[[《解体人形ジェニー》]]で選んでも[[ランデス]]はされない。 -もしこれらが罷り通るなら、[[《超神羅星アポロヌス・ドラゲリオン》]]を[[ランデス]]されずに阻止する方法は[[《終末の時計 ザ・クロック》]]くらいで、しかも事前の[[ハンデス]]にも擬似的な耐性を持つ凶悪な性能になっており、[[殿堂入り]]は今よりずっと早かったかもしれない。 **参考 [#others] -[[用語集]] -[[ルール]] -[[公式ルール]] &tag(ルール);