#author("2024-10-22T09:54:11+09:00","","")
#author("2024-11-27T16:32:05+09:00","","")
*タップイン [#y81de53e]

[[カード]]が[[タップ]]状態で[[バトルゾーン]]または[[マナゾーン]]に置かれること。稀に、アンタップ状態で出たカードがすぐさまタップされる時にも使われる。

**マナのタップイン [#n40e3156]

''全ての[[多色]]カードは、マナゾーンにタップして置かれる''。

[[カード]]が[[タップ]]して[[マナゾーン]]に置かれると、[[マナ]]の使用が1[[ターン]]遅れてしまう。
[[多色]]がメインの[[デッキ]]でも[[単色]]の[[カード]]を入れることによって、[[デッキ]]が[[マナカーブ]]どおりに動かない[[事故]]([[色事故]])を回避するのはよくある事。

逆に言えば、このタップインを[[多色]]に限らず意図的に、相手に対して要求できれば、疑似的な[[ランデス]]のように働き[[テンポアドバンテージ]]を奪うことができる。
[[《停滞の影タイム・トリッパー》]]や[[《勝利のリュウセイ・カイザー》]]などがこの類の[[能力]]を持つ。

また、一部の[[マナブースト]][[カード]]において、ブーストする[[マナ]]をタップインするものも存在する。置いた[[マナ]]がそのまま使えると強力になりすぎる場合の調整だろう。[[《社の死神 再誕の祈》]]や[[《トップ・オブ・ロマネスク》]]など、[[殿堂入り]][[カード]]の[[調整版]]は特にこれになりやすい。

-[[多色]]カードは、1枚で複数の[[文明]]の[[マナ]]を出し分けられ、かつ単色よりスペックが高めに設定されているため、この[[ルール]]によってバランスを取っている。

-[[多色]][[カード]]は[[マナゾーン]]に置かれる時タップインされるので、特に何もすることがない場合が多い1[[ターン]]目に[[チャージ]]するとよい。また、ある程度[[カード]]を選べる[[マナブースト]]を使う場合も、その[[マナ]]を同ターン中に使用しなければ[[多色]]を置くと良い。
また、2色と3色はタップインの[[デメリット]]に差がないため、2色よりも3色の[[カード]]を優先して[[マナゾーン]]に置いた方が[[マナ基盤]]になる。

-[[マナコスト]]の支払いの性質も考慮すると、[[多色]]のみで構成された[[デッキ]]の初動は最速でも3[[ターン]]目となってしまう。

-[[多色]][[カード]]のタップインは[[ルール]]によるものである。[[多色]]でない[[カード]]が[[文明追加]]によって[[多色]]になった場合は[[タップ]]して置かれ、逆に[[文明を失う]]ことによって[[多色]]でなくなった場合は[[アンタップ]]して置かれる。
--ただしタップインするかどうかは『マナゾーンに置かれる前のゾーンでチェックされる』という点に注意。
''マナゾーンに[[文明追加]](染色)してもタップインするようにはならない''。[[《薫風妖精コートニー》]]などで[[マナゾーン]]だけ[[文明追加]]しておく事で、元が[[多色]]でないカードは『タップインしない[[多色]][[マナ]]』として使える。
逆に、''マナゾーンに置く前のゾーンで多色化していたカードは、たとえマナゾーンで多色にならなくてもタップインする''点には注意。
--[[DMRP-08]]発売以前は、[[多色]]の[[タップイン]]は多色カードに設けられた[[能力]]という扱いであり、それまで能力テキストの欄に「マナゾーンに置く時、このカードはタップして置く」という記載があった。しかし、[[DMRP-08]]発売以降のカードではタップインの記述が[[マナ数]]の位置に移り、[[能力]]としての記載はなくなった。
この変更により、「マナゾーンに置く時、このカードはタップして置く」という能力だけを持っているため[[準バニラ]]であった一部[[多色]]クリーチャーが[[バニラ]]となった。
---[[DMRP-08]]で初めて多色[[ツインパクト]]が登場しており、そのための変更とも言われている。[[能力]]として記載していてはただでさえ狭いツインパクトの[[テキスト]]欄を更に圧迫する。

-[[《幻獣妖精ユキゴン》]]や[[《虹色類 アミュレックス》]]がいると、タップインされる[[多色]]カードを[[アンタップ]]状態で置けるようになる(後者は厳密にはタップイン後に[[アンタップ]]だが)。

-[[デュエル・マスターズ プレイス]]ではマナゾーンのタップインは「使用可能なマナは増えない」という形で再現されている。

**バトルゾーンのタップイン [#ue1475cd]
[[マナ]]のタップインと違い、特定のカードをバトルゾーンにタップインさせるようなルールはない。
だが、[[バトルゾーン]]にタップインさせる能力を持った[[カード]]は存在する。

[[《緊縛の影バインド・シャドウ》]]や[[ミルクボーイ]]のように[[デメリット]]ととして扱われるものもあれば、[[《星龍グレイテスト・アース》]]や[[《黒神龍オドル・ニードル》]]のように自身の[[能力]]をサポートするためのものもある。後者は特に[[攻撃誘導>可能であれば攻撃する]]によってプレイヤーや他の[[クリーチャー]]を守る性能のものが大部分を占め、それ以外は[[アンタップを別の動作として使う>《眠りの森のメイ様》]]ものや[[攻撃曲げ]][[のため>《晩惨の貪り 泥名》]]など個性的なものが揃う。

相手の[[クリーチャー]]をタップインさせる能力はさらに強力である。相手の[[スピードアタッカー]]や[[ブロッカー]]がその[[メリット]]を打ち消されるだけでなく、次の[[ターン]]での殴り返しを許してしまう。結果、[[クリーチャー]]を出しても、攻撃できずに、すぐに[[殴り返し]]に合い、戦線の維持が困難となる。
こちらは[[《永遠のリュウセイ・カイザー》]][[《閃光の神官 ヴェルベット》]][[《聖霊王エルフェウス》]]などが有名。殴り返しができなくなるものの、[[《スベンガリィ・クロウラー》]]は手軽で使いやすい。

自分の[[クリーチャー]]を[[コスト踏み倒し]]する際にタップインさせるタイプのものも存在する。[[《ロック“SPK”スピーカー》]]などは大量展開であるために[[スピードアタッカー]]と組み合わせると強力すぎるというところから取られた措置だろう。一方で[[《オヴ・シディア》]]のように[[攻撃曲げ]]などと相性が良くメリットとして利用できるものもある。

-[[バトルゾーン]]に相手の[[《聖霊王エルフェウス》]]などがいる状態で自分の[[《ボルバルザーク・紫電・ドラゴン》]]を[[バトルゾーン]]に出す時、[[《ボルバルザーク・紫電・ドラゴン》]]は[[タップ]]されたまま[[バトルゾーン]]に出される。これは[[タップ]]状態のまま[[バトルゾーン]]に出るためで、[[バトルゾーン]]に出てから[[タップ]]される[[能力]]ではないため。

-[[アンタップ]]されている[[クリーチャー]]の上に[[進化]]する場合でも、[[進化クリーチャー]]は[[タップ]]される。

-[[ゴッド]]を[[アンタップ]]されている[[ゴッド]]に[[リンク]]させて出す場合は、リンク後は[[タップ]]状態になる。

-[[ドラグハート・ウエポン]]や[[ドラグハート・フォートレス]]の[[龍解]]および[[サイキック・クリーチャー]]の[[覚醒]]や[[覚醒リンク]]は「[[バトルゾーン]]に出す」行為ではないため、[[バトルゾーン]]に出る時のタップイン[[能力]]を無視することができる。

-相手の[[クリーチャー]]をタップインで[[バトルゾーン]]に出させる[[カード]]はほとんどの場合[[メリット]]として働くが、[[サイレントスキル]]や[[光臨]]、[[《時空の剣士 GENJI・XX》]]などの手助けをしてしまうこともあるので注意。

-[[pig]]持ちのリクルーターや大量展開は、クリーチャーをタップインする能力持ちに対する返しとなる。タップイン能力持ちを出された後にこのようにクリーチャーを出せば、相手の[[タップキル]]が間に合わなくなってそのままとどめまで持って行けることもある。
[[侵略ZERO]]や[[リベンジ・チャンス]]といった[[エンドステップ>ターンエンド]]での[[コスト踏み倒し]]も返しとしては優れており、この場合は[[攻撃ステップ]]が終わった後の[[タイミング]]でバトルゾーンに出るため、ルール上タップキルをそのターン中にもう行うことはできない。

-初出は[[DM-06]]の[[《銀界の守護者ル・ギラ・レシール》]]。
**その他 [#pe988450]

いずれにせよ基本的なルールに干渉するものなので、タップインが戦局に与える影響は決して少なくないと言えるだろう。

-2021年3月16日の[[総合ルール]]改定では、カードをタップインさせる効果が[[状態定義効果]]と定義された。

-[[《永遠のリュウセイ・カイザー》]]、[[《勝利のリュウセイ・カイザー》]]、[[《未知なる弾丸 リュウセイ》]]など、[[リュウセイ]]シリーズにはタップイン[[能力]]を持つものが多い。

-アニメ「デュエル・マスターズ キング」3話でこの用語が使われた。半ば公式用語になったようである。

-[[横向き]]置きの非公式の用法は、見た目はタップインに似ているがタップインには該当しない。
--裏向きで[[シールド追加]]するものを[[シールドゾーン]]にカードを横にして置かれる場合がある。特に[[《エメラル》]]などの仕込みや[[EXライフ]]シールドのように、何らかの情報を含んでいる場合はその区別は重宝される。
--[[ツインパクトカード]]を呪文として使う場合、横向きにして[[ゲーム台]]に乗せて公開することはよくある。タップイン効果が働いていないのに横向きにしてカードを置くという行為が、クリーチャーとして出したわけではないという意思表明になるからだろう。

**カードをタップインさせる能力を持つカードの例 [#h2f2eb32]
-[[《停滞の影タイム・トリッパー》]]
-[[《勝利のリュウセイ・カイザー》]]
-[[《永遠のリュウセイ・カイザー》]]
-[[《聖霊王エルフェウス》]]
-[[《スベンガリィ・クロウラー》]]
-[[《星龍グレイテスト・アース》]]
-[[《卍 デ・スザーク 卍》]]
-[[《無修羅デジルムカデ》]]
-[[《「非道」の鬼 ゴウケン齋》]]

**参考 [#d24e401a]
-[[用語集]]
-[[多色]]
-[[タップ]]

-[[【ベルフェギウスタップ】]]

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[[公式Q&A]]

-マナのタップインについて

>Q.相手の[[《グーゴル <XENOM.Star>》]]と自分の[[《幻獣妖精ユキゴン》]]がバトルゾーンにいる状況です。自分の多色カードをマナゾーンに置く際、どうなりますか?
A.タップして置きます。多色カードは元々タップして置かれるので、まず[[《幻獣妖精ユキゴン》]]の置換効果が適用されます。それによりアンタップして置かれることになるので、次に[[《グーゴル <XENOM.Star>》]]の状態定義効果が適用され、最終的にタップして置かれることになります。
[[引用元:https://dm.takaratomy.co.jp/rule/qa/41196]](2022.4.22)

>Q.自分の[[《天災 デドダム》]]を進化元にした[[《S級原始 サンマッド》]]をマナゾーンに置く際、進化元だった[[《天災 デドダム》]]はアンタップ状態でマナゾーンに置かれますか?&br;類似例:[[《卍 新世壊 卍》]]の下にある[[《凶鬼98号 ガシャゴン/堕呪 ブラッドゥ》]]
A.いいえ、タップ状態でマナゾーンに置きます。&br;バトルゾーンでエレメントの下に置かれていた多色カードは、マナゾーンに置く場合はタップ状態で置きます。
[[引用元:https://dm.takaratomy.co.jp/rule/qa/44118]](2023.11.17)

-バトルゾーンのタップインについて

>Q.バトルゾーンに相手の[[《「非道」の鬼 ゴウケン齋》]]がいて、お互いのシールドが6つ以下です。 この状況で、タップしてバトルゾーンに出た[[《天神兵ユーアイ》]]の「タップした時」の能力を使えますか?
A.いいえ、使えません。&br;バトルゾーンに出た時にタップされるのではなく、タップされた状態でバトルゾーンに出ます。
#region2((総合ルール 110.4f)){{
:110.4f |状態定義効果は、カードがゾーンに置かれる際、その状態を変更させます。これらは置換効果同様に効果に割り込んで処理をしますが、置換効果として扱わず、複数の効果が同時に存在する場合、それらすべてが適用されます。置換効果によってカードが実際にそのゾーンに置かれない場合、状態定義効果は何もしません。&br;例:《永遠のリュウセイ・カイザー》、《緊縛の影バインド・シャドウ》、《「超感覚の聖狗」》、《不滅の精霊パーフェクト・ギャラクシー》
}}
[[引用元>https://dm.takaratomy.co.jp/rule/qa/33627]](2020.6.26)
#region2(類似裁定(2022.4.22)){{{
>Q.相手の[[《アルカディアス・モモキング》]]がバトルゾーンにいる状況で、自分が[[《パラディソ <サイクリカ.Star>》]]を出す際、状態定義効果によってタップして出ました。この[[《パラディソ <サイクリカ.Star>》]]の「このクリーチャーがタップした時」の能力はトリガーしますか?
A.いいえ、トリガーしません。[[《アルカディアス・モモキング》]]の状態定義効果により、[[《パラディソ <サイクリカ.Star>》]]はタップ状態でバトルゾーンに出ます。出てからタップしているわけではないので、「タップした時」の能力もトリガーしません。
#region2((総合ルール 603.2c)){{
:603.2c |「になる」という語を用いている誘発イベントは、その示されたイベントが発生したときにのみ誘発します。元々その状態であった場合に誘発することはなく、その状態であり続ける間は再び誘発することはありません。同様に、カードがその状態でそのゾーンに入った場合にも誘発しません。&br;例: クリーチャーが「タップ状態になった」ときに誘発する能力は、バトルゾーンにあるクリーチャーがアンタップ状態からタップ状態になった時にのみ誘発します。
}}
[[引用元:https://dm.takaratomy.co.jp/rule/qa/41160]]
}}}

>Q.自分の[[《ボルメテウス・ブラック・ドラゴン》]]の「出た時」の能力で、バトルゾーンにいる相手の[[《永遠のリュウセイ・カイザー》]]を破壊した場合、この[[《ボルメテウス・ブラック・ドラゴン》]]はアンタップ状態でバトルゾーンに出ますか?
A.いいえ、タップ状態で出ます。[[《永遠のリュウセイ・カイザー》]]の状態定義効果によって、[[《ボルメテウス・ブラック・ドラゴン》]]はタップ状態でバトルゾーンに出てから、「出た時」の能力で相手のクリーチャーを破壊します。
[[引用元:https://dm.takaratomy.co.jp/rule/qa/41279]](2022.5.20)

>Q.相手の[[《卍 デ・スザーク 卍》]]と、自分のアンタップ状態の[[《機械神類 ヨミ》]]がバトルゾーンにいる状況です。&br;自分が[[《聖霊左機 コットン》]]をアンタップ状態の[[《機械神類 ヨミ》]]とリンクして出す場合、リンク状態の[[《聖霊左機 コットン》]][[《機械神類 ヨミ》]]はアンタップしたままですか?それともタップしますか?&br;類似例:[[《アルカディアス・モモキング》]]
A.タップします。[[《卍 デ・スザーク 卍》]]の能力で[[《聖霊左機 コットン》]]がタップして出ようとするため、リンク後の2体はタップ状態になります。&br;状態定義効果は複数ある場合、そのすべてが適用されます。「G・リンク」と「タップして出る」が両方適用されるため、リンクしたゴッドはタップ状態になります。
#region2(([[総合ルール]] [[110.4f>総合ルール本文#rule110_4f]])){{
:110.4f |状態定義効果は、カードがゾーンに置かれる際、その状態を変更させます。これらは置換効果同様に効果に割り込んで処理をしますが、置換効果として扱わず、複数の効果が同時に存在する場合、それらすべてが適用されます。置換効果によってカードが実際にそのゾーンに置かれない場合、状態定義効果は何もしません。&br;例: 《永遠のリュウセイ・カイザー》、《緊縛の影バインド・シャドウ》、《「超感覚の聖狗」》、《不滅の精霊パーフェクト・ギャラクシー》
}}
[[引用元:https://dm.takaratomy.co.jp/rule/qa/43472]](2023.7.21)

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