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*ノンクリーチャー [#y5d71153]
[[クリーチャー]]をまったく使用しないこと。またはそのような[[デッキ]]を指す。
もともとは[[Magic:The Gathering]]で使われる[[用語>用語集]]。あちらは[[エクストラウィン]]能力を持つ[[カード]]も[[デュエル・マスターズ]]より多く、[[ライブラリアウト]]もより簡単に狙える。そもそものルールが「ライフがなくなった方が負け」であるため、[[クリーチャー]]以外でライフを削るカードを入れれば簡単に実現できる。
しかし[[デュエル・マスターズ]]では、このようなコンセプトの[[デッキ]]を組む事は''「理論上は可能」''であるが、現状では決して''現実的な勝ち筋を作る事ができる[[デッキタイプ]]ではない''と言われる。
しかし[[デュエル・マスターズ]]では、このようなコンセプトの[[デッキ]]を組む事は''「理論上は可能」''であるが、現状では決して''まともに勝ちに行ける[[デッキタイプ]]とは言い難い''。
その理由として、以下に示す2つの明確な弱点がある。
+勝ち筋が用意されていない
--[[デュエル・マスターズ]]において、''基本のルールで定められている勝利条件は[[ダイレクトアタック]]であり、それを行うことができるのは[[クリーチャー]]のみ''である。
このためノンクリーチャーでは、他の勝利条件である[[エクストラウィン]]または[[ライブラリアウト]]を狙うことになる。[[エクストラウィン]]もほとんどが[[クリーチャー]]主体のため、一番マシなのは[[ライブラリアウト]]である。
とはいえ、その[[ライブラリアウト]]においても、クリーチャー抜きでゲームを進めていくようデザインされたカードはほぼないに等しい([[《転生プログラム》]]など、強力な[[山札破壊]][[呪文]]は軒並み[[殿堂カード]]となっている)。また[[ライブラリアウト]]に特化すれば[[《悠久を統べる者 フォーエバー・プリンセス》]]をはじめとした[[山札回復]]などの[[メタ]]に当たると勝ち筋を完全に失う恐れがある。
+継戦能力が低い
--[[クリーチャー]]以外の[[カードタイプ]]で最もメジャーかつ強力なものは[[呪文]]である。しかし[[呪文]]は基本的に単発であり、攻撃、防御、妨害、リソース稼ぎのいずれにおいても、それを要求するたびに該当のカードを使用する必要が生じる。呪文以外のカードタイプで継続的に効果を生み出してくれるカードもあるが、クリーチャーの存在や行動が発動条件となっている場合が多い。
---攻撃面では、ノンクリーチャーの勝ち筋をライブラリアウトと仮定したとき、例えば相手の[[山札]]を削る枚数が比較的多い[[《ブラッディ・クロス》]]は、ゲーム開始時点での相手の[[山札]]30枚のうち2枚を単発で削る。これを15回ほど使用できればライブラリアウトによる勝利が狙えることになる。これに対し、同じ[[コスト]]2の[[クリーチャー]]は1回の[[攻撃]]でシールドをブレイクすれば、相手の体力の1/6([[シールド]]+[[ダイレクトアタック]])を削る。生き残れば次のターンも同じ行動を行え、さらにコストが上がればより削り性能の高いクリーチャーもわんさか控えている。このように、クリーチャーを使った方がゲームを進められるスピードが圧倒的に速い。
---防御面でもクリーチャーはその場にいれば実際の防御と抑止力を継続的に発揮してくれる[[ブロッカー]]などが存在する。対してノンクリーチャーの場合は主にシールドを破られた時の[[S・トリガー]]をはじめとした[[カウンター]]に頼らざるを得ず、基本的には一時凌ぎしかできない。
そんな中でも[[【シールドプリズン】]]の台頭以降は、ノンクリーチャーデッキで[[チャンピオンシップ]]上位入賞することが、机上の空論から現実的な確率に近づきつつある。
-ノンクリーチャー構築の利点としては[[クリーチャー]]を基本的に採用していない為、相手の[[《デーモン・ハンド》]]や[[《ホーリー・スパーク》]]など、[[クリーチャー]]に対抗するあらゆる[[除去]]・防御札を軒並み[[腐らせる>腐る]]事ができる点。しかし実際はそれよりも勝ち筋が弱くなる欠点の方が勝る。
-クリーチャーを4枚程度しか使わない、ノンクリーチャーに限界まで近づけた[[デッキ]]なら存在する。代表的な[[デッキ]]は「[[《蒼神龍スペル・グレートブルー》]]4枚と36枚の[[呪文]]」や「[[《相撲 Dr.ウンリュウ》]]4枚と36枚の[[クロスギア]]を積んだ[[【ウンリュウビート】]]」など。
--過去には一瞬だけクリーチャーが[[《アクア・ギャクテンポインター》]]4枚だけの[[【シールドプリズン】]]がチャンピオンシップで上位入賞していた時期があった。
-ノンクリーチャーとは逆に、[[クリーチャー]]のみで構成された[[フルクリーチャー]]ならば比較的簡単に実現できる。[[【サイバー・G・ホーガン】]]のように[[キーカード]]の[[スペック]]を引き出すために[[呪文]]を省く[[デッキタイプ]]もある。
**ノンクリーチャーに関連するカードの変遷 [#p2de60c3]
-[[DM-36]]では[[超次元呪文]]と[[サイキック・クリーチャー]]が登場。[[超次元ゾーン]]を利用することで、[[メインデッキ]]には[[クリーチャー]]を1体も入れない構築も現実的になった。
しかしながら「クリーチャーを使わない」というコンセプトからは外れており、このような構築をノンクリーチャーと呼ぶかどうかは人によるだろう。
-[[DMR-19]]で[[《禁断 ~封印されしX~》]]/[[《伝説の禁断 ドキンダムX》]]が登場。[[ゲーム]]開始時点で[[山札]]に含まれないため、[[超次元ゾーン]]に依存せずに『ノンクリーチャーのような』デッキを組むことが可能となった。
-[[超天篇]]で[[ツインパクト]]が登場すると、呪文比率を高めながらクリーチャーの比率も上げることができるようになった。これによって、クリーチャー比率が高いと困るデッキなどよほど特殊な構築でない限りノンクリーチャーに近付ける意味が一層薄れた。
-[[DMSD-09]]からは[[超GR]]と[[GRクリーチャー]]が登場。システム自体は[[サイキック・クリーチャー]]と大きく変わらないが、呼び出し元となる[[オーラ]]は[[超次元]][[呪文]]以上にゲームの運びを意識したデザインとなっており、より[[メインデッキ]]に採用しやすくなっている。その性質は[[メインデッキ]]の[[クリーチャー]]が3体しか入っていない[[構築済みデッキ]]である[[DMSD-09]]にもよく表れている。
-[[DMEX-15]]では、非[[クリーチャー]]では初となる[[エクストラウィン]]持ちの[[《闘うべき時!!》]]が登場。ただし相手の[[シールド]]が減っていることが条件であるため、クリーチャーがいた方が遥かに達成しやすい点は拭えない。
-[[DMRP-20]]では[[キング・クリーチャー]]である[[《Volzeos-Balamord》]]が登場。カード単体では[[メインデッキ]]に入る[[セル]]([[キング・セル]])だが、それらが[[合体]]することで[[クリーチャー]]が現れる仕組みになっている。
--本家[[Magic:The Gathering]]で『ノンクリーチャー』と呼ばれるデッキにおいては「[[クリーチャー]]に変身する土地([[マナゾーン]]の[[カード]])」が採用されているケースもあるが、このクリーチャーの登場でそれと同じようなことが可能になった。
**その他 [#k96cfa67]
-[[Magic:The Gathering]]などの他のカードゲームにはサイドデッキ(サイドボード)の概念があるためにノンクリーチャーを構築する戦略があるが、[[デュエル・マスターズ]]においてはその概念が存在しない為、ノンクリーチャー[[デッキ]]を組む利点は小さくなっている。
**参考 [#ud5f0b03]
-[[用語集]]
-[[フルクリーチャー]]
-[[クリーチャー]]
-[[呪文]]
-[[サイキック・クリーチャー]]
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