#author("2024-10-12T19:04:52+09:00","","")
#author("2024-10-13T09:36:34+09:00","","")
*マナブースト [#f858ba96]

[[カード]]の効果によって[[マナゾーン]]の[[カード]]を増やすことの俗称。
[[マナゾーン]]の[[カード]]を増やす[[能力]]・[[カード]]そのものを指すこともある。

略して『[[ブースト]]』、もしくは『''マナ加速''((公式媒体やフレーバーテキストで使われるのはこちら))』とも呼ばれる。
[[チャージ]]とは区別される。

[[自然]]がお家芸として得意とし、非常に多くのものが存在する。また、[[チャージャー]]など他の[[文明]]にも[[マナブースト]]の手段はある。

|青銅の鎧(ブロンズ・アーム・トライブ) C 自然文明 (3)|
|クリーチャー:ビーストフォーク 1000|
|このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、自分の山札の上から1枚目をマナゾーンに置く。|

|フェアリー・ライフ C 自然文明 (2)|
|呪文|
|S・トリガー|
|自分の山札の上から1枚目を、自分のマナゾーンに置く。|

基本的に、[[マナコスト]]が[[重い]][[カード]]を素早く使うための戦術である。
[[デュエル・マスターズ]]ではほとんどの[[カード]]に[[マナコスト]]が設定してあり、その数字が大きくなるにつれて、[[カードパワー]]も段階的に上昇していく。
[[マナゾーン]]の[[カード]]を増やすことは、より強力な[[カード]]を相手よりも一歩先に使えることに繋がるというわけである。

例えば、2ターン目に[[《フェアリー・ライフ》]]を使って1マナを追加する事で、3ターン目には通常[[コスト]]3までのカードしか使えないところを、[[コスト]]4までのカードが使えるようになる。(→[[マナカーブ]])

そのため、基本的に序盤から中盤でこそ効果を発揮する。[[ターン]]ごとの[[チャージ]]で各プレイヤーの[[マナ]]は徐々に増えていくので、終盤では[[マナアドバンテージ]]の差が開きにくく、[[デュエル]]が進んでいくほど効果が薄くなる。
ここは[[ドロー]]や[[除去]]などと根本的に異なる部分なので、よく理解しておきたい。

当然、マナブーストばかりに[[カード]]の使用を費やしていると、増やしたマナを活かせるだけのカードも失うことになってしまう。
うまく加減するか、[[ドロースペル]]を織り交ぜることで手札を潤沢に保つ事も必要だろう。

大型カードを扱う上で重宝する能力には[[コスト軽減]]、[[コスト踏み倒し]]も存在するが、マナブーストは[[除去]]によるテンポロスを受けづらく、近年ではとても重視される傾向にある。
特に[[ドラゴン]]デッキにおける序盤の主力がコスト軽減を行う[[《コッコ・ルピア GS》]]より、マナ加速による[[《メンデルスゾーン》]]や[[《ボルシャック・栄光・ルピア》]]に置き換わっていったのは代表例。
しかし、マナ加速にも[[《グングン☆マグネットマン》]]や[[《星空に浮かぶニンギョ》]]、[[《弾丸のリュウセイ・リボルバー》]]の様な[[メタ]]カードが存在するので注意しておきたい。

マナブーストはデュエル・マスターズの戦略の中でも基本中の基本なので、上手に活用していきたいところである。

**その他 [#je14eb22]
//-マナブーストのためにマナゾーンに置かれるカード元の領域は、[[山札]]>[[手札]]≧[[墓地]]≧[[バトルゾーン]]という順番で評価が高くなる。
//--山札は[[ハンドアドバンテージ]]を失わず、最初からあり終盤の最後までは無くならない。
//--手札は[[ハンドアドバンテージ]]が失われるが、毎ターン補充される上、4ターン目ぐらいまでは基本的に無くならない。
//--墓地は[[ハンドアドバンテージ]]が失われないが、一番マナブーストしたい序盤にはカードが無い([[《ブラッディ・クロス》]]等低コストカードが増えたため、ある程度は解消されつつあるが、墓地にカードを置くためにカードを使用しているので手札に勝っているとは言い難い)
//--バトルゾーンは[[クリーチャー]]([[クロスギア]])がいなくなることでハンドアドバンテージより大きな[[ディスアドバンテージ]]になってしまう上、もちろん最初はカードがない。

-通常、相手とのマナの差([[マナアドバンテージ]])はあまり意識されないが、[[マナブースト]]はマナ以外の[[アドバンテージ]]を得たと考える事もできる。
--例えば2ターン目に使用した[[《フェアリー・ライフ》]]ならば、カード使用で-1、[[デッキ]]から[[マナゾーン]]へカードが送られるため実質+1なので+-0。&br;これだけならば1枚[[ドロー]]と同じだが、自分は1マナ多くなっているので次のターンで4マナのカードが使える。その為3ターン目に使用するカードを使わずに、相手の3ターン目のカードに対応したことになる。
--相手が3ターン目に[[クリーチャー]]を[[召喚]]しようとしていたならば、[[《スパイラル・ゲート》]]をノーコストかつ[[手札]]消費なしで使った場合と同等。

-マナブーストは、一般的に「アドバンテージを失わず」「下準備が不要である」ものが評価が高くなることが多い。
--山札を減らすことの損失は「[[ライブラリアウト]]が近づく」ことのみであり、アドバンテージの損失ゼロ、下準備不要と最もポピュラーである。ただし、マナゾーンに置きたくないカードが置かれてしまうという裏目が存在している。
--[[チャージステップ>マナチャージステップ]]以外の手札からのマナチャージは、自分の手札消費が激しいという弱点が存在する。しかし、[[《強欲の王国》>《口寄の化身/強欲の王国》]]など、軽量なものが多い特徴もある。
--墓地の場合は、一番マナブーストしたい最序盤にはカードがなく、[[墓地肥やし]]という下準備が必要となる。ただ、墓地肥やし自体は何かの副産物で行えるものも少なくなく、一度下準備ができてしまえば、想定外のカードがマナゾーンに移動してしまうこともない。
--バトルゾーンは、墓地肥やしとは真逆で、「そのカードを出す」ことを目的にコストを支払うため、それをマナ送りにするのは大きな[[ディスアドバンテージ]]になりがちである。
--数が少ないものの、シールドゾーンからマナブーストできるものが存在する。シールドという守りを犠牲にするものの、回収が難しいゾーンから回収が容易なゾーンに移すことができる。さらに、そのターン中に[[即死コンボ]]が成立して勝利してしまえば、[[シールド]]の減少も結果的に痛手にはならない。

-かなり速いマナブースト戦法を核にする[[デッキタイプ]]は「[[【ターボ】]]」または[[ビッグマナ]]と呼ばれることもある([[【ターボメビウス】]]、[[【トリガーターボ】]]他多数)

-マナブーストの欠点は序盤から[[カード]]を使うため[[手札]]が枯渇しがちになってしまうことである。当然、[[ドローソース]]との併用が望まれる。

-前述の通り[[自然]][[文明]]が得意とするが、その中でも[[ビーストフォーク]]、[[スノーフェアリー]]、[[ジャイアント]]が長けている。

-序盤でこそ使いたい戦略なので、序盤にきっちりとマナブーストを決めるためには、それ相応の丁寧な[[デッキビルディング]]が求められる。&br;初心者でも他の[[プレイヤー]]に教えてもらったり、[[コピーデッキ]]を回してみることで、次第に感覚が掴めるようになっていくだろう。

-[[重い]][[カード]]を使うからと言って、マナブーストが必須であるとは限らない。&br;例えば大型[[ブロッカー]]を[[手札]]から[[コスト踏み倒し]]する[[【ヘブンズ・ゲート】]]のような[[デッキ]]では、マナブーストが用いられない事が多い。

-''[[タップ]]状態で[[マナゾーン]]に置く''([[タップイン]])タイプのマナブーストも存在し、特に一度に複数枚[[マナブースト]]できるカードに多い。[[《恵みの大地ババン・バン・バン》]]や[[《マナゴリラ》]]はその典型。
--[[殿堂入り]]経験のある[[《龍仙ロマネスク》]]、[[《再誕の社》]]、[[《ダンディ・ナスオ》]]、[[《カラフル・ダンス》]] といったカードは、ブーストしたマナを再利用できるが故に[[環境]]で猛威を振った。[[タップイン]]タイプのマナブーストは、特にこれらの[[カード]]の[[殿堂入り]]後に数を増している。
[[《トップ・オブ・ロマネスク》]]、[[《カラフル・ナスオ》]]、[[《社の死神 再誕の祈》]]といった[[調整版]]が軒並み[[タップイン]]になっているのがわかりやすい例だろう。

-[[《フェアリー・ライフ》]]などマナブーストしかできないカードは終盤に引いた時に[[腐り>腐る]]やすい。よって、多く積めばそれだけ[[トップデック]]が弱くなることも念頭に置く必要がある。
--[[《地龍神の魔陣》]]は[[サーチ]]としても使える事でこの弱みを軽減しており、そこも高く評価されている。

-マナブーストとは逆に[[マナゾーン]]のカードを[[手札]]に加えることを[[マナ回収]]と呼ぶ。[[コントロール]]においては終盤における有効な[[手札補充]]の手段となるが、下手を打つと必要な[[マナ]]が足りなくなることもあるので、[[プレイング]]が重要な戦術である。

-[[エピソード2]]では各種[[ゼニス]]や[[《勝利宣言 鬼丸「覇」》]]のような、9マナを上回る大型[[フィニッシャー]]が何体も登場した。そのため、中盤以降にマナブーストする意義も大きくなったと言える。

-[[《フェアリー・ギフト》]]や[[《戦慄のプレリュード》]]などの[[コスト軽減]]もクリーチャーの早期召喚を可能にするため、一種のマナブーストとして働くカードである。

-[[カード]]を[[マナ]]に置ける最軽量カードには[[《ガイアズ・ソング》]]、[[《グローリー・ストーン》]]、[[《ローラー雪だるま》]]などがある。
とはいえ、いずれも条件が厳しいか結果的に[[マナ]]が増えないようになっており、1[[ターン]]目から確実に[[マナブースト]]していけるわけではない。

**参考 [#a39cdb9c]
-[[用語集]]
-[[マナ]]
-[[マナゾーン]]
-[[マナ加速]]
-[[チャージ]]
-[[マナ回収]]
-[[マナカーブ]]
-[[チャージャー]]
-[[マナ数]]
-[[コスト軽減]]
-[[ターボ]]
-[[ビッグマナ]]
-[[優秀なマナブースト一覧]]
-[[【青赤緑ビートダウン】]]
-[[【マナソース】]]
-[[デッキ集/ターボ・ビッグマナ]]

&tag(用語集,能力,マナブースト,マナ);