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#author("2024-11-16T09:14:28+09:00","","")
*マナ&ruby(きばん){基盤}; [#d7946b8f]
[[デッキ]]の[[カード]]を回すために、必要な[[マナ]](特に[[文明]])を[[マナゾーン]]に揃えること。
もしくは、そのために投入される[[多色]][[カード]]のこと。
''色基盤''と呼ばれることも多い。
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[[デュエル・マスターズ]]の[[カード]]を[[マナコスト]]を払って[[プレイ]]するには、[[マナ数]]の合計に加えて、その[[カード]]と同じ[[文明]]の[[カード]]がなければならない。よって、ゲーム開始後はできるだけ早期にその[[デッキ]]の主要[[文明]]を[[マナゾーン]]に揃える必要がある。
そのため、マナ基盤を安定させる目的であえて[[文明]]を多く持つカードを投入する場合がある。極端な例では、[[青黒赤]]の[[デッキ]]では[[《虚空の力 レールガン》]]よりも[[《惨劇のアイオライト》]]を入れた方が、[[闇]][[文明]]の他の[[カード]]を[[使用できない状況>色事故]]に陥る確率が減る、といった具合。
[[3色]]・[[4色]]カードは、[[マナ]]に置く際の[[デメリット]]が[[2色]]と大差ないため、マナ基盤として非常に優秀である。
一方で[[5色]]は[[マナ数]]が0であり、色の基盤以前に[[テンポアドバンテージ]]が損なわれるため、優秀なマナ基盤と言われることはほとんどない。
当然、マナゾーンに[[タップイン]]で置かれる[[多色]][[カード]]を[[デッキ]]に入れすぎると、[[テンポアドバンテージ]]を損ないやすくなってしまう。また、ただ[[マナゾーン]]に置くだけで[[プレイ]]しないような[[カード]]を、[[色]]が多いというだけで投入するのはデッキ自体の強さを損なってしまうなど、調整が難しい。中〜上級者向けの概念と言える。
3つ以上の[[文明]]を使用する[[デッキ]]では[[色事故]]の問題が生まれるため、マナ基盤を用いて必要な[[文明]]を確保するのが望ましい。
逆に[[単色]][[デッキ]]においては、たとえ[[無色]]が入ったとしてもマナ基盤の考え方を適用するケースは少ない。
[[伝説呪文サイクル]]や[[《新世界王の○○》>キング・セル]]、その他一部のカード(([[《妖精 ミンメイ-1》]]など))は多色にもかかわらず(疑似)アンタップインする能力を持ち、マナ基盤向けのカードとしてデザインされている。
-マナ基盤になりながらカードを[[プレイ]]した際の実用性も高い、例えば[[《偽りの王 ヴィルヘルム》]]や[[《龍仙ロマネスク》]]などなら当時から自然な形で[[デッキ]]に投入される。
-広義には[[コスト]]の支払いだけでなく、マナゾーンをチェックする能力のために用意するカードの意味でも使われる。
--例として、[[【5色コントロール】]]において[[《フェアリー・ミラクル》]]の条件を達成するために色を揃える、など。
--[[文明]]以外の[[特性]]を[[マナゾーン]]から参照する時に使われることもあり、例えば[[《超戦龍覇 モルト NEXT》]]や[[《メンデルスゾーン》]]など、[[ドラゴン]]に寄せたマナゾーンを揃える構成を「[[ドラゴン]]基盤」と呼んだりする(([[《メンデルスゾーン》]]は厳密には『[[ドラゴン]]が''山札''に多いと、''[[マナブースト]]枚数の期待値が上がる''』のであって、『マナゾーンにドラゴンを要求する』わけでも『散らばっているドラゴンを局所的にマナに揃えられる』わけでもないため、この記事で言うマナ基盤とはだいぶ離れた意味になる。が、『デッキに特定のカテゴリのカードを要求する』『結果的に目的のカードがマナに置かれる』という大筋は共通してるからか、「[[ドラゴン]]基盤」と言った場合はおおかた[[《メンデルスゾーン》]]の名前が挙がる))。
--[[マナ武装]]やその亜種を用いる場合、色の種類だけでなく色の量も求められてくるので、たとえば本来[[単色]][[デッキ]]だと事故要因になりにくい[[無色]]の[[カード]]が、この場合は明確なリスクになる。
**マナ基盤の変遷 [#ed7c8a22]
[[聖拳編]]にて[[多色]]が初登場するまでは[[単色]]のカードしか存在しなかった。
ただし、混色デッキを組むとその分のマナの色が必要になるのは今も昔も同じであるため、マナ基盤に相当する考えは最初の頃からあったと言える。
[[マナ]]の色を埋められる効果を持つ[[《レインボー・ストーン》]]の登場も[[DM-02]]と極めて初期。
[[聖拳編]]にて[[多色]]が登場。2色[[カード]]は2つの色を賄えるため優秀だが、[[タップイン]]するため大量に入れにくいという駆け引きが生まれる。
[[DM-25]]にて3色のカードが初登場。3色デッキはもちろん、[[【5色コントロール】]]など全文明を網羅した5色デッキの構築も現実的となり、本格的にマナ基盤の考え方が発展していくこととなる。
-ただし、それぞれの3色の組み合わせにはカードの枚数や性能に格差があった。[[友好色]]による組合せの3色レインボーは選択肢が広く、[[敵対色]]による組合せの3色レインボーは選択肢が狭い傾向にあった。
--特に[[白黒赤]]と[[白青赤]]については[[DMR-04]]に入るまでそれぞれ1種類しか存在せず、どちらも[[非常にクセが強い>《鎧亜の凄技ジョゼ・ウィルバート》]][[スーパーレアカード>《魔魂葬のサードニクス》]]であるなど、長らく貧弱あるいは癖の強い[[カード]]しかいない組み合わせも目立った。これらで実用的なデッキを組むならば、3色デッキでも2色カードの組み合わせでマナ基盤を埋めざるを得なかった。
-登場頻度も多くなく、当時は枚数の多い方だった[[白青黒]]や[[白赤緑]]などは後の[[インフレ]]に取り残されることになる。
--特に[[白黒赤]]と[[白青赤]]については[[DMR-04]]に入るまでそれぞれ1種類しか存在せず、どちらも[[非常にクセが強い>《鎧亜の凄技ジョゼ・ウィルバート》]][[スーパーレアカード>《魔魂葬のサードニクス》]]であるなど、長らく貧弱あるいは癖の強い[[カード]]しかいない組み合わせも目立った。これらの色で実用的な3色デッキを組むならば、2色カードの組み合わせでマナ基盤を埋めざるを得なかった。
-それ以降の登場頻度も多くなく、当時は枚数の多い方だった[[白青黒]]や[[白赤緑]]などは後の[[インフレ]]に取り残されることになる。
また、同シリーズの[[DM-27]]では[[5色レインボー]]も登場。
[[エピソード1]]では[[極神編]]以来の[[多色]]プッシュにより、3色のカードが再登場。各組み合わせが最低1枚は登場した。
[[エピソード2]]では[[キング・コマンド・ドラゴン]]が[[黒赤緑]]を主要文明としたことで、同組み合わせのマナ基盤がカードの実用性と相まって大幅に強化された。
同時期には[[無色]]も登場している。
[[DMBD-10]]では[[《天災 デドダム》]]と[[《SSS級天災 デッドダムド》]]という強力な[[青黒緑]]カードが収録され、同色が強化を受ける。
[[DMEX-14]]では多色ながら自力で[[アンタップイン]]が可能な[[伝説呪文サイクル]]が登場。2色ながら強力なマナ要員として扱われる。
[[王来篇]]に入ると、[[極神編]]では冷遇気味だった[[敵対色]]の3色レインボーが大々的にプッシュ。[[《聖魔連結王 ドルファディロム》]]や[[《Disノメノン》]]、[[《龍風混成 ザーディクリカ》]]など扱いやすく強力なカードが大量に登場した。
[[王来篇]]に入ると、[[極神編]]では冷遇気味だった[[敵対色]]の3色レインボーが[[ディスペクター]]を通して大々的にプッシュ。[[《聖魔連結王 ドルファディロム》]]や[[《Disノメノン》]]、[[《龍風混成 ザーディクリカ》]]など扱いやすく強力なカードが大量に登場した。
//一方で[[友好色]]は新規カードにあまり恵まれていない時期が続き、[[青黒赤]]・[[黒赤緑]]は[[《ニコル・ボーラス》]]や[[《鬼札アバクと鬼札王国》]]のように比較的新規に恵まれるものの、[[白青黒]]・[[白青緑]]・[[白赤緑]]は3色レインボーの総数が目に見えて少なくなった。
[[DM23-EX2]]にて(メインデッキに入る)[[4色]]が[[《魅惑のロイヤル・エイリアン》]]で初登場。
-3色の登場から約16年を費やしているが、それまで登場が控えられていたのは、3色以上にマナ基盤としての性能が高まりすぎるからと考えられる。例えば、[[DMEX-01]]で[[ゼン&アク]]を1枚に集約した[[《世紀末ゼンアク》]]が登場した際、元ネタ準拠にするならば1枚で白青黒緑の4色カードになるのが妥当だが、緑を除去した[[白青黒]]3色カードにされている。
-実際のところ、4色カードは3色カード以上に登場数が絞られている。[[《魅惑のロイヤル・エイリアン》]]のほかに同時収録された4色は存在せず、次に登場した[[《ドリーム・ボルメテウス・ホワイト・ドラゴン》]]も単一かつ《ロイヤル・エイリアン》と全く同じ文明といった有様。
[[デュエパーティー]]の成立からは[[友好色]]にもテコ入れと思われる改善が見られ、[[白青黒]]に[[《電磁魔天イエス・ザナドゥ》]]や[[《サファイア・ペンダット》]]などが登場していった。
特に不遇だった[[白赤緑]]の3色には2024年7月〜8月にかけて[[《ピザスターのアンティハムト》]]や[[《王道の革命 ドギラゴン》]]が登場し、3色カードの格差は比較的埋まっている。
特に[[カードパワー]]に恵まれなかった[[白赤緑]]の3色には2024年7月〜8月にかけて[[《ピザスターのアンティハムト》]]や[[《王道の革命 ドギラゴン》]]が登場し、3色カードの格差は比較的埋まって来ている。
**[[デュエル・マスターズ プレイス]]では [#g9864d5d]
マナゾーンにあるアンタップしたカードをタップして文明を支払うという概念がなくなり、チャージによって生み出せるマナの色を追加していく方式になっている。
これにより、多色カードがマナ基盤としてかなり強化されている。
具体的には
-「カード1枚で支払える文明は1つのみ」という縛りが実質なくなっている。
--1ターン目に[[《武装竜鬼アカギガルムス》]]をチャージしておけば、2ターン目に光単色の[[《光神龍スペル・デル・フィン》]]をチャージした場合でも[[《メンデルスゾーン》]]を唱えられる。
--バトルゾーンの[[《透明妖精リリン》]]の[[常在型能力]]で自分のマナゾーンの[[スノーフェアリー]]が1枚でもすべての文明を持っていれば、残りのカードも文明を支払い放題になる。
-TCG版でマナゾーンに[[タップイン]]する状況でも、デュエプレならその置いたカードの文明を支払いに使える。[[《停滞の影タイム・トリッパー》]]のようなテンポランデスでも同様。
--使用可能マナが9以上ある状態で、マナゾーンに闇と火と自然が欠けている状態であっても、1枚[[《偽りの王 ヴィルヘルム》]]をチャージすれば同じ[[メインステップ]]に《ヴィルヘルム》を召喚できる。
**参考 [#y81e397b]
-[[用語集]]
-[[マナ]]
-[[色事故]]
-[[伝説呪文サイクル]]
-[[キング・セル]]
&tag(用語集,マナ);