#author("2023-06-30T22:35:45+09:00","","")
#author("2023-09-20T15:17:44+09:00","","")
*ムートピア [#f0e9348a]
 
[[DMRP-01]]で登場した[[水]][[文明]]の[[種族]]。

同時期に登場した他の種族と同様、種族の中で、明確な階級社会が構成されており、大きく以下の4つの階級に分けられる。それぞれの階級は別種族とも思えるほどに容姿や命名ルールにおいて分断されている。
 
名前の元ネタは海底に沈んだとされる「ムー大陸」に、理想郷の意の「ユートピア」を合わせたものと思われる。

多種族冠詞は「海郷」。

**「魚人」 [#ia9963bb]
その名の通り、人型の魚を思わすような外見をしていて、貝獣を使役している。 
ただし[[タコ>《崇高なる智略 オクトーパ》]]や[[イルカ>《愛されし者 イルカイル》]]など、魚類以外の水生生物の魚人も存在している。 

命名ルールは「○○(異名)+水生生物の名称を含んだ名前」。
 
|深海の覇王 シャークウガ SR 水文明 (7)|
|クリーチャー:ムートピア 7000|
|W・ブレイカー|
|このクリーチャーはブロックされない。|
|このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、カードを2枚引く。その後、自分の手札を好きな枚数捨ててもよい。こうして捨てた手札1枚につき、相手のコスト7以下のクリーチャーを1体選び、持ち主の手札に戻す。|

|異端流し オニカマス UC 水文明 (2)|
|クリーチャー:ムートピア 2000|
|相手がクリーチャーを選ぶ時、このクリーチャーは選べない。(ただし、このクリーチャーを攻撃またはブロックしてもよい)|
|相手のターン中に、相手が召喚以外の方法でクリーチャーをバトルゾーンに出した時、そのクリーチャーを持ち主の手札に戻してもよい。|

[[水]][[文明]]の支配する階級であり、他の[[文明]]との繋がりを持たずに平和を保っているにもかかわらず、仲間の「貝獣」に戦闘訓練をさせたり、「世界をつなぐ柱」に下っ端達を近付けさせなかったり、移住計画を進めていたりとその行動と計画には謎が多い。
また、[[《深海の覇王 シャークウガ》]]率いる魚人覇王団が海を支配しているが[[多くの派閥が存在>《ディオネフィス》]]しており、[[秘密主義に疑問を持ち、革命を起こそうとするもの>《ブレイン珊瑚の仙樹》]]や、[[魚人覇王団に変わろうとする新勢力>《ブレイン・ストーム》]]が存在するなど、内情は混沌と化している。もっとも、[[水]][[文明]]は知性と計略に長けた[[種族]]なのでこの辺も原点回帰といったところだろうか。

-[[《蓄積する者 アルコウス》]]など[[リビング・デッド]]の命名規則を満たすカードもあるが、両種族に関係性はない。

**「貝獣」 [#e3cba741]
貝の使い魔で「魚人」に使役されている。 
[[《一番隊 ザエッサ》]]も貝獣と思われる。 

命名ルールは「貝獣+貝(または海に住む小さな生き物)の名称を含んだ名前」。
 
|貝獣 ホーラン C 水文明 (3)|
|クリーチャー:ムートピア 2000|
|このクリーチャーがバトルゾーンに出た時、カードを1枚引く。|

紛らわしいが貝をモチーフにしている「魚人」や「戦艦都市」も少数いる。
また、貝獣とはいうが、[[ウニ>《貝獣 ウーニ》]]や[[ホヤ>《貝獣 アホヤ》]]など、貝ではないものも存在する。

**「戦艦都市」 [#g86a1dbf]
巨大生物の背中に建築物が構築されている生ける都市。旧世界の[[リヴァイアサン]]のような存在である。 
[[DMRP-01]]では登場してないが[[《王立アカデミー・ホウエイル》]]がこれに当たるものと思われる。
本格的に登場したのは[[DMRP-02]]から。
命名ルールは「○○(建築物)+水生生物の名称を含んだ名前」。
 
|魔法特区 クジルマギカ SR 水文明 (6)|
|NEOクリーチャー:ムートピア 6000|
|NEO進化:自分の水のクリーチャー1体の上に置いてもよい。(クリーチャーが下にあれば、これをNEO進化クリーチャーとして扱う)|
|W・ブレイカー|
|自分のNEOクリーチャーが攻撃する時、コスト5以下の呪文を1枚、自分の墓地または手札からコストを支払わずに唱えてもよい。唱えた後、墓地に置くかわりに自分の山札の一番下に置く。|

----
以上の3階級の他に、[[《最高学府 インテリエイル》]]の[[フレーバーテキスト]]などで「真の王」なる者の存在が示唆されていた。これはおそらく[[キャップ]]・[[ギャップ]]ら「水文明のマスター」および[[《マザーブレイン》]]などのことであろう。

また[[十王篇]]以降、 何か特定の種族を複合する[[多種族]]ムートピアが、必ずしも以上のヒエラルキーに符合しないようにも見える個性的な文化を形成している。具体的は以下の2つである。

**「美孔麗王国」 [#g86a1dbf]
[[十王篇]]では、敵陣営である[[鬼札覇王連合]]の構成国のひとつに[[美孔麗王国]]と呼ばれる勢力が登場したが、この王国に所属する[[クリーチャー]]の多くがムートピアであった。また同時に、この時期に登場したムートピアのほとんどが美孔麗王国を併せ持つ[[多種族]]であった。

[[鬼札覇王連合]]の構成国はいずれも[[新章>新章デュエル・マスターズ]]〜[[超天篇]]で描かれてきた五文明とは一線を画する文化・信条を有している。[[美孔麗王国]]や、この王国に属するムートピアたちもその例外ではなく(詳細は[[美孔麗王国]]を参照)、以上の項で述べたものとは異なる雰囲気を帯びているため別途記述する。

[[美孔麗王国]]はキングマスターの[[《メテヲシャワァ・ヲヲロラシアタァ》]]を王として戴く王国。
美孔麗王国に所属するクリーチャーは前述の通りその大半がムートピアであり、ムートピアでないクリーチャーも《メテヲシャワァ》をはじめとして少数ながら存在しているが圧倒的にマイノリティである。

この王国に属するムートピアの中には、[[新章>新章デュエル・マスターズ]]〜[[超天篇]]で登場したのと同様[[水]]単色な者もいる一方で、[[火]]/[[水]]の多色や火単色である者もいる。

下記の[[《混沌紳士 トリックスタァ》]]など魚人の見た目が多いが、戦艦都市であろう[[《天幕船 ドンデンブタイ》]]や[[《劇場戦艦 カァテンコヲル》]]が存在する。ただし貝獣は該当するとしても甲殻のない貝類モチーフの[[《麗泳者 マツバメモノ》]]くらいであり、階級構造は従来のムートピアとは一線を画すると思われる。

|混沌紳士 トリックスタァ SR 水文明 (9)|
|クリーチャー:ムートピア/美孔麗王国 13000|
|<ビビッドロー>[水(7)](自分のターン中、攻撃の前にこのクリーチャーをドローした時、表向きにしてもよい。そうしたら、このターンこのクリーチャーを[水(7)]支払って召喚してもよい)|
|T・ブレイカー|
|このクリーチャーがバトルゾーンに出た時または攻撃する時、自分の山札をシャッフルし、上から5枚を表向きにする。その中からコストの合計が10以下になるように呪文を3枚まで選んで墓地に置き、残りを好きな順序で山札の下に置く。その後、選んだ呪文をコストを支払わずに墓地から唱える。|

**「レクスターズ」 [#i52eed76]
[[超天篇]]以来[[トリックス]]に代わられ[[十王篇]]では敵陣営・美孔麗王国の主種族となっていたムートピアだったが、[[王来篇]]ではそのトリックスと肩を並べて主人公陣営である[[レクスターズ]]に返り咲いた。
他のレクスターズと同じく過去のクリーチャーの力を自身に憑依させて戦う。

十王篇で美孔麗王国の主種族としてフィーチャーされた時と比べて、[[イラスト]]や[[命名ルール]]は一新。
非進化のものは、[[新章>新章デュエル・マスターズ]]で初登場した頃の最初期のムートピアの命名ルールに回帰しているように見える。
一方、進化クリーチャーはレクスターズ特有の命名ルールに沿っている。

|隠れ潜む者 シードラン UC 水文明 (2)|
|クリーチャー:ムートピア/レクスターズ 1000|
|ジャストダイバー(このクリーチャーが出た時、次の自分のターンのはじめまで、このクリーチャーは相手に選ばれず攻撃されない)|
|このクリーチャーが攻撃する時、カードを2枚引き、その後、自分の手札を1枚、山札の上に置く。|

|オニカマス <シャッフ.Star> R 水文明 (4)|
|スター進化クリーチャー:ムートピア/マジック・コマンド/レクスターズ 7000|
|スター進化:レクスターズまたは水のクリーチャー1体の上に置く。(このクリーチャーが離れる時、かわりに一番上のカードが離れる)|
|W・ブレイカー(このクリーチャーはシールドを2つブレイクする)|
|このクリーチャーが攻撃する時、数字を1つ選ぶ。次のターンのはじめまで、選んだ数字と同じコストを持つ相手のクリーチャーは、攻撃もブロックもできない。|

----

[[水]][[文明]]お得意の[[ドロー]]や[[バウンス]]に加え、[[手札]]の[[カード]]を[[コスト]]に何らかの[[能力]]を使用できる、いわゆる[[ディスカード]]が得意。[[手札補充]]と合わせれば確実に起動できるようになる。
[[《エマージェンシー・タイフーン》]]系統の[[手札交換]][[能力]]をもつものも存在する。「[[引いて>引く]]、[[捨てる]]」が基本の[[種族]]と言える。
地味にこれまでの水文明のクリーチャーに比べて、高コスト帯に[[攻撃]]可能な[[ブロッカー]]が多いのも特徴。

そのほか、サポートとして[[水]][[文明]]では珍しい[[サルベージ]]を持つものや、魔術を研究している[[種族]]であることから[[呪文]]に関連した[[能力]]を持つ[[クリーチャー]]も存在する。[[エキスパンション]]が進むにつれて、上記の[[手札交換]]よりも[[呪文]]戦略の色が強くなってきている。

ただ、高[[レアリティ]]域のカードの方向性は同じ種族と信じられないほどバラバラ。これは、「上層部が権謀術数を張り巡らせてるせいで文明内のまとまりがない」という[[背景ストーリー]]上の特徴を反映したものとも言える。

-[[背景ストーリー]]で[[闇文明>マフィ・ギャング]]に汚染された水を流し込まれ、壊滅的な被害を被る。これにより、それまで[[闇]]のみであった[[魔導具]]が[[水]]の[[カード]]を取り込みパワーアップを遂げる。背景で描写された通り反撃の手段が少ないためでもあるのだがほとんどの住民は抵抗できなかったようで、[[毎夜クラブに入り浸ったり>《不夜城艦 クランヴィア》]]、[[空中のリゾートに逃げ出したり>《空中南極 ペングィーナ》]]と現実逃避する(または受け入れている)者が続出するなどどちらかというと被害者側となっている。

--アニメでは[[マスターカード]]の不在に倣ってマスターが存在せず、使用者が軒並み敗退している。そのためか、[[背景ストーリー]]描写は[[デュエル・ウォーリア]]の回想か、「デュエル・マスターズ!」第26話と第27話のCパートにて[[闇文明>マフィ・ギャング]]の黒い流れ星と[[水]][[魔導具]]の描写が数秒ある程度おこなわれる程度にとどまっていた。
「デュエルマスターズ!!」では[[キャップ]]の手によって人間世界へと通じる門が開かれ、水のデュエル・ウォーリアーが[[急増した>《リペリレニア・メーザー》]]。
「デュエル・マスターズ!!」では[[キャップ]]の手によって人間世界へと通じる門が開かれ、水のデュエル・ウォーリアーが[[急増した>《リペリレニア・メーザー》]]。

-[[新章>新章デュエル・マスターズ]]では[[ベリーレア]]以上の戦術が安定しておらず、どのカードの能力もバラバラなためデッキ構築がし辛かったが、[[双極篇]]では呪文をテーマにした戦術として基本はまとまっており、特に[[《次元の嵐 スコーラー》]]の登場によって[[【青単ムートピア】>【スコーラー】]]という[[環境入り>メタゲーム]]を果たすほどの[[デッキ]]が生まれた。とは言ったものの、このデッキではあまりムートピアという種族は優先されないのが厳しいところ。
しかしある程度はどの戦術においてもムートピアであるかに問わず何かしらのサポートはされている。([[《I am》]]軸における[[《空中南極 ペングィーナ》]]、[[《微笑む巫女 パルル》]]などの手札交換戦術における[[《パラディソ・シエル》]]など)

-[[超天篇]]にてようやく[[水文明]]にスポットが当たったが、同時に[[水]]の代表[[種族]]は新登場の[[トリックス]]に差し替えられ、背景ストーリーにおいてもムートピアは水文明が滅ぼされかけている為避難しているということになった。その為超天篇のエキスパンションにはムートピアはあまり出てこない。
[[トリックス]]/[[デリートロン]]と[[オレガ・オーラ]]を主軸とした場合はほぼシナジーはないものの、呪文を使った[[GR召喚]]がメインである[[トリックス]]/[[ワンダフォース]]を主軸としたデッキであれば、呪文に関するクリーチャーを投入してもそこそこのシナジーがあるため完全に死に相性ではない。

-水のマスターは[[二>キャップ]][[人>ギャップ]]おり、そのどちらも主体となる[[水]][[種族]]は[[トリックス]]である。そのためムートピアの[[マスターカード]]は登場しなかった。
一応、キャップは水文明を救済するという目的からかムートピアも混合して使用し、ギャップは水文明を滅ぼして再生させようとするためかムートピアは使用しないなど、細かい設定が反映されてはいる。

-[[《Code:1059》]]の手により絶滅の危機に瀕した後の[[十王篇]]では、[[美孔麗王国]]の[[キングマスター]]の配下種族としてフィーチャー。

-この種族の[[フレーバーテキスト]]は、各[[文明]]の間に存在する「[[世界をつなぐ柱>《「世界をつなぐ柱」の天罰》]]」について、他種族と比べ最も多く言及している。また、その中に眠る旧[[種族]]の発掘を行なっていることから、ムートピア以外に収録されている旧[[種族]]の[[水]][[クリーチャー]]も、ムートピアとの関連を示唆する[[フレーバーテキスト]]が多い。

-同時期の[[水]][[呪文]]はカタカナを使わないものが多い。原点回帰とはいえ、[[デュエル・マスターズ]]初期の、[[冠詞]]すら使わなかった頃の[[水]][[文明]]からは考えられない漢字率である。

-[[ディスカード]]を呼び水とする能力は、発売元がおなじくタカラトミーである美少女TCG「ウィクロス」の青と共通点がある。

**ムートピアに関連する効果を持つカード [#n1df7f9e]
-[[《策謀の支持者 スキッド》]]
-[[《一番隊 ザエッサ》]]
-[[《貝獣 アンモ》]]
-[[《貝獣 ジミーシ》]]
-[[《貝獣 アーヤコーヤ》]]
-[[《龍装艦 スペルエビート》]]
-[[《I am》]]
-[[《空中南極 ペングィーナ》]]
-[[《オト☆トメ》]]
-[[《真海の覇王 ググッピー》]]

**参考 [#c91cf0a9]
-[[種族リスト]]
-[[美孔麗王国]]
-[[レクスターズ]]
-[[《深海の覇王 シャークウガ》]]
-[[《異端流し オニカマス》]]
-[[《貝獣 ホーラン》]]
-[[《魔法特区 クジルマギカ》]]
-[[《混沌紳士 トリックスタァ》]]
-[[《隠れ潜む者 シードラン》]]
-[[《オニカマス <シャッフ.Star>》]]
-[[【スコーラー】]]
-[[【I amループ】]]
-[[【ダイブアオコントロール】]]
-[[【ムートピア】]]

&tag(種族,水文明,火文明,ムートピア,美孔麗王国,レクスターズ,魚人,貝獣,戦艦都市);

*ムートピア(種族カテゴリ) [#hf40ae30]

[[DM23-RP1]]で[[種族カテゴリ]]化された。

**ムートピアとある種族 [#r8475e2f]
-''ムートピア''
-[[マジック・ムートピア]]

**参考 [#ab28fc1c]
-[[種族カテゴリ]]

&tag(種族カテゴリ);