#author("2024-02-21T00:26:56+09:00","","")
#author("2024-02-23T11:36:31+09:00","","")
*ロック(効果) [#yef20d20]
カードの[[能力]]、およびその[[効果]]によって、カードや能力の使用、ゾーンの移動などを制限すること。

+[[呪文]]の使用、[[クリーチャー]]の[[召喚]]など、カードの使用を制限する([[《暴走龍 5000GT》]]、[[《光神龍スペル・デル・フィン》]]、[[《聖霊王アルファディオス》]]など)。このページで解説。
+ゾーンの移動などを制限する([[《超九極 チュートピア》]]、[[《龍世界 ドラゴ大王》]]、[[《超絶の名 シャーロック》]]、[[《デュエマの鬼!キクチ師範代》]]など)。[[バトルゾーン]]への移動を制限するものは『カードの使用の制限』とほぼ同列に扱われる。
[[タップイン]]を強要する([[《停滞の影タイム・トリッパー》]]など)
+[[S・トリガー]]、[[ニンジャ・ストライク]]などの、相手の[[ターン]]に行える[[能力]]を制限する([[《瞬封の使徒サグラダ・ファミリア》]]、[[《呪紋の化身》]]、大型[[ランデス]]、[[ハンデス]]など)。このページで解説。
+[[《予言者マリエル》]]などで[[攻撃]]を制限する([[【マリエルエンフォーサー】]]など)。詳しくは[[攻撃ロック]]のページで解説。
+[[《勝利のプリンプリン》]]などが持つ、「[[攻撃もブロックもできない]]」効果を付与すること。[[プリン効果]]とも呼ばれる。
+[[能力]]の一部を制限することで、結果的に全体の[[効果]]を無効化する。主に[[山札]]を[[見る]]ことを封じるカードでよく起きる。[[《巡霊者メスタポ》]]、[[《Q.Q.QX./終葬 5.S.D.》]]、[[《飛ベル津バサ「曲通風」》]]のページへ。

[[《悪魔聖霊バルホルス》]]や[[ハンデス]]などで相手の動きを妨害する、「戦術としてのロック」については[[後述する>#b2ff3f64]]。

**ルール [#k58dd299]
カードの制限能力は主に2つある。
+[[置換効果]]によってカードや能力の使用を防ぐもの([[《龍世界 ドラゴ大王》]]、[[《デュエマの鬼!キクチ師範代》]]など)
+[[継続的効果]]によって特定の処理を無視するもの([[《光神龍スペル・デル・フィン》]]、[[《超九極 チュートピア》]]、[[《暴走龍 5000GT》]])

1.は[[置換効果]]なので「AするかわりにBする」なのに対して、2.は「Aすることができない」。この2つに共通していることは、どちらもAは行われていないこと。

***「バトルゾーンを出すかわりに〇〇する」と「バトルゾーンに出せない」の処理の違い。 [#y2afddea]
これらの効果を受けているクリーチャーは、前者はコストを支払って召喚を行うこともでき、[[S・トリガー]]や[[S・バック]]、[[ニンジャ・ストライク]]などを使うことができるが、後者は[[召喚]]を行うことも[[S・トリガー]]、[[S・バック]]、[[ニンジャ・ストライク]]も使えず、さらに''[[使用宣言]]すらできない''。

例)
-バトルゾーンに相手の[[《龍世界 ドラゴ大王》]]1体がいるとする。この場合、自分が[[《終末の時計 ザ・クロック》]]を出そうとしても《ドラゴ大王》の[[着地置換効果]]によって墓地に置かれてしまうが、[[召喚]]を行ったり[[S・トリガー]]などを使うことができ、[[使用宣言]]も行える。この時、自分のシールドをブレイクされてそのシールドから[[《スパイラル・ゲート》]]と[[《終末の時計 ザ・クロック》]]が捲れたとする。その2枚の[[S・トリガー]]の[[使用宣言]]を行い、まず《スパイラル・ゲート》で《龍世界 ドラゴ大王》を手札に戻して[[着地置換効果]]が発生しないようにしてから、[[《終末の時計 ザ・クロック》]]をバトルゾーンに[[着地]]させるというプレイングが可能。
-一方、バトルゾーンに[[《暴走龍 5000GT》]]1体がいるとする。この場合、自分が[[《終末の時計 ザ・クロック》]]を出そうとすることすらできず、[[召喚]]を行ったり[[S・トリガー]]などを使うこともできず、[[使用宣言]]すら行えない。この時、自分のシールドをブレイクされてそのシールドから[[《スパイラル・ゲート》]]と[[《終末の時計 ザ・クロック》]]が捲れたとする。しかし、[[《終末の時計 ザ・クロック》]]は[[S・トリガー]]の[[使用宣言]]すら行えない。[[《スパイラル・ゲート》]]と[[《終末の時計 ザ・クロック》]]の[[S・トリガー]]の[[使用宣言]]を行い、まず《スパイラル・ゲート》で《暴走龍 5000GT》を手札に戻してから、[[《終末の時計 ザ・クロック》]]をバトルゾーンに着地させるというプレイングは不可能。

***「召喚できない」について [#z00813f3]
-「召喚できない」はバトルゾーンに出すことまで封じることはできない。そのため、[[《暴走龍 5000GT》]]によってパワー5000以下のクリーチャーを召喚することができなくても、[[《インフェルノ・サイン》]]などの効果でパワー5000以下のクリーチャーをバトルゾーンに出すことができる。

-「召喚できない」状態にあるクリーチャーは、[[S・トリガー]]、[[S・バック]]、[[ニンジャ・ストライク]]なども使えず、[[使用宣言]]すらできない。

//-[[攻撃を強要する>可能であれば攻撃する]][[効果]]([[《ファントム・ベール》]]など)も広義的にはロックと言えるのだが、実際にそのように称される場面はまずない。[[《悪魔聖霊バルホルス》]]の場合はロックと称されることもあるのだが、後述のように少し意味合いが異なる。

*ロック(プレイング) [#b2ff3f64]
上述の意味でのロックに加えて、[[除去]]や[[ランデス]]や[[ハンデス]]なども駆使して、恒常的に対戦相手の選択肢を狭めたり、あるいは手も足も出ない状態へと陥れたりする戦法。

+相手の[[手札]]や[[マナ]]、[[バトルゾーン]]を空にし続ける([[《ギガクローズ》]]、[[【アッシュランデス】]]、[[【アモンロック】]]など)
+[[追加ターン]]を繰り返したり、同一[[ターン]]中に[[マナ]]を何度も[[アンタップ]]して、自分の[[ターン]]を無限に伸ばす。([[《ザ・ユニバース・ゲート》]]、[[【ケロディナンスライブラリアウト】]]など)
+相手の[[山札]]([[トップデック]])を固定する([[【バキュームロック】]]など)

[[ドロー]]や[[マナチャージ]]は1[[ターン]]に1度しかできないため、それを妨害する[[カード]]を毎[[ターン]]使えれば相手は選択肢を失っていく。
この性質から、このタイプのロックは[[ループ]][[デッキ]]であることが多い。

また、相手プレイヤーが特定の行動を取ったり、あるいは取らなかったりすると、自身の[[ディスアドバンテージ]]や利敵行為に繋がったり、無意味な行動となったりするがゆえに、結果的に相手の選択肢を狭める戦法もロックに入り、上記と区別するならば''心理的ロック''と呼ばれる。
以下の様な例がある。
+[[クリーチャー]]展開が憚られる([[《超銀河弾 HELL》]]、[[《偽りの羅刹 アガサ・エルキュール》]]など)
+[[【除去コントロール】]]が憚られる([[《パンドラ城 デス・ファントム》]]など)
+[[ハンデス]]が憚られる([[【カウンターマッドネス】]]など)
+うかつに[[攻撃]]ができなくなる([[ニンジャ・ストライク]]など)
+[[攻撃]]せざるを得なくなる([[【クリーチャーコントロール】]]に対する[[《地獄門デス・ゲート》]]など)
+引いた[[カード]]を[[マナ]]に置かざるを得なくなる([[ハンデス]]、[[ランデス]]など)
+引いた[[カード]]を[[マナ]]に置けなくなる([[《時空の凶兵ブラック・ガンヴィート》]]など)
この場合は、実際に行動が制限されているわけではない。しかし、取れる対策が本来意図するデッキの動きではなかったりすれば、[[テンポアドバンテージ]]を損わせたり、[[コストパフォーマンス]]を十分に発揮させるのを妨げたりできる。

仮に、心理的ロックの原因となっている[[カード]]に配慮したプレイングをしてきたとしても、こちらからして見ると逆に後々の行動が読みやすくなる。従って、うまく戦略を練っていれば後出しジャンケンのように戦える。

また、これらの例は、実際に[[カード]]の効果を発揮するまでもなく、[[マナゾーン]]などの公開領域に置くだけでロックとしては機能する。相手は対策を考えつつ、準備を整えるプレイングに移行せざるを得なくなるため、うまく利用すれば[[テンポアドバンテージ]]の面で有利になり得る。

+[[無限ブロッカー]]、[[《穿神兵ジェットドリル》]]、[[《悠久を統べる者 フォーエバー・プリンセス》]]など、引っかかる行動をするとそれが完全に無意味となってしまう場合は、心理的ロックではなく通常のロックと呼べる。

**その他 [#r32291ea]
-立派な戦法の1種ではあるものの、ロックは強力であればあるほど一方的な戦いとなり、状況が長引くと退屈なデュエルにならざるを得ない。

-ロックを抜け出すオーソドックスな方法は、ロックを発生させている[[クリーチャー]]を[[除去]]することである。
逆にロック[[デッキ]]を強化する場合、相手の[[除去]]手段をロックするカードも入れるとより強固なロックになる。
--他の方法として、[[能力]]・[[効果]]を[[無視]]できるカードを入れるなど。
[[除去]]と比べて[[無視]]や[[封印]]を回避するのは難しく、[[《伝説の禁断 ドキンダムX》]]や[[《神聖龍 エモーショナル・ハードコア》]]を通してしまいロックが瓦解する、というのはありえない話ではない。

//-「次の自分の[[ターン]]のはじめまで〜[[攻撃]]も[[ブロック]]もできない。」という[[能力]]の俗称としてロックと言う場合もある。当wikiでは『[[プリン効果]]』の名で扱う。

-語源は「施錠する、閉じ込める」などの意味を持つ英単語の「LOCK」。他のカードゲームでも使われる有名な用語である。

-余談だが[[《邪神R・ロマノフ》]]のロックは「ROCK」で、音楽ジャンルの一つである。こちらは「LOCK」であり、そもそもの意味合いが異なる。

**参考 [#i40c505d]
-[[デッキ集 (一覧)]]
-[[デッキ集/ロック]]
-[[用語集]]
-[[ダイヤモンド状態]]

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[[公式Q&A]]

>Q.[[《覇帝なき侵略 レッドゾーンF》]]が持つ「相手は「G・ストライク」を使えない」とは、どういう意味ですか?&br;類似例:[[《無双恐皇ガラムタ》]]
A.「G・ストライク」の使用宣言自体ができない、ということです。クリーチャーであっても呪文であっても、能力の使用宣言そのものができないため、相手に見せることもできず、[[《ミノガミ <サガ.Star>》]]の「「G・ストライク」で相手に見せた時」なども使えません。
[[引用元:https://dm.takaratomy.co.jp/rule/qa/42377]](2022.10.28)

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